FP試験にはきんざいとFP協会の2つの機関があります。それぞれのFP資格試験を受験するには、どのように合格発表が行われるのか?というのは押さえておきたいポイントですよね。そこで今回は、FP試験の合格発表方法を解説します。受験したけど合格かどうかどうやって確認するのかわからない!ということにならないようにチェックしておいてくださいね!
目次
FP試験の合格発表方法(きんざい・FP協会)
FP資格試験の結果は、きんざいもFP協会もインターネットか郵送される合格通知で知ることができます。
インターネットの場合、合格発表日の午前10時00分以降照会することができます。ただ、その時間ちょうどにアクセスをすると、アクセス集中で繋がりにくくなる可能性もありますので、少し時間をあけてみる方がいいかもしれません。
照会する際、受験番号、カナ氏名、生年月日が聞かれるようです。受験番号は、合格発表の約一週間前に届くメールに記載されていますので、それを控えておくとスムーズに照会できるでしょう。協会ごとのホームページにて合否が確認できますので、あなたの受験した機関のホームページを見てみてくださいね。
郵送は結果通知書と合格の方には合格証書が届きます。結果通知には点数などが記載されています。いつ届くかなどは下記に記載しておきますので参考にしてみてください。
合格発表郵送はいつ届く?(きんざい・FP協会)
結果通知は、普通郵便にて発送されます。だいたい結果発表から2、3日後くらいに届くようです。おそらく土日を挟んで、月曜日届くということになることが多いのではないでしょうか。ですので、早く知りたい方はホームページの方で確認する方がいいかもしれません。
ただ、ホームページはあくまで速報という扱いですので、合格・不合格しか確認できません。また、学科試験と学部試験のどちらかしか受からなかった場合は、「一部合格」となります。これだと詳細がわかりませんので、詳細が知りたい方は結果通知が届くのを待ちましょう。
結果通知の中には結果通知書と合格の方には合格証書が届きます。合格証書には、職業能力開発促進法施行規則に基づいて、日本FP協会・金融財政事情研究会の両団体の理事長名(連名)が記載されます。これはFP3級、2級の合格通知の場合になります。FP1級合格の場合は、合格証書に厚生労働大臣名が記載されます。
結果通知の中身は?
実際の結果通知の中身はどんなものなのでしょうか?
中身には
・総合合否
試験名、合否、合格番号、試験免除期間
・学科試験結果
得点、配点、合否、一部合格番号、有効期限
・実技試験番号
得点、配点、合否、一部合格番号、有効期限
・学科、分野別得点
分野名・得点
・あなたが免除申請した試験
免除試験名、合格番号、試験免除期間
これらが記載されています。分野ごとの得点も記載してくれますので、どこの点数が取れていなかったのかもしっかり見ることができます。
合格発表の際受験番号を忘れたら?(きんざい・FP協会)
基本的に受験番号は、合格発表の約一週間前に届くメールに記載されています。ですのでもし忘れていてもこのメールを確認すれば、結果紹介できるので安心してください。そのメールも削除してしまった場合は、Web上か電話での問い合わせで照会することが可能ですので問い合わせてみてください。
FP2級を受験する際にも合格番号が必要
FP3級に合格して、FP2級を受験しようと考えている方は、出来るだけそのFP3級の合格番号を控えておきましょう。
もともと、FP2級の資格試験を受験するには下記のような受験資格が必要となっています。
- FP3級試験を合格する
- AFP認定研修を修了する
- FP2級試験の一部合格者で、試験免除制度の適用期間内である
そのうちの一つ目である「FP3級試験を合格する」の受験資格を利用する方は、実際にFP3級に合格したという証明をしなければいけません。そのためにも合格番号を控えておく必要があるのです。
ただ、もし番号を忘れてしまった場合は下記の方法で確認してみてください。
FP3級を日本FP協会で受験した場合
日本FP協会の試験で合格した場合は、受験申請期間中であれば、日本FP協会のホームページ上で照会することができます。
ただ、同姓同名の受験者が存在するなど、特殊な理由で照会ができない場合もあります。
その際は日本FP協会の試験事務課に電話して照会してみてください。
FP3級をきんざいで受験した場合
きんざいの試験に合格している場合は、きんざいの窓口に電話で問い合わせをしてください。
一部合格番号も同様です。
先ほど説明した手順で、日本FP協会のホームページにてウェブ上の手続きか、きんざいに電話で問い合わせしましょう。
日本FP協会での受験、あるいはきんざいでの受験でも、いずれの場合も日本FP協会のホームページに問い合わせ方法の詳細が載せてありますので、慌てずにそちらのサイトを確認しましょう。
日本FP協会のホームページ
きんざいのホームページ
合格発表後の資格の活かし方(きんざい・FP協会)
実務に従事している会社員から見ると、約30%の人が武器になると見ているFPの資格ですが、実際資格に合格した後どう活きるのでしょうか?どのような会社に特に活かせられるのか、そして実際のファイナンシャルプランナーの仕事について紹介していきたいと思います。
どんな職に活かせる?
日本FP協会によると、AFP、CFP認定者の業種別属性は金融関連会社が56%(生命保険・損害保険会社23%、証券会社16%、不動産・住宅6%、銀行・金融11%)、事業会社が14%となっています。やはり、FPの資格を活用できるチャンスが一番多いのは、金融系の仕事のようです。
FPの資格は金融の幅広い知識が問われるため、金融業界での活躍がメインとなります。具体的にいうと、銀行や証券会社などに就職や転職を考えている方はFPの資格があると活きてきます。一応FP資格を取得してなくても就職することは可能です。ただ、会社に入社してからFPの資格を取得するように推奨される事が多いので、先に取得しておくといいかもしれません。
金融業界の次に就職等で有利となってくるのが保険業界です。FP3級と2級の実技試験には保険顧客資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務といった保険に関する試験があります。保険業界では、 顧客の資産状況を伺い、その情報をもとに合った保険を勧めるので、上記のFPの知識が大いに役立ちます。こちらももちろん資格取得していなくても働くことはできますが、FPを持っている方が顧客からの信頼度も上がります。
また、保険会社と同じくらい有利とあげられるのが不動産業界です。不動産業界ではFPの資格を取得しておくことで、資金計画や住宅ローンなどの知識を活かすことができます。ですので、より顧客に寄り添えることとなります。
また、業界に関係なく人事部や総務部でのFPの資格は活かすことができます。人事部や総務部では、給与計算を行う上で給与から差し引く所得税、社会保険の知識が業務で必要となります。
ファイナンシャルプランナーはどのような仕事?
そもそもファイナンシャルプランナーは、相談してきた方の夢や目標が叶うように一緒に考え、サポートする専門家です。例えば生命保険や住宅ローンなど、個々のライフイベントに沿った資産設計、提案を行ないます。
具体的な仕事内容でいうと、会社の中でFPの知識を活かしながら業務に従事する、個人や企業のお金に関するコンサルティング、講演での登壇、金融に関する執筆などの仕事が考えられます。
ちなみにファイナンシャルプランナーは、企業内FPとして働く場合と独立してFP専業で働く場合に2種類に分かれます。そして約9割の人が企業内FPとして働きます。就職先は基本的に上記で紹介したような金融業界、保険会社、不動産業界に勤め、営業職や資産アドバイザーとして働きます。
年収は業界によって変わってきますが、企業に所属するFPの平均年収は300万です。しかし、一番高い年収が期待できるのは不動産業界で、平均年収は600万円です。銀行もしくは証券会社であれば、平均は400万円、保険業界で働く場合は年収300万円といったように業界ごとによって変わってきます。
また、FPとして独立開業すれば、会社員よりも多くの年収を得られる可能性があります。独立系FPの中には、年収1,000万円を超えている方もいますし、さらに2,000万、3,000万、それ以上を稼いでいるFPもいます。しかしもしたくさんの顧客を得ることができなければ、会社員以下の年収になってしまいますので、安易に独立は考えない方がいいかもしれません。
まとめ
今回は、FP試験の合格発表方法について解説してきました。合格発表はきんざい、FP協会共にホームページと郵送書類によって確認することができます。ホームページで合格発表を確認する際は、約1週間前に届くメールに記載されている受験番号が必要になってきますので、大事に保管しておきましょう。また、FP2級に挑戦する方は、FP3級の時の合格番号が必要となりますので、こちらもしっかり残しておきましょう。
また、今回は実際に合格発表を受けた後の資格の活かし方について紹介してきました。合格の発表をもらえた方は、金融業界や保険業界に就職するなどして、資格を活かしてみてくださいね。