中小企業診断士に合格を目指す人はたくさんいます。
20代でも、勉強の仕方や普段の生活環境によって、合格を目指していくことができるでしょう。
年齢よりも自分の周りの環境ややる気といった面が重要となるため、どのような方法をとるべきか考えてみることが大切です。
中小企業診断士に20代で合格できるのか
中小企業診断士の試験には、年齢の制限はありません。
年齢は全く関係ないのは、受験資格に定められていないからです。
20代でも受験できますし、合格を目指していくことができます。
しかし、現実的に合格できるかは別問題です。
これが20代で合格できるのかという大きなポイントになってきます。
中小企業診断士の試験内容を考えてみる必要があります。
社会人に高い人気のある資格であり、多くの人が受験しています。
実際の合格率は、1次試験は絶対評価試験で20%程度、2次試験は相対評価試験で20%です。
ストレートで合格する確率は4%程度しかありません。
実際には科目合格があるので、もう少し合格率を上げることができますが、決して簡単な試験ではありません。
その中で20代が合格する割合は、15%前後です。
毎年の合格者数から考えれば、100人程度というところになるでしょう。
たったこれだけの人数しか合格していないのです。
それも1年に1回しか中小企業診断士の試験はないのですから、20代にはかなり厳しい試験であることがわかります。
なぜ20代では厳しいのかといえば、非常に広い試験範囲があげられます。
1次試験で7科目出題されますが、ほとんど共通点のない科目です。
経済や経営に関する内容もあれば、法務やIT、会計、企業管理ととても幅広く覚えなければいけません。
30代以降ともなれば、様々な経験も積み、知識もいろいろとあるでしょう。
これが20代では不足するのです。
もちろん、勉強してカバーすれば問題はありません。
しかし、そう簡単にできることではなく、初学者では1000時間もの勉強時間が必要といわれています。
この勉強を効率化するという意味でも、経験の浅い20代はかなり厳しい試験となるのです。
ただし、逆に言えば、こうした経験がないからこそ、勉強していけば吸収しやすいともいえるため、方法を考えれば不可能というわけではないのです。
20代で合格するなら必要となる中小企業診断士の勉強法
20代で中小企業診断士を目指すのであれば、費用を出来るだけ抑える勉強方がいいでしょう。
資格学校などに通う、とかなりの金額が必要になります。
この学費の負担だけでも、勉強どころではなくなってしまうかもしれません。
できるだけ費用を抑えるのが大事なポイントとなりますが、勉強方法としての選択肢は二つあります。
独学と通信教育で、資格学校に津樂氏、中小企業診断士の試験勉強をするよりも安上がりです。
独学は最も安価な方法ですが、すべて自分で学ばなければいけません。
テキストや問題集なども自分で見つけ購入して利用していきます。
好きなものが使えますが、適切なテキストや問題集なのかも自分で判断する必要があるでしょう。
20代で経験の少ない段階としては、どうしても選びにくいことが出てきます。
何も知識がないのですから当然ですが。独学としてはかなり失敗しやすい状況です。
すこし費用は掛かりますが、資格学校などの知識も利用し、効率的に中小企業診断士の勉強ができるのが通信教育です。
通信教育では、テキストや問題集も資格学校が用意したものを使います。
選び方で失敗することもなく、添削などの指導も受けられルーの間違いです。
分からないところを質問できますし、数学指導を受けることで自分が何を理解していないのかも判断できます。
効率的な勉強ができることから20代に適した方法と言えるでしょう。
スマホ学習などの方法も出てきました。
年齢を重ねると、こうした新しい方法はなかなか馴染めないところが出てきます。
20代だからこそ、先進的な勉強方法もどんどん取り入れ活用できるはずです。
通信教育には、わずかな隙間時間でも勉強できるような工夫が凝らされているので、中小企業診断士に初めてチャレンジする場合にも有効でしょう。
勉強方法にも、柔軟な姿勢で振り込まなければいけません。
中小企業診断士の試験勉強の範囲は広いため、 できるだけ効率のいい方法をとるのが重要なのです。
それも知識も経験もうすい20代では、ほとんどの科目を勉強し続けなければいけないでしょう。
経験でカバーできない科目が多いので、通信教育のようなシステムを利用する方が、確実です効率的と言えるのです。
中小企業診断士に20代で合格するなら必要な経験
中小企業診断士を20代で合格しようと考えた場合、一次試験7科目でどこまで対応できるのかを考えなければいけません。
30代以降の合格率が高いのは、試験の内容をこれまでの経験でカバーできるからです。
中小企業診断士で問われる内容は多岐にわたるため、自分の経験を生かしつつ勉強する必要が出てくるのです。
必要なな経験は科目ごとに違いが出てきます。
中小企業診断士の試験は、科目ごとに全く違う内容を問われるからです。
20代で経験を積めそうな部分としては、経済学が挙げられるでしょう。
大学で経済学を専攻している場合などは、科目免除が受けられる可能性も出てきます。
これだけで、1科目勉強しないで済むため、負担が軽くなるのは確かです。
法学部卒業なのであれば、経営法務は難しくないでしょう。
初めて法律の勉強する場合は、かなりの壁となって立ちはだかります。
経験者であればそこまで難しい問題ではありません。
同じようなことが経営情報システムにも言えます。
科目免除を受けるためには、条件がかなり厳しい部分がある科目です。
しかし、ITパスポートなど基礎的な部分から理解していなら、経営情報システムは難しくありません、
20代で財務・会計の分野をカバーするためには、これまで勉強しているか仕事でついているということが条件になっていきます。
経理などの会計を担当している場合には、そこまで難しくないかもしれません。
簿記2級以上を取得している経験があれば、それも活かすことができるでしょう。
一から勉強すると、かなりの時間も必要となり合格の妨げになる分野なので、20代で経験を活かせると大きな差がつきます。
20代で経験しにくいのは、企業経営理論や運営管理になるです。
この2科目は、20代ではなかなか担当することもない内容を持ちます。
特に運営管理は、生産管理と店舗販売管理に別れるため、20代で両方を経験するのは厳しい部分があるのです。
どちらかでも経験があれば、負担は軽くなります。
中小企業経営・政策に関しては、中小企業白書が相手になることからも、経験でカバーするのはほぼできません。
勉強したことがあるという人も少ないでしょう。
逆に言えば、20代だからハンデになるといった科目ではありません。
時間を使い、覚えてくしか対応できないここからも、20代という若さを生かし柔軟に勉強していくのが一番の対策です。
中小企業診断士に20代で合格したあと
中小企業診断士20代で合格したので、資格や経験を生かすことが大切です。
記憶力も体力も優れている時期であり、そこに中小企業診断士という資格を活かしていく必要があるでしょう。
自分自身の価値を大幅に高めてくれるため、前面に出さなければもったいない資格です。
特に就職や転職を考えているのであれば、中小企業診断士の資格は大いに役立ってくれます。
難関資格として知られていることだけでも大きな価値があります。
中小企業診断士を生かすことができなくても、この資格を取得できたことは大きな意味があるでしょう。
人事側から見れば、チャレンジして合格したことに大きな意味を見出します。
実際の内容を考えてみれば、様々な業務に対応している資格です。
内部にこれだけの知識を持つ社員を抱えられるというだけでも、価値が出てきますので、就職などに生かすことができるのです。
20代で中小企業診断士の資格を生かして独立する選択もあります。
企業向けのコンサルタントとして活躍する方法です。
20代から独立して働けるのも、夢のある将来といえます。
その反面、20代とコンサルタントという関係も考えなければいけません。
中小企業診断士の相手となる企業の経営者は、自分たちよりも年上が大半を占めます。
その人たちが、20代の中小企業診断士を利用したいかどうかを想定してみる必要があるのです。
様々なことを相談するわけですが、自分よりも若い中小企業診断士となれば、躊躇することも出てきます。
敬遠する人も少なくありません。
こうした経営者は相手にしないと割り切って仕事をするのは、確かに一つの方法です。
しかし、中小企業診断士としての仕事の範囲を失う条件につながるのは、デメリットでしかありません。
相手の状況が考えられないのであれば、そもそも中小企業診断士としても失格だからです。
20代だからこそ、様々な企業で経験を積み、将来に備えるという方法も出てきます。
若いうちは多くのことを見て感じ、それを将来の糧にするのです。
学ぶというよりも、自分の経験にするという方向性がいいでしょう。
これが将来独立した時に、大きな意味が出るのは中小企業診断士の勉強をするときと同じです。
日本には様々な中小企業があるのですから、20代という若い年齢を生かしてみると将来は広がっていきます。
まとめ
中小企業診断士は、非常に難関資格です。
20代の経験ではそうそう合格できないかもしれません。
しかし、若いというのは何よりも多くの選択肢を生み出してくれるのですから、コツコツと将来の展望に向かいチャレンジしてみるといいでしょう。