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行政書士のおすすめ六法とは?詳しく解説

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突然ですが、行政書士のおすすめ六法とはどんなものか詳しく知っていますか。多分、ほとんど知らないでしょう。六法とは何か説明できませんよね。
行政書士との関係性や選び方について、理解することで不安が軽減します。プレッシャーが減りますし、安心して勉強できますよ。この記事では、行政書士のおすすめ六法について説明していきます。気になる方は、ぜひ読んでください。

行政書士のおすすめ六法とは?

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行政書士(ぎょうせいしょし)とは、行政書士法に基づく国家資格です。官公庁への提出書類及び権利義務・事実証明に関する書類の作成、提出手続、行政書士が作成した官公署提出書類に関する行政不服申立て手続(特定行政書士(後述)の付記がある者に限る)等の代理、作成に伴う相談などに対応する専門家となっています。

弁護士・弁理士・司法書士・税理士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士と共に職務上請求権が認められている8士業の一つです。徽章はコスモスに「行」の字ですよ。行政書士は、1951年(昭和26年)に成立した「行政書士法」により誕生した「国家資格」です。
「行政書士」は国民にもっとも身近な「街の法律家」と言えます。行政書士の仕事は大きく分けて、官公署へ提出する書類、権利義務や事実証明に関する書類を作る「書類作成業務」、その申請を代わりに行う「許認可申請の代理」、クライアントからの相談を受け、アドバイスを行う「相談業務」の3つに分類されていますよ。
行政書士と同じく、「士業」と呼ばれる仕事はたくさんありますが、代表的なものでは、弁護士、司法書士、社労士、税理士、などがあります。これらの士業と、行政書士との違いは何でしょうか。
弁護士は、皆さんもご存じの通り、最難関の司法試験に合格した人だけがなることのできる、士業の最高峰とも言える資格となっています。
弁護士は、裁判の訴状を作成したり、代理人として裁判や示談交渉を行う、企業の顧問として企業間の契約に携わったり、法務トラブルに対応するなどが、一般的な仕事のイメージだと思います。しかし、それ以外にも法律に関するあらゆる業務を行うことが可能です。
行政書士との大きな違いは、争訟事件、簡単に言うと、争いごとを扱うことができるのが弁護士です。行政書士は、当事者同士で話し合ってまとまった内容をもとに、契約書や示談書などの書類を作成することはできますが、契約の合意に向けて内容についてのアドバイスをしたり、当事者どちらかの代理人として交渉を行ったりということは、できません。
司法書士と行政書士は、同じ「書士」であることから、一般の方にはなかなか違いが分かりにくい資格です。この二つはそれぞれ、司法書士は法務省、行政書士は総務省の管轄になっており、扱う業務分野が違ってきます。
行政書士は主に官公署(行政)関係の書類の作成や手続の代理を行いますが、司法書士は裁判所や法務局などに提出する書類の作成や手続の代理を行いますよ。例えば、土地や建物の登記、法人の登記は比較的よく知られている業務だと思います。また、一定の条件を満たした司法書士は、簡易裁判所での少額の裁判などについて、弁護士と同じような代理業務を行うことも可能です。
このように原則としては業務分野が異なりますが、一方で、行政書士と司法書士がどちらも取り扱うことのできる業務もあります。相続関係の業務、会社設立の手続、契約書や協議書などの書類作成、などには、行政書士でも司法書士でも行うことができるものがありますよ。簡裁での少額訴訟を除いては、原則として、争いごとを取り扱うことができないのは、行政書士と同じです。

行政書士の試験勉強でおすすめの六法をいくつか紹介します。あなたにあったものを探してください。詳しくは、以下の通りです。早稲田経営出版
行政書士 試験六法 2020年度 (W(WASEDA)セミナー)
早稲田経営出版の「行政書士 試験六法」は、行政書士試験用六法の定番的な商品ですよ。この本の優れたところは、単なる六法ではなく、重要な基本判例・過去問を条文とリンクして掲載しているところです。「行政書士 試験六法」では、過去問や重要判例も学べます。
行政書士試験に合格するために必要な法律が掲載されていますよ。条文ごとに関連判例や過去問が記載されています条文ごとに出題された年が明記されていますよ。
六法を頭に入れるだけではなく、過去問や重要判例も同時に学べます。「行政書士 試験六法」の唯一残念なところは、ボリュームが大き過ぎるところです。条文に加えて判例・過去問まで掲載しているため、仕方がありません。
大判かつ1200ページ超のページ数であり、これ一冊持ち歩くだけでも大変です。書斎で落ち着いて勉強したい方には最適な一冊となっています。基本テキストに付属の「ハンディ六法(コンパクト六法)」がありますよ。
実は、現在発売されている基本テキストの多くには、条文だけのハンディ六法(コンパクト六法)が付属しています。判例や過去問などは一切なく、条文も「憲法」「民法」「行政法」だけの割り切った構成です。その代わり、薄さが1cm未満の持ち歩きに最適なサイズとなっています。
「とにかく、基本テキストを勉強しながら、関連する条文をチェックするクセをつけたい」という方に、ぴったりの六法です。「うかる!行政書士」「出る順行政書士」「みんなが欲しかった!行政書士」の3つの基本テキストにハンディ六法が付属しています。いずれも取り外し可です。
三省堂
ケータイ行政書士 ミニマム六法 2020
「ハンディ六法が欲しいが、自分の使っている基本テキストに付属していない」場合、「ケータイ行政書士 ミニマム六法」が有力な候補となります。コンパクトなことはもちろん、条文のカッコ書きを脚注処理することで、類書にない読みやすさを実現したりしますよ。重要キーワードを2色刷りにするなど、使いやすさにこだわった書籍です。
スマホアプリを使用します。書籍ではなく、スマホアプリの六法を使って行政書士の試験対策に取り組むのも選択肢の一つです。六法は分厚くて重いので持ち運びには適していませんが、アプリであればスマホでアクセスするだけでサっと開くことが可能ですよ。

行政書士のおすすめ六法1.選び方

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行政書士試験に出題される範囲の法律が載っている六法であれば何を購入しても問題ありません。出題範囲は、「基礎法学」「憲法」「行政法」「民法」「商法・会社法」です。憲法・行政法・民法・商法・会社法が記載されていれば大丈夫ですよ。後は、読みやすい、引きやすいなどあなたに合ったものを選びましょう。

行政書士のおすすめ六法2.独学

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資格スクールに通学している方や通信講座を受講している方は、六法は無くても大丈夫です。講座で利用する教材や講師の指導だけで、行政書士試験に合格できるようカリキュラムが組まれています。独学者は、基本的に市販のテキストや問題集を利用して勉強しますよ。
最近のテキストは良く作られていて、関連する条文や判例は出来るだけ記載します。ページ数の制限もあり、掲載されている条文や判例は必要最低限です。法令科目の配点が多いですよ。
独学者が行政書士の試験対策で受験六法を読んで理解すべきなのは、法令科目の配点が多いからです。行政書士試験は大きくわけると法令科目と一般知識で、それぞれの問題数や配点は違います。詳しくは、以下の通りです。
法令科目・・・問題数:46問、配点:244点
一般知識・・・問題数:14問、配点:56点
法令科目とは、「憲法」「基礎法学」「民法」「行政法」「商法・会社法」の5つですよ。これらの法令科目を適切に勉強するためにも、条文を網羅した六法が必要となります。単純に条文を読むのが大事です。
行政書士を独学で取り組むに当たり、テキストや過去問を利用しない受験生は、ほぼいません。テキストを読み込んで過去問で実践力を身につけるのは大事な試験対策です。条文を読むのも忘れてはいけません。
行政書士受験用の六法の中には学習すべき条文が全て記載されていて、正しい知識を習得する上で役立ちます。中でも、憲法や行政法の一部(行政手続法、行政不服審査法、行政訴訟法など)では、単純に条文の正誤を問うような問題が多く出題されていますよ。普段からどれだけ条文に接しているかが正解のカギを握る問題も多いです。

行政書士のおすすめ六法3.一般的なものとは違う

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行政書士の勉強で使う六法は、一般的な六法(六法全書)とは違います。六法とは、「憲法」「民法」「刑法」「商法」「刑事訴訟法」「民事訴訟法」の6つの法律です。一般的な六法全書は、これらを中心に記載されています。
行政書士試験では、六法のうち、「刑法」「刑事訴訟法」「民事訴訟法」は出題されません。行政書士試験で最も配点が大きいのは「行政法」です。これが一般の六法の対象外となります。
行政書士の受験六法には、行政法(正確には、行政手続法、地方自治法、行政不服審査法、行政訴訟法、国家賠償法など)の条文を始め、行政書士試験に関係のある法規を中心に掲載されていますよ。行政書士の独学に必要なのは、このような行政書士受験用の六法です

行政書士のおすすめ六法について理解しよう

行政書士の試験勉強に必要な六法について説明してきました。行政書士試験六法を持っていれば、条文の確認に加えて過去問や重要判例も同時に学ぶことが可能です。
基本テキスト付属のハンディ六法やスマホアプリを使えば、場所を選ばず条文をチェックすることが可能となっています。この記事があなたのお役に立てば、うれしいです。あなたが合格することを願っています。