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FP1級試験対策!過去問の使い方を紹介

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FP1級の合格に欠かせない過去問の有効な使い方について紹介します。また、過去問と組み合わせて使える教材もおすすめします。

FP1 級合格のためには過去問を徹底的に

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過去問は最低3周、できれば5周以上できると理想てきです。過去問は力試しに残しておくという考え方もありますが、その場合にも1~2年分最新のものを残しておけば大丈夫です。過去問を解くときには毎回間違えた問題、分からなかった問題にチェックを付けてすぐに見返せるようにすると復習するときに役立ちます。ただ繰り返すだけでなく自分の得意不得意を認識するようにしましょう。

過去問演習で大切なこと

過去問に取り組むうえで大切なことは傾向をとらえること、出題形式に慣れること、出題された知識を取りこぼしなく身に着けることです。出題形式で近年注意が必要なのは個数問題と呼ばれる複数選択の問題です。

例えば1つの問題に5つ選択肢があった場合に、正解は何番ですか?ではなく正解はいくつありますか?と問われる形式です。複数の選択肢から1つを選ぶ場合は正誤が分からないものがあったとしても消去法で正答できる場合がありますが、この個数選択の形式では消去法が使えません。

1周目の時は制度が改正された部分の確認も行います。制度の改正を1つ1つ調べていくと年によっては膨大な時間が消費されます。きんざいのHPにFP技能検定教本1級の追補資料というページがありFPの試験に関係する主な改正がまとめて表示されています。ぜひこのようなサイトも活用して効率よく勉強を進めていきましょう。

 

FP1級は過去問だけでは合格できない

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先ほど説明したように過去問はFP1級の試験に合格するためには必須アイテムです。しかしFPの問題に関わる制度は改正が頻繁に行われているので過去問だけでは対応できません。もちろん過去問で1度も見たことがない問題や触れられていない知識について問われることが多くあります。そのため過去問を完璧にやりこむことはもちろん過去問以上の勉強をする必要があります。

FP1級の試験対策で過去問以外に使うべきもの

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過去問以外のFP1の勉強用テキストは大きく分けて問題集と教科書があります。時間が有り余っている方は教科書をじっくり読んである程度知識を身に着けてから確認として問題集に取り組む方法も選択できます。しかし多くの方は大学に通ったり仕事をしたりしながら勉強しているのでできるだけ短時間で効率よく勉強しなくてはいけません。そのため勉強を始めてから早めに問題集に取り組みましょう。

応用問題から対策をはじめる

学科試験は基礎問題と応用問題に分かれています。基礎問題は主に知識やその使い方、応用問題は計算もあるより実践的な問題です。問題集は応用問題から取り組むことをおすすめします。基礎と応用なら基礎からじゃないの?と疑問があるかもしれませんが、応用編の方が範囲が限定されているため取り組みやすいためです。

また、計算問題も多いため知識を覚えただけでは得点できません。先に応用問題に触れておくことで極めて苦手な形式や分野があったときに時間をかけてじっくり対策できます。さらにFP2級を受けた方で 個人資産相談業務を選んだ方は問題形式が似ている部分があるので少し有利です。

もちろんいきなり問題集に取り掛かってもできない問題が大半です。考えても身についていない知識はどうしようもないのですぐに答えを見てしまって問題ありません。答えを見ながら解くイメージでも大丈夫です。とにかく一週目は丁寧に問題、答えを読み込んでそこに出てきた全ての知識を頭に入れます。

教科書は解説を読んでもわからないときに見たり、ある程度進んだ分野があったらその分野に関して読んだりする使い方がおすすめです。問題集とテキストはこまめに行き来して使いましょう。

演習1周目d気を付けること

1周目で大切なことは苦手な分野と得意な分野を見極めること、全体の傾向を掴むことの2点です。また、出来具合を気にして時間を時間をかけすぎないようにしましょう。これは応用問題にも基礎問題にも共通する教材の使い方です。

FPの試験では幅広い分野から出題されるので関連する分野で専門の知識が豊富にある方はFPの試験で生かせることが多いです。民法での扱い方について問われる問題も多いため全く他の知識がない場合は一度民法について学んでおくと理解がスムーズになります。簡単で読みやすい入門書などで十分です。

 

FP1級過去問以外の対策【実技の勉強方法】

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見事にFP1級学科試験に合格した後は実技試験が待っています。実技試験は金融財政事情研究会で受けられる口頭試問のタイプと日本FP協会で受けられる記述タイプがあります。全体の合格率は8割前後ですが油断は禁物です。

今回は口頭試問タイプの試験対策をメインに紹介します。学科試験と同じように実技試験も過去問での演習が大切です。過去問をメイン作られている問題集で最低3年分は演習する必要があります。基本的に学科試験を通過できた方なら知識量は問題ありません。

そのため問題演習を通して身に着けることは問題の出題形式と傾向です。出題傾向はある程度パターンがあるので覚えた知識をどのように使えばよいか、苦手な部分はどこか、を確認しましょう。

学科試験合格から時間が経過していて知識が抜けてしまった場合には実技試験のテキストも活用するとスムーズに勉強が進みます。  特に不動産分野と相続・事業承継分野がおすすめです。

この場合、新しいテキストを用意する必要はありません。学科試験に合格した方なら使用していたテキストはかなり深く使い込んでいるはずです。そのため新しくテキストを使うよりも思い出しやすいです。

テキストによっては少し不便な作りになってることがあるので1周目の時にインデックスや付箋を使用して自分仕様にしておくと2週目以降が楽になります。過去問を進めていけば自然とおなじような問題が出題されることも増え、自信につながります。

インプットとアウトプットを意識する 

過去問での対策が進んできたらアウトプットを重視問題演習で知識の抜け洩れや傾向をある程度つかんだらアウトプットの練習をしましょう。知識を取り込み記憶に定着させることをインプット、反対にその知識を使って考えて表現することをアウトプットと言います。

学科試験の対策はインプットがメインになっていました。質疑試験は口頭試問なので知識があるだけでは評価されずコミュニケーションを通して知識を活用し、将来fpとして活躍できるかどうかが評価されます。

本番を意識した練習

本番では口頭試問の試験が始まる15分前に問題が渡されます。練習の時は時間も意識しましょう。そのため学科試験の時の様に一問ずつ深く取り組むより、幅広い問題に触れ知識を正しく使用する練習をする必要があります。まずは問題に解答するとき実際の会話を思い浮かべながら自分の言葉でわかりやすく表現することを意識します。

基礎的な部分ですが、漢字の読み間違いにも要注意です。実際に話す内容を声に出したり紙に書きだしたりしてみましょう。試験会場で試験官と1対1様々な質問を受けると予想以上に緊張してします。緊張しても合格できるだけしっかり練習しましょう。方法は2つあります。

録音してみる

一つめは実際に会話形式で回答しその録音を確認する方法です。

頭の中では何となく正解が分かっていてもそれを組み立てて言葉にして表現するというアウトプットの過程は得意不得意が大きく分かれます。そのため実際の口頭試問の場面を想像しながら回答を言葉にして録音してみてください。

録音はレコーダーを使用してもスマートフォンの機能を使っても大丈夫です。確認するポイントは回答の内容、話し方の2点です。回答に問題がある場合は知識や問題の理解について対策しなおしましょう。回答の内容は正しくても上手に表現できていない場合は話す練習を始めましょう。テキストの模範解答を読み上げ、話すスピード、滑舌、声の大きさの練習をします。

アナウンサーの試験ではないので完璧な話し方は求められませんが、早口で小声だと自信がない印象を与え、滑舌が悪いと正しく伝わらない可能性があります。落ち着いてゆっくり、はっきり発音することを心がけましょう。

余裕があれば動画を撮って目線や話すときの癖にも注意しましょう。話している間手持ち無沙汰になって髪や顔を触ったり目線が泳いだりしていないかチェックします。手は課題の用紙に添えるか話す内容に合わせて軽くジェスチャーをし、目線は試験官の顔周辺を見るイメージにするとよい態度に見えます。

回答を書き出してみる

もう一つは録音できる環境がない方向けの練習方法です。手書きで書いても打ち込んでも構いませんが回答する内容を書き出してみます。なるべく何も書いていない真っ白のところに試験の状況を思い浮かべながら回答します。この練習は主に時間通りにアウトプットするために行います。実際に話す内容を書き出すので箇条書きではなく文章で言葉遣いにも気を付けましょう。

まとめ

FP1級は学科も実技も難易度が高く対策も大変です。まず学科試験は過去問に入念に取り組むこと、最新の法改正に対応するために最新年度の予想問題集や演習用の問題集、テキストを合わせて活用することで一歩ずつ合格に近づきます。問題を時解答解説を確認してテキストで補う、という流れをどれだけ丁寧にできるかで結果は大きく変化します。

テキストで確認するときは分からなかったところだけでなく周辺知識まで関連付けて吸収しましょう。関連が合った方が記憶に残りやすくどんどん知識量を増やすことができます。

実技試験は問題の把握と同時に本番を意識下練習がとても大切です。文章ではかけるのにうまく言葉に出せない、ということも実際に起こります。自分の話す声や姿を録画すると始めはあまりの姿に驚くかもしれません。自分だからこそ分かる欠点を1つずつ治して誠実で信頼される話し方に変えていきましょう。今後の人生でも大いに役立ちます。