突然ですが、あなたはFP3級実技試験でどのくらいの合格点を出せば合格になるか知っていますか。ここで自信ありありで答えられる方は、そう多くありません。むしろ答えられない方の方が多くて当然になっています。
この記事では、FP3級実技試験を合格するのに必要な知識や合格点について説明していきます。FP3級実技試験を合格したい方や興味のある方はぜひ読んでみてください。
FP3級実技試験の合格点は?
FP3級実技試験には当然、合格点が存在します。なので、これから受験する方は合格点を理解してどうやって超えるべきか考える必要が出てきます。合格への道を確かなものにしたいのならば、合格点を知っておくことは重要です。
FP3級の合格点は合格率と関係性が深く切っても切れない存在となっています。合格点と合格率どちらか一方を理解するだけでは、意味がありません。これからFP3級実技試験を受ける方は事前に確認しておくことが最適です。
ファイナンシャルプランナー(FP)の合格点は、2級と3級でガラリと変わるわけではありません。確かにFP2級の方が難易度は高いですが、FP3級と比べて異常に高いということはないです。これを理解いただくには、それぞれの合格点を見ていただくといいでしょう。
まず、FP3級の合格点について見ていきます。学科試験については(きんざいで受験してもFP協会で受験しても)60点満点中36点取ることが出来れば、合格可能です。半分程度正解していれば、合格できるので想像していたより簡単ですね。
そして、実技試験はきんざいとFP協会で試験内容が異なります。きんざいで受験するのならば、どの試験内容を選択しても50点満点中30点正解することが可能なら合格できます。また、FP協会で受験する場合は100点満点中60点取ることが出来れば合格可能です。
次にFP2級についての合格点を紹介していきます。学科試験はFP3級と同じで、きんざいであってもFP協会であっても合格点は同じになっていて、60点満点中36点正答できれば合格可能です。普通に勉強を行っていれば十分合格を目指せるので安心できますね。
実技試験は当然ですが、きんざいとFP協会で試験内容が異なりますので合格点も点数が変化してきます。まず、きんざいの実技試験から見ていきましょう。きんざいの実技試験は、4科目に分かれていますが、どれも合格点は50点満点中30点となっています。
また、FP協会での合格点は60点満点中36点正答出来るのならば合格を目指せるようになっていますよ。どちらも級が上がったからと言って得点がいきなり高いものにならず安心して受験できます。
もともと試験問題の数が異なるため配点も変化していきますし、合格点となる得点数が試験ごとに変わっていくことも当たり前となっていますよ。しかし、 大きな共通点が存在していることは理解力の言い方であれば気が付いたことでしょう。
つまり、FP試験は2級であっても3級であっても、学科試験であろうが実技試験であろうが、きんざい開催でもFP協会開催でも変わらず、合格点は全体の60%になっているということですよ。何が何でも60%の正答を出したら合格して資格を手に入れることが可能なのです。
なぜかというとFP試験の合格は自力本願という特徴を持っているからですよ。資格の試験の中には、相対評価になっている試験も存在します。相対評価とは、受験者の中で一定の割合で合格者が決定されるシステムのことです。
相対評価であれば、受験者全体の得点数がいいのか悪いのかで合格や不合格を分けることがなく、点数が上がったり下がったりせずに済みます。他の資格試験は受験者全体の得点の良しあしで点数が変化して面倒だったりしますよ。
つまり、FP試験は合格点が60%と決まっています。周囲の受験者との競争が発生しないので、ただひたすら自分が60%以上の正解を出すことに集中していればいいのです。自分との戦いに集中しておけばいいのは集中しやすくていいですよね。
視点を変えると、試験主催者が合格人数を減らしたいならば試験問題の難易度を上げて60%の正解を出す受験者が減少するように操作することも十分考えられます。また、受験者が増加するような逆の場合もありますよ。
もっともそれほど大きな変動が最近目につくわけではないですから、ものすごくに問題の難易度が挙げられるようにされることは気にせず、確実に少しずつ60%以上正解することを目指していきましょう。
FP3級実技試験内容と合格点の関係性
FP3級実技試験は、きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)と日本FP協会が行っていて、年に3回(5月・9月・1月)実施されます。年3回チャンスがあるので安心して受験することが出来ますね。勉強のスケジュールも立てやすくて助かります。
FP3級の試験科目は学科と実技の2科目となっています。ただ、それだけを聞いてもどう勉強していけばいいのか分からないですよね。それでは、実際の試験問題を見てみましょう。
学科試験の問題は全受験生共通で、2択30問と3択30問となっています。試験時間は120分で2択30問と3択30問となっているので、全て適当にあてずっぽうで答えた場合、学科試験の得点の期待値は 30✕1/2+30✕1/3=25(点)ということです。
言い換えれば、全く勉強せずに試験に挑んでも、25/60 以上の正解が期待できます。想像していたよりも答えられて簡単に感じます。しかし、勉強を全くせずに合格できるかというと難しいでしょう。全く勉強せずに試験に挑んで25問答えられるかは目安でしかありません。
不安なく試験を合格したいのならば、勉強することは必須になってきます。面倒に感じますが、勉強をして試験に挑みましょう。次に実技試験について見ていきましょうね。実技試験は、面接などではなく、ペーパーテストとなっています。詳しくは以下の通りです。
試験機関 実技科目 出題形式 時間
きんざい 個人資産相談業務 3択15問 60分
きんざい 保険顧客相談業務 3択15問 60分
FP協会 資産設計提案業務 3択20問 60分
実技試験をきんざいで受験する場合は、個人資産相談業務と保険顧客相談業務から選びましょう。どちらを選んでも3択15問で試験時間は60分となっています。全てあてずっぽうで答えた場合、きんざいの実技試験における正答数の期待値は 15✕1/3=5 です。
つまり、面倒だと勉強せずに試験に挑んでも、5問以上の正解が期待できます。合格には程遠い正解数ですね。また、日本FP協会で受ける場合は、実技試験の内容は資産設計提案業務で、3択20問を60分で解くことになります。
FP3級実技試験の合格点と難易度
FP3級試験は合格率5割超えの試験となっています。一見見る限りは、非常に簡単そうに感じますね。勉強時間もそれほど必要がなく、数十時間で問題ありません。FP3級は 簿記3級より簡単だと言われています。
FP3級は合格率が50%を下回ることはめったにありませんが、簿記3級の平均合格率は40%程度となっていますよ。また、FP3級は英検3級より簡単だとも言われています。
なぜなら英検3級は中学3年生レベルですが、中学3年生レベルに到達するまで英語学習開始から数百時間は勉強が必要となりますよ。一方、FP3級は30時間も勉強すれば合格レベルに簡単に到達できます。
なにより真面目にやれば落ちようがないです。FP3級は真面目にやれば不合格になんてなりませんし、やれば必ず報われるテストですよ。それどころが、何も勉強せずに合格した方も数知れないです。
FP3級実技試験の合格点と学科試験は同じ?
FP3級学科試験は、60点満点中36点で合格可能です。学科試験は、FP協会ときんざい、どちらで受検していても、共通問題なので違いはありません。学科試験は1問1点の60問です。どの問題でも良いので、合計で36問正解していれば合格になります。
FP3級試験は6分野から出題されますが、「各分野で最低〇点以上得点すること」みたいな足切り条件はありません。なので、極端な話、最初の40問を全問正解して、最後の20問が時間切れで全問不正解だったとしても、合格することが可能です。
FP3級の実技試験は、FP協会やきんざいが独自問題を出題していますので、どの試験を受検したかによって合格点が変化してきます。それでは、FP協会またはきんざいそれぞれの合格点を見ていきましょう。
FP協会の実技試験「資産設計提案業務」は20問出題され、1問5点の100点満点となっています。このうち、60点を取れれば合格できます。つまり、20問中、どの問題でもいいので、12問正解していれば合格ですよ。
きんざいのFP3級実技試験の合格点についても見ていきましょう。きんざいの実技試験「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」は15問出題され、50点満点となっています。このうち、60%になる30点を取れれば合格です。
15問で50点満点ですから、3点の問題が10問・4点の問題が5問ある計算になります。そのため、例え15問中、60%の9問に正解したとしても、それが3点の問題ばかりだったら、不合格になる可能性がありますよ。15問中、10問正解すれば確実に合格です。
FP3級実技試験の合格点を正しく理解しよう
FP3級実技試験について合格に必要な知識や合格点について説明してきました。想像していたよりも合格点が低くて驚きましたよね。これなら自分でも合格を目指せると認識できたことだと考えています。
他の専門的資格に比べてファイナンシャルプランナー(FP)は、チャレンジしやすい資格です。そのため、勉強をしっかりとやっていれば合格を目指せるという特徴を持っています。手軽に見えますが、資格の効力は抜群です。
その中でもFP3級は、手軽で簡単なのでおすすめとなっています。興味のある方やFP3級実技試験に合格したい方は、この記事を活用してください。あなたの未来が明るいものであるように祈っています。