行政書士の試験はとても範囲が広く、内容も多岐にわたるため試験勉強を始めた時、何から始めていいのか迷ってしまいますよね。一問一答問題は対策を始めたばかりの初学者の方にもおすすめできる演習方法です。今回は一問一答問題集とその他テキストの使い方、おすすめ問題集、テキストを紹介しています。問題集には必ず参考書がセットで必要になるのでえひ参考にしてみてください
目次
行政書士試験対策に良い一問一答とは?
一問一答とは正誤問題とも呼ばれるもので問題と答えが一対一対応の問題形式です。とは、字のごとく一つの問題に対して一つの答えを導き出す問題形式のことです。
行政書士の本番は一つの問題に対して選択肢が5つあります。そのため過去問や本番を意識した問題集は5択式になっています。本番の形式とは異なりますが、1問1問の問題は良い練習になります。選択肢がたくさんあると全部の選択肢が理解できなくても消去法などを利用して正解してしまうことがあります。本番にその方法で正答が増えるのは良いことですが、演習の段階では不明点を見逃してしまう可能性があります。特に勉強を開始して日が浅いうちは1問一答で練習すると実力が付きやすいのでおすすめです。ある程度知識が身についてきたら本場と同じ形式で時間なども意識しながら演習しましょう。
行政書士試験合格を目指す一問一答問題集の使い方
合格するための勉強をするときはインプットとアウトプットを意識することが大切です。わからないところを調べたり知識を暗記することがインプット、その知識を生かして高得点を取るための練習がアウトプットです。一問一答はインプットに当てはまるので問題を解いてわからないところを解答とテキストで確認するという作業を何度も行います。問題に正解できることだけでなくその問題に出てきた言葉全てに関して不明なところがなくなるくらいしっかり確認します。テキストで調べた時も調べた内容だけでなくそれにかかわる周辺知識も覚えましょう。はじめは信じられないほど時間のかかる作業になりますがここでどれだけ丁寧にインプットしたかはそのあとの対策がうまくいくかに大きく影響します。凝り性であまりにも時間がかかってしまう場合は一問〇分まで、と目安を決めておきましょう。この方法で1周解き終わったら2周目に入ります。2周目は1周目に間違えた問題だけ解きます。間違えた問題が分かるように何周目でも不正解だった問題にはチェックを付けます。何周か終わった後に見ると得意なところはチェックが少なく、不得意なところにはチェックがたくさんついています。このように視覚的に得意分野苦手分野を理解できるので必ずチェックを入れながら演習しましょう。
過去問題集の使い方
一問一答である程度知識のインプットができたら次は本番と同じ形式の問題集に挑戦します。ほとんどの場合過去問を解くことになります。インプットした知識を使うアウトプットの練習を意識して演習します。それでもわからない問題は出てくるのでその時はまたテキストや解説でしっかり確認します。問題を解くときはアウトプット、解答確認の時は再びインプットというイメージで進めます。まず1周目は5択の問題形式に慣れるためにも早めのペースで進めていきます。一問一答でインプットされた知識を生かしてどんどん解きます。目安としては1日200問です。もちろん確認するときは正解でない選択肢や問題文の内容にも一つ一つ注目してわからない部分があったらテキストで調べて暗記します。そして一問一答と同じように何度も繰り返します。5周できるととても良いです。基本的に間違えた問題だけ解くのですが、はじめの方に正解した問題を忘れないようにたまに全問解きましょう。
予想問題集、市販模試の使い方
過去問と一問一答が進んできたら予想問題集や市販の模試にチャレンジします。過去問を解いた時よりもさらにアウトプットを意識しましょう。実際に試験本番の練習になるように時間を計って解きます。行政書士の試験は問題数が多めなのであまりゆっくりしていると最後まで終わりません。どのくらいのペース配分で解けばよいのかしっかり確認しておきます。また、5択問題の利点を生かして正解する方法も身に着けます。例えば、消去法や選択肢同士を比較してヒントにする、などです。練習の段階ではおすすめではありませんが、本番で点数を取るには必要なテクニックです。また、市販模試は難易度がかなり高く合格点に達しないこともありますが落ち込まずに対策を続けてください。もちろん予想問題も市販模試も解き終わったら一問一答や過去問と同じように隅々までしっかり復習しましょう。
記述式対策
行政書士試験では5択だけでなく記述式の問題も出題されます。ぺース配分の練習もかねて実際に記述してみましょう。時間に余裕がない場合は問題集や過去問の記述問題の部分を2周程度すれば大丈夫です。
行政書士試験の一問一答おすすめ問題集
それでは一問一答の練習をするためにおすすめなテキストを紹介します。
合格革命 行政書士 肢別過去問集
こちらの問題集はタイトルの通り過去問をもとに作られた一問一答形式の問題集です。なんと昭和63年から最新過去問まで30年分以上の過去問を分析して作られています。ここで取り上げられている問題は全て出題年度が分かるようになっているのでよく出る問題とそうでない問題など傾向がつかみやすくなっています。また、内容が同じでも出題した年によって文章の書き方など若干の変化があります。そのような問題に関しては学習効果が高いと判断されてものが代表して収載されています。こちらの一問一答問題集は科目別に揃えられているので苦手科目がある場合はそこに集中して復習をすることもできます。B5判でコンパクトな上、見開きで問題と解説が乗っているので問題を解いてすぐに正解を確認できます。電車内など何冊もテキストを使うのが難しい場合におすすめです。さらに頻繁に行われる法改正に対応するため、過去問でも最新の制度に合わせて少し改変されています。古い制度のまま覚えてしまうと本番で得点にならないのでその点はとても安心できます。今まで出題されていなかったけどこれから出題が予想される問題について予想問題もついています。一冊で過去問から予想問題まで取り組める問題集です。
合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック
先ほどの合格革命 行政書士 肢別過去問集が過去問をもとにしていたのに対し、こちらの問題集の問題は全てオリジナル問題です。公式で問題演習型ポイント集といわれているように問題演習をしながら重要な知識の確認ができるように赤シート対応になっています。 問題の近くに確認できるページが参照で書いてあるのでいちいち探す手間もかかりません。特に重要な問題には分かりやすくマークがついています。さらに独学で行政書士試験合格を目指す方向けのコンテンツも充実しています。要所要所で吹き出しで勉強のコツを教えてくれたり応援メッセージまでついています。進度を確認できるチェックページもあるのでスケジュール管理に役立ちます。こちらは1000問ノックというタイトルの通り1000問あります。問題数が多いので時間が十分に取れない方は避けた方がよいかもしれませんが、じっくり対策できる方にはおすすめです。
これで合格!伊藤塾の行政書士一問一答800―憲法・行政法・地方自治法
こちらの問題集では過去問とオリジナル問題が混在しています。それぞれの問題に重要度別に3段階のランクがつけられているので重要な問題から演習していくこともできます。独学で勉強する方にはもちろん伊藤塾に通っている、通っていた経験がある方にはちょうどよい復習の教材になります。
一問一答とセットで使えるテキストのおすすめ
うかる! 行政書士 入門ゼミ
このテキストはフルカラーで初めて行政書士の試験に挑戦する方にもおすすめです。初めて試験を受けるときは専門用語がわからずに苦労することが多いので早めにテキストに目を通しておくと問題演習がスムーズになります。試験勉強を始めるとき、テキストを読んで暗記することに時間を多く使ってしまうと知識の定着が遅れ、効率の悪い勉強法になってしまいます。たくさん覚えたつもりだったのに問題を解いてみたら全然できなかった、という現象が発生する原因にもなります。それを防ぐためにはテキストはさっと目を通すだけにして早めに問題を解き始めましょう。問題を解いて不正解だったところを参考書で確認するという流れをひたすら繰り返します。その時にこの分かりやすい参考書があると順調に問題演習に取り組めます。この参考書は法令科目だけでなく一般知識問題にも対応しているんで一冊で全体の対策ができます。さらに学習を助ける工夫も充実しています。まず、学習進度表がついているため無計画な勉強になりにくく常にその時やるべきことを把握できます。そしてもう一つは行政書士の一日の紹介があるところです。勉強を続けなければいけない状況で心が折れそうになったらこのページを見て自分は行政書士として活躍するんだ!と思い頑張りましょう。
まとめ
今回は難関である行政書士試験に合格するためにおすすめの一問一答問題について紹介しました。一問一答だと一見簡単見えますが、ほかにヒントがないので知識をダイレクトに問われます。
それが知識の定着に欠かせないのですが、知識が足りないと初めは不正解が多くてもめげずに続けて下さい。この問題を解いて知識を覚えるんだ、という意識を持てば大丈夫です。