ランディングページ作成の相場を詳しく解説!
2021.09.11
ランディングページ(LP)リスティング広告や、アフィリエイト広告など、インターネット上の広告展開を行う際に、その受け皿となるページとして、ランディングページを作成することがあります。このランディングページは、企業の公式サイトとは別に、広告手法やターゲット、体裁に応じて作成することができるため、広告効果を高める上で非常に重宝されています。自社の広告展開や公式サイトのリニューアルを相談した際に、ホームページの制作会社から「ランディングページの作成はどうしましょうか?」と聞かれることもあるかと思います。LPとも呼ばれ、WEBの広告展開を行っていると、LPを格安で作成しますといった問い合わせも多いでしょう。
ランディングページの作成は、広告展開と合わせ、その効果を高めるためには欠かせません。とはいえ、いざランディングページを作成しようとしても、制作会社にどのように依頼すればいいのか悩まれる方は少なくありません。一般的に、インターネット上で作成されるページやデザインの相場はあってないようなもので、各社によって様々です。いざ依頼しようと複数社に相見積もりを取ったとしても、1万円で実施可能なところもあれば、数十万円かかるところもあります。このような中で、自社の要望に適したランディングページの作成に合致した制作会社を見つけるには、ランディングページの概要と、相場観をキチンと理解しておく必要があります。今回は、ランディングページ作成における相場やポイントについて詳しく解説してきます。
目次
ランディングページってナニ?
そもそもランディングページとは、広義の意味ではユーザーが最初に訪れるページのことを指します。ただ、狭義で一般的に使われるランディングページの意味としては、先ほども紹介したリスティング広告などによって訪れたユーザーに、自社の商品やサービスと訴求するためのページのことを指します。コーポレートサイトと色味や体裁を合わせる必要は無く、購入や問合せ、資料請求といったコンバージョンに特化した構成にすることが可能です。そのため、女性向け商材であればピンク色の背景の優しい感じの作りにしたり、男性向けのサービスであれば黒の背景でスタイリッシュな作りにしたり、といった形でターゲットに合わせて作成することも可能です。また、基本的にランディングページの構成は、1ページで完結させる作りが多く、商品やサービスなどを分かりやすく紹介した、縦長の構成が一般的です。1ページ内に情報を全てまとめることで、訪れたユーザーの情報収集や比較検討を完結させ、最終的なコンバージョンに促す目的で作成することが多くなります。
ランディングページの相場のポイント①ーどの工程を依頼するかー
ランディングページの作成を制作会社に依頼する場合、何をどこまで依頼するのかを事前に把握しておく必要があります。企画から全て依頼する場合と、デザインのみ、最終的なコーディングのみを依頼する場合では、相場観は大きく異なります。制作会社側も各工程において得意不得意があるケースもありますので、用途によって依頼先を分けることも考慮しておく必要があります。また、コストを抑えて依頼する場合には、どの部分まで自社内で対応できるのか確認しておくことも重要です。その意味で、まずはランディングページの作成にはどういった工程があるのか把握しておきましょう。
ランディングページの作成における基本的な工程は、以下の通りです。
(1)目的・戦略をふまえた企画設計
誰に何をいつどこでどうやって販売するのか、目的とターゲットを意識して戦略を設計するところから始まります。広告展開にも絡んできますが、ここがブレてしまうと作成したランディングページが全く効果を発揮しない結果になりますので、事前にしっかり固めておく必要があります。
(2)構成、ワイヤーフレームの作成
続いて、(1)を考慮して構成案を作成します。これはワイヤーフレームとも呼ばれ、大枠の構成イメージを形作ります。キャッチコピーや画像の配置、ボタンの位置など戦略をふまえた構成にすることが重要です。
(3)デザインの作成
構成が決まれば、それに合わせたデザインを作成していきます。これも(1)の戦略をふまえ、ターゲットにマッチしたデザインを作成してくことが欠かせません。
(4)コーディング
デザインが決まれば、それをインターネット上に公開するためにコーディングと呼ばれる作業を行います。
(5)効果検証
また、ランディングページは作っただけでは意味がありません。その後の効果検証が必要不可欠です。実際に対象となる広告からどれくらい流入し、ランディングページに訪れたユーザーは何件コンバージョンにつながったのか、定期的に確認していく必要があります。コンバージョン数が少ないなど、問題があればキャッチコピーを変えたり、画像を差し替えたりといった改善を行い、ブラッシュアップしていくことが重要です。
ランディングページの相場のポイント②ー発注先の規模ー
ランディングページの相場を調べる上では、先ほどふれたどの工程を依頼するのかを意識しつつ、各社から見積を取ると効果的です。企画から参画いただくのか、要所で依頼をするのかで見積も大きく異なります。もちろん、広告やランディングページの専門家である制作会社に依頼をすれば、過去の実績や知見をふまえて提案を頂けますので、効果につなげやすくはなりますがその分コストもかかります。それであれば、自社で実施できる部分は対応し、難しい部分のみを依頼するという方法も全然間違いではありません。自社の予算規模とあわせて考慮頂くと良いでしょう。その上で、制作会社に依頼する場合には、予算と合わせ大きく3つの依頼先の候補が考えられます。
フリーランスに依頼する場合
フリーランスとは、個人事業主として企業から案件を受託して活動している方々です。昨今ではクラウドソーシングの需要の拡大によって、フリーランスとして活躍している方は非常に増えてきています。特に、ホームページの制作やデザイン作成、コーディングなどWEB関連に特化した案件を請け負う方が多い傾向にあります。ランディングページの作成に関しても請け負う方は多く、デザインのみやコーディングのみなど単発的に依頼することも可能です。個人事業主のため、企業に依頼するより費用も安く、比較的融通が利きやすい傾向にもあります。用途によっても異なりますが、一般的に10万円前後でランディングページの作成を依頼することが可能です。
中小規模の制作会社に依頼する場合
続いては中小規模の制作会社に依頼する場合です。WEB系の制作会社においては、この中小規模の制作会社が多くなりますが、企画やデザインのクオリティが高い企業も多くいます。制作会社によっては、文面やキャッチコピーも制作会社側にて準備してくれるケースも多いため、構成やデザインにおいて細部までこだわったページを作りたいという方には効果的です。一般的な相場観としては、30万円~50万円前後でランディングページの作成を依頼することが可能です。
大手制作会社に依頼する場合
最後に大手の制作会社に依頼する場合です。大手の制作会社ですと、多少費用はかかりますが、事前の競合他社の調査分析やランディングページの作成後のサポートまで対応してくれる会社が多くなります。広告選定をふまえた戦略やライティング、コンサルティングまで対応してくれるところも多く、戦略と合わせ集客増加や売上向上まで、丸ごと委託相談する場合にはオススメです。一般的な相場観としては、50万円以上でランディングページの作成を依頼することが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ランディングページを作成していく上で、制作会社に依頼するのであれば、相場観だけでなく作成における工程や流れを事前に把握しておくことは非常に重要です。費用感や見積内容は、依頼する企業によって大きく異なります。運用までをスムーズに進めるためには、今回紹介したような工程や依頼先のポイントをふまえ、自社において効果的な企業選定につなげていくと効果的です。