中小企業診断士は、セミナーなども行う経営コンサルタントとして日本で唯一の国家資格です。
民間の資格は色々とありますが、国家資格は中小企業診断士以外にありません。
その中小企業診断士が行うセミナーには、色々な価値が隠れています。
実際に中小企業診断士に合格することを目指している場合でも、一度参加してみる価値があるのです。
中小企業診断士とはなにかわかるセミナー
経営コンサルタントである中小企業診断士が行うセミナーは、様々な角度から内容を追いかけて行きます。
中小企業診断士にも色々な人がおり、調査研究などを発表していることもよくあるのです。
セミナーの基本となるのは、中小企業を対象とした財務や労務・生産・事務に関する経営診断の内容となります。
経営者であれば一度参加してみる価値があるでしょう。
セミナーに参加してみると、中小企業診断士とはどんな資格なのか直接感じることができます。
国家資格として唯一の経営コンサルタントになりますが、中小企業診断士という資格自体はそこまで知名度が高いとは言えません。
本来は中小企業などに力を貸す大事な資格ですが、弁護士や司法書士、行政書士、社会保険労務士と比べると知られていない面が多々あるのです。
経営の合理化などを行う場合、中小企業診断士は高い知識と経験を生かしアドバイスをしていきます。
新規事業展開を目指す場合にも力になってくれる存在です。
こうした能力の一端を知ることができるのが、中小企業診断士が行うセミナーと言えるでしょう。
セミナー講師などを行う中小企業診断士は 、実際にかなりの数にのぼります。
中小企業診断士協会によると、5人に1人はこうしたセミナーや講師の活動を行っていると発表されています。
セミナーのみを専門としていることはあまりありませんが、中小企業診断士としては当然の活動の一つと言えるでしょう。
セミナーの内容も多岐に渡るのは、中小企業診断士の能力の高さがわかるポイントです。
どんな企業に対してでも対応できるだけの能力を持ち、知識や経験を生かしていくのが中小企業診断士です。
セミナーに関しても、財務会計などの分野だけではなく、IT技術を生かした経営改革や人材不足に対応する手法なども講義しています。
経営者であれば、これまで気がつかなかったことも身につけられるチャンスになるのです。
中小企業診断士の講座も体験できるセミナー
中小企業診断士が行うセミナーには、色々な種類があります。
企業に対する講義やセミナーが中心ですが、中小企業診断士という資格を理解してもらうためのセミナーも開かれるようになりました。
中小企業診断士が持つ高い能力は、そこまで理解されてはいません。
そこでどのような勉強をしてきたのか、どうやって目指すことができるのかをセミナーの中で体験することができるのです。
中小企業診断士は、国家資格として非常に難易度が高い内容としても知られています。
一発で合格する確率は、わずか4%です。
それも、誰でも受験してくるような資格ではありません。
経営に関する知識を持っていたり、法律の知識があるような人が目指してきます。
こうした受験者が集まってでも、一発合格が4%しかないことは、非常に高い難易度を示しているのです。
資格学校などが開くことがありますが、どうして中小企業診断士を目指したのか、どのような活動をしているのかセミナーで聞いてみるのは大切です。
中小企業診断士試験を受験したいという人にとっては、素晴らしい体験になるのは間違いありません。
中小企業診断士を受験する人の属性のほとんどは、現在働いているような社会人です。
仕事をしながら勉強する時間を作り出し受験していかなければ入ってません。
そのためには、どのような道筋で合格まで至ったのか、合格後の活動も含めてセミナーを聞いてみるのは大切な体験となるでしょう。
中小企業診断士のセミナーの中で、どのような講座で合格を目指したのかといった話も出てきます。
独学で目指すだけが、中小企業診断士に合格する道のりではありません。
資格学校の講座を使い、効率的な合格を目指すというのは、時間が限られた社会人にとって当然の選択になるからです。
問題は、こうした講座がどのようなものなのか、自分で経験がある人がほとんどいないところにあるでしょう。
高い費用を支払い講座を受講することになりますが、その生の話を実際に中小企業診断士として活躍している人間のセミナーから聞ければ、判断の有効材料になるはずです。
口コミなどで目にする情報とは違い、活動などから情報を得られます。
目の前で話を聞くということの違いもあるはずです。
そのチャンスがあるのですから、実際の講座の疑似体験ともなるでしょう。
中小企業診断士を目指すのであれば、一度はセミナーで話を聞いてみるべきです。
中小企業診断士がおこなうセミナーが多いわけ
中小企業診断士がセミナーを行うには、それなりの理由があります。
最大の理由は、セミナーが仕事だからです。
多くの仕事を行う中小企業診断士ではありますが、基本的にセミナーは高額であり魅力的な仕事であることは間違いありません。
相場の安いセミナーだったとしても、2時間で5万円前後、高いところなどでは1日10万円になることも珍しくないのです。
この高額報酬は、中小企業診断士にとって魅力的な仕事と言えるでしょう。
人気の高い中小企業診断士になると、企業と契約し40万円や50万円といった報酬を得ることもあるのです。
中小企業診断士は前記したように、国家資格の中ではそこまで知名度が高いわけではありません。
そこで営業活動の一つとして、知名度アップを目指しセミナーをすることも増えてきました。
セミナーを行う上では広告も作りますし、企業内で広めてもらうことも出てきます。
実際に行なったテーマは、得意分野であるかどうかは関わらず、見た人からは知識と経験があると判断されるでしょう。
セミナーに参加する人たちは、そのテーマに何らかの関心がある人たちとなるため、非常に高い宣伝効果を期待できるのです。
中小企業診断士は、なかなか営業活動ができない士業のひとつです。
知名度を高めるための手段として、セミナーはとても大切な機会となります。
テーマに関心がある人たちが集まるという点では、信頼度を高めるために行なっている中小企業診断士も少なくありません。
先生と呼ばれることを嫌う中小企業診断士もたくさんいますが、セミナーを受講する人達にとっては先生と生徒のような関係となるでしょう。
ここにしっかりとした信頼関係を構築することにより、多くの仕事につながる可能性が高まるのです。
その分野の専門家として認識されることになるからですが、潜在顧客を作るという意味では、セミナーは非常に優れた場となります。
中小企業診断士にとってセミナーは、欠かすことができない営業活動の一環と言えるでしょう。
一社に絞り込み営業をするのが一般的ですが、セミナーの場合には参加してくれる多数の人を相手に営業活動が可能です。
それも関心を持った人達を集め営業活動が出来るのですから、これ以上ない機会として中小企業診断士は利用しています。
中小企業診断士がセミナーで力を付ける
中小企業診断士がセミナーをするのは、仕事の一環であることは確かです。
しかし、セミナーに参加する人たちは、多くの期待を持ってやってきます。
これが中小企業診断士にとって、営業とは別に、とても重要な意味をもつのです。
セミナーでは、専門的な知識を活かし講義していきます。
この講義はつまらなければ、営業活動にもつながりません。
その分野や業界に対するトレンドなども調べ、しっかりと勉強しなければ講義として成り立たないでしょう。
その勉強を繰り返すことが、中小企業診断士として力をつけていくのです。
中小企業診断士は、企業のコンサルタントとして自分の力を発揮してきます。
つまり、これまで培った知識や経験をアウトプットするというのが仕事の基本です。
セミナーに望む場合には、ただアウトプットするだけではすみません。
最新の知識などをインプットしなければ、魅力的な講義にはならないからです。
こうした知識を得られる機会としていかしている中小企業診断士も多数います。
問題は、中小企業診断士としてセミナーを開きたくても、簡単にできることではないところでしょう。
仕事の大半は、これまでの関係の中から依頼されます。
自分からセミナーを開きたいとしても、なかなか人を集められないからです。
すでに講師をしているような人から依頼を受けることもあります。
商工会議所から依頼されることも少なくありません。
そのためには、中小企業診断士として高い力を身につけなければいけないのです。
単純に仕事をしているだけではなく、他の人よりも優れた力を発揮することも必要でしょう。
商工会議所を始め取引先との関係を深める必要も出てきます。
このどれもが、中小企業診断士として高い能力を身につけるきっかけとなるのです。
セミナーを開くということは、中小企業診断士としてどんどん力をつけていかなければ達成できません。
セミナーの存在は、これから将来に向けて中小企業診断士として頑張っていくための目標とも言えます。
まとめ
中小企業診断士にとって、セミナーは欠かすことができない仕事のひとつです。
収入ということだけではありません。
中小企業診断士の本質的な部分としても、セミナーの講師をするということが大きな意味を持つのです。
そんな中小企業診断士のセミナーだからこそ、資格取得を目指している人ならば、一度は話を聞いてみるといいでしょう。
書籍などでは分からなかった中小企業診断士の一面が見られるからです。
