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中小企業診断士に合格を目指す!受験科目解説!

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中小企業診断士の試験に合格するためには、どのような試験科目があるのかはっきりと認識しなければいけません。
自分の能力を棚卸し、試験科目に対して効率的な勉強方法も考えなければいけません。
合格を目指すためにはかなり長い時間の勉強が必要になります、
そのためにも中小企業診断士試験として、理解する必要があるのです。

中小企業診断士の試験内容と科目

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中小企業診断士の1次試験は、7科目あります。
この7科目で培われた能力を使い、2次試験に臨むことになるのです。
双方で関係性がありますが、中小企業診断士1次試験の7科目に関してだけ見れば、横断的に内容が繋がってるとは言えません。
独立した科目として考えなければいけないほど、内容が違います。
これが中小企業診断士試験の難しいところといえるでしょう。

各科目の内容を見た時に、それぞれ専門性の高さも目立ちます。
内容が浅いのであれば、表面だけ覚えて対策ができますが、かなり深いところまで要求される問題も多いため、かなりの知識を得なければいけません。
勉強するのにも時間がかかりますし、2次試験に向けて知識を深める必要も出てきます。
1次試験だけで終わるわけではないため、同時に対策もしなければいけないのです。

中小企業診断士の1次試験は、2日に分かれて試験が行われます。
1日目は4教科、2日目は3教科行われるのが特徴です。
違った教科となりますが、内容に合わせて準備をしていかなければいけません。

中小企業診断士試験の特殊な部分ではありますが、一次試験は絶対評価試験になっています。
合格の基準は総得点の60%以上獲得することと、1教科でも満点対して40%未満の科目がないことです。
二次試験は、合格率が約20%の相対評価試験になるため、かなり違いがあると言ってもいいでしょう。
逆に言えば、全ての教科で60%以上の得点を得る必要がありません。
足きりにならないように40%以上をキープしつつ、総得点の底上げを不得意科目ですればいいのです。

中小企業診断士の1日目の科目

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中小企業診断士の1日目の科目は、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営論、運営管理です。
どれも難易度が高いことで知られる科目で、相当な準備をしておかなければいけません。
最初の経済学・経済政策は、マクロ経済とミクロ経済の知識を必要とします。
経済学で経済動向を問われ、経済活動の内容まで理解しなければいけません。
経済動向を理解することによって、経営戦略を立案するときの基礎となるため大事な科目と言えるでしょう。

財務・会計は、企業の資源として重要となるお金の動きに関する内容です。
これが出来なければコンサルティングもできないと言っても過言ではないでしょう。
アカウンティングである会計とファイナンスである財務の2つの分野を問われます。
一般的に財務会計と管理会計と言われますが、2次試験とも関連性が高いため、かなり理解度を深めなければいけません。
簿記2級程度の知識は必須であり、解答を導き出すために、問題を何度も繰り返していかなければいけない科目です。

企業経営論は、経営戦略論、組織論、マーケティング論から構成されている科目です。
非常に難しそうに見えますが、内容は知識としては単純なものを問われる問題が多く、抽象的に正誤を問うような形が目立ちます。
2次試験と関連性が高いか科目ではありますが、1次試験としてはそこまで難易度が高いとは言えません。
ここで総得点の引き上げを狙うのが一般的です。

運営管理は、生産と販売に分けることができます。
どちらも現場でのオペレーション管理に関する知識であり、製造現場と小売店などの店舗の販売管理の2つの面を持つ科目です。
この科目も重要なのが2次試験で出題される点にあります。
かなり深くまで勉強して知識を身につけておかなければ対応できなくなるでしょう。

どれも特徴的な科目が続きますが、運営管理に関してはしっかり点数を取る必要があるでしょう。
残りの3科目が苦手ということは合格には近づけなくなりますので、2つの科目はしっかりと点数を取るようにすることが必要です。
特に2次試験につながる科目に関しては、後々の勉強時間に関わってくるため、理解度を高めなければいけません。

中小企業診断士の2日目の科目

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中小企業診断士の2日目の科目になるのが、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策です。
暗記が中心の科目となりますが、かなり専門的で癖がある3つが2日目にあたります。

経営法務は、法律の分野の科目です。
中小企業診断士として、会社法を中心とした出題となりますが、コンサルタントとして知的財産権に関しても重要になります。
民放の中でも契約に関する法律なども出題されますが、癖があるのは英語での取材があったりする点です。
契約書の作成に関して他国の法律も影響するため、かなり幅広く覚えなければいけません。

暗記を中心として覚えるとしても、基礎力がなければ法律の言葉を読めないでしょう。
法律には独特の読み方が存在し、理解する場合にも違いが出てきます。
暗記といってもそうそう簡単に進まないところに難易度の高さがあるのです。

経営情報システムは、現在の企業を取り巻くIT技術に関する出題が中心となります。
ITパスポートなどの資格とあまり変わらない内容で、暗記するだけでもかなりの点数が取れる科目です。
過去問を中心に展開していきながら、ほかの資格の勉強もしていくと補完できます。

単純な暗記の繰り返しとなるため、覚えてしまえば点数が稼げるため、総得点の底上げにも使える科目です。
その代わり、苦手な人にとってはこれ以上ないほど苦戦しやすい部分も持つため、足きりラインを超えることを念頭に勉強するのも方法といえるでしょう。
その場合には、同じ暗記でも経営法務や中小企業経営・政策で点数を取る必要が出てきます。

中小企業経営・政策も完全な暗記科目です。
過去問を参照するとわかりますが、中小企業診断士試験の中でも暗記色が前面に出てきます。
グラフなども覚えなければならず、中小企業白書と付き合わせていかなければいけなくなります。
この作業が大半を占めていきますが、過去問からある程度傾向が予測できるため、ターゲットを絞り込むことも必要です。

問題は、中小企業政策のほうで、テーマが変わりやすい部分を持ちます。
政府が行っている中小企業向けの政策が中心となって出題されるため、白書を読まなければわからないことも出てくるのがポイントです。
解答のポイントが見えるようになれば、自然と点数につながるところもあるので、どんどん慣れていかなければいけません。
それでも暗記しか対策はないので、ひたすらインプットして、問題を解きながらアウトプットする作業となるでしょう。

2日目は、1日目とは打って変わって暗記中心の科目です。
ひたすら暗記する流れとなるため、勉強のタイミングとしても試験が近くになってから始めると効率的に進められます。

中小企業診断士には科目合格がある

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中小企業診断士試験には、科目合格が存在します。
7教科全て受験するとした場合、総得点の60%ということで420点取らなければいけません。
1科目でも60%の合格基準に達している場合、翌年試験を受験する際に科目合格として免除を受けることが可能です。
便利な科目合格制度ですが、ここが落とし穴の一つであり、総得点の60%をクリアしなければいけないことを忘れてはいけません。

科目合格をしてるということは、得意科目であると言い換えることもできるでしょう。
苦手な科目が残っていくのにも関わらず、得点源となる科目を捨ててしまうことになるのです。
総得点の60%を取得しなければいけないのですから、いつでも得意科目で点数が取れると自信があるのであれば科目免除を受けないのが得策です。
不得意科目を60%に引き上げる方が難しいのですから、よく考えて選択する必要が出てきます。

しかし、現実的な問題としてとらえれば、科目合格させてしまえば、受験せずにすみます。
勉強する必要もなくなり、その時間をほかに利用して点数を底上げしていくというのも方法です。

科目合格をうまく利用する方法として、2年のスパンで合格を目指す方法があります。
1年目は2次試験に関係のない科目の合格を目指し、免除を受けます。
2年目は勉強する科目を絞り込めるため、時間を有効に使える方法です。
範囲がとても広い中小企業診断士のため、絞ってしまうほうが負担が少なくなります。

精神的な負担という面でも、2年計画は重要です。
科目合格を使うことによって、多くのことを学ぶプレッシャーから逃れられます。
様々な科目を学ぶということは、色々と目先が変わる反面、知識が散漫になりがちです。
その状態に気がつくと、自分自身にプレッシャーがかかることもあるでしょう。
一定の科目だけの合格を目指す形になれば、そのプレッシャーも少なくなります。

精神的な負担が減れば、知識が身に付きやすくなることも確かです。
中小企業診断士の勉強はとにかく長い時間かけなければなりません。
どの科目にしても、多くのことを学ばなければならず、試験を越えて、将来の中小企業診断士として活躍する自分に対し、身につけなければいけない知識も出てきます。
時間をかけて学ぶことができるというだけでも、2年計画にするだけで、しっかり勉強ができるのです。

ただし、中小企業診断士の科目合格は、2年間しか効果がありません。
永続的に続くものではないので、合格を目指す計画を立てて対応することが必要です。

まとめ

中小企業診断士の科目は、非常に広範囲で深い知識が求められます。
表面だけを覚えたとしても、2次試験で跳ね返されてしまうことになるでしょう。
その人によって得意不得意も出てきますので、足切りなどされないように知識を身につけていくことが必要になるのです。