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自己分析に取り入れるべき項目は? 詳細な結果のために必要な質問

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自己分析を書こうとしても、何を書くべきなのかわからないという方も多いと思います。特に、自己分析を項目埋めのようなものだと考えている方にとって、白紙の状態から自己分析を行おうとするのは難しいことではないでしょうか。
そこでここでは、何を書けば自己分析になるのかわからないという方のために、自己分析に取り入れるべき項目についてまとめていきましょう。

自己分析の項目は「出来事」「感情」「共通点」!

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自己分析は考えられているよりも難しいものではありません。項目にわければ、たったの3つ、意識すればそれだけで自己分析になります。具体的に取り入れるべき項目は、前述した通り「出来事」「感情」「共通点」です。
出来事とは、自分が経験した出来事の中で、特に印象に残っていることです。凡庸だと感じられるものでも構いませんし、まず他の人が経験したことのない経験でも構いません。出来事を書き連ねるのが、自己分析のはじまりです。
感情とは、出来事に付随した感情です。例えば、サッカーの大会で優勝したときは「嬉しかった」という感情があるでしょうし、苦しい受験勉強を続けても結局志望校に合格できなかったときは「悔しかった」という感情が出てくるでしょう。これを出来事の上に書きます。
共通点とは、頑張った出来事や失敗した出来事を起こした動機の共通点です。
それぞれの点について、考え方と書き方を詳しくまとめます。

出来事

出来事を書くときに意識すべきことは、思い出せるだけの出来事をたくさん書くということです。なるべく、嫌だったことと良かったことを両方書くようにしましょう。特に大きく感情が動かされた出来事に関しては、印をつけておいたり、他よりも大きく書いたりしてください。
例えば、自分の人生の目標となるような恩師に出会えたとき、後から振り返っても転機だと思えたところは、意識してわかるようにしましょう。加えて、他人の評価に関わらず「頑張った」と思える経験も、特に大きく書いておきましょう。
結果の出た、出ないに関わらず、自分が力を入れたものなら、趣味でも勉強でも部活でも、なんでも構いません。頑張ったという経験は、自分のモチベーションのスイッチを如実に表しているからです。
そして、その頑張った経験に対して「なぜ頑張ったのか」という理由を深堀りしてみましょう。受験勉強を頑張った理由は、「良い大学に行くため」「親に言われたから」など、自分がなぜそれを頑張ったのか考えてみてください。そうして考えた理由に対しても「なぜ」と聞いていくと、自分のモチベーションのスイッチが見つかるはずです。
例えば、「良い大学に行きたいから受験勉強を頑張った理由」を深堀りしていくと、最後には自分の「出世して偉くなりたい」という向上心や出世欲が出てくるかもしれません。これを、自分が頑張ったと思う出来事に対して全て行い、自分のモチベーションのスイッチを見つけてください。

感情

感情を書きだすときは、自分が感じたものを覚えているだけ書き出しましょう。前述したような、受験勉強をして落ちてしまった、という経験に対する感情を書き出す場合、思い出す感情はひとつだけではないはずです。
例えば、「悔しかった」「つらかった」「空しかった」といった、色々な感情がない交ぜになって去来すると思います。そうした感情を、ひとつひとつの出来事に対して全て書きましょう。感情を書くときは、ポジティブな感情を紙の上の方に、ネガティブな感情を紙の下のほうに書いてください。
こうすることで、自分がその出来事に対してどう感じているのか、視覚的にわかりやすくなるからです。
こうして出来上がった感情の曲線を、「頑張った理由」と照らし合わせてみましょう。そうすると、モチベーション高く取り組めた出来事と、モチベーションがあまりあがらずに取り組んだ出来事が可視化されるはずです。
そして、モチベーション高く取り組めた出来事とモチベーションが低かった出来事それぞれに、その原因となる共通点が見えてくるはずです。

共通点

感情と出来事を分析することで、「自分のモチベーションのスイッチ」が見えてきます。それが、自己分析シート上の「共通点」です。
この共通点は、自分の長所と短所を知るために大切です。例えば、「誰かに励まされる」ということがモチベーションがあがるスイッチになっている人ならば、「周りと協調性がある」という長所があると考えられます。逆にいえば、「1人で作業をするのが苦手だ」という短所も見えてくるでしょう。
こうして見えてきた長所と短所は、自分が就職する企業を探したり、面接の際に自己PRを作成したりするのに使えます。前述した例であれば、周りと協力してプロジェクトを成功させることが評価されるような企業が、自分にとってベストな環境になるはずです。

自己分析をする際の質問項目!効率的に振り返りましょう

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自己分析を進めるとき、漠然と過去のことを思い出そうとしても、全く思いつかないという方もいると思います。自己分析に苦戦する人は、大抵、出来事の引き出しがなかなか開かないという人が多いようです。
そこでここでは、自己分析をする際、効率的に過去の出来事を振り返るための質問項目を紹介します。
まず定番なのは、「〇〇の時に、一番良い出来事はなんだったのか」「〇〇の時に、一番嫌な出来事はなんだったのか」という質問です。〇〇には、幼少期、小学校、高校、大学などが入ります。良かったことと嫌だったことは、自分のモチベーションと直結しているので、最低限これだけは書き留めておきましょう。
次の質問項目は、「どんな趣味だったか」ということです。趣味や遊びは、基本的に自分の意志で行うので、モチベーションのスイッチを分析するのには極めて有効です。なぜその趣味が好きになったのかという理由と共に、その時代ごとの趣味も書き留めておきましょう。
続いて、「友達とはどう過ごしたのか」ということも質問項目として加えましょう。友人と自分から進んで過ごしたのか、それとも1人でいるほうが多かったのか、そもそも一緒に遊ぶような友人がいなかったのか、それも振り返っておきましょう。友人関係は、自分がどんな状況で力を発揮しやすいのか、集団の中における自分の役割は何なのかを端的に推察できます。
そして、「何か印象に残っていることはあるか」ということも自分に質問してみましょう。例えば家族旅行、地域の行事、修学旅行など、自分が印象に残っているものを挙げてください。こうした経験を深堀りすることで、自分が何を好んでいるのかを端的に示せます。
こうした質問項目を全て埋めたら、次はその回答をひとつずつ深堀りしていきましょう。深堀りするときは、前述したポイントを意識して「なぜ」を繰り返してみてください。

自己分析をするときは「項目埋め」で終わってしまわないように注意

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自己分析をするとき、やってしまいがちなのが「項目を埋めること」に終始してしまうことです。特に、自己分析の目的を理解していないと、自己分析をただの項目埋めにしてしまいます。よって、自己分析をするときは、以下の二点を意識しましょう。

目的は自分の長所や魅力を割り出すこと

自己分析の目的は、自分の長所と魅力をわかりやすくすることです。そして、自分の長所と魅力を履歴書や面接につなげていくことが、最終的な目的です。これを見失ってしまうと、自己分析がただの項目埋めになってしまいます。
自己分析をするときは、自分の明確な目的を設定し、長所を見失わないようにしましょう。

分析をするときは客観的に

自己分析では、経験から自分を分析します。しかし、自分に自信がない人ですと、どうしても自分の長所を割り出すことができない、ということもあるようです。もちろん、逆に自分に自信がありすぎて、短所を長所として考えてしまう方もいます。
よって、自己分析をするときは客観的に勤めましょう。「こんな人間がいたら自分はどう考えるのか」という視点で分析をしてください。こういう視点を持つことで、自己分析を歪ませずに、正しい評価ができるようになるからです。

自己分析は自分と向き合うこと! 項目別にひとつずつ悩んで書くようにしましょう

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自己分析をする時間は、自分の過去、そして自分自身と向き合う時間です。基本的には、1人でじっくりと時間のあるときにやるようにしましょう。他の人と一緒にやるのは確かに楽しいですが、それでは自己分析がしっかりと進みません。なぜなら、自己分析はじっくりと自分に向き合わなければ、答えが出てこないからです。
ひとつひとつの項目に時間をかけるつもりで、じっくりとひとつずつ振り返りと分析を行ってください。そのためには、時間が必要です。
よって、理想をいえば、自分の部屋で1人、大きな紙に向かって自己分析をするのが適切です。自己分析を行う時間は、スマートフォンの電源を切り、とにかく自分と向き合う時間にしましょう。誰かと話しながら自己分析をしたり、集中しないで自己分析をしたりすると、正しく自己分析ができないからです。
しっかりと自己分析をし終えたら、その結果を他人の評価や、自己診断ツールと比較してみてもいいでしょう。こうすることで、自分で考えている評価と周りの評価の違いも確認できるからです。

まとめ

自己分析を行うときは、「出来事」「感情」「共通点」の3つの項目を意識しましょう。まずはこの項目を埋めることを意識することで、客観的でわかりやすい自己分析を進められます。ただ、人間というものはとても複雑です。自分のことを自分でわかっているつもりでも、全く逆の一面が顔をのぞかせたりします。
よって、詳細に自己分析を行ったつもりでも、それが自分の全てであると錯覚してしまうと、視界を狭めてしまう可能性があります。自己分析をするときは、他人の意見や自己分析ツールのものと統合し、最適なものを選ぶようにしましょう。