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FPにおすすめのダブルライセンス【相性の良い資格を紹介】

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ダブルライセンス、トリプルライセンスという言葉を聞いたことはありますか?それぞれ2つの資格を生かして活躍する方、3つの資格を生かして活躍する方、を指す言葉です。最近ではFPを取得したらその知識を生かして関連する資格も取得してより専門性を高めて活躍する方が多くなっています。今回はFP資格と相性の良い資格やダブルライセンスの良いところを紹介します。

FPにおすすめ?ダブルライセンスとは

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ダブルライセンスは自分の得意分野を磨くため、取り組める仕事の幅を広げるため、2つの資格を取ることです。もちろん努力次第で関係のない分野の資格を取得することもできますが関連する分野の方が対策する内容が重なっていたりして有利です。実際にFPとして活躍されている方の中にもいくつかの資格を生かした業務に就いていたり、強味を生かして独立したりしている方が大勢います。

FPにダブルライセンスがおすすめな理由

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何か資格を取ろうとしたとき、特にFPのような国家資格の場合膨大な量の勉強をすることになります。その勉強はもちろん目指している資格を取るためで無事に合格できたら報われるのですが。せっかくたくさんの勉強をしたなら一つの資格を得る以上のことに生かしたくなりませんか?合格のために必死に覚えた知識や身に着けた技術を生かして他の資格を少し有利に取得することができるのがダブルライセンスの強みです。

特にFPは6つの分野の対策をしなければいけないので勉強内容が多岐にわたります。すると他の資格を取ろうとしたとき何割かはすでにfpで勉強した内容から出題されることが良くあります。

さらに、同じFP1級の方が二人いた時一方はFP1級のみ、もう一方はFP1級に加えて専門的な国家資格を取得している、となるとダブルライセンスのFPの方がクライアントにも会社にも評価されやすくなります。たとえFP1級のみの方が大変優秀なベテランだったとしてもそれを可視化できていないのでチャンスを逃してしまうことがあります。

そして、ダブルライセンスを目指す場合、いくらか分野が被っていたとしても全体的な勉強量は多くなりますし、資格を1つ取得した後も継続して勉強することになります。この勉強量の違いは実際現場で大きな差になります。独立を考えているFPにとっても得意分野がはっきりしていてその分野の資格も取得しているとクライアントからの信頼を得やすく順調なスタートを切ることができます。

FPのダブルライセンスの選び方おすすめ

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FPの資格を取ったあとダブルライセンスを目指すとき、どのように資格を選んだらよいのでしょうか。基本的にFPと相性が良いのはお金に関連する業務に関する資格です。簿記、証券外務員、中小企業診断士、宅建士、税理士などです。

現在の業務に生かせる資格がすぐに見つかる場合はその資格がおすすめですが、特に関連がない場合やいくつも選択肢があるときはFPの学科試験の6科目を思い出してみましょう。6科目のうち一番興味があった分野、一番得意だった分野に関連する資格に挑戦すると良いです。

FPにおすすめするダブルライセンス5つ

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簿記

簿記とは、企業やお店でのお金出入りを決まり通りに記録することです。この記録は記帳と呼ばれていて、収入、支出だけでなく複雑なルールが存在しています。また、記帳しなければいけない帳簿はとてもたくさん種類があるため、全てを完璧にこなすためには簿記の勉強が必要になります。

この記帳を正しく行うことで、お金の動きが可視化され、上手くいってる点と改善が必要な点が理解しやすくなります。簿記試験はいくつかの団体が開催しています。その中でも一番受験者数が多い日商簿記検定試験は初級から1級まで4段階の級が用意されています。

特に受験資格が必要な級はなく、どの級から受けても大丈夫です。実務経験や他の資格が必要ない資格なので受験しやすいです。もともと知識があれば2級などから挑戦することも可能です一般的には3級や初級からレベルアップしていくことが多いです。

証券外務員

証券外務員とは金融商品の営業に必要な資格です。投資信託、株式、保険など証券会社や銀行が取り扱う商品を金融商品が呼ばれています。証券外務員の試験に合格したあと、日本証券業協会の協会員として登録を受けることで初めて金融商品をおすすめする仕事をすることができます。

FP3級、FP2級で対策した金融資産運用の分野の知識や技術が重複しているので証券外交員の試験でとても有利になります。重複している分野である金融資産運用は証券外務員の試験の受験者の中で苦手とする方が多い範囲なのでとても有利になります。実際に日本国内ではFP資格の1つであるCFPの登録をしている方の約40%が証券外務員の資格を持っているというデータもあります。

証券外務員の資格は、6種類に分かれていて取得する種類によって取り扱える金融商品や業務内容が変化します。正会員一種、二種には受験資格などが必要なく誰でも受験可能です。一種外務員の方が取り扱える商品が多く、外務員の全ての業務を扱えます。fpの資格の内容でライフプランに合わせてアドバイスしたり将来の展開を予想したりするのでその知識や考え方をそのまま生かすことができます。

宅地建物取引士

不動産業界で一番おすすめのダブルライセンスはFP資格と宅地建物取引士の組み合わせです。宅地建物取引士はよく宅建と略されていて難しい資格というイメージがついています。実際の資格の内容は不動産取引を専門にする国家資格です。

この資格が人気な理由は宅地建物取引業の許可が下りるためには事務所の従業員5人に1人以上の割合で、専任の宅地建物取引士を設置する必要があるため、宅地建物取引業を希望する場合に必ず求められるからです。宅地建物取引士は受験資格が特に定められていないので誰でも挑戦できます。

しかし試験に合格した後登録するときに条件があります。一般管理部門以外の宅地建物取引業の実務の経験が2年以上あること、国土交通大臣の登録を受けた宅地又は建物の取引に関する実務についての講習を修了したこと、国、地方公共団体又はこれらの出資により設立された法人において宅地又は建物の取得又は処分の業務に従事した期間が通算して2年以上であることのどれかに該当しないと登録できません。

宅地建物取引業者が取り扱っている業務である不動産の売買にはほとんどローンが関わってきます。そのため住宅ローンを含めたライフプランを提供できるFPの知識が役に立ちます。クライアントもFPの資格があることで建物に関することだけでなく長期的な目で計画が立てられると信頼してくれる可能性が高くなります。

中小企業診断士

中小企業診断士もFPとダブルライセンスしやすい資格です。試験対策に必要な勉強の内容で重複している分野が多く、業務の内容も近いです。fp資格と中小企業診断士の両方の資格を持っていると専門分野のあるFPとして活躍することができます。

現在日本国内の企業の90%以上が中小企業であるといわれています。中小企業の経営は大企業にはない難しさが伴い、一回のミスが大きく響き、最悪の場合それが原因で廃業になってしまうことがあります。そのため中小企業の経営を専門にするコンサルタントが必要とされ生まれた国家資格です。

FPと中小企業診断士の資格を取得できたら独立fpになるパターンが多いです。得意分野がはっきりしているので独立して事務所を立ち上げてFPの資格を持った中小企業診断士として働くことが向いています。

独立した方は個人のクライアントとの取引が多いですが企業向けに営業をして企業のクライアントを獲得できるととても大きな取引を行うことができます。個人のクライアントも大切にしつつ企業に対しては経営コンサルタント業務で営業をしていくと良いでしょう。

社会保険労務士とは

社会保険労務士とは社労士とも呼ばれる資格ですが実際の仕事内容は主に企業に勤めている従業員の社会保険についての相談に乗ること、労働者の権利を守るための業務を行うことの2つです。従業員生活に関わる雇用保険や老後の年金など生活を守るための制度は近年変化が大きくなっています。

また景気が悪いため企業側にも余裕がなくブラックな環境で働かされたり、不当に給与をカットされたり、リストラが起きたりと労働に関するトラブルは増え続けています。そのため、従業員の権利を守り、企業と対等に話ができる社会保険労務士は今とても需要があります。さらに、最近注目され始めた分野なので飽和が起きにくく、これからも目指しやすい仕事です。

社会保険労務士は、実際の業務では年金に関わる問題を扱うことがとても多いのでfpの分野の一つである社会保険・年金の分野の知識を生かすことができます。fpを取得した方が専門性を持たせるために社会保険労務士の資格を取ることもありますが、スキルアップのために社会保険労務士の方がfpの資格を取ることもあります。どちらのパターンでもダブルライセンスに有利な組み合わせであり、特に女性に人気な資格です。

注意点は、社会保険労務士の試験を受けるためには受験資格が定められているのでそれをクリアしているかどうかを確認してから目指してみてください。

まとめ

FPのキャリアとしてダブルライセンスの考え方は非常に大切です。特に独立使用としたときFPの資格だけではなかなか軌道に乗りません。今回紹介した資格はFPと同じくらいかFP以上に難しい資格なので将来のビジョンをはっきり定めてから目指すと挫折しにくいです。反対に今FPでない資格を持って業務を行っている方もfpとのダブルライセンスで信頼度をあげることにもつながります。