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行政書士試験の記述式問題の対策と勉強法を詳しく解説

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行政書士試験の記述式問題は、行政書士試験において配点が多い問題です。そのため、行政書士試験を合格するためには、記述式問題の攻略が必須であると言えます。行政書士試験の記述式問題の対策と勉強法を詳しく解説します。

行政書士の記述式問題の概要

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行政書士試験では、「多肢択一式問題」と「記述式問題」の2つの種類の問題が出題され、300点満点のうちの60点が記述式問題となっています。そのため、行政書士試験のうちの20%を記述式問題が占めていることになります。このようなことから、行政書士試験において合格するためには、記述式問題を攻略することが重要です。しかし、行政書士試験の攻略において、記述式問題はとても重要であるにも関わらず、具体的な試験対策についてを解説する機会はほとんどありません。

 

行政書士試験の記述式問題は、「行政法」と「民法」の2つの分野から出題されます。行政書士試験の記述式問題は、行政法から1問、民法から2問の割合で出題され、問題の解答として40文字程度の文章を記述する形式となっています。また、行政書士試験の記述式問題は、択一式問題とは異なり、記述した文章の一部が部分点になることもあります。そのため、行政書士試験において記述式問題は、試験の合否を左右する重要な問題であると言えます。

行政書士の記述式問題の特徴

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行政書士試験の行政法の記述式問題は、例年1問出題され、過去10年において問題のほとんどは「行政事件訴訟法(行訴)」から出題されています。行政法の記述式問題は、出題するパターンに特徴があり、ほとんどの場合「過去の択一式問題で出題されたことがあるもの」です。そのため、行政書士試験の行政法の記述式問題は、「択一式問題の過去問」から出題されると予測することが可能です。

 

行政書士試験の民法の記述式問題は、例年2問出題され、過去10年においては「物権」「債権」の分野から多く出題される傾向があります。しかし、行政書士試験の民法の記述式問題は、行政法の記述式問題とは異なり、「出題の仕方が一定」ではありません。そのため、民法の記述式問題の場合には、過去問から出題されるとは限らないため、予測がしづらいのが特徴です。

 

このようなことから、行政書士試験の記述式問題は、行政法であれば、コツを掴むことさえできれば比較的解答を書くことができるようになりますが、民法はその場で問題に対しての解答を自力で見つけ出さなければいけません。そのため、行政書士試験の記述式問題においては、行政法よりも民法の方が、解答が難しいと言えるでしょう。

行政書士の記述式問題の対策

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行政書士試験の記述式問題は、「条例」と「判例」の内容が問われていることがほとんどです。そのため、条文の規定や過去の判例がどうだったか、などの知識を身につけておくことも大切です。条文と判例は記述式問題だけでなく、択一式問題にも共通する分野であるため、択一式問題を十分に攻略しておくことは、記述式問題を解く上でとても重要な対策になります。

 

また、行政書士試験の記述式問題は、試験に必要な知識を身につけるだけでは解答をすることができません。記述式問題においては、問題を「読み解く読解力」と「文章を書く力」も必要です。そのため、この2点が苦手な人の場合には、これらの力も付けることが、行政書士試験の記述式問題において重要な対策になると言えるでしょう。

 

行政書士試験の行政法の記述式問題は、「用語」そのものについてを問う問題が多く出題される傾向があります。そのため、行政法の場合には、まずはじめに用語を覚える必要があります。用語を覚えることができた後に、用語に関する情報を覚えていくような流れで学習をすすめることがポイントです。行政法は、行政書士試験において重要な分野であることから、試験勉強に多くの時間を費やす必要があります。また、最近は行政法の問題の難易度が高くなっていることから、勉強方法を工夫して行うことも重要な対策となります。

 

また、行政書士試験の行政法の記述式問題においては、複数の人物が複雑な条件設定のもとで問題の中に登場します。そのため、行政法の記述式問題で出題される「問題文の内容を正確に把握する力」が必要がです。このようなことから、行政書士試験の行政法の記述式問題では、問題文を正確に読み解く読解力を養うことと、過去問の練習問題を重点的に繰り返し解くことが対策であると言えるでしょう。

 

行政書士試験の民法の記述式問題は、用語よりも、「制度を利用する際に必要な条件(要件)」や、「制度を利用することによりどんなことが起きるのか(効果)」が、問題として出題される傾向があります。そのため、民法の勉強で新しい制度が出てきた際には、その「制度の要件と効果」を覚える必要があるでしょう。また、民法の記述式問題では、物権や債権の問題も多く出題されます。そのため、行政書士試験の民法の記述式問題においては、このような頻出分野を重点的に学習することが重要な対策であると言えます。

行政書士の記述式問題のおすすめの勉強法

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行政書士試験の記述式問題では、まず「5肢択一式問題」を十分に解ける力を先に身につけることが大切です。なぜなら、5肢択一式問題が解けないレベルの状態で記述式問題に挑んでも、ほとんど解答をすることができないからです。そのため、行政書士試験の記述式問題の勉強をはじめる前に、まずは過去の択一式問題にて「8割以上」合格できるくらいのレベルまで到達しておく必要があるでしょう。

 

行政書士試験の記述式問題で、過去問の答え合わせをする場合には、「主体」「客体」「根拠条文」「結論」の4つのポイントをチェックするようにしましょう。なぜなら、行政書士試験の記述式問題は、最終結論が合っていれば正解になるという問題ではないからです。行政書士試験の記述式問題では、結論が正解でなくとも、途中の論拠が正しいものである場合には「部分点」を獲得することができます。そのため、反対に、結論だけが正解であっても、途中の論拠が正しくなければ、大幅に原点となるおそれがあるため注意が必要です。

 

また、行政書士試験の記述式問題は、解答を40文字程度の文章を「書く力」も必要とします。人間が学習する際に「頭の中だけで考える勉強」と、「書いてアウトプットする勉強」とでは、鍛えられる能力が全く異なります。そのため、行政書士試験の記述式問題においては、「書いて覚える」という訓練もとても重要な勉強法になります。行政書士試験の記述式問題では、正式に公表はされていないものの「部分点」という評価点があります。

 

記述式問題では、最終的な結論がわからない場合でも、途中の論拠を分かる範囲で書くことにより得点を狙うことが可能なのです。そのため、「誰が誰に対して」というような、文章を読むだけで理解をすることができるような、簡単な部分だけであっても、キーワードを組み合わせて文章を書いておくことにより、何点か得点を得られる可能性があります。このようなことから、「部分点を狙った文章能力を鍛える勉強法」も効果的であると言えるでしょう。

行政書士の記述式問題が苦手な人が注意すべきこと

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行政書士試験の記述式問題が苦手な人は、そもそも「文章をまとめることが苦手」な人が多いです。パターンとしては、「文字数が足りない」または「文字数がオーバーしてしまう」の2つのどちらかでしょう。ただし、文字数が足りないという人の場合は、行政書士試験の勉強において知識が不足していることも原因です。そのため、もう一度択一式問題をやり直し、合格するのに十分な知識を付けることをおすすめします。

 

文字数がオーバーしてしまう人の場合には、行政書士試験における勉強量は十分にあるものの、解答に必要ない部分までを文章として書いてしまうことが原因です。そのため、問題の中で「聞かれていることは何か?」に注意し、余計なものを省くことを意識しながら文章を作成するようにしましょう。このようなタイプの人の場合には、まずは聞かれていることに対する答えを解答の文章としてまとめ、もしも字数が余ってしまった場合には、「論拠を付け足していく」といった作成方法がおすすめです。

 

行政書士試験の記述式問題は、実際に問題を解いて慣れることが重要です。記述式問題は、例年3問とも同じ形式で出題されます。そのため、過去問を繰り返し解くことを続ければ、文章作成作業にも慣れ、自然と解答力が身についていきます。ただし、行政書士試験の記述式問題は部分点もあることから、自己採点が難しい場合もあります。もしも、記述式問題が苦手で、自己採点に不安がある人は、通信講座や資格スクールなどで対策講座を利用するのもおすすめです。

まとめ

行政書士試験の記述式問題は、独特な形式であるため、苦手とする人も多い問題です。しかし、行政書士試験において記述式問題は、300点満点中60点を占めることから、合格するためには攻略すべき問題であると言えます。行政書士試験の記述式問題を攻略するには、まずは択一式問題を十分に合格できるレベルの知識を身につける必要があります。また、記述式問題は、行政書士試験に必要な知識以外にも、問題を読み解くための「読解力」と「文章作成能力」が必要とされます。

そのため、もしも行政書士試験の記述式問題が苦手な人の場合には、過去問を繰り返し行うと同時に、読解力と文章作成能力も意識して身につけることが重要であると言えるでしょう。しかし、記述式問題は部分点もあることから、自己採点が難しい場合もあります。このような人の場合には、一人で学習するのではなく、通信講座や資格スクールにて行政書士試験の記述式問題対策講座を利用することをおすすめします。