行政書士に独学で合格するためには。必ずテキストが必要です。
テキストをうまく活用できれば、効率的な勉強にもつながります。
頼りになるテキストを見つけることが、独学では最優先課題となるのです。
独学で行政書士合格を目指す相棒はテキスト
独学で試験に合格するためには、相棒となるテキスト選びが重要です。
テキストは数多くの種類があり、大手資格学校もふくめ多くの会社が出版してきました。
それぞれ特色があり、行政書士の試験科目に対するアプローチの違いなども出てきます。
いろいろとあるからこそ、使い方を踏まえてテキスト選びを考える必要があります。
独学で多くの人は、法律を初めて学ぶことでしょう。
法律を理解するのは、簡単なことではありません。
できる人からすればなんて事ないことであっても、はじめは大変苦戦します。
法律には独特の言葉遣いがあり、慣れていなければ読むだけでも大変です。
さらに一般的な使い方とは意味が異なる言葉も出てきます。
有名なところでは善意と悪意が挙げられるでしょう。
一般的には善か悪かと言う意味で使われてきますが、法律上では善悪と言う区別で使いません。
法律上では知らずに何かをしたのか、それとも知っていて何かをしたのかと言う違いで使われます。
このような意味の違いが生まれてくるため、はじめのうちはテキストを読むのも苦しむのです。
まずは表現や言葉に慣れるのが、最優先事項となります。
テキスト選びにも、こうした部分が大きな影響を及ぼします。
基本的な表現が理解できているのを前提として作られたテキストでは、初めて法律を学ぶと読むのも難しくなるでしょう。
できるだけ砕かれた表現のテキストを選ぶのが、行政書士試験の勉強を始める第一歩なのです。
テキストを開けてみて、解説の内容が理解できるかどうかを判断してみることから始めます。
行政書士の試験には、テキストは最大の相棒です。
自分が理解しにくいようなテキストでは、勉強が先に進まなくなるだけではなく、モチベーションの低下でやる気を失いかねません。
読みにくいテキストを片手に勉強を進めていても、やる気にはなれないどころか嫌気がさします。
法律の勉強は簡単ではありません。
長い時間もかかることになるので、相棒として頼りになるテキストを見つけましょう。
行政書士に合格できる独学用テキストのポイント
独学で行政書士試験に合格しようとするなら、効率的に勉強できるテキストが必要です。
独学ですので、できるだけ安価に済ませたいところですが、使い勝手の悪いテキストを持っていても勉強に時間だけがかかります。
理解するために時間が必要ですし、時間をかけても本当に覚えてるかどうか、記憶としての定着も本番までは、判断しかねるのも独学の苦しいところです。
独学のテキスト選びで必要なのは、知識として定着できるかどうかにかかります。
そして、記憶として継続させるには、ただ繰り返し読んだりするだけでは結果につながらないのです。
どんな人でも、覚えたい部分を単一で進めても、なかなか結果につながりません。
そこで大切なのが記憶の紐付けです。
記憶の紐付けは、さまざまなものと関連させて覚えていくところにポイントがあります。
重要なポイントに赤い線を引くのも、記憶の紐付けの1つです。
赤い線を見たときに、重要だったことがわかるからです。
その時には何が重要だったの。か赤線から記憶をたどると答えが出てきます。
テキストとして考えた場合。フルカラーで構成されているものはそれだけ記憶の紐付けができます。
モノクロよりもよく記憶が定着しやすく、色の配置や工程だけでも思い出せることもあるのです。
そこに図や表、イラストがあれば、さらに関連付けして覚えられます。
問題を見たときに答えがわからなくても、図が思い出せるかもしれません。
この図から、さらに記憶を辿れば、答えが見えてくるのです。
これが記憶の紐付けといわれる方法となります。
記憶の紐付けができると効率は一気にアップします。
まずは、テキストを一回通して読んでみましょう。
最初は意味などわからないはずです。
知らないことなのですから、当然わかりません。
ところが、相棒として読みやすいテキストなら、なんらかの記憶がのこります。
この状態で、過去問を解いてみるのです。
自分の中で何が記憶として残ったのか、わずかでも理解できるでしょう。
過去問を1年分終えたら、テキストに戻ります。
今度は、過去の出題と合わせて、テキストを読めるはずです。
全然わからなかった内容も、読み取れるようになったでしょう。
この繰り返しをしながらメモ書きなどを入れるために、テキストには余白が作られているものが適切です。
何度も繰り返してるうちに、関連する言葉が出てきます。
この単語をメモ書きとして、余白に書き入れておくことにより、さらに記憶の定着を図るのです。
こうした条件が揃ったテキストを見つけることが、独学では大事なポイントになります。
行政書士用独学テキストの落とし穴
行政書士の試験勉強で使われるテキストには、いくつか気を付けなければいけない点があります。
知らないで見ていると、落とし穴にはまり苦しむことが出てくるのです。
そのポイントになるのが、法改正にあります。
日本の法律は、時代背景に合わせ適切なものに改正されてきました。
改正されると、過去のものとは違った結論になる場合もあるので注意が必要です。
行政書士の出題においても、改正された法律の内容が出題されていると、古いテキストや問題集を使っていた場合には間違えて覚えてしまうかもしれません。
正確には間違いではないとしても、現在の法律と照らし合わせれば答えが違うことになるでしょう。
これがテキストの大きな落とし穴です。
独学では、掛ける費用を抑えたいと思うのが当然です。
テキスト代も問題集代も、できれば少なくしたいのは珍しくありません。
古本などで販売されているテキストもたくさんありますか、中身は当然最新とは言えないでしょう。
そうなると、法改正したことに気がつかず、古いままの解説を記憶するかもしれません。
当然答えも変わるので、気がつかなければいけないポイントです。
実際に法改正された部分に関しては、現在の法律に合わせて答えをだす必要があります。
最新のテキストや過去問には、法改正があったら最新の状態に合わせて作り直していくのです。
中古で購入すると、こうした部分はそのままになり、気が付かないで進めていきます。
自分で理解していれば済みますが、テキストはあっていると思うのが当然なのですから、混乱を招くのです。
行政書士の出題範囲の設定は、実施する年の4月1日現在施行されている法律とされています。
これ以降に改正された法律に関しては、その翌年の行政書士試験に出題されることになるのです。
この辺りが混乱する部分ですが。必ず押さえなければいけません。
特に出題されやすい範囲の改正に関しては、事前に確認が必要です。
最新のテキストの場合、4月1日現在の内容で作成されますので、間違って覚えることがありません。
独学ではこうした情報も自分で掴まなければいけないため、過去問題集などに関しても最新のものを用意した方がいいでしょう。
独学で注意する点として、もしも不合格だった場合も、現在のテキストではなく最新のものを用意するべきです。
後から気がついても間に合わなくなりますので、勉強を開始する時点でどのような法改正が行われるのか、インターネットなどを使って確認しておく必要があります。
大きな影響を受ける法改正なら、出題の大きな要点としても活用するべきです。
独学むき行政書士テキストはこれ
独学向きのテキストを探す場合には、自分に合っているものが一番確実です。
さまざまな会社から出版されていますので、いろいろ目を通すことが必要になります。
そのときに有効なのが古本です。
古本は法改正に合わないなどの問題が出てくるので、ざっと読んでみて自分に合うかどうかを判断する程度にしておきます。
理解しやすいかどうかを判断して使いやすいと感じたら、その会社の最新のものを読むのです。
これでフィットするのであれば、行政書士試験用のテキストとして活用すれば間違いありません。
特に大手資格学校などから出されている行政書士のテキストは、毎年最新のものが継続して出版されるからです。
うかる!行政書士 総合テキスト 伊藤塾
フルカラーで作られており、とても見やすい構成になっています。
伊藤塾は司法試験などの資格学校として、高い知名度を誇る存在です。
法律関係の資格に強く、テキストをも要点が分かりやすいように作られています。
面白いところでは、本試験レベルの問題がWebに掲載されているので、それをスマホからダウンロードできるのです。
ミニ六法なども付けられているので、入門用のテキストとしても独学向きでしょう。
判例なども重要な点は整理して掲載されています。
理解度を深めやすいので、使い勝手に潰れるテキストです。
みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩 TAC
資格学校として高い知名度を誇るTACから出版されているテキストです。
法律の勉強をしたことがある人には、 少々物足りない部分もありますが、初めて勉強するのであればわかりやすいテキストになるでしょう。
フルカラーのテキストであり要点もはっきりしています。
イラストや図解を用いているので、記憶にも残りやすいテキスト構成です。
このシリーズは他にもいろいろな書籍が出版されており、基幹となる基本書は行政書士の教科書という名前で発売されています。
初学者用に作られているテキストとしても、この2冊からスタートすれば、かなりの基礎知識を身に付けられる内容です。
学習のメリハリという部分でも、利用しやすくなっています。
まとめ
行政書士の試験を独学で合格を目指すのなら、テキスト選びは大事なポイントです。
これから先に長い期間を共にする相棒となるので、自分に合うかどうかしっかり確認して購入すると良いでしょう。
その際には、最新のものを利用して勉強するのが大切です。