経営セミナーは何を学べる?起業やフリーランスを目指すなら!
2021.06.21
新規事業現在、起業やフリーランスという働き方の選択を選ぼうと考えている方も多いと思います。しかし、独学で会社経営のノウハウを習得するのは難しいでしょう。ここでは経営に関するノウハウを学ぶことができる「経営セミナー」について解説していきます。
「起業したいので経営に関する知識を習得したい」、「将来独立してフリーランスとして働きたい」という方は参考にしてみてください。
目次
経営セミナーとは
経営セミナーとは
経営には、「経営戦略」、「財務戦略」、「人材戦略」、「マーケティング戦略」、「ITマネジメント戦略」など様々なビジネススキルが必要になります。この中でひとつでも欠けることがあれば成功への道は厳しいものになるでしょう。また、事業主としての「交渉力」、「発想力」、「問題発生時の解決力」なども重要な要素となります。
このような経営についてのノウハウは経営者だけでなく、従事者(社員)も学ぶことで企業の成長につながるという考えにより、社員へのセミナー受講を行っている企業もあり、さらにサイドビジネスを考えているサラリーマンも興味をもっている方も増加しているようです。経営セミナーは講座の内容により学べることは変わりますが、経営に必要なスキルの習得ができるセミナーとして人気を得ています。
経営セミナーで学べること
経営セミナーでは、教室により学べるものは違いますが、主に次のような内容となっています。
経営戦略
企業を継続的に成長させるためには「経営理念」という経営についての概念をしっかりもつことが最重要となり、この経営理念を具体的に実現する為に必要なスキルが「経営戦略」となります。大きくは「全社戦略」・「事業戦略」とに分けられますが、ビジネス環境の変化に経営のフレームワークを使い、成長に必要な戦略の立案方法を学ぶことができます。
経営情報
情報化社会の現在、経営に関する情報の活用は必須です。以前は「ヒト・モノ・カネ」が経営の3要素と言われていましたが、今は「情報」を加えた4要素とも言われています。「情報システムの構築」は現代企業の重要なカテゴリと言えるでしょう。セミナーでは経営に必要な情報の収集方法や活用方法について学ぶことができます。
管理会計・財務会計
管理会計は自社の経営分析や、製品、人事に対する施策に必要なスキルです。また、経営には株主や取引先金融機関との信頼関係が必要で、自社の財務状況を把握してもらうためにも財務会計のスキルは必要となるでしょう。金融商品取引法・会社法など法律の知識も必要となるため、独学では難しい分野です。経営セミナーでは、管理会計・財務会計の基礎知識を学ぶことができます。
マーケティング
事業継続にはマーケティング能力が必要です。ユーザーが何を求めているのか、また、自社商品はどのような顧客に向けられているのか、リサーチと企画開発、物流までのノウハウが重要です。経営セミナーでは、マーケティングに関する市場調査、宣伝広告活動などの一連のプロセスが学べます。
企業と個人の成長
経営には企業の成長プロセスと経営者個人の成長プロセスの両方が重要です。
企業は成長にともなって「ヒト」の課題が増加します。これは~10人までの起業家ステージから、~30人程度の共同体ステージ、~50人レベルの公式化ステージなど、規模によって課題は変化し、必要な能力、知識もそれぞれ変わってきます。企業としての成長にあわせたスキルの習得が必要になるわけです。
起業家ステージ(~10人)で必要なスキル
コミュニケーション・自己実現・心理学・営業(セールス)・成功哲学・経営哲学・顧客(市場)開拓・スピーチ(プレゼンテーション)・専門知識(技術)
共同体ステージ(~30人)で必要なスキル
企業理念構築・中長期経営計画・資金運用・財務・会計・人事(採用)・事業(商品)開発
公式化ステージ(~50人)で必要なスキル
上級管理職の育成・ITシステムの導入(活用)・環境整備・組織開発・長期経営計画
精巧化ステージ(~100人)で必要なスキル
後継者育成・経営の多角化・収益源の開発・事業継承
経営セミナーの選び方
では、実際に経営セミナーを選ぶ際にどのようなポイントを参考にしたら良いのでしょうか。ここからは経営セミナーを選ぶポイントをみていきましょう。
自分の目的を明確に
経営セミナーといっても内容はさまざまです。「経営戦略」、「財務戦略」、マーケティング戦略」、「ITマネジメント戦略」等、幅広い知識についての講座があり、また、組み合わせが用意されています。まず、自分にとってどのようなスキルが必要で、どんな知識が足りないのかを理解しておくことが重要となります。セミナーのカリキュラムは事前に把握し、自分に合った講座を受講しましょう。
主催者別の特徴
経営セミナーは主催者によって特徴が変わることがあります。自治体や、公益財団主催のセミナーは無料の場合が多く、初心者でも安心して受講することができます。ですが、内容については経営についての基本情報に関することが中心となることが多くなります。経営の基本や、助成金に関する情報が欲しいという方向けの内容となるでしょう。それに対して民間企業のおこなっているセミナーは講座の種類が多く、専門的な知識の習得が可能となります。また、経営に関する最新の情報も得られやすく、即戦力としての知識を得ることができるでしょう。
講師の経歴や実績
セミナー情報には講師の経歴や実績について紹介されています。講師により、得意な分野もあり、自分の習得したい知識についての専門家のセミナーを選ぶ方法もあります。また書籍を出版している講師も多いので、書籍の内容を参考に選ぶのも良いでしょう。
セミナーの規模や開催頻度
セミナー自体の規模が大きい場合は「人気がある=実績がある(内容が有益になる)」ということがいえると思います。また、開催頻度の高い講座は内容もブラッシュアップされていると考えられるので、受講者の多いセミナーや、開催頻度の多いセミナーなども選ぶ際のポイントとなります。
他の受講者との人脈
セミナー参加者は同じ志をもった同志のようなものです。さらに有料の講座の場合はより積極的に知識、情報を求めている人と言えるでしょう。このような人たちとの人脈は情報交換や、友人付き合いなど後の経営に役立つこともあるでしょう。主催者や講師だけでなく、受講者からの選択も方法のひとつとなります。
有料?無料?
セミナーには無料で受講できるものと有料のものがあります。初心者であればハードルの低い無料の講座から始めてみると良いでしょう。しかし、有料セミナーは講師のレベルも高く、受講者の意識も高い場合が多いので、より積極的に知識の習得を考えているならば有料講座を選択することも考えて良いと思います。
まとめ
経営には、「経営戦略」、「財務戦略」、「人材戦略」、「マーケティング戦略」、「ITマネジメント戦略」や、「交渉力」、「発想力」、「問題発生時の解決力」などのスキルが必要となる。
経営セミナーでは、「経営戦略」、「経営情報」、「管理会計・財務会計」、「マーケティング」等のスキルを習得できる。
経営は企業の規模により必要なスキルも変化するので、企業の成長に合わせて習得するべきスキルも成長させる必要がある。
セミナーの選択には、自分の目的や、規模・頻度、主催者、講師、受講者など様々な要素があり、その中で自分に合ったセミナーを選択していくことが重要となる。
経営に関する知識は日本の教育では習得できませんし、就職し、仕事をしているだけでは触れることができません。自己のレベルアップのためにも経営に関する知識は自ら率先して習得していきましょう。必ず自分の成長につながるはずです。