FP1級の学科試験はよく2種類あると言われていますが性格には金融財政事情研究会 が主催しているFP1級学科試験と日本FP協会が主催しているCFPのCFP資格審査試験 の二種類です。どちらも合格率は10%前後ととてもハードルの高い試験です。今回は学科試験に無事合格するための勉強法について紹介します。
目次
FP1級学科試験で不合格になる方の特徴
FP1級試験の試験に残念ながら不合格になってしまう方の特徴をいくつか紹介します。
演習が浅い
FP1級の学科試験で不合格になる方の顕著な特徴としてテキストで演習する深みが足りないということが挙げられます。演習の深みとは抽象的な話になりますが、どれだけ問題をやりこんで自分のものにできているか、ということです。
具体例を示すと同じテキストを使用したときに3周ただ問題を解いて正解を確認しただけの方と、3週問題を解いて回答、解説を読んで関連する知識を教科書で確認し、選択肢に出てきた全ての内容を理解した方では同じ3周でも身につく知識量は何倍もの差になります。教科書を使ってもわからないことがあったらインターネットで調べるなどどれだけ積極的に勉強できるかによって同じテキストを使ったとしても結果は大きく変わってきます。
勉強した内容よりも時間を気にしてしまう
学科試験について勉強法を検索すると合計300時間やりました!1日12時間の勉強が必要です!など時間で勉強量を表すコメントがたくさん出てきます。勉強量の目安として計画を立てるためには参考になりますが、時間だけにとらわれてはいけません。今までのバックグラウンドや暗記に必要な時間などは個人差があります。同じ時間勉強しても同じだけの内容が身につくわけではありません。
ただ、今まで関連する分野に触れたことがないのに極端に短い勉強時間が少ない方はテキストのやりこみ不足の可能性があります。テキストに出てきた全ての内容とそれ以上の知識が身についているかを常に確認しながら対策を進めましょう。試験に合格するために大切なのは知識量です。
運に任せる
FP1級の学科試験はFP2級までとは比べ物にならないほど試験範囲が広く新しい法改正も積極的に取り入れています。そのため、苦手なままの分野があったりヤマを張ったりすることは非常に危険です。苦手な分野があるのに試験当日まで放置している場合、運次第では合格できるかもと考えるかもしれませんが、苦手であることが分かっているのに放置している時点でその程度の勉強量ではまず合格できません。
FP1級は全ての分野を完璧にこなした方でも落ちるほど厳しい試験です。運に任せて受かるようなことはありません。苦手分野こそ伸びしろがあるので優先的に対策をしましょう。特に応用編で見られる傾向ですが、ヤマを張って試験に臨む方がいます。
まず膨大な範囲からヤマを張ること自体難しく、ヤマをはることで分野間に対策の量の差が出てしまい不合格になるケースが多いです。ヤマを張るくらいの時間があるなら一つでも多くの知識を覚える努力をしましょう。
行動力、決断力がない
何か新しいことを始めるとき、慎重であることも大切ですが行動力も同じくらい大切です。不合格になってしまう方は受験を決心したり勉強を始めるまで時間がかかる傾向があります。行動力がないとまずFP1級を受けるかどうか決めるのが遅れ、対策がギリギリになったり必要な時期までに資格が間に合わないことさえあります。
とくにFP1級の試験では学科試験を金融財政事情研究会で受けるか日本FP協会で受けるか、など迷うポイントがたくさんあるので行動力、決断力が不足しているとスタート遅くなりがちです。
いざ受験が決まっても行動力がないと演習がなかなか始められず大きく後れを取ってしまいます。遅れたな、もう無理かな、これから頑張ってもどうせ不合格なんだ、と悩むことでマイナス思考になり試験対策も手につかないなど悪循環を引き起こすパターンも見られます。
悩んだり落ち込んだりすることは人生全体では無駄にはなりませんがfp1級の試験対策に関しては無駄な時間になります。その時間とエネルギーでしっかり計画をたてて1問でも多く問題演習に取り組み合格に近づきましょう。また人の意見に左右されすぎて自分で決めた方針を頻繁に変更したり色々なテキストを使ったりすることも時間のロスにつながるので控えましょう。
計画性がない
試験勉強を効率よく行うために正しい計画は必須です。計画を立てるためにアドバイスを参考にしたり調べたりすることは大切ですが、いつまでも多くの情報に惑わされていては意味のある試験対策はできません。
まずは試験日までの大まかなスケジュールを組み、それに合わせて日々の対策の内容を考えます。実際始めてみたら計画通りに行かないことも多々ありますが、その場合も全体像を考えながら計画に修正を行います。きちんとそれぞれの意味を考えて作られた計画であれば途中で変更が生じても柔軟に対応できます。また計画を立てる上では自分の実力を正しく評価する力も求められます。
FP1級試験に合格する方の特徴
反対にFP1級試験に合格するかたの特徴を紹介します。ぜひこの特徴に当てはまるように気を付けましょう。
現実と向き合い余裕を持ったスケジュールを組む
試験勉強をしているとほんとはもっとできるはずなのに、実力派こんな程度ではないと思いたくなる瞬間が何度も訪れますが、合格する方はいつでもしっかりと現実を見ています。例えば問題を解いているときに点数が低かった時、悲しんだり落ち込んだりして感情的になってしまう方より、なぜ点数が低かったのか、どこが苦手なのかを冷静に分析できる方の方が合格しやすいです。
それはスケジュールを組むときも同じです。このくらいできるだろうと過信してタイトなスケジュールを作ってしまうと後で時間が足りなくなり後悔する羽目になります。勉強においては常に冷静で、客観的であることが求められます。
さらに試験当日、全ての問題が分かれば問題ないのですがほとんどそのようなことはありません。その時、決められた時間内に点数をできるだけ多く取らなくてはいけないのでわからない問題は捨てる潔さが必要です。わからない問題を見極めて無駄な時間を使わずに解ける問題を解く判断力が求められます。
生活習慣を変える
学科試験合格に向けて本格的に対策を始めるためには生活習慣も大切です。人間には集中力の限界があるので好きなことをしたりだらだらする時間を減らしすぎると逆効果です。しかし日々勉強をすることを習慣づけるためにも勉強することを取り入れた生活習慣にしていくことが大切です。
ここの切り替えがうまくできなくて計画通りに対策が進まないとさらにやる気を失うという悪循環になってしまいます。なるべく勉強できる時間を意識した生活習慣を早めに身に着けられるようにしましょう。
まとめ
どんなに難しい試験もまず対策を始めなければ合格に近づきません。欲望に負けてついだらだらしてしまいそうになっても、合格したら思いっきりのんびりするぞ!という心がけで頑張りましょう。
もちろん合格後も自己研鑽は必要ですが、気持ちがだいぶ楽になります。長期間の勉強になるので適度な息抜きも入れながら挫折しないように努力を続けて下さい。
fp1級の試験対策用のテキストはたくさんありますが状況によってはテキストが使いにくい時もありますよね。テキストを持ち歩くことで荷物がかさばってしまったり、職場などで周りの目が気になってしまったりするときにはなかなかテキストを活用できません。そんなときにはアプリがおすすめです。fp1級の過去問の解説を行う過去問道場というアプリについて紹介します。アプリでfp1級の学科試験対策ができる過去問道場このアプリの特徴は金融財政事情研究会の試験にも日本FP協会の試験にも対応しているところです。市販のテキストでは出版している会社によって日本FP協会のCFPや金融財政事情研究会の学科試験のどちらかになってしまいます。出題モードを選ぶことで過去問を使用して分野ごとに練習することもテスト形式で実力を確認することもできます。練習用のモードでは出題された年度と分野を指定して集中的に練習することができます。分野は日本FP協会と金融財政事情研究会の両方が設定している6つの分野から選ぶことができます。模擬試験にモードは指定した年度の問題を全て順番に解くこと、もしくは全ての問題からランダムに一回分の試験形式で解くことができます。さらに見直しモードではその時に不正解になった問題のみを練習することができます。この機能はアカウントにログインしていなくてもその日中は使うことができる便利な機能です。
アカウントの作成をするとアカウントは作成しなくても問題演習に支障はありませんが継続して使用する場合には作成した方が便利に使用できます。アカウントにログインした状態で使える機能を紹介します。まずはいいままで練習した履歴を閲覧できるようになります。履歴の期間は1日から全期間まで選ぶことができます。全期間の履歴のページではアカウント登録をしているユーザー内の順位も確認できます。過去の試験回ごとに正答率で色分けされた成績を確認することもできます。もちろんアプリに登録されている全ての問題の達成度と正答率が確認できます。成績の集計方法が色々あると多くのユーザーが知りたい情報を得ることができるので便利です。復習しやすくなる機能もいくつかあります。最近1回に練習したときに不正解だった問題だけを出題範囲を選んで復習できます。全ての問題の中で練習していない問題だけを出題するモード、チェックした問題だけ出題するモードも選択できます。