FP2級の試験勉強を行っている人で、どのように時間配分に関して気をつければ良いのか、迷っている人はいませんか?時間配分を考えることは、試験内で最大スコアを取る最大の対策です。
ここでは、そんなFP2級の試験時間や時間配分などについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
目次
FP2級の試験日や試験時間は?概要についてしっかり理解しよう
まずは、FP2級の試験日や試験時間などの、試験概要について詳しく解説します。
試験情報について知らないと、合格するための対策を考えることができません。
ぜひ確認して、FP2級試験の概要について、きちんと理解するようにしましょう。
FP2級の受験資格
FP2級の受験資格は、以下の通りです。
- FP3級に合格している
- FP業務に関係する業務を2年以上経験したことがある者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修修了者(修了日が受検申請受付最終日以前のみ)
まず、FP3級に合格している人は、FP2級に受験する資格があります。
どんな資格もそうですが、受けたい等級の1つ前の等級の資格を持っている場合は、受験資格を有することができるので、非常におすすめです。
急ぐ必要がない場合は、まずはFP3級を受験して、合格してから、FP2級を受けると良いでしょう。
2つ目の「FP業務に関係する業務」というのは、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関などに務めているに該当します。
勤続年数がそのまま、実務経験として認められるので、キャリアアップや昇進を考えている人には非常におすすめです。
逆に、そういった業界で働いていないのに、実務経験をつもうとするのは、本末転倒になってしまうので、1つ目か3つ目の受験資格を狙いにいきましょう。
3つ目の「AFP認定研修」というのは、FPに必要な要素が詰まった日本FP協会が認める研修講座です。
TAC株式会社や大原学園、きんざいなど、通信講座等で有名なところも研修講座として認められています。
通学となると高いですが、通信講座であれば、そこまで高い費用はかからないので、しっかり勉強をして、FP2級を受けたいという人にはおすすめです。
FP2級の2020年の試験日・
FP2級の2020年度の試験日は、以下のようになっています。
日本FP協会 | 2020年5月 | 2020年9月 | 2021年1月 |
試験日 | 2020年5月24日(日) | 2020年9月13日(日) | 2021年1月24日(日) |
受検申請書配布期間 | 2020年2月12日(水)
~4月2日(木) |
2020年6月5日(金)
~7月28日(火) |
2020年10月9日(金)
~12月1日(火) |
受検申請期間 | 2020年3月12日(木)
~4月2日(木) |
2020年7月6日(月)
~7月28日(火) |
2020年11月10日(火)
~12月1日(火) |
受検票発送日 | 2020年5月7日(木) | 2020年8月27日(木) | 2021年1月6日(水) |
合格発表 | 2020年6月30日(火) | 2020年10月23日(金) | 2021年3月5日(金) |
金財 | 2020年5月 | 2020年9月 | 2021年1月 |
試験日 | 2020年5月24日(日) | 2020年9月13日(日) | 2021年1月24日(日) |
受検申請書請求期間 | 2020年2月3日(月)~3月26日(木) | 2020年6月1日(月)~7月21日(火) | 2020年10月1日(木)~11月24日(火) |
受検申請受付期間 | 2020年3月12日(木)~4月2日(木) | 2020年7月6日(月)~7月28日(火) | 2020年11月10日(火)~12月1日(火) |
受検票発送日 | 2020年5月7日(木) | 2020年8月27日(木) | 2021年1月6日(水) |
合格発表(予定) | 2020年6月30日(火) | 2020年10月23日(金) | 2021年3月5日(金) |
5月に関しては中止が決定しているので、早くて9月の試験になります。
また、受験申請日や合格発表日は、日程変更がされることがあるので、逐一、HP等で確認するようにしましょう。
FP2級の試験時間
FP2級の試験時間は、金財・日本FP協会、ともに以下の通りです。
- 学科試験:10:00~12:00(120分)
- 実技試験:13:30~15:00(90分)
学科試験は120分、実技試験は90分です。この時間内に合格点をしっかり取れるように、勉強する必要があります。
FP2級の試験合格発表の日付・時間
金財も、日本FP協会も、以下の予定となっています。
合格発表 | 2020年6月30日(火) | 2020年10月23日(金) | 2021年3月5日(金) |
また、模範解答は、試験日のおおよそ17:30には公開されます。試験後の合格発表は、約1ヶ月後に行われ、合格発表日の午前10ごろから発表されます。
1〜3日後くらいに、学科試験・実技試験ともに合格した人には、合格証書が送られます。
FP2級の合格率
では、FP2級は受かりやすい試験なのでしょうか?合格率について、詳しく見ていきたいと思います。
FP協会の合格率
FP協会の受験者数・合格者数・合格率は、以下の通りでした。
学科試験 | 実技試験 | |||||
試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年1月 | 23,968 | 10,032 | 41.86% | 18,980 | 11,884 | 62.61% |
2019年9月 | 20,935 | 9,090 | 43.42% | 17,258 | 10,809 | 62.63% |
2019年5月 | 18,097 | 7,269 | 40.17% | 16,470 | 10,318 | 62.65% |
2019年1月 | 22,076 | 10,654 | 48.26% | 18,499 | 9,307 | 50.31% |
2018年9月 | 19,118 | 7,545 | 39.47% | 16,274 | 8,222 | 50.52% |
2018年5月 | 17,410 | 7,474 | 42.93% | 14,540 | 7,514 | 51.68% |
2018年1月 | 20,826 | 9,502 | 45.63% | 17,191 | 9,877 | 57.45% |
日本FP協会が実施するFP試験では、学科試験の合格率は40%前後、実技試験の合格率は50〜60%程度であることが分かりました。
比較的、合格率の高い試験であると言えるでしょう。
金融財政事情研究会(きんざい)の合格率
金融財政事情研究会(きんざい)の受験者数・合格者数・合格率は、以下の通りでした。
学科試験 | 実技試験 | |||||
試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年1月 | 40,110 | 11,557 | 28.81% | 32,494 | 12,495 | 38.45% |
2019年9月 | 31,371 | 6,580 | 20.97% | 25,866 | 10,089 | 39.00% |
2019年5月 | 28,241 | 5,898 | 20.88% | 23,734 | 8,226 | 34.65% |
2019年1月 | 36,174 | 11,254 | 31.11% | 30,600 | 11,469 | 37.48% |
2018年9月 | 31,808 | 6,825 | 21.45% | 26,570 | 7,107 | 26.74% |
2018年5月 | 31,074 | 8,778 | 28.24% | 23,495 | 7,167 | 30.50% |
2018年1月 | 39,614 | 11,304 | 28.53% | 30,080 | 11,432 | 38.00% |
日本FP協会と比べて、学科試験の合格率は30%弱、実技試験の合格率は40%弱と、低いことが分かりました。
しかし、国家試験の中で合格率が30%近くあるというのは、かなり易しめの試験だと言えます。
合格率だけでなく、出題内容なども鑑みて、どちらを受験するか、決めるようにしましょう。
FP2級は時間がない?適切な時間配分は?
FP2級、とりわけ実技試験に関しては、時間が足りないという声が非常に多いです。
ですが、分野ごとに得意・不得意があるため、適切な時間配分を提示することは非常に難しいです。
本番よりも短い時間の中で、過去問を解き、どういった問題に、どのくらいの時間がかかるのか、どこまでならかけられるのかを、見極める勉強を行いましょう。
やはり、本番となると、本番独特の雰囲気がありますし、ミスができないと焦り、もともと考えていた時間配分のプランが崩れてしまうことがあります。
そうならないためにも、設けられている時間よりも短めの時間の中で、合格点が目指せるように演習しましょう。
FP2級は独学で合格できる?合格までに必要な勉強時間と効果的な勉強法
ここでは、FP2級を独学で合格するための勉強時間や、勉強方法について解説します。
あくまでも一例なので、参考程度に受け止め、良いと思った部分は取り入れるようにしてみてください。
独学で合格するまでに必要な勉強時間
まず、FP2級の試験に合格するまでには、300〜400時間勉強する必要があると言われています。
つまり、半年であれば、1ヶ月あたり50時間、3ヶ月であれば、1ヶ月100時間は、最低勉強しないと受からないということです。
独学で勉強して、試験に合格するためには、まずどのくらいの時間、勉強すべきかという大枠を決めることが大切です。
何ヶ月後に試験があって、合格したいのか、そこから1週間・1日あたり、どのくらい勉強すべきなのかを算出しましょう。
効果的な勉強法
続いて、独学で合格するための具体的な勉強法についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
過去問から傾向を分析する
まずは、過去問や勉強サイトなどから、どういった問題が出る傾向にあるのか、どの分野は必ず出題されるのかを把握します。
分野・問題に優先順位をつけることで、無駄なく合格に近づくことができます。
テキストで弱点を強化していく
分野・問題ごとに優先順位をつけることができたら、テキストや問題集を購入して、ひたすら弱点を強化していきます。
学科試験は特に、繰り返し解くことで、問題が解けるようになってきます。
過去問を活用する前に、教科書のようなテキストや、問題集をひたすら演習して、試験2,3週間前くらいから、過去問を使って、本番と同じように解くのが良いでしょう。
FP2級に独学で合格する上で参考になるブログ
独学でFP2級試験に合格するためには、情報収集が欠かせません。通信講座や予備校では、試験のエキスパートがサポートしてくれるため、蓄積されたノウハウを十分に活用することができます。
そんな情報収集をする上で便利なのが、勉強サイトやブログです。
お金の寺子屋や過去問道場など、Web上で十分に勉強ができる勉強サイトや、アメーバブログなどでFP2級試験に合格するまでの軌跡などについて語られているブログが役立ちます。
ぜひ独学を始める前に、ある程度指針とするブログを見つけて、参考にしながら、勉強を行ってみてください。
FP2級の試験時間・時間配分に気をつけて、合格を勝ち取ろう
FP2級試験に限らず、試験時間や時間配分に気をつけることは非常に大切です。
本来取れる問題で取れなかった、解き終わらなかったというのは、非常にもったいないミスです。
自分なりの時間配分は、過去問演習で見出すことができます。
ぜひ試験時間・時間配分に十分考慮した勉強方法を組み立て、本番で失敗のないようにしましょう。