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新規事業の見つけ方と成功につなげるポイントとは?

2021.06.21

新規事業

インターネットが一般的になり、日常的に情報がアップデートされる中で、企業の商品やサービスも目まぐるしく更新され、常に新しいものがユーザーに提供されるようになってきています。3年前に流行った商品やサービスが今や廃れて別のものに取って代わるなどということは日常茶飯事で、このスパンはどんどん短くもなってきています。そのため、企業としては常に新しい商品やサービスを生み出し続けなければならない日々が続いており、新規事業というものが問われるようになっています。
ただし、既存事業に代わる新たな事業を次々に生み出すことは非常に大変で、簡単なことではありません。新規事業は失敗しやすいものでもあり、既存事業が上手くいっている時ほどリスクが高いと考え、新規事業への取り組みに躊躇してしまうことも多くあります。また、既存事業に労力を費やしている分、どうしても新規事業に対して工数や人員をかけられず、中途半端な企画で終わってしまうこともあります。ただ、時代の流れに合わせて新規事業を立ち上げ、成功につなげていかない限り、既存事業は常に流行り廃りの脅威に晒され続けてしまいます。今回は、このような既存事業に捉われすぎた企業ビジネスからの脱却を目指、新たな顧客層を獲得することで、リスク分散と売り上げ増加を見込む、新規事業の重要性と成功につなげるポイントについて紹介します。

なぜ今新規事業を探すのか?

業界や市場問わず、どんなに優れた商品やサービスであったとしても、栄枯盛衰でいずれは頭打ちになり、廃れてしまうことが往々にしてあります。非常に活気に溢れ、伸び盛りの業界や市場であったとしても、徐々に衰退の一途をたどります。これは時代の流れによって致し方ないことで、そこに依存しすぎることなく、新たな事業を生み出し続けることが重要になります。


新規事業を生み出すことは、企業を継続的に発展させていくためには欠かせません。業種や市場は新たな技術やテクノロジーなどの開発によって日々変わり、どんな企業であっても安定して同じビジネスモデルで売上を継続していくことは容易ではありません。また、既存事業を長く続けていると、どうしても競合他社に真似をされ、自社よりも優れた部分を要した別の商品やサービスを開発され、既存事業の顧客を奪われてしまう可能性も高まります。このように、既存事業だけではどうしても企業の発展はなくなりますので、新たなビジネスを創出し、持続的に発展していく必要があります。


また、企業の発展においては、優秀な人材の育成という点も欠かせません。優秀な人材の育成は、事業の成功に直結しやすい要素にもなり、新規事業の立ち上げにおいても大事なポイントです。新規事業には、市場分析やアイディア出し、事業計画の立案、効果検証、再提案などと工程が様々あります。これらをチームとして立ち向かうには、優秀な人材の創出は不可欠ですし、今後の企業としての発展を考えるのであれば、新規事業を通して人材育成を行うことは有効な手法となります。


このように、既存事業に胡坐をかいたままですと、時代の流れに取り残され、気づいた時には周りの業界や市場から置いて行かれ、企業としても衰退してしまうことになりかねません。そのようなリスクを回避し、且つ企業としても持続的な発展を目指す上でも、新規事業を探し続けることは重要な要素になります。

新規事業の立ち上げに必要な要素とは?

では新規事業の立ち上げにはどういった要素を考える必要があるのでしょうか?新規事業には、細かくは多くの気をつけなければならないポイントがありますが、今回はその中でも大きな要素となる内容を3つ紹介します。


まず1つ目が、業界や市場の動向を常にチェックし、しっかりと見極めるという点です。新規事業を成功に導くには、この事前の準備が非常に重要です。何を目的に、どこをターゲットにアプローチしていくのか計画し、競合の状況などをふまえて入念にリサーチすることが欠かせません。なるべく競合が少ない市場に進出した方が、新規事業の成功を高める上ではポイントになりますが、このご時世にそのような市場はなかなか少ないです。競合がいたとしても、そこに対して自社の強みで勝負できるのかが重要になりますので、自社の強みをしっかりと理解して、事前分析を行いましょう。

続いての要素は、立ち上げを狙う新規事業が、自社で今行っている既存事業と連動できる可能性を持っているかという点です。例えば、EC系のサイトを運営している場合に、決済用のシステムを開発したり、専用のクレジットカードを発行したり、運送システムを構築したりすることは、既存事業にシナジーを与える新規事業になります。既存事業と連動できる、シナジー効果を生み出せる可能性があれば、新規事業も既存事業と合わせて相乗効果が期待できるようになります。


最後に3つ目の要素は、リスク分散という点です。新規事業と考えても、どうしてもリスクを意識し、既存事業に似通った商品や、既存事業に紐づくサービスを展開してしまうことが多いですが、このような手法はリスク分散とはならず、既存事業のアップデートに過ぎません。いくらアップデートを行っても、既存事業は既存事業ですので、新規事業としては、新たな側面から目的やターゲットも創出する必要があります。このように新規事業として展開すれば、仮に既存事業が上手くいかなくなったとしても、別のラインとして新規事業が存在していれば共倒れになる可能性は低くなります。

新規事業の見つけかたと成功につなげるポイントとは?

新規事業で一番難しいのは、新たなアイディアを一から創出する点にあります。既に存在する既存事業をブラッシュアップする方法であれば、過去のフォーマットをもとに考えればいいので、ヒントとなる情報が多くありますが、新規事業にはこのようなヒントは存在しません。0から1を生み出さなければならないため、新規事業はこのアイディア力が大事になります。
このアイディアを見つけるには、自分一人で難しければ誰かに相談するという方法があります。これが一番手っ取り早い方法になります。インターネット上で探す手法もありますが、可能であれば現場担当者や外部の親しい人に相談を投げかけてみるのがいいでしょう。いろいろな業種や職種の人と意見交換を交わす中で、新規事業に関するヒントが見えてくるはずです。

新規事業を成功につなげるポイントとは?

新規事業を成功につなげるためには、何よりもまずは情報収集が欠かせません。一般的に新規事業の成功確率は、1,000個に3個と言われるほどで、その多くは失敗につながってしまっています。単発的に成功したとしても、その事業を既存事業として長く軌道に乗せるとなると更にこの率は下がります。このように失敗のリスクが高い新規事業をいかに成功に導くかは、綿密な市場分析にかかっています。先ほど重要な要素の部分でもふれた競合の有無を確認し、自社の強みと合わせて戦える戦場か見極めることが重要になります。

押さえておくべきポイント

市場分析と合わせ、ターゲットをキチンと把握しておくことも新規事業においては欠かせません。ターゲットを理解するには、ペルソナと呼ばれる新規事業のターゲットユーザーを、より細かく想定しておく必要があります。年齢、性別、地域だけに限らず、結婚子供の有無、趣味嗜好などライフスタイルに至るまでをより細かく指定し、特定の1人に対して訴求するような新規商品やサービスを検討した方が効果的です。
また、新規事業には優秀な人材の登用と、チームとしてのまとまりも押さえておくべきポイントです。一からアイディアを生むためには、熱意だけでなく新規事業に理解があり、発想力と行動力を持つようなチーム編成が大事になります。若手の登用も新しい見方を創出する上では欠かせないかもしれません。このようにチームとして新規事業に取り組むためには、優秀な人材の登用または育成が成功の要になってきます。

まとめ

その他にも、失敗例や成功事例を参考に、自社の新規事業の参考に活かすことも押さえておくべきポイントとしてあります。新規事業は何が成功で何が失敗するのか、やってみないことには分かりません。そのため、少しでも失敗のリスクを減らすには過去の失敗事例を教訓として学び、競合の成功体験で真似できるものは参考にしていくことが大事なります。
今回紹介した内容は、新規事業を始める上で押さえておくべき要素の、ほんの一部分となります。これ以外にもまだまだ新規事業を成功に導く上で欠かせない工程は多くありますが、基本を意識し、少しでも成功につながる新規事業を目指しましょう。

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