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新規事業を目指す企業に投資するという考え方

2021.09.11

新規事業

昨今、企業において新規事業の重要性は高まっています。これは、既存事業への依存を軽減し、リスク分散を図るとともに新たな市場を開拓していくことで企業の売上を向上させていく狙いがあります。特にリスク分散の背景には、新型コロナウイルスの影響もありニーズが非常に高まってきています。自社のリスク分散と売上拡大を図るために新規事業への取り組みは最も有効な手段です。ただ、新規事業を成功させるには、企業のマンパワーやコスト、綿密な準備にかかる時間などが欠かせません。これが非常に重要である一方で、企業によってはこれがネックとなり、なかなか新規事業に一歩が踏み出せないままの企業も多く存在します。このような場合には、自社で新規事業を開発するのではなく、これから新規事業を目指す企業に投資するという方法もあります。投資する以上コストはもちろんかかりますが、人材の確保や当事者として事前の準備や社内調整を行う必要はないため、効率的に利益を生みだすことができるとして人気が高まっています。今回は、新規事業を自社で展開するのではなく、これから新規事業を目指す企業に投資するという考え方について紹介していきます。

新規事業を目指す企業に投資することとは?

新規事業を目指す企業に投資することは、一般的な事業投資と大きく変わりありません。共感する新規事業を目指す企業に資金を投資して、対象の企業で上がった利益に応じて自社の利益にもつながる仕組みとなります。投資の方法としては、資金の出資から株式の購入、企業自体の買収など様々な手法があります。いずれの手法においても、投資が成功すれば多額の利益につなげることが可能になります。

新規事業の投資におけるメリット

新規事業の投資においては、先ほどふれた資金の出資や株式購入、企業買収といった手法がありますが、いずれの手法においても事業投資自体にはメリットとデメリットがあります。ここではメリットについて紹介します。
まず新規事業の投資におけるメリットとしては、大きな利益につながる可能性がある点が挙げられます。新規事業に対するアイディアや目指す方向性、思いなどが強い企業であれば、成功し売上増加につながる可能性は大きいでしょう。特にベンチャー企業においてはこの点が強い傾向にありますので、自社のニーズに合致した企業に投資することで新規事業による利益拡大につなげやすくなります。また一方でベンチャー企業は斬新なアイディアや強い思いを持ちつつも、資金難によって新規事業に手が出せない傾向もあります。そのため、お互いのニーズが合致して投資が上手くいくケースも多くあります。
もう一つのメリットとしては、やはり新規事業における手間や工数の軽減が挙げられます。新規事業の開発においては、いくら潤沢な資金があってもアイディア出しをはじめ市場ニーズや競合分析など綿密な事前準備が必要になります。細かなデータ収集や社内調整などの煩わしい手間がかからず、企業への投資のみで対応できる点は特に大企業においては大きなメリットとなります。

新規事業の投資におけるデメリット

一方で、新規事業の投資にはデメリットももちろんあります。
まず挙げられるデメリットは、当然ですが必ず投資先の新規事業が成功するわけではないという点です。事業投資に関しては、貸し借りではありませんので、仮に新規事業が失敗すれば投資した資金は無駄になります。そのため、いかに成功しやすい投資先を見つけられるかがカギになります。とはいえ、損得だけでなく投資先を選ぶことも重要です。新規事業の投資には、投資先の企業に自社の変わりに新規事業に対する思いを託すようなものです。単純な損得勘定だけではなく、しっかりと投資先企業の思いを聞き、自社とマッチした考え方なのか、思いを託すべき企業なのかを判断しておけば、仮に失敗したとしてもそれを実績として捉えて、次に活かすことも出来るようになるでしょう。
また、投資の仕方によっては自社の資産とはならない点も考慮しておく必要があります。企業買収など自社の傘下に取り込む投資であれば、新規事業を自社の物として資産化することができますが、資金投資や株式購入によっては、利益は増加するものの完全に自社の資産にすることはできない場合もあります。新規事業の投資においては、利益とともにどこまで突き詰めて対応するのかという点も考慮しておくことが必要です。

新規事業の投資先の選び方

では、具体的にどういった企業に新規事業の投資を行うと効果的なのでしょうか。失敗しない企業を選ぶことはもちろんですが、企業のどういった点を考慮して投資先を選べばいいのか、そのポイントについて紹介します。

投資先の基準として押さえておくべきポイント

新規事業の投資先として選ぶ基準は、その企業がどういった狙いを持って新規事業に取り組もうとしているのかという点を把握した上で判断することが重要です。
まず1つ目は、どういった市場で新規事業を展開しようとしているかという点です。事業投資するにあたって、その市場の規模はその後の利益に関わってきます。いくら優秀なアイディアや企画であっても、マーケットが小さければ商材やサービスを販売するにも売上に限界があります。逆に市場が大きすぎると競合が多く、よほどのアイディアや企画でないと売上につながる可能性は低くなるでしょう。そのため、投資先企業の目指す市場規模をしっかり把握しておくことが重要です。
2つ目は、投資先企業が新規事業で目指す目標やビジョンに共感できるかという点です。どういった意図で、どんなターゲットに対してアプローチしていくのかという点は、事前に確認しておくことが重要です。その上で、この目標やビジョンに対して自社で共感することができるか確認しておきましょう。共感できない新規事業は、いくら利益につながったとしても、後々自社内で不協和音が生まれたり、マイナス影響につながる可能性もあります。また、自社の既存事業と連携出来たり、パッケージ化が組める商材やサービスであれば、シナジー効果によって更に利益拡大につなげることも期待できます。
3つ目の押さえておくべきポイントは、投資額の回収期間です。新規事業の開発には、冒頭でもふれたようにどうしても時間がかかるものです。企業に投資したとしても、その新規事業が成功し利益を産まない限りは、自社の利益としても回収できません。この期間がどれくらいの長さになるのか、投資先の企業はどのくらいを想定しているのかという点は、事前に確認しておく必要があります。
最後に、いざという時に撤退できる条件についても考慮しておく必要があります。3つ目で紹介した回収期間が長くなればなるほど、利益を産まない分、自社の赤字は膨れていきます。実際に投資を行うと、回収するまで続けてしまう傾向にありますが、新規事業が失敗に終わるのであれば、どこかで区切りをつけて撤退することも考えなければなりません。この条件についても事前に確認しておいた方が効果的です。

投資先は1社とは限らない

新規事業の開発は、成功すれば利益拡大につながりますが、何が当たるか分からないため一種の博打的な要素もあります。その上で投資を行うのであれば、何も1社だけに限って投資する必要はありません。様々なジャンルや業種において新規事業を考えている企業に投資することも効果的です。とはいえ、数打てば当たるの精神で闇雲に行っても無駄な投資を増やすだけで終わってしまいます。上記のポイントや要素をふまえて、目的やビジョンに共感できる企業を選定した上で行うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
昨今ニーズが高まっている新規事業の開発には、企業のマンパワーやコスト、綿密な準備にかかる時間などが必要となり、一歩踏み出せない企業も多くいます。そのような場合は、投資という手法も検討してみてはいかがでしょうか。目的やビジョンに共感できる企業を選びながら、効率的に新規事業を展開していく事業投資による手法は、今後選択肢として需要が高まる可能性もあります。今回紹介したメリットやデメリット、押さえておくべきポイントなどを参考に、新規事業を効果的に生み出していきましょう。

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