社労士の試験に合格するためには 一定のの基準ラインがあります。
この合格ラインを超えなければ、社労士試験には通りません。
ちょっと特殊な考え方を持っているため、どのような点数が合格ラインになるのか確認しておく必要があるでしょう。
ほかの試験とはちょっと違う社労士の合格ライン
社労士の合格ラインは、ちょっと特殊な基準を持っています。
毎回合格ラインは公表されることになりますが、ブラックボックスとも呼ばれることがあるほどはっきりはしません。
相対評価式試験に近い部分を持っていますが、 試験の難易度を考慮し合格ラインが決められています。
絶対評価試験と違うところは、この考慮という部分があるためです。
試験の難易度を考慮し決められることになりますが、社労士試験の平均点には得点分布が出ないと合格ラインが発表されません。
社労士合格するためには、この合格ラインを意識した上で勉強する必要があります。
どの程度の点数をとらなければいけないのか、合格ラインが出てこなければ目標とする位置が分からないからです。
各年の合格ラインを見てみるとある程度の予測がつくのが分かります。
その基準が、全体の7割です。
社労士の試験として、この7割を超えなければまず合格とはならないでしょう。
勉強をしていく上でも、7割取れるような方法で効率化してかなければいけません。
実際にこの点数を見てみると、択一式は49点、選択式は28点取らなければ7割を超えることができないと言えます。
これが社労士試験の勉強の目標数値です。
仮に毎年変動があったとしても、このレベルまで到達できれば先は見えてきます。
ただし、救済による補正が入る可能性があるのと、合格ラインが引き上げられた時の問題があるので、余裕を持った計画を立てる人があるでしょう。
特に難易度が低いとされる問題は、確実に点数に結びつくような勉強が必要です。
こうした得点を取り逃がしていると、社労士試験には合格することができないと言えます。
逆に考えると、社労士試験は何割取れれば合格が見えてきます。
満点を取る必要はありません。
極端に難しい問題が出た時にも、時間をかけて無理して行く必要などないのです。
確実にとれる問題を録り逃さないというのが、社労士試験のテクニックになるでしょう。
社労士の合格ラインから見る難易度
社労士試験の合格ラインは、各科目ごとに出されます。
これが非常に重要な意味を持ってくるの。
各科目ごとに出されるということは、それぞれ難易度が異なることを示しています。
同一の難易度であれば、一定の点数で問題はないでしょう。
しかし、毎回合格基準が変動するのは、それだけばらつきがあることを意味しています。
得点率と平均点を考慮して決められることになりますが、限りなく相対評価試験に近い内容を持つと言えるでしょう。
平均点から割り出すということは、一定の人数でしか合格することができないからです。
絶対評価試験であれば、合格ラインは常に一定であり平均点などは関係ありません。
ここからも、社労士試験に合格するためには、苦手な科目を造らず、平均的に点数が取れるようにしなければいけないのです。
あまりに難易度が高すぎた場合には、補正が入ります。
これが社労士試験の大きな特徴で、あまりに難易度の差があった場合には調整しているのです。
つまり、合格者数の調整も行っているため、相対評価試験であるといってもいいでしょう。
もうひとつの問題として、社労士試験の科目数の多さが挙げられます。
科目数が多く、それぞれ合格ラインが定められるだけではなく、一定の点数が取れなければ足切りされるのです。
これが合格基準点ですが、毎年一定ではないものの、ある程度予測がついています。
選択式試験と択一式試験で別途に定められますが、必ずクリアしなければいけません。
これほど厳しい合格ラインが設定されにもかかわらず、社労士試験には科目免除がないところもないところも引き上げてるポイントです。
中小企業診断士など科目の多い試験では、一定の点数をとれば、不合格であっても翌年は免除される制度があります。
科目合格を重ねていき最終的に試験に合格するという流れになりますが、社労士試験にはこれが存在していません。
一度でも不合格になれば、すべての科目をやり直さなければいけないため、難易度が上昇します。
合格ラインから考えても、非常に点数の取りにくい科目があるのは間違いありません。
そのないのが毎年変動するのですから、しっかりとした対策を取って試験に臨む必要があるでしょう。
逆に対策がとれていないと、足切りになってしまう可能性はかなり高くなります。
社労士の合格ラインの考え方
社労士試験は満点を取るためではなく、合格ラインを超えるために勉強してきます。
満点を取ったところで、合格ラインギリギリだった人と何も変わりがないからです。
もちろん、勉強した成果として満点が取れるのであれば越したことはありませんが、目指すべきポイントではないのは確かでしょう。
合格ラインを超えてしまえば済むことからも、知らない問題が出ないようにすることが大切です。
もしも、知らない問題が合格ラインを超えられないほど出題されたとしたら、その時点でその会の社労士試験は終わりと言えます。
これではまったく太刀打ちが出来ない状態なので、準備が欠かせません。
特に不得意科目がある場合には、危険な状態です。
足切りという大きな問題もありますが、全体的な点数を引き上げる結果ともなるため、平均的な点数が取れるような努力が必要になります。
合格ラインが目標数値となるため、過去問題を使った勉強が非常に意味を持つようになるでしょう。
過去問題で、社労士試験の合格ラインを超えられないのであれば、その時点で本試験を受けても合格の可能性はかなり低くなります。
逆に過去問が余裕をもって応えられるのであれば、本試験でもそこまで苦しむことはなく合格を目指して行ける状態です。
過去問には、これまで出題された問題が集まっています。
社労士試験では、過去問を作り変えたような出題がよく見られる特徴があるのです。
この特徴を掴むことが、合格ラインを超えるために欠かせない条件と言えます。
頻出問題ですが、10年分の過去問を解いている間に自然と身についてくるものです。
社労士試験では過去問だけで合格できる人も出てくるほど、重要な意味を持ちます。
合格ラインは、非常に厄介な部分があるのは確かです。
しかし、考え方を変えれば、一定点数が取れる人は、難易度が高かった回でも救済を請けられるため合格できるともいえます。
しっかりとした点数が取れるように勉強をしていけば、合格ラインの変動による問題もメリットとして受け入れられるのです。
過去問をしっかりとこなし、どんな問題が出ても対応できる準備をしていけば、プラスに転化できるでしょう。
社労士の合格ラインの構造
複雑な条件を持つ社労士試験の合格ラインですが、明確な構造があるため、理解しておくことも大切です。
社労士の合格ラインは、前年の平均点と比較し変動していきます。
ここからわかるとおり、合格点の構造と明確な基準があるというわけではありません。
あくまでも前年対比であり、平均化した手順と言ってもいいでしょう。
原則として、選択式は各科目3点以上、択一式は各科目4点以上といった基準はありますが、あくまでも前年の平均点が基準となるため引き下げられる可能性まであります。
これが補正ですが、いたどれぐらいになるのか予想はできても確定するまでに時間がかかるのです。
受験者の平均点を出さなければ合格ラインの産出ができないため、発表が行われるまで2ヶ月以上も結果がわからない状態が続きます。
ブラックボックスと言われる理由として、この時に合格者数の調整も行っているのではないかと言われています。
相対評価試験と同じ構造ですが、大量の合格者を生み出さないための措置とも言えるでしょう。
本来平均点からの算出であれば、大確率は大幅に変化しません。
難易度が高ければ、合格ラインを引き下げ補正ができます。
難易度が低ければ、合格ラインが引き上げられ、同じような合格率が生まれるはずです。
ところが、実際には合格率に変動が見られます。
変動させなければいけない理由は、難易度だけではなく合格者数のコントロールというところが考えられるでしょう。
補正がなければ、合格率がある程度変動することも考えられます。
しかし、難易度によって補正をかけている以上、ある程度安定した高確率が出なければいけないのです。
合格ラインの決定については、厚生労働省が資料を出しています。
その中でも、総得点の補正として、試験の水準維持を考慮し合格基準点を1点 足し上げるといった措置が行われているのがわかります。
試験の水準維持という部分ではありますが、内容がはっきりするものではありません。
どの部分で水準維持が必要なのかも明確な基準があるわけではないからです。
科目得点に関しては、明確に基準が述べられています。
原則引き下げを行わない基準に関しても明確にされています。
様々なところで、考慮するという文言が使われているのもブラックボックスと呼ばれる理由となるでしょう。
こうした社労士特有の問題があるとしても、ターゲットは7割以上の得点です。
これができれば合格できるのですから、上回るような勉強方法をとる必要があります。
まとめ
社労士の合格ラインには、かなり判断が難しい部分が隠れています。
試験に合格することが目的となるのですから、毎年の合格ラインから判断できるように、7割得点できる準備が必要です。
足切りも考えられるため、まんべんなく得点もできるようにしていくことが大切です。