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FP技能士の合格を目指す!気になる難易度は?

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FP技能士の合格を目指すのであれば、どのくらいの難易度にあたるのか気になるところでしょう。
自分の能力に合わせて選択する必要もありますし、勉強時間にも大きく関わってきます。
難易度は相対的なもので、絶対的なものとは言えませんが、様々な行動の目安として捉えてみるのが大切です。

FP技能士の難易度はどれぐらい?

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FP技能士の難易度を計る上で必要なのは、資格試験としての構造です。
FP技能士は国家資格としてFP3級からスタートしFP1級までの段階を持っています。
それぞれで難易度が異なりますが、基本としては前の級が受験資格となっているため、段階的に受験していかなければいけません。
正確にはFP3級を飛ばしてFP2級から受験する方法がありますが、国家資格としてのFP技能士の仕組みとしては違うため、まずはこの順番から見ていく必要があるでしょう。

FP3級が入門用に設定されています。
最も初学者に合わせた難易度であり、かなり難易度は下げて設定してあるのが特徴です。
知識的に全くない状態からスタートできるのがFP3級であり、これまでの経験は問われません。
これが表れているのが受験資格で、FP3級に関しては全く指定されていないのです。
そのため誰でも受験できるようになっています。

FP3級の一般的な難易度としての比較は、合格率から判断すれば相当易しい部類に入るでしょう。
70%前後の合格率を持っている資格試験であり、運転免許証などと比較されることもあるほどです。

FP2級になると難易度が、ガラッと変わってきます。
合格率だけを見ると50%前後の高い数値を持っていますが、受験資格としてFP3級が挙げられているように、一定の知識を持っているものが受験できるような仕組みです。
つまり、知識や経験がある人の中で50%前後の人が合格すると考えなければいけません。
出題されてくる内容も、かなり専門性が高まり、理解していなければ答えられないような仕組みに変わります。
難易度としてみた場合も上昇してきて、一般的な資格試験の平均よりも少し難しいと言われるレベルです。

FP1級になると、FP2級や3級と比較して全く別の世界と考えなければいけません。
合格率は10%前後の内容であり、難関国家資格と比較しても遜色ないレベルまで高まります。
受験者数もそこまで多くはありませんが、勉強したくても資料が手に入りにくいなど、その難易度以上に障害になる部分が出てくるのです。
FP試験として最難関の難易度にふさわしい状況とは言えますが、相当な勉強時間と努力を重ねなければ合格は見えてきません。

FP技能士の難易度に負けない勉強時間

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FP技能士の試験に合格しようと考えた場合、難易度に合わせて勉強時間も設定していかなければいけません。
勉強時間の基本的な考え方は、初めて勉強するというところに設定します。
勉強時間は絶対的なものではなく、その人のこれまでの生活や知識レベルによって違いが出てくるためです。

そこで重要になってくるのが通信教育会社の設定している時間です。
様々な人を相手に事業として展開していますが、だいたいどれぐらいの勉強時間が必要なのかを理解しています。
この時間をうまく活用するのがひとつのポイントになるでしょう。

FP3級の場合、入門として位置づけられているため、完全な初学者を相手に勉強時間の設定をしていきます。
一般的な時間として考えられているのが80時間から150時間です。
かなりの幅がありますが、社会人の来れる時間から考えれば、1ヶ月から1ヶ月半といったところになるでしょう。

FP2級になると、150時間から300時間は必要と言われています。
月に換算すれば1ヶ月半から3ヶ月、長い人では4ヶ月かかると考えなければいけません。
短時間で合格できる人もいますが、ほとんどの人は何かしらの知識があり対応力を持っているためです。

FP1級になると、勉強時間も別次元です。
500時間から800時間と言われ、これでも一つの目安にしかなりません。
月に換算すれば10ヶ月以上で、多くの人は1年間かけて勉強していきます。
それでもう確実に合格できる勉強時間というわけではなく、相当な努力が必要なのがわかるレベルです。

この長さになると最初に勉強したことが、FP技能士の試験の時に覚えているかどうかが問題となるでしょう。
かなり長い時間をかけて勉強する時には、スケジュールをしっかりと固め、最終的な仕上がりのレベルまで見越していかなければいけません。
この辺りの調整が、高難易度の資格試験になると難しくなってきます。

FP技能士の難易度と活用法

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FP技能士の難易度からみた場合、どこまで実用性があるのか疑問視されるケースもあるのは間違いありません。
FP技能士を取得して、どの程度評価されるのか、これから就職や転職に活かしていこうという人であれば、目標とする位置の設定にも関わってくる問題です。

FP3級のレベルから見てみると、FP技能士の入門レベルとして設定されているのは周知の事実です。
試験の合格率も70%と国家資格としてみても驚異的に高く、価値としてみた場合にはそこまで高くありません。
知識としてみた場合には活用できるものがいろいろと出てきますが、資格としての価値はほとんど無いと考えて良いでしょう。

就職や転職の時にどの程度評価されるかといえば、取得したというだけの内容です。
努力はしたと認められる可能性はありますが、活用できる資格ではないと評価されるのが一般的と考えなければいけません。
履歴書などにFP3級は書けないと考えている人もいますが、書いて問題はないもののそれ以上にはならないと覚悟すべきです。
それでも何も埋める物がなければ、どんどん書き込んでいったほうがアピールできます。

FP2級になると、FP技能士としての能力の評価として認められるようになります。
FP2級を取得するのも、難易度から見てもそこまで簡単なわけではなく、勉強時間も必要です。
それだけの時間を努力したと認められますし、知識としても深めてきたことが分かります。
履歴書にもどんどん書き込んでいくレベルで、就職先にも難易度を含めて理解される部分が出てくるでしょう。

しかし、一般的な活用としてみた場合には、同じレベルでもFP2級ではなくAFPの取得が基本となります。
日本FP協会の登録条件ではありますが、AFPの講習を受けているだけでも評価が変わってくるのです。
就職や転職の武器としてFP技能士の取得を目指したのであれば、ここまで視野に入れて行動する必要があります。

FP1級となると、難易度も含めて話は全く別世界です。
就職や転職に活用できますが、元々実務経験が求められるFP技能士のため、そちらの方が重要視される場合も出てきます。
どのような活動をしてきたのか、FP1級をどのように活かしたのかがポイントになるでしょう。

実際に履歴書にFP1級と書かれていれば、かなりの注目を集めるのは間違いありません。
人事の担当者もFP1級の難易度の高さは理解しているからです。
ただし、ここまで取得してきたのであれば、実務経験を活かしてCFPの取得を考えるべきでしょう。
CFPとなれば評価はさらに高まりますし、国際的な価値も出てきます。
FP技能士というだけではなく、さらなる高みを目指していたこともわかるため、大きな武器になるのです。

FP技能士は難易度に見合う資格試験か

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FP技能士は、級によって難易度が全く異なります。
実際の業務に対してどの程度役に立つのか、取得に際して考えてみる必要があるでしょう。

大事な条件として、FP技能士には独占業務が存在しません。
独占業務とは国家資格でよくあるパターンですが、その資格を取得しなければできない業務があるという意味です。
たとえば税理士であれば、税理に関する相談や代行業務といったものは独占業務として指定されています。
有資格者以外が、この業務を行った場合、法に反する行為として罰せられるのです。
独占業務が存在すれば、資格を取得しなければその業務ができないため、難易度と比較しても価値はかなり高くなります。

FP技能士には、名称独占は存在しても、独占業務が存在しないため社会的な価値はそこまで高くありません。
FP技能士を持っていないものがその名前を名乗れない仕組みとなっていますが、それだけしかないのです。
ファイナンシャルプランニング技能士という名前を使えなくても、ファイナンシャルプランナーとして仕事はできます。
ここに差別化が出来るかどうかが、FP技能士の難易度に対して価値があるかどうか判断する基準となるでしょう。

FP技能士として活用できるのは、最低でもFP2級からです。
FP3級は難易度も入門扱いであり、知識レベルとしても価値はほとんどありません。
実際の難易度も70%あることを知っている人も多いからです。
業務の知識として考えた場合にも、2択問題が主となるFP3級では、偶然も絡み知識としても確実に足りません。
FP2級となると、ある程度知識がなければ答えられない問題が大半を占めるため、合格率は高くても価値が違うのです。

FP1級となれば更なる難易度となりますが、どこまで価値があるかといえば活用する人によって違いが出てきます。
FP技能士の場合には資格を取得してから働くというより、実務経験のある人が受験するといったケースが増えてくるのが特徴です。
受験資格やCFPの登録要件のように実務経験が問われたりするのがポイントとなるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの基本としてお客様と接触するポジションについているはずでしょう。
FP技能士自体の知名度も高まっているため、お客様に対して安心感と信頼性を高めるために利用するのが大切です。
その時に価値を見出せるかどうかが、FP技能士の難易度に対する利用価値となってきます。

まとめ

FP技能士の難易度は、他の資格試験と比べても同じように、2級と1級で大きな差が開いています。
勉強時間も全く違う世界となってきますので、まずは難易度の面からもFP2級を目指してみると良いでしょう。
その上で実務経験などの状況を踏まえ、FP1級を視野に入れるかどうかが基本的な方向性と言えるのです。