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AFPとは?FP2級との違いやおすすめのテキストも紹介

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FPを目指している方でしたら一度は耳にしたことがあるAFPについてFP2級との違いにも触れながら紹介していきます。

AFPとFP2級の違い

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AFPとはAffiliated Financial Planner)の略です。AFPと同程度の技術を持つFP関連の資格として2級ファイナンシャル・プランニング技能士という資格があります。混同されてしまうことが多いので違いを紹介していきます。

まず資格を認めている組織がAFPは NPO法人日本FP協会、2級FPは金融財政事情研究会です。そのためAFPは民間資格ですが、FP2級は国家資格という違いが生じます。さらにAFPは試験に合格した後、認定されるためには認定教育講座を修了し、日本FP協会に会員登録を行う必要があります。

一方2級FPは試験に合格するだけでそのまま資格を取得できます。特に登録作業も必要ありません。このようにFPとしてのレベルは似ていても認定されるまでの方法や内容に差があるのでより自分のニーズのあった資格を選ぶことが必要です。

FP2級にはない?AFP認定研修とは

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AFPの認定を手に入れるためには認定研修というものを修了する必要があります。研修と聞くと何度か話を聞けばよいのかな、と想像する方が多いのですが、実はこの認定研修はとてもハードルの高い研修になっています。

まず科目がFP基礎、金融資産運用設計、不動産運用設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング、リスクと保険、タックスプランニング、相続・事業承継設計の7科目あり合計で68単位履修しなくてはなりません。この単位を取得するためにはオンラインで授業を見たりするのですが、この内容があとの課題に響いてくるので学習用のテキストを参考に、チェック問題を使って定着させなければなりません。

このチェック問題もオンラインで回答できるのですが、5回以内に合格点に達しなければいけないという縛りがあります。合格点は6割に設定されています。さらにキャッシュフローに関する計算問題も出題されます。これらのすべてで60%以上の正答率を出し、68単位を取得したら最後に課題として提案書の提出があります。

提案書の課題内容は、家計管理がうまくいていない家庭の問題点を分析して様々な対策をすることで黒字になるように提案するというパターンです。エクセルのフォーマットで穴埋めができるタイプのものがあるので利用できると少し負担が軽くなります。この提案書は資産設計が主なテーマとなりますが、採点されて60点以上にならないと合格として認められません。

AFPとFP2級に共通するメリット

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就職や昇給に有利

金融業界や保険業界など関連する業界でらAFPやFP2級は、確かな技術と知識のあるFPである照明になるので、就職、転職がしやすくなります。また現在の職場で働き続けようと考えている方にとっても手当てが支給されるなど昇級のチャンスになります。

さらに、金融業界や不動産業界でない関連のなさそうな一般企業でも企業の財政を正常に保つという役割で社会保険などを扱う人事部や総務部、経理部門などで採用されることがよくあります。

プライベートでも役に立つ

仕事だけでなく自分のライフプラン構築にも応もちろんFPとしてバリバリ活躍することもできますが、自分で努力して得た知識や技術が日常生活に密着しているのも大きな魅力の1つです。自分のライフプランに合わせたキャッシュフロー表を作って現状を把握したり、今後の仕事や生活について改めて考えたりとより良い人生を過ごすために役立てることができます。

特に結婚やマイホームの購入など大きなイベントがある場合にはFPの知識を活かして現実的はプランを立てることが非常に大切です。また、トラブルの起きやすい相続に関してもプロの知識を活かしてトラブルを回避したり起きてしまっても早めに解決につながったりすることもあります

AFPだけのメリット【fp2級より交流が多い】

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FPジャーナルで新しい情報が手に入りやすい

毎月FPジャーナルという冊子が送られてきます。つい見逃してしまいそうですが実はこのジャーナルはとても有用で、最新の情報に触れることができます。FPの業界では制度の変更が大きな影響を及ぼすことがあるので常にアンテナを張っておくことが求められます。この冊子でまとめて知ることができるのはかなり便利です。CFPというAFPよりさらに難易度の高い資格の試験内容にも影響しているといわれるほど重視されています。

講習会やセミナーに参加できる

AFPの認定があると日本FP協会や関連するグループが行う講習会、セミナーに参加することができます。ほとんどが有料の講座ですが、このセミナーなどに参加するメリットは講習の内容だけでなくそこに来るfpの方とつながりを持つことができる点です。なかなかFP同士で交流できる機会はないのでとても貴重なチャンスです。特に将来独立を考えている方は人脈づくりはとても重要です。コツコツと周りのfpと仲良くなっておきましょう。

常に学習し続ける環境がある

継続教育でスキルを維持できる認定されるまでの研修のように、2年ごとに単位を取得し続けなければならないので自然とFPに関する知識や技術が磨かれる環境に置かれます。せっかく苦労して認定されたAFPの資格を単位不足で失うことの無いように、学びつつけることができます。この更新が必要な制度が評価され、AFPの資格に対する評価も上がる場合があります。

CFPを取得するにはAFPが必須

CFPとは1級FP技能士と同じくらいのレベルのFPであることをしめす資格です。CFPを取得するための試験の受験資格にはAFP資格の保有があります。fp2級だけではCFPは受験できないので注意が必要です。

fp2級だけのメリット【AFPより手間と費用がかからない】

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AFPの資格を維持するためには費用がかかることですAFPに認定された年から年会費12,000円、登録費が10,000円が請求されます。この金額には学割が適応されるので今学生の方は早めに取得してしまうと少しお得になります。

さらに費用だけでなく2年ごとに更新を行う必要があり、そのたびに単位を取得する手間がかかります。その点、FP2級は一度合格したら基本的に一生有効です。FPの資格はとったけど別の分野で仕事をしていて忙しい方には手間と費用のかからないFP2級の方がおすすめです。

AFPとFP2級の関係

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AFPの認定を受けるための試験とは実はFP2級の試験のことを指します。そのためAFPを取得したいと思っている方はまず、金融財政事情研究会で行われているFP2級の試験に合格しなくてはいけません。FP2級とAFPはよく間違えられたり比較されたりしますが、実際はFP2級を取得した方がAFPの認定を受けるかどうか決める、という立ち位置になっています。

fp2級のおすすめテキスト【AFPへの第一歩】

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AFPの認定を受けるためにはまずFP2級に合格する必要があります。少しでも効率よく学習できるようにおすすめのテキストを2つ紹介します。

みんなが欲しかった!FPの教科書2級

みんなが欲しかった!シリーズは全ての級の受験者に大人気のテキストです。2級のテキストはオールカラーで図や表、イラストが多いので取り組みやすいです。また、重点のまとめ方がとても適切で見やすいので、すぐにどこが大切か理解できます。

各章にある練習問題はテキストの内容をすぐに確認できるので暗記や理解を助けてくれます。問題集に取り組む前段階として使って見ても良いでしょう。セットの問題集も良問が揃っているので安心して対策を進めることができます。

実際にこのテキストを使用している受験者も多く、上手に使いこなした方は3ヶ月程度でfp2級に合格されました。必要なことは丁寧に説明されていて、無駄のない作りになっているところも高く評価されています。また、読みやすさを重視しているので厚めですが、2分割できる仕様になっているので持ち運びにも困りません。

特にテキストの方はカラフルでポップにまとめられているので色が多いと気が散ってしまう方、教科書のように文字だけを読む方が得意な方にはあまりおすすめできません。内容はこの問題集と参考書のセットを充分に使いこなすだけで高得点で合格できるほど充実しています。

スッキリわかる FP技能士2級

このテキストは膨大なFP2級の試験範囲をコンパクトにまとめたところがポイントです。試験に出やすいところ、理解するために重要なところに絞って収載しています。テキスト本文もまずはじめに概要があり、そのあと詳しい説明と問題が繋がっています。難しい内容でも全体の概要が分かりやすいと理解度が格段に上がります。

問題を解いてすぐ確認できる、反対に読んだ知識をその場でチェックできる、どちらの方からもとても便利な構造になっています。コンパクトにするため、全ての事柄が説明されているわけではありません。テキストを見てもわからない場合、用語の説明がない場合はインターネットや他の本で調べる必要が出てきます。

まとめ

今回はFP2級とAFPの違いについて様々な観点から紹介しました。どちらの資格を目指すとしても、FP2級の試験には受かる必要があります。FP2級は一度合格したら一生無くならない資格なので迷っている場合はまずFP2級の試験合格を目指しましょう。