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行政書士試験の一般知識とは?それぞれの内容を詳しく解説

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行政書士試験の一般知識は、試験において占める割合は少ないものの、合格するためには一定の点数を稼ぐ必要があります。行政書士試験の一般知識の内容を、詳しく解説します。

行政書士試験の一般知識とは?

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行政書士試験は、「行政書士の業務に関し必要な法令等(46問)」と「行政書士の業務に関連する一般知識等(14問)」の2科目に大きく分けられます。行政書士試験の行政書士の業務に関連する一般知識等とは、全60問中の14問のみで、行政書士試験においては約23%と全体を占める割合が少ない科目です。そのため、行政書士試験においては、一般知識科目よりも、多くの割合を占める法令科目の方が重要であると言えます。

しかし、行政書士試験において、大部分を占める法令科目がもっとも重要ではあるものの、行政書士とは「絶対評価」で合格が決まる試験です。そのため、行政書士試験では、法令科目・一般知識科目ともに、合格基準点というものが設定されています。行政書士試験の合格基準点は、全体では「全60問合計300点満点中の60%(180点)以上」で、法令科目においては「全46問合計244点満点中の122点以上」、一般知識科目においては「全14問56点満点中の24点以上」となります。

そのため、それぞれの科目ごとに設定された合格基準点をクリアすることができなければ、たとえ合計点が180点以上であったとしても、行政書士試験に合格することはできません。
このようなことから、行政書士試験に合格するためには、出題数の多い法令科目を攻略することは重要ではありますが、一般知識科目についても合格基準点以上をクリアする・足切り点以上の知識を身につけることは必須となります。

行政書士試験の一般知識「政治・経済・社会」の内容

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行政書士試験の一般知識とは、「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」の3つの科目から成り立っています。この3つの中でも、とくにメインとなる科目は、政治・経済・社会です。行政書士試験においては、一般知識科目では例年政治・経済・社会の分野から14問中7問ほどが出題されるからです。また、行政書士試験の一般知識科目の中で、この政治・経済・社会は、もっとも難問であると言えます。

なぜなら、行政書士試験の政治・経済・社会の科目から出題される問題内容は、そのときの「時事問題」が多く出題されるため、試験対策を立てることが難しいからです。このような時事問題が多く出題される科目においては、過去問の演習があまり役に立ちません。そのため、行政書士試験の一般知識科目である政治・経済・社会を攻略するには、日頃から新聞やニュースで時事問題や話題となっているものの知識を収集しておくことが大切です。

また、政治・経済・社会の問題内容は、日本国内のみでなく、世界中のニュースなどについても出題されます。他にも、最近では行政書士の業務に関する問題も出題されることがあります。このように、行政書士試験における一般知識科目の政治・経済・社会は、出題範囲が広いことから、効率的に勉強をする必要があります。

行政書士試験の一般知識「情報通信・個人情報保護」の内容

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行政書士試験における一般知識科目の情報通信・個人情報保護は、全14問中例年3〜4問ほど出題されます。行政書士試験の一般知識科目の情報通信では、暗号化や電子署名、行政手続きのオンライン申請、不正アクセス禁止法などについての、用語や法律などについてが出題されます。とくに、情報通信用語についての問題が最近では多く出題される傾向があります。そのため、新聞やテレビなどから最新の情報を入手しておくことが、試験対策として有効です。

行政書士試験の一般知識科目の個人情報保護では、個人情報保護法や行政機関個人情報保護法などが、出題範囲となっています。そのため、法令科目と同じ勉強内容であるものも多く、一般知識科目の中ではもっとも点数を取りやすい分野であると言えるでしょう。このように、行政書士試験の一般知識科目において、情報通信・個人情報保護とは、出題数は多くはないものの、法令等で培う知識と似ている部分も多いことから、積極的に得点を稼いでおきたい科目です。

行政書士試験の一般知識「文章理解」の内容

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行政書士試験の一般知識科目の文章理解とは、全14問中例年3問が出題されます。行政書士試験の一般知識科目の文章理解は、大学の「現代文」のような問題で、長文の問題を読解し空欄に合う正解を選択肢から選ぶ、といった内容になります。そのため、問題のレベルとしてはかなりやさしく、誰でもある程度勉強をすれば点数を稼ぐことが可能です。

文章理解は、行政書士試験の一般知識科目の中では、もっとも点を取りやすい科目であるため、全問正解を目指すことを目標にしましょう。

行政書士試験の一般知識の勉強法

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行政書士試験の一般知識では、全14問出題されますが合格を目指すには、このうち少なくとも6問は正解しておく必要があります。内訳としては、個人情報保護・情報通信で2問、文章理解で3問、残り1問以上を政治・経済・社会から取る、といったイメージです。なぜこのような内訳かというと、行政書士試験の一般知識科目の中で、もっとも点が取りやすいのが文章理解であり、その次に点を取りやすいのは個人情報保護であるからです。

政治・経済・社会は、この2つの科目と比べるとやや難易度が高いため点が取りにくい分野ですが、行政書士試験は絶対評価で合格基準点のある試験なので、捨てるわけにはいきません。このようなことから、行政書士試験に合格するためには、点を取りやすい科目においては、確実に問題を正解しておく必要があります。

行政書士試験の一般知識の政治・経済・社会は、出題範囲が広く、完全に攻略するとなるとかなり時間を費やさなければいけない科目です。しかし、政治・経済・社会は行政書士試験の一般知識科目においては、全14問中7問と他の科目よりも出題数は多いものの、費やす時間に対して得られる得点は少ない科目です。そのため、なるべく確実に得点を狙うことができる問題にのみ特化し、それ以外は他の2科目の勉強に時間を費やした方が良いでしょう。

行政書士試験の一般知識の情報通信・個人情報保護は、政治・経済・社会よりも、得点を確実に狙える科目です。とくに、個人情報保護の問題は、出題される問題範囲が個人情報保護法からとほぼ限定されていることから、過去問などを繰り返し行うことにより、得点を稼ぐことが可能です。そのため、個人情報保護は、重点的に学習を行うべき科目であると言えるでしょう。

また、情報通信については、過去問に出てくる問題の用語を基本とし、最新情報についても知識を身につけておくことが対策になります。情報通信の問題は、重要な条文をおさえておくことにより、得点を稼ぐことが可能です。また、暗号化についての問題が頻出される傾向があるため、過去問などで確認をしておくと良いでしょう。これらをおさえた勉強をしておけば、行政書士試験の一般知識の情報通信においては、かなりの点数を稼ぐことができます。

行政書士試験の文章理解は、例年3問出題され、出題形式もほぼ決まっています。そのため、行政書士試験の一般知識科目においては、もっとも勉強しやすい科目であると言えます。文章理解は、出題形式に慣れることが重要であるため、過去問の問題演習を繰り返し行う勉強法が有効です。また、文章理解の問題は長文なので解答するまでに時間がかかることが予測されます。そのため、行政書士本試験では、一般知識科目の問題の中で一番はじめに取り掛かるべき科目になります。

行政書士試験の一般知識の難易度は?

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行政書士試験の一般知識の問題は、ほとんどが基礎的な知識を問う問題です。そのため、すべての問題が難問であるわけではなく、比較的点数を稼ぎやすい問題や科目に注力して勉強をすることが、合格するための鍵となります。しかし、行政書士試験の一般知識の政治・経済・社会においては、毎年どんな問題が出題されるか予測ができないため、勉強がしづらい科目となっています。

このような科目の場合には、時間をかけてもその分の得点を稼ぐことができるとは限りません。そのため、なるべく確実に得点を得ることができる科目に時間を費やす、といった勉強法が行政書士試験の一般知識科目においては、もっとも効率的であると言えるでしょう。このようなことから、行政書士試験の一般知識は、難易度はそこまで高くはないものの、勉強法を工夫しなければ得点しづらい科目です。

まとめ

行政書士試験の一般知識とは、全60問300点満点中の「14問56点」を占める科目です。そのため、行政書士試験においては、残りの「46問244点」を占める法令等が、もっとも重要な科目であると言えます。しかし、行政書士試験は絶対評価制であり、合格基準点が決まっています。行政書士試験における合格基準点は、300点満点中の60%以上である180点以上を取らなければ、合格することができません。

また、この合格基準点の180点以上とは、総合計で180点以上ではなく、法令科目・一般知識科目においても、それぞれの合格基準点をクリアすることが必須です。行政書士試験の一般知識においては、「全14問56点満点中の24点以上」を取らなければ、合格することができません。このようなことから、行政書士試験の一般知識科目は、全体を占める割合は少ないものの、合格するためには合格基準点をクリアするだけの知識を、身につけておく必要があります。