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受験資格などもあるの!?中小企業診断士になるには

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経営コンサルタントの資格は、日本の国家資格の中で中小企業診断士しかありません。
中小企業診断士になるには、非常に多くの勉強をし、試験に合格しなければいけませんが、高確率も低いことで知られています。
難関資格として大きな壁が立ちはだかりますが、どうしたら中小企業診断士になれるのかというところから考えてみる必要もあるでしょう。

中小企業診断士になるための試験と受験資格

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中小企業診断士になるためには、試験を受けなければいけません。
国家資格にはよく受験資格が設定されますが、中小企業診断士の受験資格は特別必要なく、誰でも受験できるようになっています。
チャンスは多くの人にあると言ってもいいでしょう。
経営コンサルタントという意味では、実務経験が問われそうなところではありますが。資格取得というだけであれば必要はありません。

ただし、実務の経験があるからといって簡単に合格できるほど甘い試験ではないことも確かです。
非常に難易度が高く、一発合格の合格率は4%前後と非常に低い数値を示しています。
国家資格の中でも難易度の高い試験として知られているわけです。

受験資格としてはこれといってありませんが、公認会計士が税理士、不動産会計士、ITストラテジスト、システムアーキテクト、応用情報技術者などの資格を持っていれば、一次試験の科目免除を受けることもできます。
ここでも注意しなければいけないのは、科目勉強したことによって、得意科目を失う可能性が出てくるて点です。
得意科目を免除してしまうことにより、合格のための総得点の上積みができない可能性があります。
自分が得意であり高得点を狙えるというのであれば、資格免除は受けないほうが得策でしょう。

中小企業診断士の試験に合格した後には、中小企業診断士協会に登録することが必要です。
登録しなければ中小企業診断士として名乗ることができません。
15日間以上の実務補習か診断実務に従事することが求められるため、合格しても簡単には進むことができないのです。

もう一つのルートとしては、2次試験をパスして、中小企業基盤整備機構か登録養成機関が実施する養成課程を修了するという方法もあります。
あまり現実的に利用できる方法ではありませんが、半年以上の期間をかけることによってパスできるのです。
利用できる人は効果的に使った方がいいでしょう。

中小企業診断士になるには必要な資質

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中小企業診断士は、企業の経営コンサルタントとして活躍する資格です。
この中小企業診断士になるには、必要となる資質もあるのは間違いありません。
特に重要なのは、経営コンサルタントとして活動するための経営の知識です。
これなくして中小企業診断士になることはできません。
もちろん、試験勉強で身に付けていくことはできますが、中小企業診断士になるにはそれ以前から知識を持つことも必要です。

知識とともに興味もなければいけませんが、薄っぺらいものでは到底経営コンサルタントとして活躍できるわけがありません。
仕事の経験も必要な資質の一つで、知識を深めのあるものにしてくれるでしょう。

経営コンサルタントという仕事の内容から見ても、ある程度の年齢を重ねることも必要になります。
自分が経営コンサルタントを依頼するという立場に立った時、ある程度の年齢に達している人を選ぶはずです。
それだけの経験を積んでいると考えられるからで、そのぶん多くの知識を身につけていると思うでしょう。
その分の知識や経験を持っているということが前提ですが、年齢ということも必要な資質の一つなのです。

経営コンサルタントの決断は、クライアントのこれからの道を左右します。
その決断を持って、クライアントの経営者は道を模索するからです。
つまり、どのような提案をするのか、明確に決断できる能力が求められます。
決断の内容によっては、かなり厳しいことを指摘する必要も出てくるかもしれません。
状況を正しく分析し、的確な決断を持ってアドバイスをすることが、中小企業診断士になるには必要な資質と言えるでしょう。

経営コンサルタントですので、企業の様々な場面に出会います。
困難な将来が見えてくることも珍しくありません。
中小企業診断士は、強い精神力を持ち提案をしていかなければいけない場面もあるのです。
ただ単に数字に強いといったことだけではなく、どんな決断も強い精神力で進めていかなければいけません。
中小企業診断士の甘い決断が、企業の将来を壊してしまうことだってあるのですから、精神力の強さは絶対に必要な要件と言えるでしょう。

経営コンサルタントとして、何よりも企業のため、経営者のために役立ちたいという気持ちも必要です。
相談に来られるクライアントは、様々な悩みを抱えているからこそ門を叩きました。
その状況を理解し、役に立ちたいと思う気持ちを持てるかどうか、中小企業診断士になるには大きな資質と言えます。
クライアントには、これが大きな魅力となることも間違いありません。

中小企業診断士になるにはこれだけの費用がかかる

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中小企業診断士を目指す上で費用がかかることは、大きな負担につながっていきます。
勉強するだけでもかなりの出費が考えられるからです。
単純に員試験の費用を見てみるだけでも、かなり高額な試験であるということも分かります。

中小企業診断士になるには1次試験からスタートしてきますが、ここで1万3000円必要です。
さらに2次試験に進むと、1万7200円かかります。
合計約3万円の出費が発生するのです。

これはあくまでも受験するための費用で、それまでの準備の金額は別です。
例えば7科目のテキストを揃え、問題集と過去問を用意するとします。
TACの中小企業診断士スピードテキストが有名ですが、このシリーズを用意するだけでも3万円以上の出費がかかるのです。
さらにテキストを補完するために、他の資料を用意するとなればまだまだかかることになるでしょう。

必須ともいえる中小企業白書は、書籍として揃えると3000円はかかります。
実力をつけるために、簿記の資格やビジネス法務などの試験を受けるとすると、この問題集や受験費用も必要です。
さらに、1年かけて勉強する事になるのですから、この時間に対する費用も計算しておく必要があるでしょう。
仕事やプライベートを犠牲にすることも出てくるからです。

資格学校の講座を受講するならば、最低でも30万円程度は用意しておかなければいけません。
大体の講座が20万円後半程度の費用が必要となるからです。
この他に入学金が必要となる場合もありますし、通学のための費用も用意しなければいけないでしょう。
テキスト代などは含まれていることがほとんどですが、オプションをつけたりすれば30万円は軽く超えてしまうことは珍しくありません。

通信教育の場合、もう少し費用を落とすことができます。
大体10万円程度から受講できるようなコースも出てきました。
もう少し安いコースもありますが、タブレットなどを使い隙間時間でも勉強できるかどうか確認しておかなければいけません。
いくら安くても、勉強する時間があまり作れないような通信講座では、中小企業診断士になるには不十分な内容となるからです。

最短のルートで中小企業診断士になるには

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中小企業診断士になるには、様々な方法が考えられます。
最短ルートで中小企業診断士を目指すのであれば、資格学校に通うのが一番でしょう。
資格学校であれば、中小企業診断士の試験内容を細かく分析しており、どのような勉強すれば合格するのかルートを明確にしているからです。

資格学校は非常に便利な代わりに、どこにでもあるとは限りません。
大きな都市には校舎を持っていることが珍しくなくなりました。
東京のように各地にあるのならば利便性が高いというますが、地方となるとそうはいきません。
時間をかけて通うことになると、仕事もプライベートも犠牲にする時間が増えるため、総合的な勉強時間を失うことも考慮しておく必要があるでしょう。

資格学校に通学して中小企業診断士になるルートをとれば、自分でプランニングしなくてもすみます。
資格学校には合格するためにどのようなルートをたどればいいのか、自分で判断するよりも的確な方法を知っているからです。
このルートに合わせていけば、最短で合格を目指すこともできます。
しかし、かなりの費用がかかることになるのは覚悟しなければいけないでしょう。

最短ルートということでは、勉強時間も重要になってきます。
中小企業診断士の試験は1年に1回しかありません。
この1回を逃すことになれば、さらに長い時間が必要になるでしょう。
最短コースということでは一発合格を目指すことになりますが、4%前後しかない合格率の中を通り抜けるのは容易なことではありません。
相当な準備が必要となることからも、1年以上の時間をかける方が現実的です。

スケジュールとして考えてみた場合、初学者が中小企業診断士試験に合格するためには1000時間程度必要だと考えられてきました。
1000時間の勉強時間といえば、1日3時間勉強しても334日必要となる計算になるでしょう。
つまり、1年は余裕でかかるということになります。
それもほぼ休みなしで勉強してですので、実際にはかなり困難なスケジュールです。
その部分をカバーするため、休みの日は5時間勉強するのはどう工夫も必要になります。

科目合格があるという点から考えても、2年かけて勉強するという方法も行われるようになりました。
知識をしっかりとつけ、2次試験対策まで行うことを考えれば、科目合格を含め2年計画というのは最短ルートとも言えます。
非常に広い範囲を相手にする状況を考えても、しっかりとした判断が必要です。

まとめ

中小企業診断士になるには、様々なルートがあります。
受験資格などは存在しませんが、合格するために必要な知識を身につけるのは非常に長い時間が必要です。
多くの知識を身につけなければならない以上、しっかりとスケジュールを立て計画的な勉強をして、初めて中小企業診断士に合格できる道が見えてくるでしょう。