FP2級の受験を考えている人の中には、金財とFP協会、どちらに申し込むべきなのか、迷っている人はいませんか?
FP2級の試験は、金財と日本FP協会の2種類の試験があるため、どちらに申し込むべきなのか、迷ってしまいますよね。
ここでは、試験内容の違いや合格率などから、どちらに申し込むべきなのか、流れや具体的な勉強法について、詳しく解説しています。
ぜひ参考にして、どちらに申し込むかの、判断材料にしてみてください。
目次
FP2級はきんざいとFP協会、どっちに申し込むべき?
まずは、FP2級は、金財とFP協会のどちらに申し込むべきなのかについて、解説します。
試験内容も違えば、合格率なども違うため、いろいろな指標から判断するようにしてみてください。
FP協会ときんざいの試験の違いは?
まず、日本FP協会と金財の試験内容はどう違うのかについて解説します。
FP2級には、大きく学科試験と実技試験がありますが、学科試験に関しては、金財・日本FP協会ともに、同じ内容となっています。
異なるのは、「実技試験」です。以下の表を参照してください。
日本FP協会 | 金財 | |
学科試験 | 同じ | 同じ |
実技試験 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務
生保顧客資産相談業務 損保顧客資産相談業務 中小事業主資産相談業務 |
このように、日本FP協会と金財で大きく違うのは、実技試験の内容です。
金財では、個人資産や保険に関する相談業務に関する内容を実技試験内容としています。
保険や中小事業主に対する相談業務を将来的に行いたい方におすすめです。
一方、日本FP協会では、資産設計に関する提案を実技試験内容としています。
金財と日本FP協会のどちらで受験するか迷ったら、実技試験内容を見て、将来どういった業務を行いたいか、仕事を行いたいかで、判断するのが良いでしょう。
例えば、金融機関では、団体でFP試験を受けさせる場合があるようですが、その場合は最も違い金財を受けさせるところが多いようです。
まずは、FP2級を取得して、どのような業務を行いたいかについて考えてみてください。
FP協会ときんざいの受験者数や合格率は?
続いて、日本FP協会と金財の試験における、受験数や合格率の違いについてご紹介します。
FP2級の試験データ | 日本FP協会 | 金財 | |||||
– | 試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年1月 | 学科試験 | 23,968 | 10,032 | 41.86% | 40,110 | 11,557 | 28.81% |
実技試験 | 18,980 | 11,884 | 62.61% | 32,494 | 12,495 | 38.45% | |
2019年9月 | 学科試験 | 20,935 | 9,090 | 43.42% | 31,371 | 6,580 | 20.97% |
実技試験 | 17,258 | 10,809 | 62.63% | 25,866 | 10,089 | 39.00% | |
2019年5月 | 学科試験 | 18,097 | 7,269 | 40.17% | 28,241 | 5,898 | 20.88% |
実技試験 | 16,470 | 10,318 | 62.65% | 23,734 | 8,226 | 34.65% | |
2019年1月 | 学科試験 | 22,076 | 10,654 | 48.26% | 36,174 | 11,254 | 31.11% |
実技試験 | 18,499 | 9,307 | 50.31% | 30,600 | 11,469 | 37.48% |
日本FP協会に比べて、金財のほうが合格率が低いことが分かります。
受験者数が金財のほうが多いというのも関係していますが、日本FP協会のほうが概ね合格者数が多いので、日本FP協会のほうが合格しやすいとも言えるでしょう。
金財のほうが、受験者数が多いのは、団体での申し込みが関係していると言えます。
金融機関や特定の業界は、金財が実施する実技試験内容を仕事内容としているため、団体で受けさせる場合が多いようです。
もちろん、学科試験に関しては、同じ問題ですので、合格率への影響は考えられません。
FP協会ときんざいで難易度に違いはある?
FP協会と金財では、実技試験において内容が異なるため、一概に難易度に関することは言えませんが、金財のほうが多少実践的な問題が出される傾向にあるようです。
より業務レベルに近い計算問題が出題されるようで、そこがFP協会よりも合格率を下げている原因とも言えるでしょう。
ですが、基本的な問題レベルは変わりませんし、範囲における内容にもほとんど差はないと言えます。
FP協会も、金財も、それぞれ特有の傾向があり、過去問対策を行っていると、自ずと対応できるようになります。
ですので、どちらの実技試験を受けるかを決めて、あとは過去問演習で慣れさせていくと、どちらの試験でも合格率を上げることができるでしょう。
FP2級の申し込み方法や流れ、注意点を確認!
ここでは、FP2級の申し込み方法や、その流れについて解説します。
申し込む際に気をつけるべき注意点も存在するため、合わせて確認してみてください。
申し込み方法とその流れ
まずは、FP2級の申し込みの流れについてご紹介します。
一つ一つ確認して、全体の流れについて理解しましょう。
①日本FP協会か、金融財政事情研究会(きんざい)のHPから申し込む
実技試験などから、日本FP協会で申し込むか、金財で申し込むか決めたら、申し込む方のHPにアクセスします。
大きくは、インターネットからの申し込みと、書類の郵送による申し込み方法があります。
FP協会も金財も、申し込み方法による違いや、内容による違いはそれほど違いません。
書類の郵送による申し込みは、それぞれの団体から取り寄せる方法と、全国の書店などに置いてある申し込み用紙を郵送するという方法があります。
好きな方法で申し込み、誤字脱字や、記入情報に間違いがないことを確かめた上で、申請します。
②受験料の支払い
申請が終わったら、受験料の支払いになります。
こちらも、FP協会と金財で大きく変わる点はありません。インターネットから申し込む場合は、クレジット払いかコンビニ払いの2種類になります。
書類の郵送による申し込みをした場合には、銀行振込となる場合があるので、あらかじめ、注意しておきましょう。
もちろん、支払いには支払い期限があるので、期限内に、過不足なく支払いを行うように注意します。支払いができなくなると、受験することはできないので、きちんと支払手続きを行うようにしましょう。
③申し込み完了・受験票発送
きちんと受験料の支払いを終えることができたら、申し込み完了となります。その後、約1ヶ月後くらいに、受験票が郵送されてきます。
受験票が届いたらまず、受験番号や氏名、生年月日などを確認し、入力した情報と間違いがないかを確認します。もし間違いがある場合は、すぐに申請した団体に連絡を入れましょう。
また、受験票には試験会場が記入されているので、試験当日までに場所や行き方・交通機関を確認するようにしましょう。
加えて、受験票裏に、証明写真を貼らなければいけない場合があるので、その場合は試験当日までにきちんと対応するようにしましょう。
④試験当日
試験当日では、持ち物の確認を入念に行いましょう。
試験当日に必要なのは、受験票・本人確認書類・証明写真・筆記用具・電卓・腕時計などです。
特に、本人確認書類は、顔写真の載っている運転免許証や、パスポート、マイナンバーカードを持っていきます。
証明写真に関しては、受験票に貼っておくという指示があるかもしれませんが、数枚予備で持っていくことをおすすめします。
また、試験会場内には、時計が設置されていないことがほとんどなので、腕時計は持っていきましょう。
FP2級に申し込んで、確実に合格するためには?
ここでは、FP2級に確実に合格する方法について解説します。
FP2級の受験料は、決して安くはないですから、申し込んだら確実に受かりたいはずです。
また、ここでご紹介するのはあくまで考え方の一例ですので、良いと思ったら取り入れるようにしてください。
通信講座などを活用する
FP2級に、最短で確実に合格するためには、通信講座を活用するのが確実です。
通信講座の良いところは、合格できるだけの材料が揃っていることです。定評のある通信講座を利用すれば、合格できるだけの講義動画、質問や相談などの充実サポートを受けることができます。
また、その人に合った学習プランも考えてくれるため、現職で忙しい方も安心して利用することができます。
以下、定評のある通信講座を紹介するので、ぜひ活用してみてください。
ユーキャン
まずは、非常に知名度のある「ユーキャン」です。ユーキャンは、FP資格以外にも、たくさんの資格取得に対応しています。
ユーキャンの最大の魅力は、初めてFP試験を受ける人も安心して利用できるサービスが整っているという点です。
というのも、ユーキャンを利用する人の95%がFP試験を初めて受ける人だそうで、その中でも多くの人が合格を勝ち取っています。
これは、初めてFP試験を受ける人には非常に心強いことでしょう。初めてFP2級の試験を受ける人は、ユーキャンを活用してみてください。
フォーサイト
フォーサイトも、FP2級に合格するために活用したい通信講座の1つです。
フォーサイトの最大の魅力は、あらゆる教材が揃っていることです。テキストから講義動画、問題集からeラーニングまで、ありとあらゆる教材が揃っています。
テキストに関しては、フルカラーで、図や表をふんだんに活用して解説しているため、FP2級の内容をスムーズに理解することができます。
また、通勤時間などのスキマ時間を活用して、講義動画も視聴することができるため、無駄なく学習を行うことができます。
ぜひフォーサイトも利用を検討してみてください。
スタディング
スタディングという通信講座も、FP2級に合格する上で非常におすすめです。
スタディングの最大の魅力は、合格に不必要なものはすべてカットしているため、講座受講にかかる費用が非常に安いという点です。
平均的な講座受講費用が5万円〜6万円である一方で、スタディングでは、3万円台で受講することができます。
もちろん、講義内容は充実していますし、スマホやタブレットでも勉強できる環境は整っています。
通信講座にあまり費用をかけたくないという人は、スタディングを利用してみてはいかがでしょうか。
過去問を解いてスケジュールを立てて、テキスト問題集で穴を埋めていく
通信講座を受講すると同時に、過去問を解いて、ある程度スケジュールを立ててしまうのもおすすめです。
過去問というのは、いわばFP資格取得者が目指すべき「ゴール」です。過去問に出てくる問題さえ、解くことができれば、FPの試験に合格できるわけです。
例えば、過去問を解く中で、解けない・分からない問題や分野があった場合、該当する講義はより積極的に聞くようになるでしょう。
このように、過去問を解くことで、学習の緩急をつけるというのは、非常に効果的だと言えます。
また、過去問を解く中で、苦手な分野をテキストや問題集で穴埋めしていくのも、非常に大切です。
ぜひ限られた時間の中で、最大限の結果が出せるように工夫してみてください。
FP2級に申し込んで、資格を取得しよう
ここまで、FP2級試験、金財とFP協会のどちらに申し込むべきなのか、どのように勉強すべきなのかについて、ご紹介してきました。
ポイントとなるのは、実技試験の内容で、将来どのような業務を行いたいかで、受けるべき試験が決まりました。
まずは、実技試験の内容から、どの試験を受けるべきなのか決めて、勉強スケジュールを立てましょう。
そして、通信講座やテキスト、過去問などを駆使して、最短で合格を勝ち取るようにしましょう。