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初めてのFPの試験に合格するための勉強法

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FP試験は難易度の高い問題が多く出題されます、それぞれの級に合わせた勉強法で効率よく合格を掴みましょう。

FP3級の勉強法【試験の特徴で選ぶ】

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FP3級の試験はFP資格の中で最も簡単な級なので、気軽に受けることができます。プロのFPとして活躍を目指す方以外に自分の家計を見直したい方にもおすすめです。 FP3級の試験は日本FP協会と金融財政事情研究会で実施されています。 どちらで取得しても国家資格として認められます。

 

受験料と学科試験の内容、日程、問題はどちらで受験しても同じです。実技試験は日本FP協会での内容は資産設計提案業務ですが、金融財政事情研究会の実技試験は個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務の2つから好きな方を選ぶことができます。難易度にそこまで差はないので分野が得意な方を選んだ方が良いです。

 

受験会場の数は金融財政事情研究会のほうが多いので、試験会場まだの行きやすさで選ぶ方法もあります。ちなみに日本FP協会、金融財政事情研究会のどちらで資格を取得しても、それぞれFP2級の受験資格を得ることができます。

 

FP3級の勉強法【学科】

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試験勉強の時間についてFP3級の試験は集中すれば1ヶ月ほどの勉強でも合格できる資格です。合計で100時間くらい勉強時間が必要なので1日3時間以上時間が取れる方は1か月程度で必要な対策ができますが、仕事の関係などであまり時間が取れない場合にはもう少し余裕を持った計画を立てましょう。また、予定通りに勉強が進むとは限らないという点でも余裕のある計画は必要です。

 

試験勉強するときに大事な考え方

 

FP3級の勉強をするときに意識することは参考書にある全てを覚えようとしないことです。テキストに書いてある内容は全てFPとしての業務に役立つことですが、まずは試験に合格することが大切です。そのため、試験に受かることに集中して勉強していきます。そのため知識を覚えることだけでなく問題形式に慣れるためにたくさんの演習をすることを心がけましょう。

 

FP3級のテキストはたくさん発売されていますが、多くのテキストに手を付けるとどれも中途半端になってしまうので読みやすい、使いやすいと思ったテキスト1、2冊に絞って使いましょう。ページ数が多く情報がたくさん載っているテキストは魅力的に見えますが、実際に使い始めると使いこなすのが難しく勉強が捗らなくなってしまいます。またFPの試験に関わる制度は改正されることが多いので必ず最新バージョンのテキストを使いましょう。

 

FP3級の試験を受ける方はFPの試験範囲に含まれる内容に初めて触れるという方が多いのでまずはどんなことをこれから勉強するのかな?程度の軽い気持ちで参考書を読んでみましょう。

 

参考書を読みましょう、と言うと隅から隅まで暗記しなくてはと思ってしまう方がいますが、参考書にどのようなことが書いてあるか目を通すだけ、何となく眺めるだけで構いません。試験に合格するために参考書の全ての内容を暗記する必要はないので、この作業にはあまり時間をかけないようにするためです。

 

次に演習問題を解きます。目を通しただけでは覚えられていないので不正解が続くと思いますが問題ありません。演習問題を何度も繰り返していくうちに試験に必要な知識を中心に定着させることができます。問題に解答したら答え合わせをし、解説を理解します。ここで理解できない解説や選択肢があったら参考書で探して理解できるまで調べます。

 

この時の問題演習に使用する問題は参考書のまとめページなどについている確認問題と問題集の問題です。一度にたくさんの内容に取り組んでしまうと浅い知識になってしまうのでなるべく分野ごとに参考書に目を通す、演習問題を解く、参考書で確認する、の流れを行いましょう。そして1回目に間違えた問題には必ずチェックを付けておきます。2回目以降はこのチェックを目印に演習を行います。

 

分野ごとの演習は何回も繰り返しますが、6つ目の分野まで1周したらまた1つ目の分野から2周目を初めて、2周目が6つ目の分野まで行ったら1つ目の分野から3周目を始める、というように1つの分野に偏らず順番に回していきましょう。これは初めの方に演習した分野を忘れてしまうことの内容にするための勉強方法です。

 

2周目も3周目も間違えた問題はチェックを付けます。するとだんだん苦手分野、得意分野がはっきりしてくるので 苦手分野は丁寧に参考書を読んで対策をします。参考書の問題と問題集の問題がある程度解けるようになったら過去問に挑戦しましょう。実力を確認するために1回分まとめて解いてみるのも良いですが基本的には今まで行っていた方法と同じように演習、確認、参考書で不明点を調べる、の順で使用します。 

 

FP3級の勉強法【実技試験】

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3級の実技試験は、基本的に学科試験で覚えた知識があれば対応できます。計算問題があるので計算の練習と知識のぬけがないかの確認を行えば大丈夫です。

FP2級の勉強法【3級との違い】

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FP2級とFP3級の違いFP2級の試験範囲はFP3級の試験範囲より少し広くなる程度です。しかし、問題の問われる深さは大きく変化します。例えばFP3級では名前が分かるだけで正答できた制度に関する問題もFP2級では制度の詳しい内容まで問われます。

 

このようにFP3級で覚えた知識をさらに掘り下げて細かいところまで聞かれるのがFP2級の試験です。カンで答えても正解しにくいさらにFP2級では選択肢の数が増えます。fp3級では全ての問題が2択もしくは3択でしたが、FP2級の試験では全て4択です。単純に選択肢が増えれば正答を選ぶ確率は下がります。そのためどうしてもわからない問題があったとき偶然正解になる確率も大きく減ってしまいます。

 

基本的に試験は運や勘に頼るものではないのでこの点はしっかり勉強しておけば大丈夫です。3級と比べた2級試験のもう一つの大きな違いは、受験生に要求される解答スピードです。さらに3級の試験に比べてスピードも求められるようになります。問題数は変わらないのですが、問題も選択肢もより複雑になり、選択肢も増えたのでまず読むことに時間がかかってしまいなかなかじっくり考えたり余裕をもって見直す時間はありません。

 

問題演習の時、はじめはじっくり取り組むことが大切ですが、知識が身についてきたらスピードも意識しましょう。また、時間を意識しすぎるあまり焦ってしまったり、緊張で焦って実力が出せないともったいないので気持ちを落ち着ける練習もしておくとより安心です。

fp2級の勉強法【学科試験】

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FP3級では読みやすいテキストを選ぶことをおすすめしましたが、FP2級の場合は情報量の多さで選ぶ必要があります。FP2級は問われる知識量が多いので簡単なテキストだと必要な知識がカバーしきれない場合があるためです。あまりたくさんのテキストに手を出してしまうと使い込めなくなってしまいますが、1冊だけで心配な場合はもう1冊増やしてもよいでしょう。

 

その場合もメインのテキストは1つに定めてそのテキストで足りない部分を他のテキストで補うイメージで使うと挫折しにくいです。FP3級から引き続きFP2級を受験される場合はある程度範囲や知識に関しては分かっているのでいきなり問題演習からスタートしましょう。問題集や参考書の問題を解き、答え合わせをして不正解だったところには印をつけて参考書でよく確認します。

 

試験に合格するためには暗記と問題演習をバランスよく行うことが大切です。知識をたくさん覚えても実際に問題が解けなかったら得点になりません。反対に問題形式に慣れていても知識量が足りなければ正解することができません。問題を解いていて分からないことがあったとき、参考書で確認しますが、分からなかったことをピンポイントで調べるだけでなくその事柄に関連することまでしっかり確認しましょう。

 

FP2級の試験に合格するためには知識量求められるので一つ一つ暗記するよりも関連付けて覚えた方が記憶に残りやすく効率よく対策ができます。

 

FP2級の試験はFP3級の内容は理解できていることを前提として作られているので、もしFP3級の内容で曖昧なところがある場合には一度FP3級のテキストに戻って基本を復習しましょう。どうしても苦手な分野がでてきてしまったときにもいったん3級のテキストで復習するのは有効です。

 

問題集で演習が形になったら過去問や予想問題集に取り掛かりますが、その時は本番と同じ時間を意識して時間内に解き終わる練習をしましょう。実際の時間より短めに設定して合格点がとれる練習をするとより効果が現れます。

 

FP2級、FP3級の勉強法【合格率もチェック】

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FP2級の合格率は日本FP協会の試験と金融財政事情研究会の試験合わせて学科試験30%前後、実技試験が40%前後です。実技試験は50%を超えている回もあるので少し差が大きいです。

 

FP3級の合格率は同じく2つの団体で実施された試験を合わせて学科試験が60~70%、実技試験が65%前後です。どちらも合格するためには60%以上の正答が必要です。FP資格の中では簡単なイメージのあるFP3級ですが、3~4割の受験者は不合格になっているのできを引き締めて臨みましょう。

 

まとめ

はじめてFP試験に臨む時は緊張したり不安で戸惑ったりすることもありますが、いま現役で活躍しているFPも皆通ってきた道ですので自信を持って実力を出しきりましょう。FP3級は簡単というイメージがついてしまっていますが、実際は念入りな対策が必要です。その級でやったことは必ず次につながるので一つ一つの知識や問題を大切にしましょう。