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いきなりFP2級にチャレンジできるの?覚えておくべき受験資格

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FP2級でも、受験資格が設定されています。
資格試験において、受験するのに十分な資格があるかどうかを判断する基準です。
どうしてこのような受験資格が設定されているのか、FP2級においての内容も含めて、合格を目指すのであれば知っておくと良いでしょう。

FP2級の受験資格はある?

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ファイナンシャルプランナーの資格には、3級以外にはそれぞれ受験資格が設定されています。
受験するための前提条件となりますが、必要な資格を有していなければいけません。
FP2級で考えた場合には、実務経験が2年以上あること、3級FP試験に合格していること、金融渉外技能審査試験の3級に合格していること、AFP登録講習を受けて終了していることの4つが挙げられています。
この中のどれか一つを満たしていれば、FP2級の受験ができるのです。

難しい条件も出てきていますが、一般的に考えられているのは、FP3級試験に合格することです。
FP3級が受験資格として指定されているのは、前の級を前提条件としているのが大きな理由となるでしょう。
FP3級に合格している人であれば、最低限ファイナンシャルプランナーの勉強をしたことがあると言えます。
全く勉強せずにチャレンジしてくるのではなく、知識を持ってFP2級を取得しようと考えている人と言えるからです。

こうした受験資格が作られている理由は色々とあります。
FP2級で考えた場合には、ファイナンシャルプランナー試験として一定以上の能力を持った人に受験してもらう必要が出てくるのです。
これは資格保持者のレベルを維持するための措置であり、未経験のまま受験させてしまうと、国家資格としてFP2級所持者が必要以上に増えてしまう可能性が出てきます。
これではFP2級のレベルを落とすことにつながるため、コントロールするのが受験資格の役割です。

実務経験や金融渉外技能審査試験となっているのも注目しなければいけません。
レベル維持のために、実務経験があることは簡単に理解できるはずです。
問題はもう一つの金融渉外技能審査試験の方でしょう。
こちらは、かつてきんざいFPと呼ばれていた資格です。
その名前の通りきんざいが主催していた民間資格で、現在は終了しています。

AFPの認定研修を修了している場合も受験資格になりますが、当然AFPを受験できる状況となるため、FP2級の受験資格としてはあまり現実的ではありません。
そのため、FP3級を取得するのが現実的な選択となるのです。

FP2級受験資格の実務経験って?

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FP2級の受験資格の中には実務経験が挙げられています。
実務経験があれば、FP2級を受験するのに適していると判断できるためです。
FP2級に申し込みを考える場合は、この場合の実務経験とは何かを知る必要が出てきます。
自分が該当しているような条件を持っているのであれば、FP3級からステップアップしていく必要がなくなるからです。

受験資格として実務経験を有する者とは、コンサルティング業務などをファイナンシャルプランニング業務に携わった経験があることを意味しています。
この業務に携わった期間が2年以上となっていますが、資産設計の運用や管理といった相談業務も含まれているのです。
仕事として担当した経験があれば、これを実務経験とし、FP2級の受験資格とできます。
この判断を一体誰がするのかというのが注目点になるでしょう。
今まで働いてきた業者に確認を取り、書類を作成してもらわなければいけないとなれば、かなり面倒な手間がかかることになるからです。

FP2級の実務経験は、判断は自己申告です。
自分で判断して申請ができるので、これまで働いてきた業者に書類を作成してもらったり、サインや印鑑をいただく必要もありません。
自分でこれまでの経験を書き込み、年数が2年以上になれば問題ないのです。
もちろん、虚偽の申告をすれば、合格していたとしても取り消される可能性があります。
国家資格ですので、厳しく取り締まられる可能性を考えておかなければいけません。

何を持って実務経験とできるのか、この記載だけでははっきりしないでしょう。
認められる業務としては、証券会社や保険会社、銀行、クレジット会社などを金融機関に勤めていた期間があって、仕事として取り組んでいれば実務経験とできます。
税理士や弁護士、司法書士、行政書士といった資産に関する相談業務を認められる内容です。
他にも投資顧問会社の職員や、商事会社の商社金融担当、金融関係のソフト開発担当者といったところまで含まれていきますので、リストを見て自分が含まれているかどうか判断してみると良いでしょう。

実務経験を提出できる状況であれば、FP3級からスタートする必要性がなくなります。
費用負担も必要がなくなりますし、時間を取られることもありません。
本来は前段階が必要なFP2級ですが、いきなり受験できるようにもなるのです。
遠回りしたりすることなく目標に向かって行けますので、自分のこれまでの職歴を踏まえて条件を満たすかどうか判断してみると良いでしょう。

FP2級の受験資格を得るための3級との違い

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FP2級を受験する最も近い道は、実務経験であるのは間違いありません。
しかし、FP2級の試験範囲は、FP3級がベースとなっています。
受験資格を得るだけではなく、知識を得るベースとして考えても、FP3級を受験して臨む意味があるでしょう。

試験科目の数は、FP2級と3級では変わりがありません。
範囲は2級の方が少しだけ広くなっています。
これは簿記3級と2級の比較と似ていますが、FP3級は個人を中心としてプランニングや相談を受けることが前提です。
FP2級は、中小法人の資金計画などが中心となるため、考え方に違いが出てきます。

例えば、相続事業継承の科目で、事業継承対策や授業と経営などが出題内容として含まれてくるのが特徴的でしょう。
勉強に関しても、FP2級の方がさらに掘り下げていかなければいけません。
それでも3級と酷似した部分が多く、知識のベースとして役立つことは確かです。

範囲が全く変わらない科目も出てきます。
リスク管理などはFP2級とFP3級は範囲が同じです。
出題として内容は変わってきますが、範囲が同じになれば勉強も似たような形が取れます。

最も範囲が変わってくるのは、タックスプランニングです。
税金に関する仕組みですが、個人と法人では違いが出てくるためです。
特に法人税や法人住民税、法人事業税といったところがFP3級と大きな違いとなります。

注意しなければいけないのが、決算書と法人税申告書です。
この範囲は、経験がなければ理解が難しいところも含まれています。
簿記の知識があると、意外と簡単に解けてしまう問題でもあるのです。
つまり、FP2級としてそこまで細かい内容が出題されるわけではなく、相談を受ける上で判断できるレベルまでなれば問題ないと言えるでしょう。

他にもFP3級は語句を暗記すれば済む部分がありますが、FP2級は4択に変わるため、理解度を深めておかなければいけません。
マルバツ形式の2択から変わりますので、注意しておく必要があるでしょう。

FP2級受験資格のために3級を

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FP2級の受験資格として、FP3級が要求されるのは、現実的な意味も含まれています。
FP2級の合格率はかなり高い数値を示しているものの、半数近くの人は落ちてしまう可能性を持っているのです。
この理由の一つに、しっかりとした知識を持たずに受験している可能性があるでしょう。

FP2級とFP3級の関係を見直してみるとわかりますが、FP3級は暗記で合格できる資格試験です。
ほとんどの内容を覚えてしまえば、理解度は深くなくても十分に合格できます。
しかし、FP2級は、FP3級で出てきた内容を理解しておく必要があるのです。
つまり、完全につながった関係が出来上がっていると言えます。
FP3級で暗記した内容が2級につながる以上、受験資格として3級を所持している方が有利になるのは間違いありません。

FP3級の出題パターンを基本とし、バリエーションが増えていった形がFP2級では用いられていきます。
FP3級をFP2級の基礎問題として捉えることもできるでしょう。
特に実技の出題パターンは、FP3級をベースに連動化しているような問題が見られます。
当然FP3級よりも難しい問題が出題されますが、知識として持っていると解答を見つけるための突破口も簡単に判断できるのです。

もちろん、ファイナンシャルプランナーの知識があるような人であれば、他の受験資格を使ってFP3級をパスするほうが理想的です。
時間も費用もかからないのもメリットになるでしょう。
初めてファイナンシャルプランナーの試験としての勉強をするのであれば、FP3級から知識のベースを作っていく方が、将来的にも役立つのは間違いありません。
何も知らず資格だけをとっても、活用する道が見えてこないからです。

FP2級の問題を見た時に難しいと感じた人は、まずはFP3級の勉強から始めてみると良いでしょう。
その結果、知識のベースが出来上がったのなら、まずはFP3級を取得し受験資格とする方が確実です。
もし、FP3級に落ちてしまうようであれば、FP2級に合格するのは不可能といえます。
受験資格として活用するだけではなく、自分の力試しとして使ってみるのもFP3級の使い方です。

まとめ

FP2級を受験するための資格は、実務経験を含めて色々とあります。
それぞれに意味がありますが、単純に受験資格としての近道だけではなく、自分にとって適しているのは何かと考える必要もあるでしょう。
FP2級の知識を身につけるためにも、受験資格は大切な要素となってきますので、しっかりと考えて選択する必要があるのです。