オウンドメディアリクルーティングとは?メリット・進め方をご紹介
2021.05.06
HP作成採用活動のことです。どのようなメリットやデメリットがあり、どのように進めていくのか疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オウンドメディアリクルーティングの導入を検討されている法人の皆さまが知っておくべき、オウンドメディアリクルーティングに関する基礎知識をご紹介します。
目次
オウンドメディアリクルーティングに関する基礎知識
最近、採用活動の手法として聞くことが多いオウンドメディアリクルーティングですが、そもそもオウンドメディアリクルーティングとはどのような意味を持ち、なぜ今注目されているのでしょうか?ここでは、オウンドメディアリクルーティングに関する基礎知識についてご紹介します。
オウンドメディアリクルーティングの定義
オウンドメディア(owned media)とは、webサイトやパンフレットなどを含む、企業が保有するメディアの総称です。リクルーティング(recruiting)には、企業の採用活動という意味があります。
この2つの言葉を合わせたオウンドメディアリクルーティングという言葉は、インディードの代表取締役が発信した造語であり、オウンドメディアを活用した企業による採用活動を意味しています。
求人サイトや人材紹介などに頼らず、企業が自ら運用するwebサイトで情報を積極的に発信し、採用につなげるため、ただ求人が来るのを待つ受動的な手法ではなく、自らが動く能動的な採用手法だと言えます。
オウンドメディアリクルーティングが注目される背景
従来のように求人サイトや人材紹介を利用するのではなく、オウンドメディアリクルーティングの活用に注目が集まっている背景として、2つのことがあげられます。
求職者のニーズの多様化
これまでは企業が採用をかける時は、求人サイトやハローワーク、人材派遣会社などの紹介を活用することが一般的でした。しかし求人サイトに載せることができる情報は限られています。
現在、求職者のニーズは多様化しており、賃金を含む労働条件だけでなく、企業の環境問題の取り組みや社風なども重視されています。これらのニーズに答えられる方法として、オウンドメディアリクルーティングが注目されているのです、。オウンドメディアリクルーティングは、企業のwebサイトで採用活動を行うため、いつでも自由に情報の追加や更新を行うことができます。
よりたくさんの人に見てもらうため
求人サイトは、見る人が限られています。オウンドメディアリクルーティングを活用すれば、企業のホームページを検索した人も企業の採用募集を見ることができるため、よりたくさんの求職者に企業のことを知ってもらうことができます。
オウンドメディアリクルーティングの採用手法
オウンドメディアには、企業が保有するパンフレットやカタログなども含まれますが、オウンドメディアリクルーティングでは、企業が運用するweb サイトを媒体にします。オウンドメディアリクルーティングでは、次の2つの柱を軸にして採用活動を行います。
仕事の役割と必要な能力の見える化
(ジョブディスクリプションの作成)
これまでの求人の募集要項に記載する項目は、簡単な仕事内容と給与、福利厚生、勤務時間など基本的なものばかりでした。
しかしオウンドメディアリクルーティングでは、仕事の役割と必要な能力について詳細な情報を公表します。(仕事の目的や目標、必要な技術や知識など)仕事の役割と必要な能力を見える化することで、求職者は企業に入社後のイメージがつきやすくなり、ミスマッチを防ぐことができます。
シェアードバリューコンテンツの提供
シェアードバリューコンテンツ(shared value content)は、共有できる価値のコンテンツという意味です。webサイトを閲覧しているユーザーの共感を呼ぶような企業の価値観や魅力を伝えるコンテンツの作成が企業側に求められます。
オウンドメディアリクルーティングのメリット
オウンドメディアリクルーティングには、従来の採用活動の手法である求人サイトや人材紹介では得られない様々なメリットがあります。ここでは、オウンドメディアリクルーティングで得られる企業側のメリットをご紹介します。
企業にとって価値のある人材の獲得につながる
どのような人材に入社して欲しいのかターゲットを定めてから、検索されそうなキーワードでジョブディスクリプションを作成します。企業が欲しい人材を明確化することで、企業にとって価値のある人材を獲得することができます。
入社後のミスマッチを減らすことができる
ジョブディスクリプションで欲しい人材を明記したり、シェアードバリューコンテンツで企業の価値観などの情報を発信することで、入社後のミスマッチを減らすことができます。ミスマッチを減らすことは、離職率を低くすることにつながります。
新しい情報の追加や分析・改善ができる
求人サイトを利用して求人募集を行う場合、自由に記載情報を訂正したり、新しく情報を追加することができません。一方、オウンドメディアリクルーティングは企業のwebサイトを使うため、いつでも内容を変えることができます。
アクセス数や応募数などのデータを分析し、改善できることも、オウンドメディアリクルーティングならではのメリットです。
オウンドメディアリクルーティングのデメリット
企業に合う優秀な人材の確保や、入社後のミスマッチを減らすなどのメリットがあるオウンドメディアリクルーティングですが、デメリットもあります。ここでは、オウンドメディアリクルーティングの導入を検討している企業が知っておくべきデメリットについてご紹介します。
webマーケティングなどに関する知識が必要
オウンドメディアリクルーティングを始めるためには、企業のwebサイトやシェアードバリューコンテンツの制作が必要不可欠です。
企業内にwebマーケティングに関する人材がいなければ、外注するという手段もありますが、その後も分析や改善が求められるため、コストがかかります。
運用に手間がかかる
求人サイトで採用活動を行うのとは異なり、オウンドメディアリクルーティングを成功させるためには、情報発信後の分析と改善が欠かせません。
webサイトへのアクセス数や検索キーワード数、応募率などの分析を定期的に行い、問題点を見つけ出して改善することが求められます。
オウンドメディアリクルーティングの進め方
オウンドメディアリクルーティングを始めるには、企業のwebサイトが必要になります。その後、採用ページの制作をするという流れになります。ここでは、オウンドメディアリクルーティングの具体的な進め方についてご紹介します。
企業のサイトの制作
オウンドメディアリクルーティングを始めるためには、企業のwebサイトが必要です。webサイトがない場合は、企業のサイトの制作から始めることになります。
スマートフォンから検索する求職者が多いため、スマートフォン対応のwebサイトを構築し、見やすいサイトになるよう心がけましょう。
採用ページの制作
企業がwebサイトが完成したら、採用ページの制作を行います。1つのページに情報を詰め込みすぎずに、検索しているユーザーが見やすいコンテンツを制作しましょう。1つの求人について、1つのページを使うのが目安です。
まとめ
オウンドメディアリクルーティングの導入を検討中の法人の皆さまが知っておくべき、オウンドメディアリクルーティングの基礎知識についてお伝えしました。
webサイトや採用ページの制作、その後も分析や改善など手間はかかりますが、企業に合う優秀な人材を集め、入社後の離職率を低く保ちたいという法人の皆さまにおすすめの採用活動の手法です!