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中小企業診断士は転職や就職に有利?合格その後の道

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中小企業診断士の資格を取得した後に就職を考えている人も多いでしょう。
大学生として、自分の就職活動にプラスに働くことを考え取得を目指す場合もあります。
本当に中小企業診断士という資格が、転職や就職に対して有利に働くかどうか判断してみなければいけません。

中小企業診断士の資格を生かして就職

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中小企業診断士の資格を取得して就職を目指すと場面は、有利に働かせるために下した判断でしょう。
勉強するだけでも大変です。
中小企業診断士は国家資格の中でも難関と呼ばれるものの一つで、一年かけて勉強することは珍しいことではありません。
それだけの苦労を重ねて初めて結果に結びつけられると言えます。
苦労に見合う結果をたいがために頑張るというのも一つですが、本当に有利になるかどうかはまた別問題です。

現在中小企業診断士として登録している人数に対し、活動している割合は3割と言われています。
約26000人ほどが中小企業診断士として登録していると考えられ、このうちの3割となれば、その年によって揺れ動きはあるとしても7000人前後と考えればさほど違いはないはずです。
この数字は、ここ10年間で比較しても増加傾向を見せています。
つまり、中小企業診断士は増えているのです。

中小企業診断士の能力は非常に高く、経営コンサルタントとして様々な知識を持っていなければいけません。
それだけ試験としても難しく、それぞれが努力してきたからこそ、徐々に伸びてきたと言えます。
しかし、就職するとなれば話はまた別です。
企業として中小企業診断士の有資格者が欲しいかどうか、そこにかかっています。
有資格者として有能だからこそ欲しいというだけではありません。

中小企業診断士の資格を活かして就職や転職するとなれば、コンサルティングファームの後になるでしょう。
しかし、コンサルティングファーの絶対数が少ない業界です。
その中で、経験を持たない中小企業診断士の資格者を受け入れるかといえば、まずありません。
経験が物を言う業界だけに、未経験者を入れて育てるといった感覚も少ないのです。

若いうちにアピールし就職や転職するのであれば、可能性は十分にあります。
学生で卒業前に取得して有利に働かせようというのも可能です。
これも年齢が上がれば上がるほど、未経験では左右されないと考えなければいけません。
自分自身でその企業の立場に立った時に、採用するかどうか考えてみる必要があります。
採用するだけの能力があるかどうか、中小企業診断士だからこそ判断するべきです。

コンサルタント以外の中小企業診断士の就職の道

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中小企業診断士を取得し就職の道を考えるのであれば、経営コンサルタントだけが選択肢ではありません。
能力を活かすということで判断すると、他にも道が見えてきます。

中小企業診断士としてコンサルティングの能力を外部ではなく内部にむける方法があります。
企業内起業を目指すところも増えてきている中、外部のコンサルティングを受けずに自社で判断できるようにしたいと考えるようになりました。
こうした企業では、内部に判断できる中小企業診断士を抱えたいと考えます。

理由は簡単で、費用の削減ができるからです。
外部に情報を漏らす必要もなくなり、指揮命令系統及び判断も早くなります。
事業として効率化ができるため、中小企業診断士を雇いれる価値が見えてくるのです。

もちろん、こうした企業がたくさんあるわけではありません。
ほんのわずかなベンチャー企業や大会社といったところになるでしょう。
それでもこうしたところにはチャンスが眠っています。
就職や転職を考える際には、大事なターゲットになるのです。

中小企業診断士を取得するまでには、大変時間がかかります。
この努力を就職に活かすという方法も考えられるでしょう。
大学生なのでこれから就職活動をするなら、中小企業診断士の資格を取得するまでの努力を明確に打ち出すことが必要です。
どれほど頑張ってきたのか、これから先も努力を続けていく姿勢を持っているかどうかをアピールすることで、就職を有利にできるでしょう。
中小企業診断士という資格で仕事をするわけではありませんが、就職の方法としては大きなメリットが出てきます。

知識を持っている証明としても活用できるでしょう。
資格試験を受けるためには、中小企業診断士でもかなりの知識がなければいけません。
合格できた時には、そのレベルの知識は有していると証明されているのです。

この状況をうまく活用すれば、就職や転職に有利に使えます。
高い知識を必要とする中小企業診断士ですので、一定の能力の担保となるからです。
人事などで見ると、中小企業診断士の資格の優位性などは理解しているでしょう。
管理者としても同様です。
それだけの知識を身につけてきましたと証明できるのですから、全面に打ち出すことにより就職や転職を有利にすすめられます。

地方で生かす中小企業診断士の就職

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中小企業診断士と言うと、大きな企業や人の多い都市部で活躍していると考えがちです。
実際にはそんなことはありません。
地方の都市でも多くの中小企業診断士が活躍しているからです。
逆に地方だからこそ中小企業診断士が必要だと考えることもできるでしょう。

地方は人口の空洞化が進み、経営が難しくなった企業が増えてきました。
高齢化なども問題も隠れています。
こうした企業の中には、中小企業診断士を活用して活路を見出したいと言う所もたくさん出てきたのです。
地方には小さな中小企業診断士事務所などもあり、活動している人も増えてきています。
多くのニーズが隠れているからこそ、中小企業診断士にチャンスがあるのです。

都市部で就職出来なかったとしても、中小企業診断士の能力を活かすのであれば、地方の方が選択肢が増えていきます。
大手コンサルティングファームなどが市場を占有してしまったりしているわけでもありません。
中小企業どころか、家庭内で経営しているような小さな零細企業は相手にしないからです。
それだけの費用負担もできないという判断もあるでしょう。

そのような企業の悩みを解決するというのが、中小企業診断士の本来の姿です。
小さな活動をしているようだ事務所であっても、本来の姿で働きたいと思えば地方に活路を見出すべきです。

もう一度考えてみなければいけませんが、日本の企業の構成比を見た場合、大会社が支えているわけではありません。
99%を超える中小企業が日本の経済を支えているのです。
地方にはこうした中小企業がたくさん存在しています。
その比率を考えても、都市部よりも地方の方がさらに割合が高まるのは間違いありません。

自分がある大会社の傘下で経営している場合もあります。
非常に希望が小さく、わずかな需要でも活用して経営している企業もたくさんあります。
これから先どのように展開したらいいのか迷っている零細企業も多いのです。

中小企業診断士は様々な業種に対応できるだけの力を持っています。
難関資格として、多くの知識を身につけ合格したのは間違いありません。
この力を活かすのは、何も都市部だけではないのです。
地方に目を向け再生するための力を発揮するというのも、中小企業診断士のあり方の一つと言えるでしょう。

就職以外にある中小企業診断士のメリット

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中小企業診断士の資格の取得を目指している人の中では、現在就職しており、別段経営コンサルタントとしての独立も視野に入れていない人がいます。
つまり、就職する、独立すると言った方向性で中小企業診断士を取得したわけではないのです。
もっと別の意味を持って、中小企業診断士にトライしたということになるでしょう。
これがレアなケースではなく、多くの意味を持っているのです。

サラリーマンなどの中で中小企業診断士の資格を取得しようとしている人は、かなり多くなりました。
合格してから登録し、その中で経営コンサルタントとして本当に活動している人は3割しかいないと言われています。
その他の人達はどのような方向性で中小企業診断士を取得したのかというのがポイントです。

年齢が高くなり、企業の中でも管理職になると、様々な知識を求められます。
ただ働くだけではなく、管理という立場で見なければいけないからです。
そのためには多くの能力が必要となるため、中小企業診断書を勉強してみようという人が増えていきます。

経営コンサルタントとして中小企業診断士を見ると、経営に関する高いスキルと知識を持っていると判断できるはずです。
これがなければ、そもそも経営コンサルタントとして活動できません。
会計の知識を始め、法律や企業戦略、マーケティング、ITに関する知識まで様々な分野を勉強する事になります。
管理職としてみても、この知識は十分役立つものになるでしょう。

個別に勉強するという方法もありますが、中小企業診断士と言う資格のゴール地点が見える方がやりがいがあります。
管理職として資格を取ったから給料が上がるというのもないかもしれません。
それでも、自分の能力を高め、スムーズな管理に結びつけるために中小企業診断士の勉強をするというのは合理的な方法です。
就職という形ではなく、自分自身を高めるために活用するのであれば、中小企業診断士は非常に有効に働いてくれるでしょう。
その結果、資格が取得できれば努力を形に変えることもできるのです。

まとめ

中小企業診断士の資格を取ったとしても、必ずしも就職や転職にメリットがもたらされるわけではありません。
中小企業診断士という資格等能力をどのように発揮するかで、就職も転職も変わってきます。
どこでその力を発揮するのかによっても形が変わってきますので、本来のあり方を見失わないように模索していく必要があるでしょう。