格安SIMの楽天モバイルからドコモへの乗り換えを検討している人もいるでしょう。格安SIMの楽天モバイルは通信サービスにも優れているおすすめの通信事業者です。2022年4月からは楽天モバイルは自社回線サービスも開始し、本格的に大手キャリアへの参入を果たしました。
いま格安SIMの楽天モバイルを利用している人は、ドコモへの乗り換えがお得なのか、楽天の自社回線サービスに乗り換えたほうが良いのか、そもそも乗り換えるべきなのかどうかについて本記事で考察したいと思います。
目次
楽天モバイル(格安SIM)からドコモへ乗り換えはおすすめ?料金プランを紹介
以下では楽天モバイル(格安SIM)の料金プランとドコモの料金プランを比較してみたいと思います。
楽天モバイル(格安SIM)の料金プラン
楽天モバイル(格安SIM)の料金プランは下記のとおりです。
下記でご紹介する料金プランの内容は2022年4月現在のドコモ公式サイトに基づいています。
【スーパーホーダイ】
プランS | プランM | プランL | プランLL | |
データ通信 | 2GB/月 | 6GB/月 | 14GB/月 | 24GB/月 |
音声通話 | 「楽天でんわ」アプリの利用で10分以内の国内通話かけ放題
※10分以上の通話は30秒10円 ※楽天でんわアプリ以外からの音声通話は20円/30秒 |
|||
月額基本料 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | 6,980円 |
楽天会員割
(1年間のみ) |
-1,500円/月 | |||
楽天ダイヤモンド会員
(1年目の対象月のみ) |
-500円/月 | |||
その他 | ・初月は全プラン1,480円で利用可能
・データ通信量超過後は最大1Mbps |
参考:楽天モバイル
【組み合わせオプション】
通話SIM
ドコモ・au回線 |
SMS付データSIM
ドコモ・au回線 |
SMS無しデータSIM
ドコモ回線 |
|
ベーシックプラン | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GBプラン | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GBプラン | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GBプラン | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GBプラン | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
音声通話 | 20円/30秒
楽天でんわアプリ利用で10円/30秒 |
参考:楽天モバイル
<h3>ドコモの料金プラン</h3>
ドコモの料金プランは下記のとおりです。
下記でご紹介する料金プランの内容は2022年4月現在のドコモ公式サイトに基づいています。
【5Gギガホ】
月額料金(2年契約なし) | 7,650円/月 |
利用可能データ量 | 100GB/月 |
国内通話料 | ・家族間通話無料
・家族以外は20円/30秒 |
音声オプション | ・かけ放題:1,700円
・5分かけ放題:700円 |
その他 | キャンペーン期間中はデータ量無制限 |
参考:ドコモ
【5Gギガライト】
利用可能データ量:月額料金(2年契約なし) | ~1GB:3,150円/月
~3GB:4,150円/月 ~5GB:5,150円/月 ~7GB:6,150円/月 |
国内通話料 | ・家族間通話無料
・家族以外は20円/30秒 |
音声オプション | ・かけ放題:1,700円
・5分かけ放題:700円 |
その他 | 7GB超過後は最大送受信速度128kbpsまで制限されます。 |
参考:ドコモ
【ギガホ】
月額料金(2年契約なし) | 7,150円/月 |
月額料金(2年契約あり) | 6,980円/月
※更新月以外の解約金:1,000円 |
利用可能データ量 | 30GB/月 |
国内通話料 | ・家族間通話無料
・家族以外は20円/30秒 |
音声オプション | ・かけ放題:1,700円
・5分かけ放題:700円 |
その他 | ・キャンペーン期間中はデータ量60GB/月
・データ容量超過後は送受信最大1Mbpsまで制限されます。 |
参考:ドコモ
【ギガライト】
利用可能データ量:月額料金(2年契約なし) | ~1GB:3,150円/月
~3GB:4,150円/月 ~5GB:5,150円/月 ~7GB:6,150円/月 |
利用可能データ量:月額料金(2年契約あり) | ~1GB:2,980円/月
~3GB:3,980円/月 ~5GB:4,980円/月 ~7GB:5,980円/月 |
国内通話料 | ・家族間通話無料
・家族以外は20円/30秒 |
音声オプション | ・かけ放題:1,700円
・5分かけ放題:700円 |
その他 | 7GB超過後は最大送受信速度128kbpsまで制限されます。 |
参考:ドコモ
楽天モバイル(格安SIM)からドコモへ乗り替わると何が変わる?
楽天モバイル(格安SIM)からドコモに乗り換えるとどのような違いがあるのかイメージできないという人もいるでしょう。
下記では、格安SIMの楽天モバイルからドコモに乗り換えると起こる変化について紹介します。
通信速度が安定する
楽天モバイルの格安SIMからドコモに乗り換えることで、安定した高速データ通信が利用できるようになります。
格安SIMは通信費が安い反面、お昼時間帯など頻繁に速度制限が発生します。アクセスが集中する時間帯にデータ通信を利用すると、読み込むのに時間がかかってしまいます。一方でドコモの場合、お昼時間帯などアクセスが集中する時でもスムーズにインターネットを楽しめます。
もちろん格安SIMでもアクセスが多い時間帯以外は、ドコモと同じように高速データ通信を利用できます。混雑時間帯にスマホを利用しない、モバイルWiFi環境があるなど気にならないのであれば、楽天モバイルの格安SIM回線でも問題なく利用できるでしょう。ただし安定した通信回線速度を望むなら、ドコモとの契約をおすすめします。
通信費が上がる
上記に掲載した料金プランを見ると一目瞭然ですが、楽天モバイルの格安SIM回線からドコモへ乗り換えると通信費が増えます。楽天モバイルのスーパーホーダイだと月々3,000~4,000円程度ですが、ドコモだと5,000円以上の通信費がかかります。5Gギガホで音声通話かけ放題プランを契約すれば、月々1万円程度の通信費がかかってしまいます。
通信費を節約するのであれば、格安SIMの楽天モバイルがお得といえます。
5G通信プランがある
2022年より、日本でも次世代高速通信「5G」にドコモ・au・ソフトバンクが対応プランを発表しました。
残念ながら本記事執筆時点では、5Gに対応している通信エリアはかなり限られています。しかし対応エリア内でスマホを利用する機会が多い人は、5Gプランは魅力的に映っているのではないでしょうか。
残念ながら楽天モバイルの格安SIM回線は5G通信に対応していません。楽天モバイルは格安SIMの新規受付を既に終了しているので、今後楽天モバイルの格安SIMで5G通信が発表されることは期待できないでしょう。
5G通信を楽しみたい人は、ドコモとの契約がおすすめです。
サポートが手厚い
ドコモの強みの1つは、全国各地にあるドコモショップです。
楽天モバイルも実店舗を出店するなど努力していますが、店舗数や田舎での出店状況を比較するとドコモの方が強いです。最近はオンライン上でSIMカードの契約やスマホの購入も行えるようになりましたが、ドコモショップでスマホを購入したり契約したりしたいという人もいます。
特にドコモショップなら実機を触れますし、不明点は店員さんに直接伺うことができます。オンライン上だと実機を触って確かめることは不可能ですし、チャットや電話で問い合わせるのに抵抗感を感じる人もいるでしょう。
オンライン取引が盛り上がっていますが、ドコモショップにも魅力的なポイントは数多くあります。
ドコモより楽天モバイル(自社回線)のほうがお得?
「格安SIMの楽天モバイルからドコモに乗り換えても良いけど、自社回線の楽天モバイルも気になる」という人もいるかと思います。いま格安SIMの楽天モバイルを利用している人は、自社回線サービスへの移行を迷っている人もいるのではないでしょうか。
楽天モバイルの料金プランは下記のとおりです。
※下記でご紹介する料金プランの内容は2022年4月現在の楽天モバイル公式サイトに基づいています。
【Rakuten UN-LIMIT 2.0】
月額料金 | 2,980円/月
(1年無料キャンペーン実施中) |
通信容量 | 楽天自社回線エリア内:高速で完全使い放題
楽天自社回線エリア外:5GB/月(超かごは最大1Mbpsで使い放題) |
通信可能エリア | 随時拡大中。詳しくは公式サイトを参照 |
通話オプション | 通常電話:20円/30秒
Rakuten Link利用:0円 (オプション)国際通話かけ放題:月額980円 |
海外利用 | 通話:海外から日本への電話でRakuten Link利用時は0円。その他の場合は地域別従量課金制。
データ通信:2GB/月 |
その他 | ・楽天ポイントが利用しやすい |
参考:楽天モバイル
楽天モバイルの自社回線サービスについて、特徴を紹介したいと思います。
自社回線エリア内ならデータ通信し放題
楽天モバイルの自社回線の魅力は、なんといっても「データ通信し放題」ではないでしょうか。
楽天の自社回線エリア内であれば、無制限でデータ通信を楽しめます。「ギガ数を使いすぎないか不安」「使いすぎて通信制限がかかってしまった」という悩みから解放されるのは大きなメリットです。また自社回線エリア外でも月々5GBまでデータ通信できるのも魅力的です。
楽天モバイルの自社回線エリア内に住んでいる人は、ぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか。
楽天ポイントがお得
楽天モバイルの自社回線プランでも、楽天ポイントをお得に貯めることができます。
楽天市場のSPUが上がるのはもちろん、月々の楽天モバイル利用料に対して100円あたり1ポイント付与されます。また楽天ポイントで楽天モバイルの通信費支払いを行えるのも魅力的です。
楽天ポイントを貯めている人や楽天市場を利用する人は、楽天モバイルがおすすめです。
海外利用しやすい
楽天モバイルは海外でもデータ通信や音声通話を利用しやすいです。
海外66の国と地域で月々2GBのデータ通信・SMSが利用可能。また「Rakuten Link」アプリを利用すれば、海外通話も利用しやすいです。Rakuten Link同士なら海外でも通話料は0円。Rakuten Linkを利用して海外から日本へ通話しても無料。
また日本から海外へ通常の音声電話を利用する場合、「国際通話かけ放題」オプション(月々980円)を契約すれば通話料が無料になります。
大手キャリアで海外利用すると通信料金がかなり高くなるケースが多いです。楽天モバイルの自社回線なら、海外でもお得に利用できることが大きな魅力です。
楽天モバイル(格安SIM)から乗り換えるならドコモ?自社回線?
「ドコモや楽天モバイルの自社回線サービスの魅力は分かった。けど結局自分が乗り換えるべきなのか分からない」という人もいるでしょう。
下記では「楽天モバイルの自社回線サービスに乗り換えがおすすめの人」「ドコモに乗り換えがおすすめの人」「格安SIMの楽天モバイルから乗り換えない方が良い人」の特徴について紹介します。
都市部在住なら楽天モバイル(自社回線)がおすすめ
楽天モバイルの自社回線エリア内に住んでいるなら、楽天モバイルの自社回線プランがおすすめです。月々2,980円(300名のみ1年間無料キャンペーン中)でデータ通信使い放題は、大手キャリアはもちろん格安SIMと比較しても圧倒的に安くてお得な通信プランです。
自社回線エリア内に住んでいるのであれば、楽天モバイルの自社回線プランへの契約をお勧めします。
安定性重視ならドコモがおすすめ
「とにかく安心してスマホを利用したい」のであれば、ドコモとの契約がおすすめです。
日本で一番古い通信キャリアですし、サポートの充実度や安心感は日本の通信キャリアでもトップクラスです。また他の通信キャリアと比べると、通信プラン内容が比較的わかりやすいのも嬉しいポイントです。
通信の安定性やブランドの信頼性を求めるなら、ドコモとの契約がおすすめです。
楽天モバイル(格安SIM)から乗り換えないという選択肢もあり
新規契約は終了してしまいましたが、現在格安SIMの楽天モバイルを利用している人は「あえて乗り換えない」という選択肢もあります。
楽天モバイルの自社回線プランはまだ始まったばかりで、今後通信障害などのトラブルが発生しても不思議ではありません。一方でドコモは通信費が高くなるので、契約しにくいと思う人もいるでしょう。
格安SIMの楽天モバイルはドコモとau回線に対応しており、かつ通信プランの内容も他の格安SIMより優れています。自社回線プランのほうがお得ですが、不安感がぬぐえない人やドコモ回線、au回線を利用したいと考えている人は、あえて格安SIMの楽天モバイルを利用し続けても良いかと思われます。
まとめ:楽天モバイル(格安SIM)からドコモへ乗り換えるなら慎重に検討しよう
いかがでしたか。
格安SIMの楽天モバイルを契約している人は、乗り換えるべきかどうか迷っている人も多いかと思います。格安SIMの楽天モバイルは新規契約できなくなっているので、乗り換えてしまうと格安SIMの料金プランでは再契約できなくなります。
格安SIMの楽天モバイルは通信サービスも充実しており、乗り換えるべきか迷うもの。しかしいずれは格安SIMの楽天モバイルサービスは終了すると思われますので、今のうちにドコモや楽天モバイルの自社回線サービスに変更してみてはいかがでしょうか。