行政書士を含め、資格試験に合格するには勉強時間がどれくらい必要か、だれでも気になるところです。
同じ時間で合格するわけではありませんが、目安の時間がわかると、自分ができるかどうかの判断もつくようになります。
人それぞれ違いがありますが、行政書士の試験に合格するまでどれぐらい必要になるかを考えてみるの始めるときにも大切です。。
一般的な行政書士合格までの勉強時間
基本となるのは、行政書士の試験が1年に1回しかないところです。
1年に数回あるのであれば、それに合わせて、繰り返し勉強もできます。
一回落ちても、逃したところをはっきりさせ、次の回を狙う方法が出てくるからです。
ところが、1年に1回となれば、そうのんびりはしていられません。
1回逃せば1年後になるからです。
試験の回数は、勉強時間にも大きな影響を与えます。
どんなに効率的に勉強しても、試験は1年に1回しかありません。
そうなると、確実に受験するということを条件に、1年間は勉強する時間がとれるのです。
1年間ということで、毎日勉強したと仮定します。
仮に1日2時間勉強したとして、365日×2時間で730時間になりますが、あまりピンと来ない時間です。
途方もなく長い時間で、認識できる幅を超えます。
実際に毎日勉強するというのは、これだけの長さになれば不可能です。
毎日同じような時間がとれるとも限りません。
仕事が遅くなり、帰ったら寝るだけという日も出てくるはずです。
ほかの勉強をしなければならず、行政書士の試験に勉強時間が充てられない学生もいるでしょう。
もっと別の用事で、時間が取れないことも出てきますが、これは誰でも当たり前におこります。
そうなると勉強時間はどんどん少なくなります。
もっと集中的に勉強するとして、1日3時間行政書士の勉強をすると仮定したうえで、3日に1度は勉強しない日を作って計算してみましょう。
一年の3/4を勉強することになりますが、9ヶ月を行政書士の勉強に充てられる計算です。
単純に1月を30日として、1日3時間で計算すると、月90時間を行政書士の勉強に割り振れます。
月90時間×9ヶ月となれば、810時間です。
810時間というだけでも膨大な時間ですが、この辺りが1年間として考えた時に、限界となる勉強時間といえます。
資格学校などが行政書士試験に合格できると想定しているのが、約500時間です。
法律初学者の場合、独学で800時間あたりが目安と考えられていますが、一年間をかけて勉強するとなれば、なんとかクリアできる数字になるでしょう。
行政書士の勉強時間はだれもが同じじゃない
行政書士の試験に合格するための勉強時間は、どのような方法をとるのか、これまでどのような勉強をしてきたのかによって違いが出ます。
つまり、誰もが同じ条件ではないのです。
法律初学者として考えた場合、1年間で800時間あたりまで勉強時間を確保しなければいけません。
この時間が取れると、行政書士の範囲の勉強は網羅できます。
ですが、 誰もがこの時間を確保できるとは限らないはずです。
例えば、大学で法律を勉強したときに相当する行政書士の知識のレベルは、3年生あたりと考えられています。
もちろん、専攻している科目によっても違いがありますが、知識のレベルとしては妥当な線です。
法学部卒業と同時に行政書士の資格取得を目指すのも、現実的な話しなのが分かります。
勉強時間もさほどをかけないで済むでしょう。
普段から行政書士の実務のような仕事に就いている人も、勉強時間はさほど長く取らずに済むはずです。
こうした人が多いわけではありませんが、知識を有している人であれば、そこまで苦労する試験ではありませんの勉強時間も短縮できます。
法律初学者の場合には、理解度の問題からもどうしても勉強時間が必要です。
ただし、学生と社会人とでは使える時間にも差が出てきます。
だからこそ、効率的に勉強できる方法を考えなければいけませんし、勉強時間の短縮のためにどのような方法があるのかも知る必要があるのです。
行政書士の資格学校で勉強時間を短縮
行政書士の勉強時間を大幅に減らすのであれば、資格学校で学ぶ方法があります。
この方法は、最も効率がいい方法です。
効率が良い理由は、専門の知識を有した講師が付いており、学校にもこれまでの合格実績があるからです。
資格学校に入学するのは、こうしたメリットを利用できるところに意味があります。
資格学校に入学するためには、入学金のほか、授業料やテキスト代などかなりの費用が必要です。
勉強する環境としても揃っていますが、それだけの費用を支払ったため、自分でも結果を出さなければいけないというところが意識の差として現れます。
勉強の効率を高めようと努力もするはずですし、心のどこかに危機感を感じることでしょう。
これが効率の良い勉強にも拍車をかけます。
勉強時間として考えると、資格学校に行って勉強している時間が中心となるはずです。
毎日資格学校に通うということは、行政書士の試験として、現実的にありえません。
毎日講座が開講してるわけではないため、スケジュールに沿って勉強してことになるでしょう。
数時間集中講座を受けたりすることになりますが、非常に内容の濃いものになります。
帰ってから履修は必要ですが、独学ほど詰め込んで勉強をせずに済むのが、資格学校への通学です。
資格学校に通っていると、行政書士の試験に対するテクニックなども覚えます。
テキストなどでは出てこないような、それぞれの資格学校が持っている知識を活かした方法も教えてもらえるのです。
こうしたテクニックを利用することによって、 行政書士の合格へ近づけるようになります。
勉強の時間の短縮という面でも、要点を抑えた方法になるので、かなり有効です。
独学では決してわからないようなポイントも、通学で教えてもらえます。
資格学校の使っているテキストの間違いもあります。
資格学校では行政書士試験用のテキストも出版していますが、ほとんどのものは一冊にまとめられ出版されるものです。
実際の試験範囲や知識を深めることを考えれば、一冊のテキストでは量はたりません。
それに比べ資格学校の講座用のテキストは、各分野ごとに分かれており非常に細かな部分まで工夫されているものです。
内容の濃さも違いますが、合格を目指すために勉強時間を効率的に使えるような作りにもなっています。
時間の短縮面では、独学で進めながら、試験直前だけ資格学校を利用する方法もあります。
試験対策講座などが開かれているので、利用すれば試験前に効率的な勉強ができるのです。
勉強時間としても大幅に効率化できるので、なかなか勉強時間が取れなかった人にも効果的につかえます。
もちろん、費用がかかりますが、時間も短縮できることから忙しい人ほど効果的な方法です。
勉強時間を縮めて行政書士合格へ
行政書士の試験に合格するためには、勉強時間を縮めることが必要です。
どんなに長く見積もっても。1年に1回しか試験はありません。
必ず受験するとなれば、1年以上の時間はないのです。
勉強時間を縮めるのは、効率的に知識を身に付けることにもつながります。
効率的に知識を身につけるということが、行政書士の試験に合格するためのカギになのです。
1年かけて何かを覚えることを考えてみましょう。
最初にやったことを1年経った時に完全に覚えておくのは、不可能に近い話です。
それも、行政書士の試験に出てくるような法律のことを覚えられるなら、間違いなく合格できます。
しかし、ほとんどの人は、日常的に使わない内容をそこまで覚えておくことが難しくなるのです。
そこで効率的な勉強が必要になります。
勉強時間を縮めるためにも、過去問を利用していきます。
行政書士の試験の場合、過去に出題されたような問題が出されるケースが多々見られるからです。
いくら範囲が広いとはいえ、問題として選びやすいところもあれば選びにくい部分も出てきます。
その中で頻出問題が出てくるのは、当然の結果になるでしょう。
問題は、どこが相当するのかを理解しておくところにあります。
理解するためには、数多くの過去問を解かなければいけません。
過去10年分の過去問を用意し、繰り返しといてくことがスタートになるでしょう。
10年分の過去問を繰り返して解きながら、自分が理解できている部分をはっきりさせます。
何度か繰り返していると、なんとなくではなく、しっかりと理解できている部分が判別できるはずです。
こうした部分は、知識がしっかりと定着しているため、繰り返さずでも理解できてます。
逆に答えが出なかったり、なんとなく正解だったりしたような問題は、知識が定着していないことを意味しているでしょう。
このような苦手な部分を潰していくことで、勉強時間を短縮しながら、効率よく勉強していくことができるのです。
行政書士の試験に限ったことではありませんが、できていることは何度繰り返してもできます。
目をつぶってもわかるようなことも出てくるはずです。
このような分野に関して、改めて勉強時間を取る必要はありません。
これが勉強の効率化として大事なポイントになるでしょう。
注意しなければいけないのは、本当に理解できているかどうかを判断することです。
行政書士の試験の範囲でも、理解度が低く答えられていることも出てきます。
自分に対して正直に判断することが求められるのです。
まとめ
行政書士の試験に合格するための勉強の時間は、どうそれぞれ違いがあっても、とれる限界が出てきます。
効率的に勉強できるようにして、勉強時間をうまくコントロールしていくことが大切です。
長丁場になると忘れてしまうことも出てきますので、苦手なことは繰り返し行い、しっかりと定着するようにていきましょう。
これが合格の大事な条件です。