FP3級の受験を考えている人の中には、金財のFP3級試験を受験する人も多いでしょう。
この記事では、金財のFP3級の試験はどのような試験なのか、どのように勉強すれば、合格できるのかについて、詳しく解説しています。
ぜひチェックしてみてください。
目次
まずはFP3級試験(きんざい)についてしっかり知ろう!
まずは、金財のFP3級の試験についてご紹介します。
出題内容や、合格点、合格率や難易度について解説するので、ぜひここでしっかりと確認しましょう。
出題内容
FP3級試験(きんざい)の出題内容ですが、FP協会の試験と違うところは、実技試験の内容です。
金財が実施するFP3級の実技試験では、
- 個人資産相談業務
- 保険顧客資産相談業務
の2種類があります。
個人の資産に関する試験か、保険に関する試験かということです。これは、将来、FPとしてどういった業務を行っていきたいかに関わってきます。
個人資産相談業務は、学科試験の内容を多分に含んでおり、学科試験の内容をそのまま実技試験として実施していると言っても、過言ではありません。
保険顧客資産相談業務は、文字通り、保険に関する業務を行いたいという人が受けるべき試験です。
どちらにしても、将来的には、それらを「相談業務」として扱うわけですから、それを想定しながら、勉強すると良いでしょう。
また、実技試験は記述式の問題になるため、答えが出るまでの過程も重視する必要があります。
その点も意識しながら勉強すると、より高得点を狙いに行くことができます。
配点
金財の学科試験は、マークシート式で60問出題されます。そして、60点満点で、金財・FP協会ともに変わりません。
金財の実技試験ですが、大問が5つ出題され、50点満点となっています。
問題集や過去問等で演習しながら対策すると、より確実に高得点が狙えるでしょう。
合格点・合格率
金財は、学科試験はFP協会ともに、60点満点中、36点獲得すれば、合格することができます。
実技試験では、50点満点中、30点獲得すれば、合格することができます。
もちろん、配点や問題数などが変わることがあるので、この点数がそのまま合格点だとは言いにくいですが、6割以上正解することができれば、確実に合格することができます。
また、金財のFP3級試験の合格率は、以下の通りです。
FP3級(金財)の試験データ | ||||
– | 試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年1月 | 学科試験 | 27,744 | 18,154 | 65.43% |
実技試験 | 31,147 | 15,318 | 49.17% | |
2019年9月 | 学科試験 | 27,677 | 17,374 | 62.77% |
実技試験 | 27,426 | 12,174 | 44.38% | |
2019年5月 | 学科試験 | 22,258 | 9,518 | 42.76% |
実技試験 | 24,322 | 11,981 | 49.25% | |
2019年1月 | 学科試験 | 26,256 | 13,631 | 51.91% |
実技試験 | 29,766 | 14,215 | 47.75% |
合格率は、概ね50%以上となっており、そこまで低くないことが分かります。
過去問対策などをしっかり行なえば、確実に6割以上は狙えるでしょう。
難易度
金財のFP3級の難易度ですが、合格率を見ても、そこまで高くないことが分かります。
ですが、FP協会の合格率を比較すると、難易度が高い可能性が出てきます。
金財のFP3級の合格率は、概ね50%でしたが、FP協会の合格率は70〜80%でした。
もちろん、試験レベル等は同じですが、金財のほうがより実践的な問題が出題されるとも言われています。
合格率や難易度だけで、どちらの試験を受けるか決めるのはあまり良くありませんが、1つの指標には、入れるべきでしょう。
2020年の試験日
金財のFP3級の2020年の試験日は、以下のようになっています。
金財 | 2020年5月 | 2020年9月 | 2021年1月 |
試験日 | 2020年5月24日(日) | 2020年9月13日(日) | 2021年1月24日(日) |
受検申請書請求期間 | 2020年2月3日(月)~3月26日(木) | 2020年6月1日(月)~7月21日(火) | 2020年10月1日(木)~11月24日(火) |
受検申請受付期間 | 2020年3月12日(木)~4月2日(木) | 2020年7月6日(月)~7月28日(火) | 2020年11月10日(火)~12月1日(火) |
受検票発送日 | 2020年5月7日(木) | 2020年8月27日(木) | 2021年1月6日(水) |
合格発表(予定) | 2020年6月30日(火) | 2020年10月23日(金) | 2021年3月5日(金) |
2020年5月の試験は中止ですが、他の日程や、合格発表に関しては、変わる可能性が非常に高いです。
HPなどをよく確認して、申し込み等が遅れることのないようにしましょう。
FP3級試験(きんざい)に合格するためにはどのくらいの勉強時間を確保すべき?
FP3級の試験に合格するためには、20〜30時間の勉強時間が必要だと言われています。
国家資格ではありますが、FP3級で問われる内容は基本的な部分が多いため、そのくらいの勉強時間で合格してしまうようです。
20〜30時間の勉強時間を確保する必要があると分かったら、試験日までの日程で、その時間を勉強時間に充てられるようにスケジュールを組みましょう。
普段、働いている人はなかなか勉強時間を確保するのは難しいでしょうから、スキマ時間等も考慮した上で、スケジュールを組むと良いでしょう。
FP3級試験(きんざい)に一発合格するには?効果的な勉強法をご紹介
ここでは、きんざいのFP3級試験に合格するための勉強法についてご紹介します。
ぜひ参考にして、確実に合格できる勉強プランを考えてみてください。
過去問から傾向と対策を考える
まず、過去問や勉強サイト等から、傾向と対策を考えるのが良いでしょう。
どの分野を、どのくらい理解すれば合格できるのかを、ある程度理解することができれば、無駄なく勉強することができます。
もちろん、FPとして働く上で試験のためだけに勉強するというのは不安かもしれませんが、最初から完璧を目指そうとすると、必ず挫折します。
FPとして働きながらも勉強すれば、穴を埋めながら働くことができるので、まずは試験に合格することだけを考えるのが良いでしょう。
テキスト問題集で穴埋めをする
過去問等から、どの問題が出題され、どうすれば合格点が狙えるかがある程度分かったら、テキストで補強していきます。
まずは、教科書テキストを使って、一通り内容を理解するのが良いでしょう。
参考書はいくつか販売されていますし、勉強サイトにも載っています。いろいろな説明を参考にして、まずは一通り内容を理解しましょう。
そして、理解が一通り終わったら、問題集で演習していきます。弱点がなくなるように補強しながら勉強していくと、より確実に合格点を狙うことができるでしょう。
また、試験2,3週間前になったら、過去問を活用した勉強に切り替えましょう。
過去問を本番の試験よりも短い制限時間で解けるように演習し、何度も何度も繰り返します。
問題形式に慣れるばかりか、制限時間の中で、どうすれば正答率を上げることができるかが身についてきます。
FP3級に合格するための勉強法は、FP2級・1級にも応用させることができます。ここで学習スタイルを確立させておき、FP2級以上を受ける際にも、活用してみてください。
おすすめのテキスト問題集や過去問集
ここでは、FP3級の学習を進めていく上で、参考にしたいテキスト問題集や過去問をご紹介します。
ぜひ、ご自分の学習にも生かしてみてください。
金融財政事情研究会(きんざい)
まずは、金財が出しているテキスト問題集です。金財のFP3級試験を受けるのであれば、必ず利用しておきたいテキスト問題集です。
このテキストは、どの等級でも同じですが、レベルが比較的難しいとされています。
ですので、初めてFP資格を学習する際には、使わずに、まずは教科書のようなテキストで知識をインプットしてから、活用するのが良いでしょう。
また、金財のテキストを完璧に理解すれば、どの級でも余裕で合格すると言われています。
最終的に、完璧に理解できるようになるまで、やり込めるようにすると良いでしょう。
「みんなが欲しかった!」シリーズ
続いてご紹介するのは「みんなが欲しかった」シリーズです。書店やAmazonなどを覗いてみると、FP資格関連の本に「みんなが欲しかった」シリーズがあることに気がつくでしょう。
これは、いわゆる「教科書テキスト」のようなもので、初めてFPの勉強を始める際におすすめです。
出題される問題をベースに、分かりやすく解説しているため、非常におすすめです。
書店等で中身を確認して、合っていると感じれば、購入して活用してみましょう。
「ユーキャンの資格試験」シリーズ
最後にご紹介するのは「ユーキャンの資格試験」シリーズです。この参考書も、「教科書テキスト」で、問題集などでの演習を行う前に利用したいテキストです。
ユーキャンは、初学者の資格取得に強みをもっており、その強みがそのままテキストにも反映されています。
図や表で分かりやすく解説されているため、初めての方でも安心して学習することができます。
FP3級の勉強を始めようと思ったら、「みんなが欲しかった」シリーズか、「ユーキャンの資格試験」シリーズのどちらかを選んで、一通り読んで、内容を理解しましょう。
通信講座なども活用する
中には、初めての資格取得で、独学に対して不安を感じている人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのは、通信講座です。独学だけで行うよりは、費用がかかってしまいますが、予備校などに通うよりは安く済むため、非常におすすめです。
さらに、合格するためのノウハウは揃っていますし、質問や相談がし放題の講座もあります。
ぜひ、定評のある通信講座も活用して、確実に合格を勝ち取ってください。
FP3級試験(きんざい)に申し込んで、資格を取得しよう
ここまで、金財のFP3級試験について詳しく解説してきました。
FP協会との違いは、実技試験の内容にあり、将来どういったFP業務を行いたいかで、選ぶ必要がありました。
難易度はFP協会よりも多少高いとは言え、国家試験の中では易しめであると言えます。
ぜひこの記事で紹介した勉強法や、通信講座を活用して、合格を勝ち取ってください。