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FP3級の試験申し込みは方法は?試験内容の違いを解説

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FP3級は、日本FP協会ときんざいの2つの団体で実施されています。そのため、どちらでFP3級の試験を申し込めば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。FP3級の試験申し込み方法や、試験内容の違いを解説します。

FP3級の試験申し込みは日本FP協会ときんざいどちらが良いのか?

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FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)は、特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)と一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)の2つの団体が実施する国家資格です。FPは、顧客の人生設計の目標を叶えるための資金計画(ファイナンシャル・プランニング)を立て、現在から未来にかけてその実現に向けて家計の収支や資産等を客観的な視点にて、適切なアドバイスを行う「お金のエキスパート」になります。

 

FPは、1級、2級、3級と3つの段階に分かれており、FP3級はその中でもっとも難易度が低く、FPにおける「お金の基礎知識」を習得しているということを認定する資格です。FP試験は、日本FP協会ときんざいともに同じものであるため、どちらの実施機関で受験をしても試験内容はほぼ変わりません。また、取得したFP資格の価値についても、日本FP協会ときんざいで変わることはありません。

 

日本FP協会ときんざいとでFP3級試験の何が変わるかと言うと、「実技試験の試験内容にのみ」違いがあります。FP3級では、学科試験と実技試験があり、学科試験については日本FP協会もきんざいもともにすべて同じ内容です。しかし、FP3級の実技試験のみ、日本FP協会では「資産設計提案業務」のみであるのに対し、きんざいでは「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2つの科目から選択することが可能です。

 

FP3級においては、学科試験と実技試験は同時に申し込むため、もしもきんざいで受験をする場合には、2つのうちのいずれかを選択して申し込む必要があります。しかし、FP3級の試験の申し込みをするにあたり、日本FP協会ときんざいとで、どちらで申し込めば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。このような方の場合には、日本FP協会ときんざいの合格率や試験内容を比較して決めることをおすすめします。

 

日本FP協会のFP3級の合格率は、学科試験が70〜80%、実技試験は80〜90%と、かなり合格率が高いのに対し、きんざいのFP3級の合格率は、学科試験が40〜70%、実技試験は45〜70%です。このように、FP3級は日本FP協会ときんざいの2つの実施団体で、合格率に大きな差があります。このFP3級における、日本FP協会ときんざいの合格率の差には、実技試験の内容の違いが大きく関係しています。

 

日本FP協会のFP3級の実技試験は、「資産設計提案業務」のみで、試験の出題範囲は「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業継承」の6つの分野すべてがまんべんなく出題されます。それに対し、きんざいの「個人資産相談業務」を選択した場合には「リスク管理」が、「保険顧客資産相談業務」を選択した場合には「金融資産運用」と「不動産」のそれぞれの分野が出題されません。

 

一見すると、試験範囲がせばまることから、「きんざいの実技試験の方が簡単なのでは?」と思う方もいることでしょう。しかし、じつは出題範囲がせばまることから、より専門性が高くなり、問題の難易度も上がる傾向があるのです。また、日本FP協会のFP3級の実技試験は全40問で100点満点中の60点以上が合格ラインであるのに対し、きんざいのFP3級の実技試験は5題のみで、50点満点中の30点以上が合格ラインになります。

 

そのため、日本FP協会よりもきんざいの方が1問あたりの配点が高いため、1問でもミスをしてしまうと不合格になりかねません。このようなことから、FP3級の実技試験は、日本FP協会よりもきんざいの方が難易度が高い可能性があります。とは言え、FP3級はどちらも同じレベルであり、試験内容にも差はないとされていることから、自分に合った試験内容を選び申し込むことをおすすめします。

FP3級の試験申し込み方法

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FP3級の試験の申し込み方法は、日本FP協会ときんざいとで異なります。FP3級を日本FP協会で受験する場合の申し込み方法は、「インターネット申請」と「受検申請書」の2つの方法があります。FP3級をインターネットで申し込む場合には、日本FP協会のHPの「申込画面」から必要事項を入力します。ただし、FP3級をインターネットで申し込む場合は、「本人による申請のみ」になります。そのため、代理申請などは認められないため、必ず本人が申し込みをするようにしましょう。

 

インターネット申請の受験手数料の支払い方法は、「クレジットカード」「コンビニエンスストア払い」のいずれかになります。受験手数料の入金の確認をもって受検申請完了となります。また、受検申請期間はインターネット申請と受検申請書とでは異なるため、必ず自分が申請する方法の申請期間を確認するようにしましょう。

 

FP3級を日本FP協会の受検申請書で申し込みをする場合には、受検手数料を「銀行(窓口もしくはATM)」で支払ったのち、支払明細書のコピーもしくは原本を申請書に貼り付けし、「簡易書留」にて郵送します。日本FP協会のFP3級の受検申請書は、「試験事務課への問い合わせ」「web画面から申請」「全国の書店もしくは日本FP協会認定教育機関」の3つの方法にて入手することが可能です。

 

FP3級をきんざいで受験する場合の申し込み方法は、「インターネット申請」もしくは「郵送申請」の2つになります。インターネット申請の場合には、きんざいのHPにて「ユーザー登録」をする必要があります。登録画面にて必要事項を入力し登録が完了したら、「受検申請画面」をクリックします。受検申請画面が開いたら、まずは「試験種類」を選択、受検申請に関する注意事項を確認し、「個人申請」か「団体申請」のどちらか当てはまる方を選択、「受検種目」「免除申請」「受検地」を選択、「受検書類送付先」を入力し、最後に「支払方法」の選択をします。

 

インターネット申請の場合、受検手数料は「コンビニエンスストア払い」と「クレジットカード」の支払い方法のみになります。また、受検申請期間終了後には、いかなる理由があっても受検手数料は返金されません。インターネット申請では、申請受付期間が定められているため、必ず確認しておくようにしましょう。

 

FP3級をきんざいの郵送申請で申し込みをする場合には、まずきんざいのHP上にて「受検申請書」をダウンロードしプリントアウトします。プリントアウトした書類に、必要事項を記入してきんざい宛に郵送すれば完了です。きんざいでも郵送申請とインターネット申請では、申請受付期間が異なるため、必ずそれぞれの受付期間を確認し期間内に手続きを完了させるようにしましょう。

FP3級の試験申し込みの日程

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FP試験は、毎年3回、5月、9月、1月に実施されます。FP試験の申し込み日程は、日本FP協会ときんざい共に同じです。ただし、きんざいの実技試験においては、実施日が異なるためきちんと確認をしてから申し込むようにしてください。

 

2020年度のFP3級の各試験日程と申し込み期間は、2020年5月の試験日2020年5月24日(日)、申し込み受付期間2020年3月12日(木)〜2020年4月2日(木)、2020年9月の試験日2020年9月13日(日)、申し込み受付期間2020年7月6日(月)〜2020年7月28日(火)、2021年1月の試験日2021年1月24日(日)、申し込み受付期間2020年11月10日(火)〜2020年12月1日(火)です。

各試験日の合格発表日は、2020年5月の合格発表日2020年6月30日(火)、2020年9月の合格発表日2020年10月23日(金)、2021年1月の合格発表日2021年3月5日(金)になります。

 

ただし、2020年5月の試験日2020年5月24日(日)については、コロナウィルスの影響により試験は中止となりました。受検申し込みをした方は、それぞれの試験実施団体のHPをご確認ください。

FP3級の試験申し込みの注意点

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FP3級の申し込みをする際には、2級や1級などのように受験資格や実技試験の日程が異なるといったことがないことから、特別に注意することはありません。FP2級や1級を受験する場合には、「受験資格を満たしているか」「実技試験が実施される日を試験日として選択しているか」など、試験を申し込む際に注意すべき点がいくつかあります。

 

FP3級の場合には、日本FP協会ときんざいとで大きく変わる部分もないことから、申し込み期間内に手続きを完了することができれば問題はないでしょう。また、FP3級の受検申請は、「受験申請書」や「郵送」よりも「インターネット申請」がおすすめです。受験申請書や郵送の場合には、どうしてもタイムラグなどが発生してしまうからです。そのため、FP3級の試験を申し込む場合には、一番簡単に済ますことができるインターネット申請を利用するようにしましょう。

まとめ

FP3級は、日本FP協会ときんざいの2つの団体で実施されており、どちらの機関で申し込みをし受験をしても、同価値の国家資格を取得することが可能です。ただし、FP3級の試験は、学科試験においては日本FP協会もきんざいも同じものですが、実技試験においては試験内容が異なります。そのため、FP3級の試験を申し込む場合には、日本FP協会ときんざいの実技試験の試験内容を確認した上で、申し込むことをおすすめします。