FP3級の勉強では、過去問を利用した勉強が一番効率的ではないでしょうか。と言っても、実際どのように勉強したらいいのか悩んでしまう人も多いかと思います。そんな方のために今回は、FP3級の過去問を利用した勉強法を解説します。また、おすすめの過去問解説サイトも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
FP3級の過去問を利用した勉強法を解説
FP3級は学科試験と実技試験が用意されています。学科試験は60問の出題でしたが、実技試験はFP協会が20問、きんざいが5問になります。「問題数が減るから楽勝」と思うかもしれませんが、マークシートでの回答だった学科試験から記述式の試験になる実技試験ではかなりの量に感じてしまいます。試験時間も60分ですから、1問辺りの時間も限られてきます。ですので、しっかりと勉強をして挑むことが大事です!
実技試験を経験したことがない人にとっては、実技試験というのは、非常に難易度の高い試験のように思えてします。しかし、実際に過去問を解いてみることで、どのようなことが問われるのか、イメージできるようになります。
また、FP3級の実技試験は3種類もあり、どれを受けるか悩んでしまう人が多いかと思います。ここで過去問を利用することで、どのようなものかイメージでき、3種類の中からあなたにあったものが選べるかと思います。
具体的な勉強法
過去問や問題集を利用して勉強するということはお伝えしましたが、実際どのくらいやればいいか想像できませんよね?そのような方のために、おすすめの勉強方法を具体的に紹介します。
直近1年分(試験3回分)の過去問は、模擬試験さながらにしっかり時間を計り、通しで問題を解いていきます。3〜4回それを繰り返せば、スムーズに進む箇所、時間のかかる箇所が分かって、自分に合った時間配分が見えてきます。もしこの回数で時間配分がつかめられなければ、つかめるまで繰り返してみてください。
それよりも古い過去問は、項目別に分けて勉強しましょう。項目別に勉強すると、繰り返し出るテーマと、そうでないテーマが分かってきて、試験の傾向がよりつかめます。直近の過去問もそれより古い過去問も、間違えたものにはチェックを入れておきましょう。正解するまで繰り返し解きます。
また、過去問を利用した際、解答を暗記するのではなく、解説までしっかり見て理解するようにしてください。
以上のように勉強してみてください。
FP3級の過去問を利用した勉強時間を解説
FP3級の資格試験を合格するために必要な勉強時間は、一般的には30時間から120時間と言われています。もちろん個人差がありますから、勉強に慣れている方や元々知識がある方であれば、30時間以下の勉強時間で合格する方もいます。
目安としては、FP3級の勉強時間を100時間とすると、1日3時間の勉強をおよそ1ヶ月程度継続することで達成できます。
ただ、FP試験の問題の傾向は広く浅くといったイメージですが、範囲が広いので、その分時間はどうしてもかかってしまいます。そういったこともふまえて早めに勉強を始めるといいでしょう。
いかにFP3級の試験範囲を掲載しておきますので、勉強の際の参考にしてみてくださいね。
FP3級の試験範囲
学科試験の範囲は以下の通りです。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
以上のように6分野に分かれます。
FP3級の資格試験は幅広く難しそうに感じますが、3級だと基礎的な部分が基本的に聞かれますので、しっかり勉強しておけば合格できそうです。
FP3級実技試験の試験内容は、FP協会が1種類、きんざいが2種類で計3種類です。FP協会は資産設計提案業務、きんざいは個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務です。
FP協会の資産設計提案業務は、FPで学ぶ6分野全てが出題範囲となっています。問題は新聞や不動産のチラシ、金融商品のパンフレットなどを題材にした実務系問題が多くなっていますので、新聞や雑誌などをよく読んでいる人には解きやすいでしょう。出題範囲は、実技試験の3科目の中で一番広いですが、素直な出題パターンが多いので、難易度は3科目の中で最も低くなっています。
きんざいの個人資産相談業務は、金融資産、不動産、相続・贈与、ライフプランニング、年金、税金などが含まれます。FPで学ぶ6分野のうち、リスク管理を除く5分野となっています。市販されている問題集と類似した問題が出題される傾向があるので、対策が立てやすい試験とも言えます。
きんざいの保険顧客資産相談業務は、出題範囲が金融資産運用と不動産を除く4分野となっています。保険について学びたい、又は将来保険に関わる仕事に就きたいと決めている方はこの試験がおすすめです。
FP3級の過去問解説のおすすめサイトを紹介
FP3級の過去問を入手するにあたっておすすめのサイトを紹介します。FP3級の実技試験は、FP協会の資産設計提案業務、きんざいの個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務と計3種類もの種類あります。サイトによっては、実技試験のうち全て解説されていないものもあります。
しかし今回おすすめする過去問解説サイトは、3種類の実技試験全て解説されているものを選んでいます。それぞれ違った特徴がありますので、どのサイトがあなたに合うか確認してみてくださいね。
①FP3級ドットコム過去問道場
FP3級の資格試験に役立つ過去問のおすすめサイト1つ目はFP3級ドットコムです。FP3級ドットコムは、FP過去問の決定版を目指す無料クイズアプリとして運営されています。
運営会社は株式会社スタディワークスという会社が運営しています。管理人は過去に完全独学でFP3級・FP2級・FP1級に合格したミルキーさんです。
実技試験の過去問は、きんざいの個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務、FP協会の資産設計提案業務の3種類が用意されています。こちらの過去問は、試験回・分野を指定して出題することができますので、あなたの勉強方法に合った勉強がしやすくなっています。
実技試験の過去問はおよそ830問、学科試験の過去問がおよそ2220問と豊富に用意されています。過去問もそれぞれ解説がついていますので、しっかり学習できます。そしてこちらのサイトは、ログインすれば続きからスタートできたり、法令改正で古くなった問題を除外できたりと、機能も充実していますのでとても便利です。
②お金の寺子屋
https://moneyterakoya.com/examexplanation/examfp3/
FP3級の資格試験に役立つ過去問のおすすめサイト2つ目は、お金の寺子屋です。
実技試験の過去問は、きんざいの個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務、FP協会の資産設計提案業務の3種類全てが用意されています。
こちらのサイトの運営者は、FP資格の講師歴が5年ある経験豊富な方です。そして平成23年にCFP資格6科目同時合格も達成されている方です。
お金の寺子屋は、過去問はもちろん、その他にも練習問題や無料講義を用意してくれています。無料講座はもともと150,000円で開講していた講座を元に作られている動画となっています。教室での合格率も85%超えで、動画と練習問題のみだけで合格に十分対応できるものとなっています。ただ、動画の講義に適応したテキストのみ有料となってしまいます。講義自体は無料で利用できますので、解説などが見たい方にはとてもおすすめです。
③ 3級FP過去問解説
FP3級の資格試験に役立つ過去問のおすすめサイト3つ目は、3級FP過去問解説です。
実技試験の過去問は、きんざいの個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務、FP協会の資産設計提案業務の全ての種類の過去問が用意されています。
こちらのサイトも運営者は1級FP技能士のfuriさんです。FP3級の過去問を始め、解答・解説まで行なってくれています。実技試験と学科試験両方用意されていますので、もちろん学科試験用にも利用することができます。こちらのサイトは、解説にて計算問題の計算過程を細かく記載してくれているためとてもわかりやすくなっています。
過去問解説集は、PDF版・スマホアプリ版が無料、紙冊子版が有料となっています。スマホでの利用は無料ですので、手軽に利用できそうです。
FP3級の過去問解説サイトの選び方とは?
FP3級の過去問解説サイトを選ぶ際には、運営者情報と更新日に着目してみてください。各分野の専門家が運営していること、掲載されている情報が最新のものであることは必ずチェックしたいポイントです。
上記で紹介したサイトの運営者情報は基本的に一緒に記載しておきましたが、更新日は試験日などでどんどん更新されるものになりますので、随時確認が必要です。
このように調べるのは少し手間がかかってしまうことですが、これらがしっかり明記されているサイトの方が安全です。
これらの手間がめんどくさいと感じる方は、オンライン講座などを受講する事をおすすめします。オンライン講座などでしたら、勉強も講座する側が用意してくれますので手間がかかりません。
まとめ
今回は過去問解説サイトを利用した勉強方法を紹介しました。勉強方法としては、テキストや問題集を利用した勉強方法ももちろんおすすめです。FPの資格試験を今まで受けたことがない方や時間に余裕があってじっくり勉強したい方などは、最初にテキストから入ることもおすすめです。
そうではなく、早く傾向を知って対策したい方や、試験までにあまり時間がない方などは、過去問から入って勉強していきましょう。過去問を利用することで、傾向をつかむことができますので、とても効率のいい勉強方法と言えます。
また、今回はおすすめサイトも紹介してきました。様々な解説サイトがあり悩んでしまうかもしれませんが、まずは運営者情報を確認して、そのあとは更新日を確認してみてください。それらがしっかりしているサイトを今回は紹介していますので、もし他にいいサイトが見つからない場合は是非今回紹介したサイトを利用してみてくださいね。