FPの試験の難易度は、級によって違いがあります。
一般的にはFPの試験はそこまで難しいとは言われていませんが、実はそこまで簡単に合格できる試験とも言えない側面があるのです。
低い級ほど、どうしてここまで難易度が低いのか理由も考えた上で、受験の判断をすると良いでしょう。
FP試験の難易度はどれぐらいか
誰でも資格試験を受験する時には、どれぐらい難しいのかになるはずです。
FP試験の難易度は、級によって違いがあります。
段階的に分かれていると、緩やかな変化があると考えがちですが、FP試験では事情が異なります。
FP試験の難易度は、FP3級とFP2級は段階的に上がって言うと感じられるでしょう。
しかし、FP1級やCFPとなると話は別です。
FP2級やAFPとを比較してみた場合、かなり難易度が跳ね上がります。
これは最近の資格試験の特徴でもあり、2級とそれ以上では難易度に大きな差がつくようになりました。
そのため、2級でステップアップを辞めてしまう人も多く見られます
FPの場合には、FP3級が初心者向けとして設定されています。
ここから基礎を学び、FP2級にステップアップしていくのが、基本的な流れといえるでしょう。
この構造の基本として、FP2級以降は受験資格が設定されるためです。
FP3級に関しては受験資格が存在しないため、誰でも受験できるので、基礎を学ぶようにできています。
難易度という面では、この辺りの仕組みでもある程度判断できるはずです。
ただし、FPの試験の仕組みは非常に複雑で分かりにくい面を持っています。
受験資格にしても、FP3級だけがFP2級に対応してるわけではありません。
様々なステップアップの方向性も持っている代わりに、理解しておかなければうまく利用できない部分もあるのです。
難易度を判断する上で重要なのが、実施団体が二つあるのにも注意が必要です。
きんざいと日本FP協会で、この二つが日本のFP試験を実施しているものの、実技試験の内容が異なるなと難易度を複雑化している背景があります。
級によってもうこの難易度の動きが違うため、それそれで判断していく必要があるのです。
まずは小手調べ!FP3級試験の難易度
FPの入門として設定されているFP3級は、難易度としても非常に低いレベルに抑えられています。
難易度を図る上では、他の資格と対比してみる必要も出てきますが、合格率だけを見れば同じようなものはなかなかありません。
国家資格として、合格率が70%を超えているようなものは、普通自動車免許ぐらいしかないからです。
普通自動車免許も、一発事件となればFP3級よりも難易度は高いと言えるでしょう。
一般的には教習所へ通い、一定の成績を納めなければ実技試験が免除されなかったりする現実を踏まえても、FP3級よりも難易度が高いと言えます。
それほどの難易度だと考えればわかりやすいでしょう。
しかし、ファイナンシャルプランニング技能士を名乗れるようになる試験です。
すなわち、お金に関する知識がなければ、簡単に合格できるわけでもありません。
一定のレベルの勉強は必要であり、その知識がなければ70%の中に入るができないからです。
一般的にFP3級の試験の勉強をしようと思った場合には、80時間から150時間ほどは勉強しなければいけないと言われてきました。
早い人でもう1か月程度、初めてお金の勉強をするのであれば2か月程度は勉強に時間を割くべきでしょう。
それでも、無理をして勉強時間を確保するほどの難易度ではありません。
日々の生活の中で、ゆっくりとでもお金の知識を身につけていけば合格できる範囲です。
小手調べではありますが、FP3級は大事な役割を持っています。
FP2級の受験資格でもあり、FP試験全体の試験範囲のスタートになるからです。
FP試験を見ると、6科目設定されていますが、この内容はFP3級から変わることがありません。
さらに、FP3級の試験範囲も非常に広く、一般的なテキストではすべてをカバーできていない状態です。
つまり、これから先FP試験でステップアップを考えるのであれば、FP3級は大事な役割を持つと言えるでしょう。
基礎的な知識を身につけ、2級以上のベースとなる勉強をしていくからです。
このベースがしっかりと出来ていれば、上に高難易度の資格を載せても、揺るぐことがなくなります。
勉強をする上でも、知識の上乗せができる大事な時期となるのです。
次に控える!FP2級試験の難易度
FP2級は、難易度の位置としては、FP3級の次に当たります。
FP試験のややこしいところではありますが、国家資格であるファイナンシャル技能士と民間資格であるAFPやCFPが入り混じっているからです。
難易度の順番で見ると、FP3級をスタートとして、FP2級、AFP、FP1級、CFPというのが一般的な難易度の順番と言っていいでしょう。
FP1級とCFPに関しては、それぞれ高難易度であることは変わりませんが、更新する条件が違います。
CFPは実務を継続している必要性があり、FP1級にはこれらの条件がありません。
取得した後の維持の条件を考えれば、CFPの方が難しいという判断ができるのです。
FP2級の難易度は下から2番目になりますが、FP3級と比べてかなり高くなります。
しかし、合格率でみると、50%前後を維持しており、国家資格として考えるとそこまで難しいわけではありません。
それでもこの合格率をそのまま見ても、判断を間違う可能性が出てきます。
FP2級の場合には受験資格の前提条件があります。
FP3級には、この前提条件がありません。
つまり、同じような難易度を示していても、FP2級の方が知識を持ったものが受験してくるため、はるかに難しいと判断できるのです。
ただし、全ての人がしっかりとした知識を身につけているわけではありません。
特に試験という意味では、FP3級を受験せずにFP2級の受験条件を得ることができるからです。
この場合の合格率は発表されていませんが、しっかりとした知識を身につけてきた流れよりも、落ちるのは容易に想像できるでしょう。
もう一つ、きんざいには団体受験が存在しています。
この団体受験は、本来個別で申し込まなければいけない資格試験を集団で申し込み可能とした方法です。
全員が高い意識を持ってFP2級の試験に臨むのであれば、合格率もひき上がりますが、実際にはそうとはいえないのが現状です。
一緒に受験しなければならないという流れが作られてしまい、受験する人も出てきます。
当然受験勉強もうあまり満足に進んでいない状態で受けることになるので、合格率が下がる場合も出てくるのです。
この判断はきんざいの合格率を見ると判断がつくでしょう。
実技試験の合格率は、きんざいと日本FP協会でかなりの差がつく場合もあります。
どちらを選ぶのかは、自分がこれまでやってきたことに照らし合わせ、知識が近い方を選ぶのが得策です。
高確率で選ぶと難易度の指標にはなりますが、自分が不得意な分野を選択しても、あまり意味はありません。
元々高い合格率を持っている試験なので、得意とする分野を選ぶ方が間違いないからです。
FP試験は未経験ではつらい難易度なのか
FPの試験は、未経験で受験できるのはFP2級とFPまでです。
FP1級やCFPとなると、受験資格や登録に実務経験が問われます。
そのため、未経験では受験も登録もできない可能性があるのです。
FP2級に関しては、FP3級などが受験資格となりますが、未経験でも受験する方法がいくつかあります。
FP3級に関しては、全くの未経験でも受験可能です。
これが難易度として現れていると言ってもいいでしょう。
FP3級に関しては多くの人が未経験のまま受験してきます。
中には保険会社などで経験を積む人もいますが、その場合にはAFPの講座を受けFP2級からスタートするのが一般的です。
この方がFP3級を受験しないで済むだけ時間が短縮できます。
ただし、これで合格するかどうかは別問題です。
FPの試験の内容を考えた場合に、何も経験がない状態で理解できるかどうかは、その人がどのようなことをしてきたのかによって違いがあります。
例えば経理業務をしてきた人などでは、お金に関する知識があり、判断も素早くできるようになるでしょう。
しかし、一度も経験がない場合には、難易度は確実に跳ね上がります。
知らない言葉が出てくるだけではなく、計算までしなければいけません。
それも限られた時間の中ですばやく計算式答えを導き出すのは、容易なことではないはずです。
これを未経験の状態でチャレンジするとしたら、合格率で表す難易度とは違ったものになります。
FPを含めお金に関する知識が乏しい場合は、未経験の場合は、FP3級の勉強をしてみるのが得策です
FP3級には、これから受験してくための基礎となる情報がたくさん詰まっています。
勉強の方法もFP3級を学んでいる間に、理解ができるようになるのです。
段階を踏んでいけば、難易度の壁でつまずくことは少なくなります。
それもFPの勉強の初心者向けに設定されたFP3級であれば、精神的な負担も少なくて済むのです。
もちろん、FP3級を受験しなければいけないというわけではありません。
FP3級の勉強をして、FP2級に臨むというのも良いでしょう。
それだけ基礎的で重要な内容を含んでいますので、これからFPの試験を受けたいという人は一度はFP3級のテキストを目を通しておくべきです。
まとめ
FP試験の難易度は、FP2級までならそこまで高いものではありません。
誰でも合格できるチャンスがあるレベルです。
しかし、不合格の人もいることを考えれば、しっかりと勉強して臨まなければ合格できないでしょう。
FPはそれほど甘い資格試験ではないのです。