FP試験に合格したいのであれば、まずはどんな内容の問題が出るのか、チェックするところからスタートしなければいけません。
相手を知らなければ、合格するのは難しいでしょう。
試験の範囲に関することも重要ですが、どのような勉強をしなければいけないのか、方法も考えてみるのが大切です。
FP試験とはどんな内容を持つ試験か
FP試験の内容を知るところからスタートしなければ、勉強方法も合格を目指していけません。
FP試験の内容の大きなポイントは、お金に関する内容が問われるところです。
お金に関する内容も色々とありますが、保険や投資といった部分もありますし、土地に関するようなこと、相続に関するような内容も出題されます。
全部で6科目存在していますが、税金などに関するものやもっと大きく見たリスク管理も含まれるのです。
非常に広範囲に及ぶのは、これだけを見ても分かるでしょう。
実際にFP試験で出題される範囲は膨大です。
FP3級でも、この試験範囲は全く同じで、どこまで掘り下げる化による違いがあるだけです。
つまり、基礎的な内容はFP3級からスタートして行けば身につくといった形となるでしょう。
内容の濃い試験となるため、身につく能力も相当高いレベルになるのが分かるはずです。
FP試験の特徴として、ステップアップを目指せるような形になっています。
FP3級からスタートし、FP2級、FP1級、AFP、CFPと目指していくこともできるのです。
問題点は、ファイナンシャルプランナーの資格として、体系が複雑化してしまっている点にあります。
FP試験は、きんざいと日本FP協会の二つの団体が実施しており、実技試験においてそれぞれ違う問題を実施しているのです。
さらにファイナンシャルプランニング技能士の試験は二つの団体が運営管理していますが、AFPとCFPは、民間の国際資格として、日本FP協会が実施しています。
これらは金財では受験ができません。
難易度からしてみると、FP2級とAFPはほとんど同じようなレベルです。
FP1級とCFPが近い関係にありますが、更新するために必要要件があるCFPの方が難しいといえるでしょう。
非常に複雑な形ではありますが、同じ実技試験でも難易度の違いもあったりするため、よく確認して受験しなければいけません。
FP3級試験の内容と方向性
FP3級の立ち位置は、FP試験の中でも入門となっています。
最も難易度の低い試験として設定されており、受験資格も存在していません。
誰でも受験できるようになっているので、これまでも多くの人がチャレンジしてきました。
合格率を見ると70%前後となるほど高い数値で、国家資格としてはかなり異例といえるレベルです。
他に同じような資格を探す方が難しいほど高い合格率ですが、基礎となる内容は他のFP試験と変わりません。
同じ試験範囲をもちますが、出題される内容はある程度限られてきているのです。
この範囲を確認するのは、過去問を使うと良いでしょう。
過去問を見てみると、FP3級の試験の内容がかなり狭いのがわかります。
狭いながらも、多くのことが問われているため、市販されているテキストを見ても全て網羅できていない場合があるほどです。
しかし、FPの入門資格として、テキストで勉強していれば合格できる内容と言っていいでしょう。
大事なことですが資格試験としてみた場合、満点を取る必要性は全くありません。
満点を取ったところで、ギリギリで合格した人と何も変わりがないからです。
FP3級の試験に合格したという事実が残るだけで、この二つには何の違いも存在していません。
つまり、FP3級のテキストがすべての範囲を網羅していなくても、合格という事実からすれば問題がないと言えるのです。
FP3級が入門として設定されているのは、解答方法を見ても分かります。
学科試験はマルバツ方式です。
マルバツですので、二者択一となっています。
仮にわからない問題が出たとしても、1/2で正解できるのですから、偶然もかなり絡んで来る試験です。
実技試験は記述式となっていますが、三者択一の試験で、こちらも分からなくても偶然で正解を拾える可能性はかなり高いと言えます。
FP3級で重要なのは、合格するよりもしっかりとFPの勉強を進めていくところにあると言ってもいいでしょう。
ステップアップするための基礎の能力をつけるためにFP3級を勉強するのであれば、非常に有効な時間を過ごすことができます。
方向性としてもう2級の受験資格としてFP3級が存在しているため、準備段階と考えて間違いありません。
現実的な問題として、FP3級では社会に通用するレベルでないのはよく知られています。
FP2級から初めて評価されるというのは、こうした方向性と内容を持っているからです。
このあたりは簿記3級との扱いの違いといってもいいでしょう。
簿記3級は、商業簿記としてある程度の知識を身につけなければ合格できません。
簿記3級でもある程度評価を受けられるというのも、FP3級との違いです。
難易度もかなり違いがあるため、あくまでもFP2級を受験するための前段階として捉えておくのが正解と言えます。
FP試験に合格するために必要な内容
FP試験に合格するためには、お金の知識を身につける必要があります。
お金の知識を身につけると言っても、単純に使い方を教えるだけではいけません。
試験科目からもわかる通り、様々な分野の勉強が必要です。
リスクマネジメントとしてみると、保険関係の知識が問われていきます。
保険の知識はただかければいいというわけではなく、どんなリスクに対してどのような商品を利用するべきか問われていくのです。
普段の生活の中で、ファイナンシャルプランナーにお願いしてしまっているような内容がそのままそっくり出題されると思えばわかりやすいでしょう。
ライフプランを立てながらどのような保険が必要なのか、分析しながら考えていかなければいけません。
その結果、相談者に対し適切な商品を提示するというのがファイナンシャルプランナーの仕事の流れです。
この流れと知識を身につけていなければ、FP3級でも合格はできません。
逆に捉えればFP3級で必要なレベルの知識をつけられれば、それ以上はいらないと言い換えることもできます。
各科目に言えることですが、合格するために必要な内容は、級に合わせて判断していかなければいけません。
これが何かに明確に書かれているわけではないのが問題点です。
この内容を知るために必要なものは、間違いなく過去問の存在といっていいでしょう。
FP試験の過去問は、これまで出題された内容がそのまま分かる大事な資料です。
この資料を有効に活用できれば、どのような内容が必要なのかが明確にできます。
過去問を解いていくと、必ず同じような出題にぶつかるのがわかるでしょう。
出題がまるっきり同じと言う事ありませんが、内容を見てみるとほとんど変わりがない問題があるのです。
答えも少々違う場合がありますが、問われている方向性は同じなので、この内容を理解できれば点数がかさ上げてきます。
こうした問題を頻出問題と呼びますが、FP試験では絶対に抑えなければいけません。
他の資格試験でも言えることですが、過去問を繰り返していけば必然的にFP試験の内容が見えてくるのです。
FP2級の試験になると内容が変わるのか
FP試験として、FP2級になると試験内容が変わるかどうかは大きなポイントです。
現実的に見た場合、FP3級とFP2級の試験範囲は変わりません。
しかし、問われている範囲に違いがあります。
FP3級のターゲットはあくまでも個人です。
これがFP2級になると、法人が含まれているところに違いが現れます。
ファイナンシャルプランナーの仕事として考えれば、その多くは個人です。
しかし、法人の仕組みなどが分からなければ、リスク管理ができない現実も間違いありません。
FP2級では、FP3級の知識を深める必要があるでしょう。
FP2級では、FP3級とは異なり、学科試験が四者択一の問題に変わってきます。
マルバツの二者択一と比較すれば、難易度は格段に跳ね上がることがわかるはずです。
しっかりと勉強して知識を身につけなければ、25%の確率に賭けることになります。
学科試験も様式が異なり、空欄記入や語群選択、択一式の問題に変わるのです。
何よりも難易度の大きな違いは、難易度が跳ね上がる理由の一つとして時間が足りなくなる問題があります。
これはきんざいでも日本FP協会でも変わりません。
実技試験は、非常に時間が短く、出題1問に1分程度しかかける時間がないからです。
かなりスムーズに答えを見つけていかなければいけません。
頭の中で整理できていなければ、この時間で答えていくのは容易ではないのです。
FP3級と最も大きな違いと言えますが、これで国家資格として偶然性がなくなると言い換えてもいいでしょう。
その人が勉強してきた知識が発揮されなければ、合格はできないのです。
内容としてFP3級と大きな差が出てきますが、FP2級の合格率を見れば50%程度を保っています。
半分の人は合格できると判断できますが、FP3級と比較しても、難易度は平均的な資格試験のレベルよりも下と言っていいでしょう。
それぐらいの難易度となりますので、日々勉強している人にはそこまで難しいものではありません。
まとめ
FP試験の内容は、FP1級やCFPとなると大幅に難易度が上がっていきます。
2級までであれば、スムーズに合格も目指せるでしょう。
日々勉強を繰り返している人であれば、理解できないような内容は出題されません。
もちろん、テキストで出てこないようなところも出題されることがありますが、過去問を繰り繰り返してといて対応をしていけば、内容的に合格できる範囲に入るのです。