企業のSNS運用のメリットと注意点
2021.02.02
SNS運用個人での発信に使われるSNSですが、今や個人だけでなく、企業からの発信の手段としての運用も増えています。しかし、「SNSで自社のPRを考えているけど、具体的にどんなメリットがあるのか」、「どの媒体を使ったらいいかわからない」といった方も多いと思います。ここでは企業がSNSを運用するメリットと注意するべき点を解説します。また、媒体別の特徴についてもご紹介しますので、SNS運用でのお悩みや不安も解消できると思います。
目次
目次
企業のSNS運用とは
SNS運用のメリット
SNS運用で気を付けること
SNS媒体別にみる運用の特徴
【まとめ】SNS運用のメリットと注意点
企業のSNS運用とは
企業がSNSを運用する場合、その内容は会社の情報発信や、商品・サービスの宣伝目的となるでしょう。ホームページなどのサイトと違い、簡単にタイムリーな情報発信が出来ますが、ホームページと同じように会社の看板となりますので、運用には内容や言葉ひとつまでに十分注意が必要です。また、「投稿して完了」とはいかず、コメントの管理や、アクセス状況の調査などのメンテナンスも必要となります。
では、企業がSNSを運用するメリットとはどのようなものになるのでしょうか。
SNS運用のメリット
SNSは利用率が高い
2019年での個人のインターネット利用率は89.8%で、そのうち63.3%がスマートフォンでの利用となっています。アンケート調査では、SNSの閲覧は「メール」・「情報収集」などと並び60%以上の人が利用目的として回答しています。
出典:総務省『令和2年度版情報通信白書インターネットの利用状況』
また、年齢別の調査ではどの年代でも利用者が増加しており、80歳以上の高齢者では利用者数が倍増していることから、今後も増えていくと考えられます。それによりSNSでの宣伝効果は今後さらに上がっていくと考えられます。
出典:総務省『令和2年度版情報通信白書インターネットの利用状況』
スマホでの検索機能としての利用が増えている
SNSはコミュニケーションツールとしての利用の他にも「検索機能」としての利用も増えています。これは知りたい情報の単語にハッシュタグ「#」をつけて検索するもので、通常のサイト検索と違い、個人が発信している内容なので、同じユーザー目線のリアルな情報を得ることができるのです。これは運用側でもハッシュタグをつけて投稿することにより、関連情報の検索に表示させることができるということです。
ユーザーとのコミュニケーションがとれる
SNSは発信だけでなく、コメントでユーザーからの意見・感想を収集することが出来ます。これは内容によってはマイナス的な部分もあり注意しなければいけないのですが、商品開発や、マーケティングへの活用などに利用でき、大きなメリットと言えます。
では、反対にSNSの運用で気をつけなくてはいけないこともご紹介しておきます。
SNS運用で気を付けること
利用媒体により特徴がある
SNSと言ってもそれぞれの媒体により、得意なことや苦手なこと、利用者の年代、性別など特徴が異なります。どのようなユーザーに向けて発信していくのか、自社の商品・サービスに合わせた選び方が必要となるでしょう。
炎上によるイメージダウン
SNSの運用で一番気をつけなくてはならないのが「炎上」です。これはちょっとした言葉の遣い方や、表現方法などでユーザーに不愉快な思いをさせてしまうことがあるのです。
そしてSNSの拡散速度は非常に早いので、対応が遅いとあっという間に拡がり、収束には長い時間がかかります。
SNSの運用の際はガイドラインの作成など、しっかりとしたルールつくりが重要となります。
SNS媒体別にみる運用の特徴
LINE(ライン)
出典:LINE
LINEは8600万登録(2020年)で日本で一番普及しているSNSとなります。利用者層も10代から60代以上まで幅広く、男女ともほとんどの人が使用していますので、ターゲットを広く発信したい場合には非常に有効な媒体となっています。LINEは「公式アカウント」というシステムがあり、ユーザーに登録してもらうとメッセージでコミュニケーションをとることも可能です。また、予約などをLINE上でおこなうこともでき、お店などでは便利に利用できるでしょう。メッセージの送信には、地域、年齢などのセグメントも可能なので、ターゲットを絞った効果的なPRができることも魅力のひとつとなっています。
Twitter(ツイッター)
出典:Twitter
Twitterは4500万アカウント登録(2017年以降更新なし)で10代から20代のユーザーが多い傾向があります。話題となっているキーワードが「トレンド」として表示されるので、話題性のある情報をハッシュタグで投稿することにより、閲覧数をあげることができます。
Twitterでも公式アカウントの作成が可能で、こちらはリツイート機能による高い拡散性が特徴です。これはメッセージを受信したユーザーがリツイートすることによりさらに広い範囲で情報を伝えることができます。会話のような発信が得意なので、ユーザーとの距離感が近く、フレンドリーなコミュニケーションが可能となっています。
Instagram(インスタグラム)
出典:Instagram
利用者数が3300万人(2019年)のInstagramは、10代から20代の若年層で利用数が伸びており、現在も急激に増え続けている注目のSNSです。
「インスタ映え」という流行語も誕生し、ビジュアルでのPRが人気となっています。ハイセンスなオシャレ感の演出には最適です。多くの方が、「気になったブランドプロフィールをInstagramで確認する」というアンケート結果も出ています。
出典:Instagram『Instagram for business』
tiktok(ティックトック)
出典:Tiktok
利用者数が950万人のTiktokは学生から10代、20代の若年層に最も利用されているSNSです。アメリカでの利用禁止の制裁などで話題となりましたが、現在もアプリダウンロード数はトップクラスとなっています。
ターゲットが学生や若者であるならTiktokは非常に有効なSNSであるといえます。
「ハッシュタグチャレンジ」という広告メニューにより、UGC(ユーザー生成コンテンツ)と呼ばれるユーザーがつくる写真やレビュー投稿を発生させることができるので広告を飛ばさず見てもらえるというメリットもあります。
【まとめ】SNS運用のメリットと注意点
個人のインターネット利用率は89.9%でそのうちの60%以上がSNSを利用しており、広告の閲覧率が高い。また媒体の今後の成長も期待できる。
コミュニケーションツールとしての利用の他、検索機能としての利用も増えている。
ユーザーとのコミュニケーションが取りやすく情報収集としても利用できる。
媒体により特徴があり、ターゲットにより的確な媒体の選択が必要になる。
発信内容によっては「炎上」の可能性もあるため、言葉の選び方や、表現、内容に十分注意が必要。ガイドラインの作成などルールつくりが重要となる。
利用者も多く、より多くのユーザーにアクセスできるツールですので、注意点に気をつけながら有効に活用していきましょう。