社労士を目指すのであれば一発合格というのは夢のある話です。
時間もかけずに済みますし、費用も抑えられます。
その後の人生ということを考えても、一発合格できることは大きな意味が出てくるでしょう。
それだけに、相当な計画性をもって臨まなければいけません
社労士に一発合格するならいつ受験?
社労士に一発合格しいたいのであれば、一体いつから勉強始めるのかということが大切になります。
時間を長く取れれば、それだけ勉強する時間がとれます。
しかし、モチベーションなどの問題も発生するので、時間を長くということが一発合格に直結するわけではありません。
長く時間を取ったことで、忘れてしまうことも出てきます。
最初にやったことが、最後まで覚えていられるかどうかは別問題だからです。
効率的に進めなければいけませんが、社労士に合格するために、800時間から1000時間勉強しなければいけないと言われています。
それほど合格に時間がかかる資格試験なので、一発合格は相当難関になるでしょう。
一発合格するためには、試験日から逆算してかなければいけません。
社労士の試験日は、受験案内として官報に交付されます。
ここから判断することができますが、基本として8月下旬の日曜日設定されるようになりました。
一発合格するために、ここから計算スタートです。
社労士の試験が1年がかりで勉強するほどの範囲を持つことから、効率的に時間を使うのであれば、8月に勉強をスタートしなければいけません。
これで1年間の勉強時間が確保できるからです。
もう少し時間を細かく見ていく必要があるでしょう。
効率よく勉強できたと仮定して、800時間かかったとします。
1日3時間勉強することができて、約9ヶ月必要です。
実際に毎日勉強できるとは限りませんし、短時間取れない日も出てくるでしょう。
一年の3/4を勉強に充てることになるのですから、余裕を持って考えても1年必要です。
勉強時間を1000時間と見積もった場合には、11ヶ月必要です。
毎日3時間を11ヶ月勉強できるというのは、相当なモチベーションでなければ実現不可能といえます。
社労士に一発合格を目指すのは、それほど難しいことなのです。
仮にもっと長く時間が取れる人がいるのであれば、期間としては短縮できます。
しかし、社労士という資格の性格から考えたとき、人事や労務に関する資格を学生が取得するのはかなりレアなケースです。
社会に出て働きながら取得を目指す人がほとんどでしょう。
その中で毎日多くの時間を割くことは容易なことではありません。
勉強時間3時間と言っても仕事をし睡眠時間を計算に出れば、通勤時間も含めて18時間ぐらいは取られてしまうはずです.
それも残業も何もない状態での計算ですので、もっと少なくなる可能性が高まります。
1日3時間という時間が、いかに難しいことなのかが分かるでしょう。
一発合格を目指すとするならば。スタートする時期も大切ですが、合格するための意識が何よりも必要になるのです。
合格率から見る社労士一発合格
社労士の受験者数は年々増加していましたが、2010年をピークとして減少するようになりました。
申込者数は2010年で7万人、その年の受験者数が55000人を数えています。
現在では、申し込みしている人がほぼ5万人で、受験者数が4万人程度となりました。
合格率を見てみると、2000年以降で10%を超えた年は一回しかありません。
9%台だったことが、2014年にあっただけです。
ほとんどが6%前後であり、最も低かった2015年では2.6%しかありませんでした。
受験者数から考えても、常に難しい試験であることがわかります。
受験者の特性からも考えてみる必要があります。
社労士試験の場合は、受験資格が設定されており、誰でも無条件に受験できるわけではありません。
受験資格として学歴はありますが、他の受験資格もあるので、絶対に満たさなければいけないわけではないのです。
中卒や高卒でも、行政書士試験に合格してから受験するといったコースもありますし、企業の中で社会保険などに関する事務の経験があれば、受験資格を得られます。
こうした条件から考えてみても、全く知識がない人が受験するというのはかなり少ない状態です。
それなのにも関わらず、かなり低い高確率が出てくるのは、試験の難易度を表していると言えるでしょう。
合格率の低い理由として、社労士試験には科目合格の持ち越しがありません。
一発合格を目指す際には関係がないポイントではありますが、失敗したらもう一度最初からやり直さなければいけなくなります。
毎年必ず0からスタートになるというのは、社労士試験の難しいところです。
社労士試験の客観的な評価として、難易度は上昇してると言われています。
試験内容の分析が進み受験者のレベルが高まっているため、一定の合格率は確保していますが、難易度が上昇してきているのでそこまで大きな変動がないように見えるだけです。
その中で一発合格を目指すのですから、入念な準備が必要になるでしょう。
社労士一発合格勉強方法
社労士試験の勉強は、膨大な範囲を相手にしなければいけません。
一発合格を目指す勉強法としては、すべてをカバーすることは効率的ではないでしょう。
それこそ膨大な時間をかけて勉強していかなければいけないからです。
一発合格というだけであれば、主要なところだけ覚えていくという方法が考えられます。
問題は、必要な範囲を明確に設定できるかであり、これを間違えれば発合格どころか太刀打ちできない可能性が出てくるのです。
考え方として一発合格を目指すことは大切ですが、もしもの時のことも考えておく必要があるでしょう。
社労士の勉強は、長い時間をかけておこなっていきます。
仕事などにも影響が出てくることが懸念されるので、メンタルにもかなりの負担がかかるのです。
その点で、再チャレンジという所も含めて考えておけば、大きな負担ではなくなくなります。
逆にリラックスして勉強が出来れば、効率が上がる可能性も出てくるのです。
社労士の試験の一発合格を目指すのであれば、取捨選択の意識が必要です。
勉強するにあたって、択一式を絶対に落とさないように特化する方法も出てきました。
稼げる場所は徹底的に点数を稼ぎ、時間がかかり知識も必要なところは捨てることが必要です。
自分の得意科目は、何度も繰り返さなくても理解できているでしょう。
理解できていることを、何度も繰り返してること自体が非効率です。
この時間を使い、苦手な部分を徹底的に対処し、少しでも点数を押し上げていくことが一発合格に近づきます。
一発合格ということで、視点を変える必要も出てきます。
独学で勉強すると、限界が出ることは間違いありません。
一人なのですから、対処できず知識も限界があります。
これまで受験したことがあれば要領も見えてきますが、始めてチャレンジしたのであればわかるわけがありません。
それならば、分かる人の力を利用することが、一発合格に必要な選択です。
分かる人とは誰かといえば、だれよりも情報を持っている資格学校です。
資格学校の中には、短期合格を目指すための講座を開いてるところがあります。
こうした講座を利用すると、社労士としての知識は身につかなくても、一発合格するための知識とテクニックはつくのです。
費用はかかりますし、普段の生活の中で通学する時間の確保も必要ですが、独学よりもはるかに確実な方法となるでしょう。
犠牲にすることは増えますが、自分自身で出来ないことは、できる人の能力を上手に活用してこそ、現代社会を生き残る大事な術なのです。
社労士に一発合格を目指さないほうが良い理由もある
社労士試験では、何も一発合格を目指すだけが方法ではありません、
実際の合格率のさらに数パーセントの人しか、一発合格できていないからです。
この難易度から考えれば、無理をすることの意味も薄れてきます。
社労士の試験特性からも、一発合格を目指さない方がメリットが出てきます。
受験に際し、ほとんどの内容を正確に暗記しなければいけません。
法律の内容もを理解した上で暗記するのですから、大きな負担になるのは目に見えています。
それならば時間をかけてしっかりと覚え、暗記することは暗記すると割り切る必要も出てくるでしょう。
社労士試験の問題点として、毎年悪問が出題されることがが指摘されます。
理不尽な答えということで、選択肢も理解できないような問題があるのです。
近年では数も少なくなり、救済措置も取られるようになりましたが、これが原因で落ちてしまう人も少なくありません。
一発合格の意識が高すぎて、その後挫折してしまうようなことが出てくるため、無理に狙わないというのもモチベーションを保つ方法になります。
無理に狙うべきではない理由として、最大の理由になるのが時間の制限です。
効率的に覚えることによって一発合格に近づくことはできますが、社労士として合格するだけで終わります。
社労士試験のメリットの一つとして、ここで覚えてきたことが実務に繋がりやすいことが挙げられるからです。
行政書士の試験のように、実務と全く違う勉強をこなしていくわけではありません。
実務に沿った部分を勉強するため、合格した後も知識として有効に使えるのです。
有効に使える知識を身につけなければ、合格したとしても社労士として生かすことができない可能性が出てきます。
例えば、択一式を徹底的に勉強する方法は効率的ですが、それ以上の知識には繋がりません。
合格後に経験を積む場があれば独立しても心配は少なくなります。
しかし、現実的に誰でもそのような場が用意されてるわけではありません。
しっかりとした知識を身につけ、合格後に備えることは、自分の将来という面でも有効となるのです。
まとめ
社労士に一発で合格する方法は、これまで色々と考えられてきました。
効率的に勉強することは大事です。
時間もお金も節約できるのですから、メリットはあるでしょう。
しかし、法律系の資格に合格するだけではなく、将来的に生かすことが大事なのですから、しっかりとした準備を進めることが大切です。