行政書士の試験は、多くの人が独学でも合格を目指していきます。
大事なことは、独学でもどんな勉強法にするかです。
しっかりとした知識が身につくのであれば、十分に行政書士の試験で合格を目指せます。
行政書士の独学勉強法は合格できるのか
行政書士試験に臨むうえで大事なことは、独学勉強法で合格できるかどうかです。
合格できるという根拠になるのは、行政書士の試験範囲は法律系国家資格として入門に位置するという難易度にあります。
法律の知識は必要で、かなり細かなところまで勉強しなければいけないこともあるものの、弁護士資格のような難易度の設定ではありません。
これまで行政書士試験に対して多くの通信教育が利用されてきたことからもわかるように、初めて法律を勉強する人でも、ある程度の知識と努力次第で合格できる内容なるのです。
行政書士の試験に合格するためには、通信教育のような効率の良いカリキュラムと勉強が必要なのは間違いありません。
独学の場合、誰かが助けたりしてくれるわけではなく、つまずいてしまっても自分で調べ立ち上がる必要があります。
これが簡単なことではないのは、法律という分野からも確かです。
ならば、困った時にでも解決できる勉強方法をとれば合格へ近づくでしょう。
独学で大きな壁になるのが、法律という分野に対する対応力です。
行政書士になろうというのですから当然ですが、法律には独特の言い回しもあります。
言葉もいろいろですが、この壁を乗り越えることができなければ、知識を身につけられません。
テキストを読んでもわからないことだらけになるからです。
行政書士試験を独学で乗り越えようとする人がつまずいてしまうのが、この壁を乗り越えられずくじけてしまうところにあります。
実際にはそこまで難しいことをしているわけではありません。
慣れてしまえば簡単なのです。
最初は時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けているうちに、独学でも理解できるようになります。
行政書士という難易度の高い試験にチャレンジするのですから、入り口でくじけないことが独学に求められる最初の資質なのです。
行政書士試験で基本となるスケジュール管理と独学勉強法
行政書士の試験は、1年に1回だけ実施されています。
毎年11月の第2週目の日曜日が試験日です。
この試験日に合わせた勉強法とスケジュールを独学でも組み立てていかなければいけません。
独学の勉強法としては、効率のいい方法をとる必要があります。
ただでさえ自分一人で調べて、知識として身につけることが求められるので、ほかの勉強法に比べ大きな遠回りをします。
時間は待ってくれないので、どんどんと過ぎていくのです。
効率のいい方法を見つけなければ、最終的に間に合わなかったということもをあります。
スケジュール管理としては、 1日どれぐらいの時間を勉強に割くかからスタートです。
これは人によって違いが出てきますが、どんな勉強法を取るにしても、 最低限の時間は必要です。
行政書士に合格するためには、通信教育でも500時間と設定されるのが一般的となりました。
この500時間から逆算したとして、1日何時間取れるのかがスケジュール管理の基礎になるでしょう。
1日2時間取れるとした場合、250日必要な計算です。
仮に1月30日とした場合、8ヶ月ちょっとの時間が必要になります。
8ヶ月というのもただの皮算用であり、毎日勉強できるわけではありません。
どうしても勉強できる時間は限られてくるのが普通です。
そうなると、もっと長い期間を考える必要が出てきます。
これだけ長い期間となるのですから、勉強法も合わせなければいけません。
いきなり高度な勉強をしたとしても、試験の前には忘れてしまうでしょう。
スケジュール管理として、まずは初歩的なことから始め、基礎を固めてから問題に対応してくことが必要です。
独学の場合、 基礎法学などの部分から始め、テキストを一通り読んで、過去問などに取り組むのが一般的な勉強法となってきました。
最終的には、直前情報などを生かし、試験に対応できる準備をしていきます。
こうした勉強法と合わせ、時期の設定を置くことが独学では大切です。
どうしても独学になると進捗管理は甘くなりがちになります。
途中途中にマイルストーンを置くことで、勉強の進捗の管理もしやすくなるので、確認できるポイントを決めるといいでしょう。
進捗管理をしながら、最終的な仕上がり像を自分で描き、それに合わせた勉強法と計画を立てることが大切です。
独学で必要な行政書士試験の勉強法
行政書士の独学で必要な勉強法は、各科目ごとに対応できる能力をつけることです。
その上で、過去問などを使い、頻出問題など対策を打てば理解度を高められます。
まずは各科目ごとにどのような問題が出るのか、理解するとこからスタートです。
どこに主眼を置くかによって、勉強法は変化します。
覚えなければいけないことは多岐にわたりますが、絞り込むことは十分に可能です。
法令を見ると、日本には2000もの法があるとも言われています。
このすべてを覚えたところで試験に合格できるわけではありませんし、時間を取られるだけです。
そこで必要になってくるのは、出題される大きな法律を抑える勉強法です。
基礎法学や商法、会社法は、配点が小さい科目です。
これらの科目は、多くの時間を割いたところで、得られる点数は限られています。
特に商法や会社法は、特化しているものの非常に広い範囲をカバーしている法律です。
覚える労力のわりに効率が悪いため、過去問などで頻出問題を抑える程度にしておくと時間を有効に使えます。
逆に時間を割くべきポイントになるのが行政法です。
行政法は全体の得点の40%を占める科目であり、行政書士試験とっては合格に向けて重要な科目となります。
細かく範囲を分けることができますが、何よりも時間をかけて知識を身につけていけば、自然と得点も伸びてくるのです。
民法と比べると、出題には傾向があります。
範囲も民法ほどは大きくないので、勉強法として過去問を使って頻出問題を抑えつつ、暗記してしまうぐらいの気持ちで取り掛かると合格へ近づくのです。
独学として非常に難しいのが民法です。
配点も大きくなる科目ですが、範囲が大きすぎてどこまで絞るかがポイントになるでしょう。
特に記述式として出題される2問が大きなウエイトを占めます。
この記述式の点数に頼らずとも合格できることがテクニックとしても大切ですが、逆に答えられるほどの知識があるのであれば底上げができる問題です。
そのためにもどのような場面で使われる法律なのか、イメージをしっかりと持ち、記憶の定着を図る必要があります。
記述式で出題される範囲はある程度決まっており、それ以外のところは掘り下げていく必要性がないので、明確に線引きすることが独学では求められるのです。
特に財産関係や家族関係など、整理しなければわかりにくい部分も含まれているので、勘違いしたりしないように理解度を深める必要があります。
独学勉強法として、行政書士の試験の中で非常に難しい出題となるのが、一般知識の文章理解です。
この科目の難点は、現代文の問題になるところにあります。
文章全体を読み、内容を把握した上で、論理性を把握して答えを出さなければいけません。
解答に時間がかかる上、問題に慣れることが難しい科目です。
もちろん、大事な点数ですが、情報通信と個人情報保護の科目の点数を取れるようにし、こちらは加点できる程度と割り切る方が勉強法としていいでしょう。
独学の場合には、効率をはっきりさせる必要があります。
必要のないところまでかける時間もありません。
割り振りをするならもっと重要な科目があるからです。
どんなところに力置かなければいけないのか、理解した上で勉強を確立していきましょう。
行政書士合格のための独学勉強法と通学
行政書士に合格するためには、独学だけが勉強法ではありません。
勉強法としては、独学は効率の悪い方だからです。
自分一人では知識の限界があるなか、知らないことにチャレンジするというのは、誤った方向にいってしまっても修正が難しくなります。
それどころか、その事実に気がつくことすらないかもしれません。
そこで、資格学校などに通学する方法が考えられます。
通学は資格学校の講師の知識を利用し効率よく進められる勉強法です。
資格学校は、行政書士試験に対する多くの経験と知識を持っており、指導としても確実性があります。
資格学校としてどれぐらいの合格者を出すかは、その後の経営にもつながってくるため、出来る限りのサポートをしてくれるのです。
本番の試験対策としても、さまざまな情報から分析していきます。
独学ではとても求められないような解答テクニックも、通学している間に身につけられるのです。
問題は、勉強法として効率的でも、かなり高額な費用が発生する点にあります。
独学であれば勉強法として必要なテキストや問題集だけを購入すれば済み、金額としても1万円前後です。
通学となると、入学金やテキスト代など を含め、行政書士の試験でも20万円を超えることが出てきます。
費用をかけたことによって、もとをとらなければいけないというモチベーションが働くのも確かです。
勉強法としても高いレベルに導いてもらえますので、どうしてもモチベーションが下がってしまうという人には有効な方法になるでしょう。
独学とミックスさせて、試験直前講座だけ利用するという勉強法もあります。
最後の仕上げに資格学校の知識を利用すれば、最終的な仕上がりも高いレベルに持っていけるからです。
費用も抑えることができるので、検討してみるべき価値があります。
まとめ
行政書士に合格しようと思った場合、独学でできる勉強法には限界もあります。
優れたテキストを使ったところで、それ以上のものは身につかないからです。
合格するためには、独学に固執する必要性はありません。
厳しいと感じた時には、通信教育などコストが抑えられる方法もあるので、うまく活用し合格を目指していくのが大切です。