FP3級は就職に役立つのかはっきり知っている方は少ないですよね。全く役に立たないのなら意味がない気がします。取ることの意味やどの業種に役立つのか、どういう勉強をすればいいのかや活用方法も知りたいです。
また、申し込みはどうやればいいのかだとか注意する点はあるのかについても詳しく知りたいですよね。この記事ではFP3級は就職に役立つのかについて説明していきます。FP(ファイナンシャルプランナー)になりたい方はぜひ読んでみてください。
FP3級は就職に役に立つの?
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は、FP技能士1級~3級まで存在しています。3級は入門的な資格で就職や転職に有利になるのはFP3級ではなく、上位資格であるFP2級からになっています。
FP3級所持者であることを履歴書に書いても採用されないので、FP3級を仕事探しに活用することは難しいことになっていますよ。FP2級を持っていると、就職・転職活動で有利になります。金融や不動産の求人では、資格の欄に「FP2級所持者」と書かれていることが多いです。
また、AFPも取得しておくと有利になりやすいですよ。FP1級を受験するには実務経験が必要なので、どこかの会社に就職して実績を積んでおくことが重要です。FPの就職先は、不動産や証券会社、銀行や保険会社などがほとんどですね。
入社時は取得していなくても、FP2級の資格を取得することは可能です。保険や証券業界はその傾向が明らかですが、FP(ファイナンシャルプランナー)としてスムーズに働き始めるためには入社前にFP2級は取得しておくことをおすすめします。
FP3級と就職1.申し込み方法
日本FP協会の申し込み方法について説明していきます。受検の申し込み方法は、インターネット申請または受検申請書どちらかを選べるようになっていますよ。インターネットでの申し込みは、申し込み画面から必要事項を入力する必要があります。
個人情報や受検地などの受検情報、連絡先が主な入力項目です。本人による申請のみ受付可で代理申請などは認められないことになっています。受検手数料の支払方法は、「クレジットカード」「コンビニ払い」を選択可能です。
入金の確認をもって受検申請の完了ですよ。申請期間があるので、決められた期間内に申請するようにしましょう。試験の準備はこの段階から始まっているのです。次に受検申請書での申し込みについて説明していきます。
受検申請書での申し込みの場合、受検手数料を銀行(窓口、ATMなど)で支払って支払明細書(コピーまたは原本)を申請書に貼付して簡易書留で郵送しますよ。受検申請書の入手方法は2種類存在します。試験事務課への問い合わせもしくはWeb画面からの申請と全国書店ならびに日本FP協会認定教育期間で入手することです。
送付をお願いすると地域によっては時間がかかるので、配布先の書店または教育機関が行きやすい場所にあれば、直接もらいにいったほうが早いですよ。ただし、数量に限りがあるので早めに行動することを心がけましょう。
次にきんざいの申し込み方法を見ていきます。きんざい実施のFP試験に申し込む場合、インターネット申請または郵送申請を選ぶことができますよ。郵送申請の場合、Web画面から受検申請書をダウンロードしてプリントアウトします。
必要事項を記入してきんざい宛てに郵送しますよ。インターネットでの申し込みでは、まずユーザー登録が必要です。利用規約に同意後、メールアドレスの新規登録と個人情報の登録
登録が完了したら、受検申請画面へ以下の手順で行います。
- 試験種類を選択
- 受検申請に関する注意事項の確認
- 個人申請か団体申請かを選択
- 受検種目・免除申請・受検地選択
- 受検資格確認(必要な方のみ)
- 受検書類送付先入力
- 支払方法の選択
インターネット申請における受検手数料は、コンビニもしくはクレジットカードで支払うことになります。受検申請期間終了後は返金されないので、注意しましょう。また、受検手数料についてですが、受検手数料は1級実技を除いて日本FP協会ときんざいで違いがないです。
3級学科と3級実技は同じ3,000円で合計6000円かかります。しかし、2級学科4,200円で2級実技4,500円と金額が違ってくるので注意しましょう。いずれも税金は含まれないようになっています。
1級FP技能検定試験の受検では、学科8,900円(きんざいのみ実施)で実技25,000円(きんざい)20,000円(日本FP協会)の支払いが必要になります。FP技能検定は学科・実技両方受検もできますし、どちらかだけの受検も可能です。
合格の有効期限は翌々年度末までのため、両方の試験に合格しないと意味がなくなってしまいます。同じ級の学科と実技を同日に受検することは可能です。しかし、異なる級の試験を同時には受検できまないので注意しましょう。
FP3級と就職2.勉強方法
FP3級勉強時間の目安になっている20時間を使って行うことになります。まず、テキストを一通り読むことに3時間使用していきますよ。知識を頭に入れる必要があるのでテキストは熟読するのではなく、ざっと読み通す程度で問題ありません。
また、問題集を解くことやテキスト再読に5時間かけます。それぞれの項目ごとにまとめられている問題集を順番に解いていくことになります。採点を行って間違っている部分があれば、テキストを開いてその部分を再読しましょう。
最後に過去問を解くことやテキスト再読を12時間行います。FP3級の勉強で一番大切な工程です。時間を計って、実際の試験時間の通りに過去問を解きますよ。採点して間違えていたら、その部分のテキストを読み返しましょう。
そして、きんざいテキストの選び方について説明していきます。FP3級は、きんざいと日本FP協会で実技試験が違うことになっていますよ。市販されているFP3級用のテキストは、両方を網羅した内容なので、どれを選んでも両方の試験に対応した勉強が可能です。
きんざいの試験により特化した勉強が行いたい場合は、きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センターから「最短合格3級技能士」というテキストが出ているので使いましょう。いずれも学科・実技両方の勉強をカバーしているのでおすすめです。
また、実技試験の対策を多くしておきたいと考えている場合は、同じくきんざいファイナンシャル・プランナーズ・センターから実技対策用問題集が出ているのでチェックします。個人資産相談業務を受けるなら「’18~’19年版 3級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集」がおすすめとなっていますよ。
日本FP協会テキストの選び方について見ていきましょう。。日本FP協会は、テキストの販売はしていますが、FP3級試験対策用になっているテキストは存在していません。市販のいずれかのテキストを選ぶ方が無難です。
市販のテキストは、きんざいと日本FP協会の両方に対応しているのでおすすめですよ。学科と実技が1冊にまとめられているため、勉強しやすくなっています。特に学科試験は共通のため、1つにまとめられていますよ。
FP3級の試験自体問われる内容が限られているので、すべてがコンパクトに詰まった本であっても合格に必要な箇所は網羅されています。勉強していても目標を見失わずに最後までやり遂げることが出来ます。
FP3級と就職3.活用方法
過去問の使い方について説明していきます。FP3級の勉強で一番大切なのが、過去問の活用方法です。過去問というのは、過去実際に出た問題なので解いてみることで、FP3級の本試験でどのような問題がでるのか分かります。
本試験と同じ状況を味わっておくのは、緊張やストレスを和らげるのに有効的です。緊張やストレスは適度にあるのならば、問題ありません。しかし、過度にあると余裕を失う原因になる可能性があります。余裕を失うと本試験で力を十分に発揮できないこともありえますよ。
合格に確実に近づくためにも、FP(ファイナンシャルプランナー)になるためにもそういった事態は避けたいところです。なので、勉強するという意味だけでなく状況や出題内容になれるためにも、過去問をやっておくのはおすすめですよ。必ず、あなたのためになります。
また、本番と同じ時間をかけて解いてみることで実際の試験の練習ができることも魅力的です。過去に出た問題は出る可能性が高いので、効果的な練習になります。もちろん、試験内容が変わることもあります。しかし、まったく関係のないものから出されることはないので安心して勉強しましょう。
試験時間は学科試験が120分間で、実技試験が60分間なので解くだけで3時間かかりますよ。まとまった時間を取らないといけないのがネックですが、確実に知識がつくので嫌がらずに行いましょう。やみくもに勉強してどこまで覚えたのかと悩んだり、困ったりするよりはだいぶ建設的です。
答え合わせと見直しの時間で1時間かかると考えましょう。1回分の過去問に取り組むと、合計4時間かかりますし、3回分に取り組むと12時間かかります。面倒に感じますが、3回分の過去問を解けば学力を大きく向上するのでやっておきましょう。
FP3級は就職に結局、役に立つの?
3級は入門的な資格で就職や転職に有利になるのはFP3級ではなく、上位資格であるFP2級からだと説明してきました。FP3級所持者であることを履歴書に書いても採用されないため、FP3級は仕事探しに活用することは難しいことが分かりましたね。
FP2級を持っていると、就職・転職活動で有利になります。金融や不動産、特に保険関係の求人では資格の欄に「FP2級所持者」と書かれていますよ。上位資格を手に入れるためにFP3級は取っておくといいでしょう。
また、場合によってはFP3級であっても興味を持たれることもあります。しかし、単体ではあまり意味がないです。FP3級を踏み台にして上位資格を取得していくことがおすすめですよ。あなたがFP3級に合格することを遠くから祈っています。