社労士試験に合格するためには、試験科目の内容を理解しておかなければいけません。
どんな試験科目なのか、出題傾向はどのようなものなのかを知らなければ、勉強につながっていかないからです。
科目ごとに内容も異なりますので、しっかりと理解していかなければいけません。
社労士試験の概要と試験科目
社労士試験の出題範囲は、とても広範囲に及びます。
出題試験科目は大きく分けて、労働科目と社会保険科目に分けられます。
全体で見ると、試験科目分野は10に分けて勉強していかなければいけません。
その中でも選択式と択一式に所在がわかれており、それぞれの科目の中で情報の形式が出題されていきます。
これに対応することが、社労士試験では求められるのです。
社労士試験の特徴として、科目によって配点が変わることがありません。
全て一律の特典となっているところ注目しなければいけないでしょう。
問題の難易度によって得点が変わらないため、簡単なところを落としてしまえば、合格が遠のいてしまいます。
逆に難易度の高い問題は、同じ得点ということで対処していかなければいけません。
選択式は1問5点、択一式は10問10点です。
その中で労務管理その他の労働に関する一般常識と社会保険に関する一般常識の択一式問題は、2科目で合わせて10問出題されます。
この10問も、10点分となっているので、他の出題と変わりません。
ここで重要視しなければいけないのが、社労士には合格基準点が二つ存在するところです。
総得点と科目点に分かれますが、1科目でも合格しなければ足切りとなります。
仮に総得点で合格基準点を超えていても、不合格となるのです。
これが社労士試験の難易度を上げているポイントで、十分な注意が必要になります。
社労士の合格基準は毎年変わりますが、例年で見た場合の特典は65%以上が必要です。
科目合格基準点は、択一式が1科目につき4点以上、選択式が1科目3点以上となっています。
この合格基準点を超えていれば済むことになるので、勉強方法としても満点を目指すのではなく、この点数を突破することが目的です。
科目ごとに難易度も異なるのが社労士試験ですので、足切りに合わないように科目を横断するような勉強をするとともに、総得点を越えられるようにしなければいけません。
社労士試験科目:労働科目
社労士試験の中でも労働科目は、業務の中心となってくる出題です。
難解な部分が多く、勉強方法もそれぞれ考えていかなければいけません。
労働科目の中でも耳にする機会があるのが、労働基準法です。
社労士試験の科目はなかなか日常的に接する機会の少ないものが見られますが、この労働基準法は身近な法律と言えます。
労働に関する法律が中心となってきますが、かなり深く理解しなければ解答に結びつかないことが多いため厄介な科目の一つです。
有給休暇や労働時間と言ったことが由来に関係してきますので、一般的な知識としても身に付いている部分があるでしょう。
専門的な分野になってくるのが、労働安全衛生法です。
安全に働くことができるために整備されていたための法律で、健康診断がよく知られています。
社労士試験の出題科目としては、もっと掘り下げた専門的な部分まで出てくるので、かなり勉強しなければいけない科目です。
労働基準法とは会わせ一つの科目として扱われますが、出題の傾向としては労働基準法の方が高くなるといえます。
労働者災害補償保険法は、 怪我や病気に対しての補償の内容です。
会社などが保証するだけではなく国が取ってくれる制度なども、この労働者災害補償保険法に含まれています。
身近なことから出題される例もあり、勉強しやすい科目と言われていますが、かなり深掘りした出題も見られるのが特徴です。
安心していると、点数を落としてしまうことにもつながります。
かなり特徴があるのが、雇用保険法です。
こちらもおなじみがある内容も扱われますが、範囲がとにかく広く時間がかかるのが難点といえます。
職を失った時に補償される内容だけではなく、育児休暇と言ったことも雇用保険法に関わるため注目されることが増えました。
社労士試験の特徴として、法改正が早い法律になるため、高確率ですだいされることが目立ちます。
しっかりと押さえておけば得点源につながるため、法改正は見逃してはいけません。
企業としては密接な関係があるものの、一般的にはあまり知られていないのが労働保険徴収法です。
給料の一部が雇用保険として疲れていたりするのも、この法律が元にあります。
仕組みとして覚えておくことが試験対策になることから、図解などで流れを理解しとくことが大切です。
労働科目の中でも、もっとも厄介と言われているのが、労働管理その他の労働に関する一般常識です。
一般常識と名前がついていますが、労働科目であげられた内容以外の労働に関する法律が出題されるため、一般常識という名前とは少々異なります。
このように、非常に広い内容を相手にしなければいけないため、出題の予測が困難です。
点数を落としやすく、ここで足切りにあってしまうことも出てくるので、十分注意して勉強していかなければいけません。
社労士試験科目:保険に関する科目
保険に関する科目としては、身近な部分も出てきます。
企業というよりも労働者に近い部分での法律となるので、理解度を深めることは社労士としても将来の活動として大切です。
ただし、出題としては簡単ではなく、難解な部分もあるため注意しなければいけません。
保険に関する科目の中でも、基本となってくるのが健康保険法です。
普段から保険証を持って歩くことになりますが、これがなければ治療費などを安くすることができません。
万が一の時の事を考えると、非常に大切な社会保障の仕組みと言えるでしょう。
この健康保険法は、国民の健康を守るための法律であり、この仕組みを覚えていかなければいけません。
最新の情報が重要視される部分でもあり、理解を深めなければいけないことからも、法改正された場合には、重要な出題ポイントになるのです。
出題範囲がつかみやすいという部分もありますが、法改正は見逃さないようにしなければいけません。
健康保険法と並び重要視されるのが、国民年金法です。
法律として名前が内容をはっきりとを表していますが、基礎的な部分で出題が目立ちます。
年金の構造に関して理解しなければいけませんが、いっぱいの生活に近い内容を持つので、勉強しやすいことは間違いありません。
得点源として重要視されることも多く、総得点の底上げをするのにもってこいの内容となるため、点数を失ってしまうと不合格になる可能性が高まります。
国民年金法が基礎的な部分であるのであれば、さらに複雑になるのが厚生年金保険法です。
制度としても複雑化していくことから、勉強するだけでもかなりの時間がとられてしまいます。
内容自体が難しいことから、どうしても時間がとられる反面、社労士試験としてはひねりようがないと思う言われてきました。
そのため、過去問なのでしっかりと対応力をつけておけば、国民年金法と並んで総得点の底上げが出来るでしょう。
苦手とする人も多いのが、社会保険に関する一般常識です。
労働に関する一般常識と同じように、保険に関する法律の中で取材されることになります。
範囲が広くなってしまいがちではありますが、保険ということで絞り込むことができるところが違いです。
健康保険法など、保険に関する科目で出題される内容と重複することが多いため、他のところと共に勉強しておくと、かなりカバーできます。
勉強の仕方次第では、これも総得点の底上げになるでしょう。
社労士試験科目と出題形式から見る難易度
社労士試験では、様々な科目を勉強し対応しなければいけません。
その全てが同じ難易度ではなく、難しいところもあれば、簡単で得点しやすい部分も持っています。
この差を理解しておくことが、社労士試験の合格には大事なポイントになるのです。
中でも深い知識がなければ対応できないのが労働基準法で、社労士試験の中でも難関科目と言われてきました。
あまりに難易度が高いと言われたことから、試験でも易化傾向がみられるようになってきています。
それでも難易度は高く、それぞれの条文を理解し覚えなければ答えに結びつきません。
ただし、過去問を見ても分かる通り、出題される問題はある程度絞り込みが可能です。
過去問を使うことで勉強時間の効率化は目指して行けます。
範囲が広く時間が取られてしまうのが、労働安全衛生法です。
対応に苦慮する人も多く、苦手とする人が目立ちます。
難易度という面では、その年によってかなり違いが出てくるのも特徴で、過去問が解けたからといって点数が取れるとは限らないところが問題です。
全てをカバーしようと思うと、いくら時間があっても足りなくなるため、満点を狙うのではなく、ある程度の絞り込みが必要となるでしょう。
逆に取りこぼしてはいけないのが、労働保険徴収法です。
他の科目に比べて圧倒的に難易度が低いため、ここで取りこぼしているようでは合格ラインに届きません。
範囲が狭く、理解もほとんどいらないので、暗記だけで対応できるところがポイントです。
過去問が流用されるケースも多いので、重要な得点源となるでしょう。
難しそうで得点源に繋がるのが、社会保険に関する一般常識です。
他の科目と関連することが多く、過去問からもわかる通り、頻出問題が目立ちます。
一般常識ということで敬遠されがちですが、やってみると簡単だったと感じるでしょう。
時間をかける必要もなくなりますし、得点源ともなるので、逃がさないことが合格への近道です。
まとめ
社労士の試験科目は、非常に広範囲であり、難易度のばらつきもかなりあります。
合格するためには、必要なところを抑える必要があるので、過去問を使い頻出問題を逃さないようにすることが大切です。
傾向分析は、合格するための絶対条件といえますので、テキストとともに過去問を最大限利用していきましょう。