新規事業開発セミナーに参加したい!受講前の留意点を詳しく解説
2021.06.30
新規事業あらゆる技術が急速に進歩し続けている今日、多くの企業が新規事業の立ち上げに奮闘しています。この新規事業開発をサポートしてくれるセミナーが、現在数多く提供されていることはご存知でしょうか。
事業開発部門に配属されたけど、何から始めたらいいのか分からない。事業戦略に関する知識が全くない。このような悩みを抱えている方は、こういった外部のセミナーに参加してスキルやノウハウを身につける方法がおすすめです。
では、具体的にどのようなセミナーに参加すれば良いのでしょうか。セミナーを開講されている企業や団体は数多くあり、一目見ただけではどれが自分に合っているのか判断がつきません。
そこで今回は、新規事業開発セミナーを受講する前に留意しておくべきこと、そしてセミナー選択に役立つ心構えを4つ紹介します。セミナーに参加しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
新規事業開発セミナーを受講するべき人物像
自分は会社でどのような立ち位置にいるのか、どのような新規事業開発に携わっているのかを再確認することは、セミナー受講に先立ち非常に大切です。自分の役割を客観視することで、これから何を身につけるべきなのかが明確になります。今回の場合、セミナーを受講される方の人物像は以下にあげられる方に代表されます。
新規事業開発セミナーを受講する方の人物像
新規事業の関連部署に配属された方
新規事業企画・開発のリーダーを担当される方
自社に事業戦略のノウハウを取り込みたい経営者の方
基礎知識として、新規事業開発を学んでおきたい方
初めて新規事業の関連部署に配属された方は、何から始めれば良いか分からない、まずは基本を確実におさえたい、と考えておられるでしょう。
当部署で十分な経験を積んだ方々は、将来的にそのチームのリーダーに任命されると思います。しかし、時には部署内でのミーティングで議論が行き詰まってしまうこともあるはずです。そんな時に立ち返ることのできる指標があると、安心して議論を進行できるでしょう。
既存事業の雲行きが怪しくなり、新規事業の開発に力を入れたい。しかし一方で、社内に事業企画を練り上げるノウハウや人材が不足している。こういった悩みを抱えた一企業の経営者の方が、自らセミナーに参加し、新たな風を社内に吹き込む。こういったケースも多くあります。
また、当該部署には所属していないものの、ビジネスにおける基礎知識として新規事業開発を学習したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。セミナーといってもその内容は多岐にわたるため、彼らのようなライトに学習したい方にも適したものは、必ずあります。
このように、まずは自分が社内でどの役職で、どういった状況に置かれているかを明確にしておくことが、充実したセミナー体験にする上で必要です。
新規事業開発セミナーを受講する狙いを明確に
前節で軽く触れましたが、なぜセミナーを受講するのか、明確な狙いや目的を設定しましょう。狙いや目的が曖昧なままセミナーに臨んでしまうと、聞いた内容と自分自身の目的がうまく結びつかず、結局実りのない時間を過ごしてしまうことになります。逆にこれらをきちんと準備しておくだけで、セミナーの内容をダイレクトに理解できるようになるのです。
受講に先立ち立てておく狙いや目的の例には、次のようなものがあります。
事前に立てるべき新規事業開発セミナー受講の狙いや目的
新規事業の探索から企画開発に至るまでの、一連の流れを学びたい
理論と実践の融合したプログラムに取り組み、応用力を養いたい
自社で実現可能なビジネスプランを作成したい
他の参加者との交流を通して、新規事業開発に役立つ情報を獲得したい
また、セミナーが開始する直前に自ら立てた目的を振り返ることができればなお望ましいです。これにより、自分がこのセミナーを受講する意義を再確認することができます。また、終了後には各目的が達成されたか、もしくはそれらに対する解を得られたか、必ずチェックしましょう。
「遠足は家に帰るまで」ではないですが、セミナー終了後に気を抜かず自己内省をするよう意識してみてください。
新規事業開発セミナー受講前に、どんな課題を抱えているのか
セミナーを受講する前に必ずしておくべきもう一つのことは、今、自分や自社がどんな課題を抱えているのかをリストアップすることです。また、ここで挙げる課題とは、「事業戦略が何かさっぱり分からない」のような漠然としたものより、さらに具体的に不明点や知りたい点を加える方がなお良いです。
いま皆さんが抱えている課題は、取り組んでいるプロジェクトの内容や置かれている立場によって異なるかと思います。ここで挙げる課題はほんの一例ですので、参考程度にご覧ください。
自分・自社が抱えている課題(例)
自社で新規事業開発が開始されたが、社内にプロセスやノウハウがない
無知の状態でチームに参加するのは不安で、基本的知識習得の必要性を感じる
新規事業に係る提案が個人の手法によるものに思われ、客観的妥当性が得られない
進行中の事業計画が立ち上げた後に売れない、内容に不備があるのでは、という懸念にどう対応すれば良いか分からない
現時点で課題が山ほどあるのは恥ずかしいことではありません。むしろ課題や弱みをひた隠しにしていると、後々それが大きなリスクになりかねません。セミナー受講前に課題を洗いざらい出して、その上でセミナーに望むようにしましょう。きっと多くの課題に対する解はセミナー中に与えられますよ。
新規事業開発セミナー受講後に、どんなスキルを獲得していたいのか
これが最後のチェック項目になります。セミナー受講後に、どんなスキルを身につけていたいのか、どんな姿に成長していたいのか、具体的なイメージを描いてみましょう。
これにより、実際受講した後に自分がイメージと比べてどれだけレベルアップしたかを認識できます。また、イメージに達しなかった場合は、セミナーで学びきれなかった部分を漏れなく把握することができ、次の機会に生かせるのです。
例えば、以下のようなイメージをしてみてはいかがでしょうか。
新規事業開発セミナー受講後の自分・自社の理想像
新規事業探索から開発まで一連の流れを理解し、実行できる
自社の未来の商品やサービスについて具体的なイメージができる
新規事業開発に際し組織や周りの人を巻き込める求心力を身につける
新規事業のアイデアが常に生まれる企業風土を構築する
この項目は、唯一将来について考慮しているものですので、多少現実からは飛躍した理想像を設定しても良いでしょう。しかし、あくまで再現性がある範囲にとどめておくことが肝要です。
まとめ
記事の冒頭でも述べましたが、現在多くの企業や組織が新規事業立ち上げに悩む方々に向けたセミナーを開講しています。それはすなわち、それだけ多くの方が新規事業の画策にもがいているということです。
一口に新規事業開発セミナーといってもその中身は多様で、そのセミナーが自分のニーズに応えるものかどうかは本人しか知り得ません。ですので、実際に応募し受講する前に、先にあげた4つのポイントをぜひチェックしてみてください。その上で各セミナーの要項を熟読すれば、自分に合ったひとつを必ず見つけられるはずです。
今、そして将来皆さんが担当する事業が見事成功する一助となるように、満足のいくセミナー選択をしてみてください。