突然ですが、ファイナンシャルプランナー(FP)のテストがどんなものか分からないですよね。難易度はどのくらいなのかも分からないですし、日程はいつで合格率はどのくらいなのかも分からないです。
この記事ではFPテストの概要から合格はいつわかるのかまで説明します。FPになりたいと考えている方や興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
目次
FPテストってどんなもの?
FPテストの正式名称は、FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定と言います。参加に必要な受験資格特になく、誰でも勉強すれば取ることが出来ますよ。誰にでも取ることの出来る専門的資格は嬉しいですね。
主催団体は日本ファイナンシャルプランニング協会(日本FP協会)と金融財政事情研究会の2種類存在します。目的によって選ぶ団体は違うので、事前に選んでおきましょう。
FPテストの日程は、どうなっているの?
2021年1月のFP試験(2級・3級)の場合は、受検申請を2020年11月10日(火)~ 12月1日(火)までに行う必要があります。
受検手数料の支払(インターネット申請の場合)は、クレジットカード支払 (受検申請締切日17:30まで)とコンビニエンスストア支払 (受検申請締切日2日後まで)がありますよ。ここまでで受検申請完了になります。あとは受検票発送2021年1月6日(水)を待つだけです。
試験当日は、2021年1月24日(日)で合格発表は2021年3月5日(金)10:00からとなります。後日、合格証書が届くので忘れずにいましょう。ちなみにこの場合の合格とは、学科試験と実技試験の両方に合格することを言います。
また、受検手数料(非課税)は、2級が学科・実技:8,700円で学科のみ:4,200円、実技のみ:4,500円となっていますよ。3級は学科・実技:6,000円で学科のみ:3,000円、実技のみ:3,000円です。インターネット申請・書面申請のどちらでも、受検手数料は変わりません。。
次にインターネット申請について説明します。インターネット申請の場合、受検手数料は、クレジットカード支払いとコンビニエンスストア支払いで支払うことが出来ますよ。それぞれの方法で、期限が異なります。
クレジットカード支払いについて、説明しますね。クレジットカードの番号等を入力し、決済します。即時決済で受検申請完了です。「受検手数料決済手続き完了」のメールが配信されます。なお、受検手数料のほかに、事務手数料が別途かかりますよ。
コンビニエンスストア支払は、2020年11月10日(火)10:00 ~ 12月3日(木)までで受検申請期間と異なります。受検申請の際に選択したコンビニエンスストアで受検手数料を支払いますよ。期限があるので事前に確認しておくと間違いがないです。
支払をもって受検申請完了で、「受検手数料お支払完了」のメールが配信されます。こちらも、受検手数料のほかに払込手数料が別途かかりますよ。支払期限までに入金がない場合、仮申請は無効となります。
2021年1月24日(日)に2級学科試験は10:00~12:00(120分)開始されますよ。実技試験は、13:30~15:00(90分)で3級学科試験は、10:00~12:00(120分)となっています。実技試験は、13:30~14:30(60分)です。
FP試験は、毎年3回、1月・5月・9月の日曜日に実施されています。試験時間は、学科試験が10時から、実技試験が13時30分からですが、試験開始20分前から試験についての注意事項の説明が行われますよ。
これは、国家資格である2級FP技能士と民間資格であるAFPのどちらを取得する場合でも同じなので注意が必要です。なお、2級FP技能検定はAFPの試験を兼ねていますので、2級FP技能検定に合格すれば日本FP協会へ登録するだけでAFPの資格も取得できます。
2級FP技能検定には受検資格があります。それは日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者や3級FP技能検定または厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者、FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者です。
FPテストは、実技と学科は分けて受験できる?
FPテストは、学科試験と実技試験を分けて受検することが可能です。なぜなら、ファイナンシャルプランナー資格の特徴のひとつが、学科試験と実技試験を同時でも別々でも受検できることにあるからです。合否判定も個別に行われ、一部合格はその試験実施日の翌々年度末まで有効ですよ。
学科試験、実技試験のどちらか一方に合格した場合、もう一方の試験だけに改めてチャレンジできるので、忙しい方でも計画的に合格を目指すことができます。実技試験の記述式には、択一、語群選択、空欄記入の各形式を含みます。
学科試験、実技試験とも正答率6割で合格できます。試験範囲は以下の通りです。
学科試験
ファイナンシャル・プランニングに関する下記の分野から出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
実技試験
ファイナンシャル・プランニングの相談業務に必要な下記の項目について、各科目における図表等の読み取り、諸計算、提案書作成技術、係数表の利用、事例に沿った分析・提案などの技能を審査します。
- 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
- ファイナンシャル・プランニングのプロセス
- 顧客のファイナンス状況の分析と評価
- プランの検討・作成と提示
学科試験、実技試験ともに、計算機(電卓)を持ち込むことが可能です。計算問題では計算機を使って解答することができるので、計算が苦手な方でも安心です。
受検の手続は試験日の約2ヵ月前から、郵送またはインターネットで行えます。また合否は試験日から約1ヵ月半後に発表され、インターネットから照会することができます。
試験に関する詳細は、実施団体である一般社団法人 金融財政事情研究会か、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会のウェブサイトから確認できます。
FPテストの難易度って高いの?
3級FPを例に出すと、入門者レベルであると言えます。難易度自体はそこまで高くありません。勉強の仕方を間違えていなければ十分、合格を狙えます。しかし、試験機関によって難易度は変わります。どの級を選ぶか金財とFP協会どちらを選ぶかで違います。
FPテストの合格率はどのくらい?
3級FPは、合格率が7割前後になっています。こちらも3級FPだけみれば、合格率はまずまずのように感じます。しかし、級によって異なるところがあるので一概には言えません。試験機関によるとも言えます。
FPテストの合格はいつわかる?
基本的に2か月後に分かるようになっています。級によって異なるところがあるので一概に言えません。また、試験機関によって異なります。
FPテストは、金財とFP協会どちらがおすすめ?
きんざいは2種類の実技試験があります。個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務です。日本FP協会は、資産設計提案業務ですよ。個人資産相談業務は、文字通り個人から資産運用などの相談を依頼されるものです。
保険顧客資産相談業務は、顧客がより良い保険を選べるように相談を受けたり、アドバイスをしたりするものです。一般的に想像されやすいのは、個人資産相談業務ですね。このように違いがあるので一概にどちらがいいとは言えません。
FPテストでそれぞれ違うところ
FP協会と金財の違う点としては、合格証書のデザインや記載される発行者名が違うことが言えます。また、受験会場数がちがってFP協会は少なく、金財は多い傾向にありますよ。そのため、受験会場の近さがそれぞれ違います。
基本的にFP協会の方は受験会場が遠く、金財は近いです。普段と違う場所でも力を発揮できる方は、FP協会でもいいでしょう。そうでない方は金財を選んだ方が無難です。
また、FP協会と金財を比較すると金財の方が市販問題集と似たような問題が試験の最中で出題されることが多い傾向がありますよ。
FP協会側の実技試験では、新聞やチラシ、パンフレットなどから出てくる実務系の問題が多いです。基本的に実務経験豊富な方やお金の知識が多い方に有利な問題が多いですよ。しかし、試験対策テキストや問題集には載っていないことも多いです。
金財には、多くの受験者が悩んでしまうような難問が比較的多く出題されます。一方でFP協会の実技試験では、そのような難問を見かけることはほとんどありません。
ただ、難問であっても3択ですから、1/3の確率で正解できます。標準的な問題をしっかり得点できていれば、大きな影響はないでしょう。これまで数多くの試験を経験してこられた方にとっては、金財の方が解きやすいです。
なぜなら、きんざい(金財)の実技試験の方が市販問題集とほぼ同じ傾向で出題されるため、大学受験や他の資格試験勉強と同じやり方で対応できるからですよ。
FPテストで同じところ
FP協会と金財の共通点は、資格の価値が同じで学科試験問題は同じことがあります。また、受験料や受験日が同じなので不公平感はありません。どちらの資格も同等の効力を発揮するので、上位資格の受験資格が同じと言えます。
どちらか一方の試験内容が極端に難しかったり、受験料が高額で受験を断念せざる負えないということは起きません。安心して受験できますね。
油断せずに準備を徹底しよう
FPテストについて様々見てきて、級によって異なることや試験機関によって異なるが分かりました。事前の準備は重要なので徹底しましょう。また、テスト本番は緊張してしまうでしょうが、気を抜かずに合格に向かって突き進んでください。