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中小企業診断士の勉強で過去問がおすすめ!理由を解説

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中小企業診断士の試験の勉強は、過去問を使うのがおすすめです。
様々な勉強方法が考えられてきましたが、過去問をうまく活用することにより、勉強の効率化を図ることができます。
非常に多くの内容を覚えなければならず、長い時間を必要とする中小企業診断士ですので、過去問をうまく活用することが合格への近道となるのです。

中小企業診断士でおすすめの過去問勉強法

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孫子の兵法の中に、彼を知り己を知れば百戦危うからずという言葉があります。
相手を理解し、自分の能力と合わせて判断すれば、どんな戦いでも望めるという言葉です。
これは資格の勉強に関しても変わりません。

過去問を利用するためのおすすめポイントとして、いかに頻出問題をつかむかという部分が挙げられます。
中小企業診断士の試験でも同じことが言えますが、頻出問題が分かれば、勉強も余計な遠回りをせずに済むのです。
勉強の効率化という意味で時間の短縮にもつながります。
何よりも得点源になる問題を見つけることができるのですから、大きな違いとなって現れるのです。

おすすめなのは、過去5年間程度の過去問を利用する方法です。
5年程度の問題を振り返ってみると、かなり似通った問題が出てくることに気がつきます。
まるまる同じ問題が出題されることはありませんが、似たような問題を見つけることは難しくありません。
答えもほぼ同じような形で導き出せるため、勉強法としても理解しやすくなります。
苦手な分野であればあるほど、この傾向は強く出てくるでしょう。

もう一つおすすめのポイントとして、どこを中心に勉強していくのか論点をはっきりさせるところです。
中小企業診断士の試験では、すべての問題が簡単に答えられるわけではありません。
過去問を解いていくとわかりますが、2割程度はそうそう解けるような内容の問題が出ていないのです。
非常に難しい出題が2割混ざってると言えるでしょう。

この2割は、無理して取る必要がありません。
それよりも、残った8割を取る必要がありますが、これが過去問と関連している問題が多いのです。
しっかりと過去問を理解しておくことが、点数のうちの8割を取ることにつながります。
過去問の中にもこの傾向が見て取れますので、あまりにも難しい問題を対処しようとするのではなく、誰もが答えられる問題を落とさないことが大切です。
これを理解してくために、過去問を使うのがおすすめの勉強法と言えるでしょう。

おすすめの過去問が通じない?中小企業診断士試験

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中小企業診断士試験において、過去問を使う勉強法は大変おすすめです。
しかし、全ての科目で過去問が有効であるとは限らないところに問題があります。
その代表ともいえるのが、中小企業経営・政策です。
苦手としている受験者も多い科目で、暗記が中心となります。

中小企業として利用できる政策などが中心になりますが、毎年を同じとは限りません。
対象となる年度で行われた政策などが論点となってくるため、過去問だけを読んでいても身につかないことが出てくるのです。

中小企業白書などから出題されることになりますが、もちろん全く過去問が役に立たないというわけではありません。
出題傾向などを掴むためには、過去問を使うのは大変有効です。
しかし、過去問と似たような内容が出たとしても、答えは毎回異なる可能性が高いと言えるでしょう。
中小企業白書も毎年同じ内容が書かれているわけではありません。
その内容を読み解く必要がありますし、過去問も最新でなければ対応していない可能性もあるのです。

しかし、全体で見れば中小企業診断士の試験範囲は、毎年トレンドで左右されるようなものではありません。
ある程度決まった基準が存在し、内容にもセオリーがあるというところがポイントです。
例えば店舗のオペレーションとしても、長年培ってきた基本手法があります。
この基本手法が、突然変わってしまうようなことはないのですから、過去問を使って勉強をすることはおすすめになるのです。

逆に企業法務のように、法改正によって変わるような例もあります。
会社法も大きく変わった時期がありますが、過去問を利用して勉強することができません。
ところが、こうした変更点に関してみると、過去問でも論点として挙げられてきたことがわかるはずです。
交差法改正のポイントなどは、出題されやすい内容として判断することができるでしょう。
逃してしまう必要はないのですから、過去問と比較しながらしっかりと押さえておくと得点源になるのです。

過去問が通じない問題は、勉強する時に理解しておくことが大切です。
理解しておくことによって、逆に利用できるポイントになるのですから、見逃さないように押さえておくと良いでしょう。

中小企業診断士2次試験とおすすめの過去問勉強

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過去問が有効なのは中小企業診断士1次試験だけではありません。
2次試験でも過去問を使った勉強法はおすすめなのです。
それどころか、2次試験では過去問を使わなければ合格できないと言っても過言ではありません。

2次試験の内容から考えてみます。
中小企業診断士2次試験は、記述式と口述式の2つから構成されている試験です。
1次試験の内容をさらに細かく落とし込んだような出題になりますが、問題なのは記述式です。
口述式は99%の合格率を持っており、あまり気にする必要はありません。

記述式の問題で中小企業診断士試験として大きな壁となるのが、明確な答えがわからないというところにあります。
一体何があっていて、何か間違っていたのか、はっきりと分からないようになっているからです。
自分で問題を用意し解いたとしても、この答えが合ってるかどうかを合わせる方法がありません。
大体合っていたかどうかの予測でしかないため、点数が取れるかどうか仕上がりが分からないのです。

そこでおすすめのが過去問の利用です。
過去問の中でも再現解答と呼ばれているものを用意しましょう。
再現解答とは、2次試験に合格した人が、自分で書いた答えを思い出して作っています。
つまり、合格した内容を示しているのです。
ここの中に、点数を取るためのポイントがあったのは間違いないでしょう。

点数が取れた解答を利用することにより、自分の解答があっていたかどうかを判断することができます。
これが再現解答の利用価値です。
誰も分からないブラックボックスのような答えの中から、わずかに分かる光明をつかむような方法ですが、公表されていないよこれしか方法がありません。

もう一つ模範解答と呼ばれるものがあります。
こちらは資格学校の講師などが、時間をかけて解答を作ったものです。
試験の時間とは違う方法で答えを出しているため、確かに精度の高い答えが出来上がりますが、実際に作れるかどうかは別問題と言えます。
さらに模範解答といえども、合格できたかどうかは分かりません。
これは採点者しか分からないからです。

中小企業診断士の2次試験の過去問を使った方法はおすすめですが、再現解答を中心に勉強するということは忘れてはいけません。
これが大事なポイントです。
そこまで解けるようになり理解も進んだのであれば、市販の問題で練習してみるのも良いでしょう。
問題に対して慣れることも大切なのですから、過去問を使うのがおすすめとは言えども、かたくなに固執する必要はありません。
柔軟な発想で対処しなければ、モチベーションを維持することもできなくなるからです。

中小企業診断士におすすめの過去問題集

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中小企業診断士試験:過去問完全マスター 同友館

中小企業診断士のおすすめの過去問題集として、定番とも言われるのが過去問完全マスターです。
同友館の書籍として非常に有名ですが、出題傾向を把握しやすく作られているのが人気のポイントと言えるでしょう。
過去問として出題実績の対比が載せられており、これだけでもかなり利用価値があります。
滲出問題を抑えるという、おすすめの過去問の使い方の基本ともいえる内容を持っているのです。

論点の把握というところでも使いやすく作られており、苦手な部分を掴みやすい構成です。
中小企業診断士のおすすめの勉強法として、いかに効率化を高めるかという部分がありますが、苦手な部分を底上げするという意味で高い価値を持ちます。
得意な分野はやらなくても点数が取れるのですから、足切りにわないように底上げするためにも有効な過去問です。

中小企業診断士 最短合格のための 第一次試験過去問題集 TAC

資格学校としてよく知られているTACから出版されている過去問です。
こちらも定番として知られていますが、5年分の収録が科目別になっているので使い勝手のいい過去問になっています。

TACの特徴として、広い知識を身につけるように作られています。
浅く絞り込んで作る過去問題集とは、少々違う方向性と言えるでしょう。
基礎的な知識としてしっかり身につけることができる反面、多くをカバーすることによって時間がかかってしまったりするのがデメリットです。
絞り込まなければいけないポイントを見失いがちですが、それは他のテキストや過去問にお任せすればいいだけの話です。

知識として身につけなければいけないことは、2次試験まで考えればたくさんあります。
その基礎的な部分をカバーすると考えれば、使い勝手の良いおすすめの過去問題になるでしょう。

まとめ

中小企業診断士試験において、過去問を使う方法は大変おすすめです。
問題は、使い方をしっかりと把握し理解した上で、利用していくところにあります。
いったいどのような知識が必要なのか、合格するためには自分の能力の棚卸もしなければいけません。
過去問が通用しない科目もあることを理解し、必要な情報として利用していくことが求められるのです。