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FP3級は合格率が高い!各試験の合格率を詳しく解説

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FP3級は、学科試験と実技試験にわかれており、それぞれの試験により合格率も異なります。また、FP3級は「日本FP協会」と「きんざい」の2つの団体が実施しており、同じ試験のレベルではあるものの、それぞれで合格率に違いがあるため、詳しく解説をしていきます。

FP3級の合格率は高い

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FP3級とは、「特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)」と「一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)」の2つの団体が実施する「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP試験)」を受験し、合格することにより取得することができる国家資格です。FP3級は、「FP1級・FP2級・FP3級」と3つのレベルがあるFP技能士の中で、一番難易度が低い資格になります。

 

FP3級は、日本FP協会ときんざいのどちらで取得しても、資格自体の価値は同じものであり、変わることはありません。FP3級の合格率は、日本FP協会は平均80%、きんざいは平均60%ととても高く、国家資格の中でも取得しやすいものであると言われています。そのため、難易度が低く狙い目の資格ではあるものの、FPの資格を仕事で活かしたいという場合には、FP2級以上を取得することをおすすめします。

 

なぜなら、FP3級は受験資格も他のFPに比べ条件等がなく、誰でも受験をすることができることや、試験の難易度の低さからやや専門性に欠けるやめ、履歴書などに記載をしても就職や転職に有利になることはあまり期待することができない資格であるからです。そのため、FPの資格を仕事で活かしたいという場合には、FP2級やFP1級を取得することをおすすめします。

 

また、FP3級は、学科試験と実技試験の2つに分かれており、それぞれ試験を実施している団体によっても試験内容が異なります。そのため、日本FP協会ときんざいとでもFP3級の合格率には違いがあります。

FP3級の日本FP協会の学科試験の合格率

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日本FP協会におけるFP3級の過去の学科試験の合格率は、2020年1月が85.34%、2019年9月が78.09%、2019年5月が69.07%、2019年1月が74.09%、2018年9月が78.63%、2018年5月が78.92%、2018年1月が80.33%、2017年9月が78.47%、2017年5月が71.87%、2017年1月が67.20%、2016年9月が69.21%、2016年5月が76.58%、2016年1月が68.62%、2015年9月が77.93%、2015年5月が76.58%、2015年1月が81.30%です。

 

このように、日本FP協会のFP3級の学科試験における合格率は非常に高く、平均70〜80%にものぼります。

 

FP3級の日本FP協会の実技試験の合格率

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日本FP協会のFP3級の実技試験は「資産設計提案業務」のみです。日本FP協会におけるFP3級の過去の実技試験の合格率は、2020年1月が79.45%、2019年9月が79.48%、2019年5月が86.42%、2019年1月が83.38%、2018年9月が86.50%、2018年5月が90.47%、2018年1月が89.07%、2017年9月が85.37%、2017年5月が86.18%、2017年1月が85.07%、2016年9月が76.81%、2016年5月が84.90%、2016年1月が81.60%、2015年9月が84.14%、2015年5月が90.59%、2015年1月が89.44%です。

 

このように、日本FP協会のFP3級の実技試験における合格率は学科試験よりも高く、平均80〜90%となっています。この理由は、FP3級の実技試験の内容が、「学科試験の応用編」であるからです。そのため、FP3級の学科試験の勉強さえしっかりとしておけば、FP3級の実技試験を十分に合格できるだけの力を身に付けることができます。このようなことから、FP3級の実技試験の合格率は、学科試験よりも高い数値の結果となっています。

FP3級のきんざいの学科試験の合格率

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きんざいにおける過去のFP3級の学科試験の合格率は、2020年1月が65.43%、2019年9月が62.77%、2019年5月が42.76%、2019年1月が51.91%、2018年9月が61.64%、2018年5月が57.84%、2018年1月が65.34%、2017年9月が69.95%、2017年5月が55.12%、2017年1月が48.19%、2016年9月が55.08%、2016年5月が54.93%、2016年1月が55.86%、2015年9月が66.45%、2015年5月が55.82%、2015年1月が69.21%になります。

 

FP3級の学科試験は、日本FP協会もきんざいも同じ試験内容になりますが、きんざいの学科試験の平均合格率は40〜70%です。このように、日本FP協会ときんざいとでは、同じ内容の試験であるにも関わらず、合格率が大きく異なります。その理由は、日本FP協会のFP3級を受験する人は「個人」であることが多いのに対し、きんざいのFP3級を受験する人は「法人申込」であることが多いからです。

 

個人でFP3級を申し込む人は、「自分で合格を目指して受験申し込みをする」ことから、試験に対する意欲が強く、しっかりと試験勉強をするため合格する人も多い傾向があります。

それに対し、法人申込の場合には、「会社で強制的に申し込む」ことから、FP3級の取得意欲が少なく、あまり勉強をしない人が多いため必然的に合格者数が少なくなります。このような理由により、FP3級の学科試験における日本FP協会ときんざいの合格率には、大きな差が現れてしまうのです。

FP3級のきんざいの実技試験の合格率

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きんざいのFP3級の実技試験は、日本FP協会とは異なり、2つの科目に分かれています。そのため、きんざいのFP3級の実技試験は、種類により合格率が異なります。きんざいのFP3級の実技試験は、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」のうち、どちらか1つを自分で選択することが可能です。

 

きんざいにおける過去のFP3級の実技試験「個人資産相談業務」の合格率は、2020年1月が50.02%、2019年9月が45.44%、2019年5月が54.35%、2019年1月が56.21%、2018年9月が51.46%、2018年5月が71.20%、2018年1月が67.13%、2017年9月が75.83%、2017年5月が59.69%、2017年1月が74.89%、2016年9月が83.18%、2016年5月が61.95%、2016年1月が57.30%、2015年9月が76.99%、2015年5月が65.43%、2015年1月が69.74%になります。

 

次に、きんざいにおける過去のFP3級の実技試験「保険顧客資産相談業務」の合格率は、2020年1月が48.19%、2019年9月が43.31%、2019年5月が44.85%、2019年1月が39.32%、2018年9月が34.32%、2018年5月が35.69%、2018年1月が42.98%、2017年9月が67.05%、2017年5月が40.60%、2017年1月が48.97%、2016年9月が66.99%、2016年5月が42.53%、2016年1月が58.58%、2015年9月が50.26%、2015年5月が61.87%、2015年1月が58.90%です。

 

このように、きんざいのFP3級の実技試験のそれぞれの平均合格率は「個人資産相談業務」が50〜70%、「保険顧客資産相談業務」が40〜60%になります。きんざいのFP3級の保険顧客資産相談業務の合格率が個人資産相談業務よりも低い数値である理由は、個人資産相談業務は日本FP協会の「資産設計提案業務」と似た出題範囲であるのに対し、保険顧客資産相談業務は、「保険」に特化した分野・出題範囲であるからです。

 

また、きんざいのFP3級の実技試験の合格率が日本FP協会の実技試験よりも大幅に低いのは、きんざいの実技試験の方がやや「専門的な内容」であるからが理由です。日本FP協会のFP3級の実技試験は、出題範囲は広いものの、浅く広く問題を出題するため、難易度は低めです。しかし、きんざいのFP3級の実技試験は、日本FP協会の実技試験よりも出題範囲が狭い分、より深い知識を必要とする問題が多く出題される傾向があります。

 

このような理由から、FP3級の合格率は日本FP協会よりも、きんざいの方が全体的に低い数値になっています。

まとめ

FP3級は、日本FP協会ときんざいの2つの団体が実施しており、それぞれに実技試験の試験内容が異なるため、合格率にも差があります。また、FP3級は日本FP協会ときんざいのどちらも学科試験と実技試験の2つに分かれており、この2つの試験においても合格率は異なります。さらに、FP3級の実技試験は、日本FP協会は1つの科目のみですが、きんざいは2つの科目に分かれており、合格率も科目によりかなり差があります。

 

また、FP3級においては、日本FP協会よりもきんざいの方が、出題される問題の難易度が高い傾向にあります。そのため、FP3級はきんざいよりも日本FP協会の方が、学科試験・実技試験ともに合格率は高い結果となっています。このようなことから、FP3級の合格率から受験する団体を選ぶのであれば、きんざいよりも合格率の高い日本FP協会を選ぶことをおすすめします。