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人材派遣と業務委託の違いとは?

2021.09.11

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昨今の新型コロナウイルスの影響もあって、テレワークが急速に拡大し、それによって企業に勤める以外にも副業をしたり、個人でフリーランスとして働いたりといった仕事の仕方も増えてきています。このような働き方の多様化によって、正社員以外にも様々な雇用形態が出てきています。また、企業側においてもグローバル化の背景や、流行の移り変わりに対応していくために、コスト管理が欠かせません。
このコスト管理の中で一番重要で、且つどうしても必要不可欠なものが人件費です。企業を存続していくためには、重要な人材の育成とともに社員にかけるコストは避けては通れません。既存の事業はもとより、新規事業の立ち上げなどにおいては、それ専用の人材を雇用していくこともあるでしょう。だ、先ほどふれた働き方の多様化や、様々な雇用形態の中で、必ずしも正社員や契約社員を採用するだけが方法ではありません。人材採用においては専門サイトに掲載したり、書類選考や面接など、一人採用するだけでも膨大なコストが発生します。そのような場合には、人材を採用するのとは別に人材派遣の活用や、業務委託という方法があります。この人材派遣と業務委託は、一見似ているように思うかもしれませんが、その実は大きく異なります。
今回は、人材派遣と業務委託の違いについて、それぞれのメリット・デメリットとともに紹介していきます。

人材派遣と業務委託はどう違うのか?

人材派遣と業務委託の大きな違いは、それぞれの目的にあります。人材派遣の目的は、会社の人材が不足し業務における人材を補うために、契約を結んだ派遣会社から人材を派遣してもらい人材を確保し不足した分の穴埋めを行うことにあります。一方で業務委託の目的は、人材の穴埋めではなく、委託先企業と業務委託契約を結んで業務を依頼し、その業務を完遂・納品してもらうことにあります。つまり、人材派遣は業務を遂行するために人材を確保することに目的があり、業務委託では業務自体を依頼して完遂・納品してもらうことに目的があるため、この点が大きな違いになります。
また、人材派遣の場合の業務管理は派遣先の企業が行いますが、業務委託では委託先企業に業務管理を任せることになります。この点も人材派遣と業務委託の大きな違いでもあります。自社で賄えない業務を遂行するために外部の協力を得るという点では同じですが、その手法として人材を確保するか業務ごと委託するかで異なる形になります。業務内容や自社の管理運営面において活用しやすい方法を選択するといいでしょう。

人材派遣の特徴

続いて、人材派遣と業務委託の特徴について、もう少々詳しく紹介していきます。
人材派遣とは、派遣会社に雇用登録されている人が、派遣会社に雇用登録されたまま派遣先の企業に勤める雇用形態のことを指します。そのため、いくら派遣先企業で働いていたとしても、その企業に直接雇用されているわけではない特徴があります。この人材派遣による雇用形態が向いている業務としては、少人数でも対応できるような業務が適しています。決算月のデータ入力作業や請求書の作成作業といった事務処理などで人手が足りていない場合に、単発で人手を借りたいといったケースには、人材派遣が向いているでしょう。
また、マニュアル化が難しく、誰か社員が適時指示出しを行わなければならないような業務も、人材派遣の方が適している傾向にあります。マニュアル化が出来、簡単な作業であれば人材派遣や業務委託をせずともパートやアルバイトを雇うことで成り立つかもしれません。また社内で適した人材がいなかったり、難しい業務であれば、業務ごと委託した方が効果的です。
一方で、建設や警備系の業務、病院や診療所などの医療関係の業務、弁護士や社会保険労務士などの士業においては、労働者派遣法で人材派遣が禁止されているものもありますので、このあたりは注意が必要です。

業務委託の特徴

業務委託の特徴は、企業から仕事を委託され、その業務を行う対価として報酬が支払われる働き方のことを指します。あくまで、企業が委託した業務を遂行することや、委託した成果物を納品することで対価となる報酬が支払われます。委託した会社や担当者と企業は雇用関係にはなく、対等な関係というのも特徴です。業務委託は、社内で適切な人材がいなかったり、必ずしも自社の社員が担当しなくても良いような業務、対応が難しいような業務の場合に向いている手法です。
一般的に人材派遣は時間に応じて費用が発生しますが、業務委託は対象の業務内容に応じて費用が発生します。そのため、専門性が高かったり、スピードを求められるような業務には、業務委託の方が向いていると言えるでしょう。新規事業の立ち上げやプロジェクトの遂行においては、専門的な知見や実績、ノウハウなどをもとに、スピード感を持った対応が求められます。このようなケースにおいては社内に適切な人材がいなければ、外部に業務委託することは非常に有効です。納品物や成果物も明確ですので、スムーズな運用を目指すために業務委託を効率よく活用することは効果的です。
また、社内スペースに限りがあるようなケースも、業務委託は有効です。人材派遣であると、実際に派遣された人材を社内に迎え入れるための場所を用意しなければなりませんが、業務委託ではスペースを用意する必要はありません。現在では、新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークの普及によって自宅で対応する人材派遣というものも少しずつ増えてきていますが、一般的に自社で人員を囲わなくても成り立つ業務の依頼という側面では、業務委託の方が効果的です。

人材派遣と業務委託、それぞれのメリット・デメリットとは?

ここまで人材派遣と業務委託の特徴について紹介してきましたが、ではそれぞれのメリットやデメリットはどういったものがあるのでしょうか?自社の目指す業務内容や環境などに合った手法で選択していくとともに、働き手側としても多様化する働き方の中で最適な手法を選ぶことが重要です。

人材派遣のメリット・デメリット

まず人材派遣のメリットとしては、単発の案件や簡単な仕事で依頼するケースが多くなりますが、希望する時期や金額、時間などの条件に合わせて募集できる点が挙げられます。先ほどもふれましたが、一般的に人材派遣は時給で換算されますので、コスト面を調整しやすい点もメリットとして考えられるでしょう。また、人材派遣の場合、企業と労働者の間に派遣会社が入ります。この派遣会社が労働者との金額面や労働面における相談に乗ってもらえるため、企業側としては業務の依頼や管理に集中できる点もメリットとして考えられます。
一方でデメリットとしては、長期間での依頼が出来ない点が挙げられます。通常派遣社員の契約期間は3ヵ月や6ヶ月など短期間での依頼が多く、また3年以上の依頼はできません。長期的な業務の依頼を人材派遣で行う場合、担当者が変わるたびに一から教える手間が発生する点はデメリットとしてあります。

業務委託のメリット・デメリット

続いて、業務委託のメリットとしては、専門性が必要な業務内容を、社内のリソースをかけずに依頼できる点が挙げられます。ホームページの制作や広告の運用など、自社で対応できる人間がいない場合、新たに人材派遣で依頼するよりは、業務委託の方が成果も分かりやすく、スピード感の面でも有効です。時給制ではなく、納品や業務完遂ベースでコストが発生する点も、このような案件であれば業務委託の方が効果的です。
一方でデメリットとしては、働き手側にとってみますと、業務委託は労働法などの適用外のため社会保険に入れない点が考えられます。個人であれば、このような点は煩わしく感じるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
人材派遣も業務委託も、企業の業務を請け負ってくれる外部に相談するという点では大きく違いはありません。ただ、その中身は大きく異なり、目的によって人材派遣か業務委託を選ぶのかは変わってきます。自社がどういった悩みを抱え、どういった相談を行いたいのかをはっきりさせた上で、効果的に人材派遣と業務委託を切り分けて活用していくことが重要です。

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