FP技能士の取得を目指すのであれば、試験日の把握からスタートしなければいけません。
合格するためには、明確なスケジュール管理が必要で、勉強時間も確保しなければいけないからです。
試験日から逆算していくのが大切ですので、まずはいつ試験が行われているのか把握するところからスタートしていきましょう。
FP技能士の試験日はいつ?
FP技能士の資格を取得するためには、試験に合格しなければいけません。
そのためにはまずはいつ行われているのか、把握する必要が出てきます。
FP技能士の試験の基本は、年3回実施されているところです。
年3回ですので、かなりの頻度と言ってもいいでしょう。
FP技能士の試験は、基本として1月と5月、9月に行われています。
様々な条件によって変動する場合もありますが、4ヶ月おきに試験が実施されているという状況です。
この4ヶ月というのは重要な意味をもちます。
FP技能士の場合には1級から3級までありますが、FP1級だけが事情が異なります。
FP技能士の試験には学科と実技がありますが、基本は同日に行われている試験です。
しかし、FP1級は認定条件が実技試験に合格することとなっています。
ですが、実技試験を受験するためには学科試験などの条件をクリアしなければいけないのです。
FP技能士の構造を複雑にしている理由の一つとして、実施団体が二つあるという点がでしょう。
きんざいと日本FP協会の二つが実施していますが、同じようにFP技能士の試験を行っています。
試験の申し込みが実施場所に違いがあるほか、実技試験の内容も異なっているのに注意が必要です。
FP1級の場合には、きんざいだけが学科試験を実施している点に注意が必要です。
このきんざいの学科試験は年3回試験日があります。
しかし、実技試験は日本FP協会しか行なっていないのです。
こちらの試験日は年1回と定められており、通常9月に行われています。
FP1級の受験資格として、日本FP協会ではCFPの講習を受けるなどの方法が取れるようになっているのがポイントです。
こちらの講習を受ければ、きんざいで学科試験を受ける必要がなくなります。
かなり複雑な仕組みとなっていますが、ステップアップを目指すのであれば内容を理解するとともに、試験日も考えておく必要があるでしょう。
FP技能士試験日までの勉強時間
FP技能士の資格を取得したいと考えた場合、どの程度を勉強しなければいけないのか把握する必要が出てきます。
FP技能士の試験日は年に3回行われており、あいだに4ヶ月の時間があるわけです。
この4ヶ月の時間というのが、FP2級や3級の場合の基本的な勉強時間となります。
FP1級は難易度が高くこれに当てはまらないので注意が必要です。
4ヶ月間の時間はありますが、1日に勉強時間として取れるのは2時間から3時間というところになるでしょう。
一般の社会人でフルタイムで働いている場合に相当しますが、毎日勉強する事を考えると、これ以上は生活に負担がかかりすぎます。
もちろん、休みの日に多くの勉強時間を取るのは大切ですが、平均の時間として考えればこの程度になるはずです。
FP技能士の試験日まで4ヶ月間お時間として考えた場合、1日2時間として240時間取れる計算になるでしょう。
1日3時間頑張れるのであれば、360時間までは何とか確保できるスパンです。
ただし、毎日勉強できるというわけでもないはずです。
スケジュールを組むときには少々余裕を持って行かなければいけません。
休みの日も勉強時間を確保するとして、毎日やれる人でも300時間程度が現実的なラインです。
FP3級の場合、一般的に80時間から150時間は勉強時間が必要だと考えられてきました。
これまで経験した内容によっても勉強時間は変わってきますが、この時間がひとつの目安となるのは間違いありません。
80時間から150時間であれば、FP技能士の試験日に合わせて勉強を始めてもかなり余裕が出てきます。
予定の半分程度の時間で済むため、FP技能士の試験日の2ヶ月前からスタートすれば間に合う計算です。
FP2級になると150時間から300時間かかると考えられています。
これだけの時間となると、4ヶ月はギリギリのラインとなるでしょう。
そうなると申し込みをしてから勉強をしても間に合わない可能性が出てきます。
出来るだけ早めに勉強をスタートし、FP技能士の試験に申し込みをして、試験日に向かっていくというスケジュールです。
これでもかなりギリギリだと理解しておかなければいけません。
FP1級になると勉強時間も膨大に必要となり、500時間から800時間以上かかるといわれてきました。
この時間からわかるとおり半年以上は最低でも必要で、一年かけて勉強する人も少なくありません。
実技試験が年に1回というところから見ても、試験日からスケジュールを逆算して組み立てていく必要があるのです。
かなり長い時間をかけて勉強するため、生活にも負担がかからないように計算しなければいけません。
FP技能士の試験日当日の過ごし方は
FP技能士の勉強を続け、試験日当日になれば、できることは限られています。
調子などを崩さないように、万全な体調で臨めるように管理していかなければいけません。
当日に風邪でも引いてしまえば、これまでの努力が報われない可能性も出てきます。
FP技能士の試験日当日は、忘れ物がないようにしなければいけないでしょう。
FP2級や3級は午前午後の試験となるため、前日に持ち物の確認をしておくのが大切です。
当日バタバタしているようだと、精神的な余裕もなくなります。
絶対に忘れてはいけないのが受験票です。
これがないとFP技能士の試験が始まりません。
証明写真が添付されていない場合には、別途必要になるため注意が必要です。
本人確認ができる書類も忘れないようにしましょう。
きんざいの場合には本人確認ができる書類関わらず写真を添付しなければいけません。
筆記具も忘れずに持っていく必要があります。
マークシートが基本となるため、HBの鉛筆が適しているでしょう。
芯が折れてしまうと書けなくなるため、複数本持っていくのが基本です。
同時に綺麗に消せる消しゴムを用意しておかなければいけません。
シャープペンシルでも構いませんが、芯はできるだけ柔らかいものを選択しておくのが大切です。
忘れてはいけないのが電卓です。
持ち込むことができるものには決まりがあり、関数電卓などは使えません。
演算機能のみのものとなりますが、試験日当日に合わせて購入するのではなく、普段から使って慣れておく必要があります。
指が動きにくかったりすればそれだけで時間がかかるため、試験の内容に合わせて購入しておくのがポイントです。
FP技能士の試験当日ですが、午前午後ということでお昼をはさみます。
昼食の準備をしておく必要がありますが、できるだけ軽いものが良いでしょう。
胃腸に負担がかかるだけでも試験に影響が出る可能性があるからです。
事前に試験会場の下見をしておき、周辺にコンビニエンスストアや食事ができるところがあるかどうか確認しておくと心配が少なくなります。
下見をしておくことで、当日道に迷ったりする心配もなくなりますので、試験会場が決まったら一度は見に行ってみましょう。
再び目指すFP技能士試験までの日々
FP技能士の試験は、どんなに勉強していたとしても不合格になる可能性は誰にでもあります。
何らかの事情で実力を発揮できなかった場合には、どうしても不合格になるかもしれません。
合格率の高い資格試験なのは確かですが、全員合格しているわけではなく、不合格の人も出ているのです。
この場合、選択肢は二つあります。
FP技能士の試験自体を諦めてしまうのか、それともこれまで勉強してきたことを活かして再度受験するかです。
せっかく時間を費やして身につけてきたものを捨てる必要はありません。
やはり再びFP技能士の合格を目指すのが基本線となるでしょう。
試験日は4ヶ月ごとに訪れるのですから、再びスケジュールの逆算をしていかなければいけません。
前回とは違い経験がある中で進めるため、知識のベースが出来上がっているはずです。
しかし、不合格になった以上時間に余裕があるというわけではありません。
重要なポイントは時間を無駄にしないところにあります。
試験を受けたら、解答速報により合格の目安をつけておく必要があるでしょう。
その上で、できるだけ早く勉強をスタートさせなければいけません。
時間を多くとったほうがアドバンテージがあるからです。
FP2級を目安にした場合、4ヶ月程度勉強を必要とするケースも出てきます。
1から知識を見直す場合でも、解答速報で結果を知った時から新たなスタートを切らなければいけないのです。
再び同じような結果にならないためにも、できるだけ早い決断が助けてくれます。
同じような勉強を繰り返していると、必ず飽きてきてモチベーションが下がる時期も来るでしょう。
これが資格試験の天敵ともいえるタイミングです。
そんな時には、勉強の方法を変えてみたりしながら過ごさなければいけません。
さらに重要なのは、合格するために必要な点数を落とさないことです。
知識が出来上がっているのですから、ひたすら過去問にトライし、頻出問題などを絶対に落とさないという覚悟もなければいけません。
テキストはサブの資料として使い、過去問をメインに繰り返していけば、次回は合格が見えてくるはずです。
まとめ
FP技能士の試験日は、重要な境目になります。
ここを起点として様々なスケジュールが考えられるだけではなく、将来に向けての行動計画もここがスタート地点になるからです。
FP技能士として大事な日となりますので、忘れ物をしたり体調を崩して実力が発揮できないような状況が起きないようにしていきましょう。