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白書から見るオープンイノベーションの概要

2020年5月29日に「オープンイノベーション白書」の第三版が策定されました。この白書の概要版の中では、「日本企業の中で、オープンイノベーションの取り組みから成果とリソースを獲得している企業が現れている一方、オープンイノベーションの活動を実施していない企業も多く存在している」と報告されています。日本においてはまだまだオープンイノベーションは主流とまでは至っていませんが、徐々に認知度も向上し、実践している企業も増えつつあります。今回は、オープンイノベーション白書の概要とともに、そのポイントについて紹介していきます。

オープンイノベーション白書とは?

そもそもオープンイノベーション白書とは、経済産業省所管の独立行政法人である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)によって取りまとめられたものになります。この白書の最初には、「「そもそもイノベーションとは何なのか」、「イノベーションとはどのように創出されるのか」というイノベーションの世界的な知見を改めて整理すると同時に、「日本はイノベーションを創出できているのか、できていないのか」、そして、「できていない」と考えられる部分においては、「なぜできていないのか」を世界的な市況や日本の状況とともに分析をすることにより、その要因の整理を行っている。」とあり、現在の日本において、企業がイノベーションを起こすために何をすべきかということを、事例と推論に基づいて精査しまとめられたものになります。

初版

オープンイノベーション白書の初版は、2016年7月26日に公開されました。製品やサービスのグローバル化や、IT化の進行とともに世界的に消費者のニーズは多様化し、プロダクトライフサイクルの短期化が顕著になってきています。そのような流れの中で、企業のリソース不足や市場展開までのスピードアップを図る上でも、自社外との連動は欠かせない戦略となっています。このような中で、日本におけるオープンイノベーションの推奨と、現状の可視化を図るために出来る限りのデータを収集し、企業の事例とともにまとめたものが、オープンイノベーション白書になります。更に、2017年10月16日には「初版」の第2章に掲載している図表やグラフなどのデータを再調査し、追補版としてJOICのホームページ上にて公開しています。

第二版

2018年6月27日には、先ほどの初版に加えオープンイノベーション白書の第二版が策定されました。第1章の「オープンイノベーションの重要性と変遷」において、初版の基本的な記述等は再掲載しつつ、新たな動きを追加するとともに、第2章から第4章では最新の統計データや企業・地域等による推進事例を更新し、国際比較等も行っています。また第5章では「我が国のオープンイノベーションの課題・阻害要因・成功要因」として、日本におけるオープンイノベーションの現状も分析しています。第二版の編集にあたっては、オープンイノベーションの活動は何を目的に取り組むのか、どのような効果が期待できるのか、根幹の部分に着目するとともに、新製品の市場化など具体的な成果を出しつつある企業の取り組みを事例としてまとめています。これにより、オープンイノベーションの必要性が徐々に浸透してきている中で、現場の担当者としてオープンイノベーションに取り組む上での指標が分かりやすくなりました。

第三版

そして2020年5月29日に、第三版となるオープンイノベーション白書が策定・公開されました。第三版では、第1章を「イノベーションの重要性と変遷」と従来の表現から若干変え、イノベーションイノベーションの認識を明確にしつつ、その特徴や視点の整理を咥えています。第2章から第4章では、イノベーション創出のための環境要因、世界的なマクロ動向、産業の変遷と イノベーションエコシステムなどを取り上げ、類型ごとのイノベーション創出状況や企業の取組状況をまとめるとともに、国内外企業へのヒアリングによる事例が紹介され、第5章で総括としてまとめています。さらに、第6章ではNEDOとJOICの具体的な取り組みに関して紹介されています。これまでのイノベーションの歴史とともに、日本がイノベーションを創出するためのポイントが整理され紹介されていますので、二版よりも分かりやすくまとめられています。

白書に学ぶ、オープンイノベーションに欠かせないポイント

オープンイノベーション白書では、イノベーションそのものの正しい理解を促すため、変遷とともに重要性がまとめられています。オープンイノベーションは、時代の流れに応じて生まれてきた戦略であるため、その概要を過去の変遷を振り返りながら把握することは、未来志向の考えにおいても重要になります。市場や社会環境の変化とあわせオープンイノベーション白書から学ぶポイントについて続いてからは紹介していきます。

イノベーションの創出パターン

オープンイノベーション白書の中では、市場や業界の動向、社会環境の変化などによってイノベーションの創出パターンも変化しており、それぞれを「発明けん引型」「普及・展開型」「21世紀型」の3つのパターンに分類しています。
・発明けん引型
1900年から1949年までの、発明によって創出される、それまで世界にはなかった製品・サービスの登場によるイノベーションのことを指します。新発明の製品・サービスがイノベーションとなり得たため、製品・サービスの新しい発明そのものに価値が高く、そのまま世に普及してきた考え方が発明けん引型に含まれます。
・普及・展開型
1950年から1999年までの、大資本企業による大量生産で、世界に展開・普及させる大量消費を実現したイノベーションのことを指します。製品・プロセルの改善の価値が高く、大量生産・大量消費で普及してきた考え方が普及・展開型に含まれます。
・21世紀型
2000年から2019年までの、スタートアップやデジタルを活用、効率的・スピーディーに世界へ価値を展開するイノベーションのことを指します。市場の製品・サービスと技術が結合し新たな価値として提供され、デジタル技術を用いて、世界の数十億人にスピーディーに展開する現在の考え方が21世紀型に含まれます。

イノベーションの創出における5つの視点

さらにオープンイノベーション白書の中では、先ほどのイノベーションの変遷をふまえ、現代のイノベーションを社会に認識させるためには、5つの視点の重要性を紹介しています。
①新たな価値・アイデアの創出
これまでにない(あるいは従来から大きく改善された)製品・サービスなどの「価値」を創出・提供することを意味しています。
②価値をマネタイズさせビジネス化
製品・サービスに対して、市場が「良い」「欲しい」と思うだけでなく、それに対価を支払う仕掛けや見せ方を通じて、企業がその後の拡大に必要な利益をあげる形をつくることを指します。
③人々の生活様式・産業構造の変革
創出する価値・サービスが、BtoCであれば人々の生活、BtoBであれば産業構造の変革をもたらすものであると紹介しています。
④グローバルを対象とした変革
変革の対象が、国や特定地域に限られず、先進国・新興国といった枠組みも超えて世界中に広がるものと紹介しています。
⑤イノベーションのスパイラルアップ
製品・サービス自体が社会変革を実現するだけでなく、(結果的に)次なる新たな産業やビジネスの創出をもたらすプラットフォームやきっかけとなるとしています。
このように、オープンイノベーション白書の中では、イノベーションの変遷とともに重要な視点を明示することで、これからオープンイノベーションを展開しようとする担当者のために分かりやすく紹介しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
オープンイノベーション白書の中では、図表やグラフをもとに、昨今のオープンイノベーションの状況を具体的に分かりやすく紹介しています。イノベーションの変遷や事例とともに確認することは、今後の自社のオープンイノベーション展開においても非常に参考になってきます。オープンイノベーションを考えるにあたり、オープンイノベーション白書はぜひ一度確認しておくといいでしょう。

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