CFPとは、FP資格のうちの1つですが、資格を取得するためには「CFP資格審査試験」に合格する必要があります。このCFP資格審査試験では、毎年試験終了後に合格点(合格ライン)というものが発表されます。CFPの合格点(合格ライン)や合格率、試験合格のための勉強法までを解説します。
CFPの合格点(合格ライン)とは?
CFPの資格を取得するには、「CFP資格審査試験6課目」に合格しなければなりません。CFPの資格審査試験6課目とは、「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業継承設計」の6つです。この6課目すべての試験に合格しなければ、CFPの資格を取得するこができません。
CFP資格審査試験には、合格点(合格ライン)というものがあります。CFPの合格点(合格ライン)は、つねに一定ではなく、毎年異なるので注意が必要です。CFP資格審査試験は、50問(50点満点)の得点の上位30%が合格点(合格ライン)になる「相対評価」の試験です。そのため、CFP資格審査試験は、各課目ごとに合格点(合格ライン)が異なります。毎年CFP資格審査試験後に合格点(合格ライン)が日本FP協会のHP上で公開されます。過去3年間までのCFP資格審査試験の合格ラインを、日本FP協会のHPにて見ることが可能なので、CFPの資格を取得したいと思っている人は、必ずチェックしておくことをおすすめします。
また、日本FP協会のHPには、CFP資格審査試験の過去の試験問題や模範解答も公開されています。CFP資格審査試験の試験問題は閲覧のみですが、模範解答と合格ラインの資料については、ダウンロードをすることが可能です。CFPの資格取得を目指して勉強している人には、とても有益な情報なので参考にすると良いでしょう。ただし、すべての資料は日本FP協会に帰属するため、許可なく複製や転載をした場合には、著作権法に違反するため資料の扱いには十分に注意してください。
CFPの各課目の合格点(合格ライン)と合格率
CFP資格審査試験は6課目あるため、それぞれで合格点(合格ライン)や合格率が異なります。
「金融資産運用設計」の過去の平均合格点は29点で、平均合格率は34.8%です。「不動産運用設計」の過去の平均合格点は30点で、平均合格率は37%です。「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」の過去の平均合格点は29点で、平均合格率は36.7%です。「リスクと保険」の過去の平均合格点は30点で、平均合格率は37.1%です。「タックスプランニング」の過去の平均合格点は30点で、平均合格率は38%です。「相続・事業継承設計」の過去の平均合格点は31点で、平均合格率は37.6%です。
CFP資格審査試験6課目の平均から、さらに平均を出すと平均合格点は30点、平均合格率は36.8%になります。これらの結果を見ると、CFP資格審査試験において、もっとも難しいのは平均合格率が低い金融資産運用設計の課目です。ただし、この合格点(合格ライン)の算出には受験者数なども関係するため、いちがいに金融資産運用設計の試験が難しいということにはあてはまりません。どちらにせよ、CFP資格審査試験は、受験者の4割弱しか合格することができない難易度が高い資格試験であると言えるでしょう。
また、CFP資格審査試験は、6課目すべてを合格しなければならない試験ですが、一回で全課目をクリアしなければならないというわけではありません。自分のペースに合わせて1課目ずつ集中して挑み、段階を経て6課目すべての合格を目指す人など、勉強スタイルはさまざまです。そのため、CFP資格審査試験6課目すべてを一度で合格すると言う人の合格率は、さらに低く4.5%ほどであると言われています。
CFP資格審査試験6課目の知識を一度に詰め込むのはかなり難しいので、無理せず自分のペースで学習することをおすすめします。焦って全課目を一度に取得しようとすると、逆に1課目も受からないという自体にもなりかねないからです。
CFPの合格点(合格ライン)を目指す人におすすめの教材は?
難易度が高いCFP資格審査試験ですが、それぞれの課目の合格点(合格ライン)をクリアするには、どのような教材を参考にすれば良いのでしょうか?受験勉強や試験勉強に有効な勉強法は、「過去の問題を演習する」という方法であると言われています。CFPも同じく資格試験であるため、過去の問題集を教材として使用することをおすすめします。
なぜなら、試験問題には、過去に出題された問題の「類似問題」が出題されるという傾向があるからです。CFP資格審査試験においても、過去に出題された類似問題が出題されることが多いです。そのため、CFPの過去の問題集の教材を購入し、集中して勉強をすることが、合格点(合格ライン)を目指す人におすすめの勉強法です。
ただし、注意しなければならないのは、法改正などの可能性があるため、FP資格の問題集はつねに最新版を購入するようにしてください。FP資格の問題集は、法改正に対応するために、毎年改訂版が新しく発売されます。そのため、CFP資格審査試験を一度で合格を目指すのではなく、何回かに分けてクリアしようと考えている人の場合には、試験日により問題集を新しく購入し直す必要があるでしょう。
CFPの合格点(合格ライン)到達の勉強法
CFPの合格点(合格ライン)到達のために有効な勉強方法は、「ひたすら過去の問題を解く」ことです。いきなりCFP資格審査試験の問題集にチャレンジしても、ほとんどの問題に行き詰まり解くことができないでしょう。そのため、「項目」ごとに分かれている問題集を選ぶことが重要です。例えば、「金融資産運用設計」の場合、「経済・景気動向の把握」「金融市場と金融政策」「身近な金融商品」「非課税制度・少額貯金・財政貯蓄」「株式」「債権」などです。
このように、各項目ごとに分かれている問題集であれば、内容を把握しながら勉強をすることが可能です。しかし、ただ単に過去の問題を集めた「CFP資格審査試験問題集」だけで勉強をしてしまうと、項目ごとに分かれておらず問題がいろいろな場所に散ってしまっていることから、内容を理解することが困難です。これでは、いくら勉強をしても課目ごとの知識がつかず、CFPの合格点(合格ライン)に到達することができません。
最短でCFPの合格点(合格ライン)の到達を目指すのであれば、項目ごとに分かれている教材を購入し、本番試験のシミュレーション用として「CFP資格審査試験問題集」を活用するようにしましょう。
また、CFP資格審査試験までには、「CFP公開模試」というものが資格学校にて2日間開催されます。試験本番と同じ環境で受けることができ、1課目だけでも受験することが可能です。さらに、成績表も発行されるため、自分の実力を試すのに絶好の機会なので、場所やタイミングが合う人の場合には、ぜひ活用することをおすすめします。
また、独学で勉強するのが苦手な人や、最短でCFPの合格点(合格ライン)を狙いたいという人の場合には、通信講座がおすすめです。CFP資格審査試験の通信講座は、独学よりも費用はかかりますが、最短で学べるような仕組みになっているので、独学で勉強するよりもはるかに効率的です。CFP資格審査試験の通信講座にかかる費用は、資格学校により異なりますが、20,000円ほどになります。
独学の場合には、テキスト代だけなので10,000円もあれば十分ですが、通信講座には講義があるので、1人で勉強するよりも勉強がはかどるのもポイントです。また、通信講座にはCFP公開模試もセットになっているので、最初から最後までトータルでCFP資格審査試験勉強を効率的に学ぶことができます。1人で集中して勉強することが得意な人は、独学でも時間をかければ、十分にCFPの合格点(合格ライン)に到達することは可能です。しかし、1人での勉強に不安がある人や、独学があまり得意ではなく、最短でCFPの合格点(合格ライン)に到達したいという人の場合には、通信講座をおすすめします。
まとめ
CFPの合格点(合格ライン)とは、CFP資格審査試験6課目「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業継承設計」の6つそれぞれにある、得点の上位30%に入る合格点のことを指します。CFPの合格点(合格ライン)は、6課目それぞれに異なるため、すべて同じ点になることはありません。
また、CFP資格審査試験は「相対評価」の試験であるため、毎年合格点(合格ライン)や合格率が異なります。CFP資格審査試験は、平均合格率が4割弱であるため、難易度の高い資格です。そのため、最短でCFPの合格点(合格ライン)に到達するためには、自分に合った勉強法で学習をする必要があります。
CFPの合格点(合格ライン)に到達するための勉強法は、独学で学ぶことも可能です。独学でCFPの合格点(合格ライン)に到達するためには、項目ごとに分かれている過去の問題集を教材として使用することをおすすめします。繰り返し過去の問題集を解き、仕上げにCFP資格審査試験問題集やCFP公開模試を利用すれば、CFP資格審査試験本番までにかなりの実力を付けることができます。
もしも、独学でCFP資格審査試験勉強をすることに不安がある人や、最短でCFP資格取得を目指している人の場合には、通信講座を利用することをおすすめします。通信講座であれば、最短でCFP資格審査試験合格に向けた勉強を、効率的に学ぶことができます。