中小企業診断士の試験にとって、最大の難敵ともいえるのが2次試験です。
1次試験とは全く違う出題形式であり、文章の作成能力まで問われる試験となることから、いかに対策をするかで合否に違いが出てきます。
対策の方法も決して簡単とは言えないため、しっかりとした対策を組んでいく必要があるでしょう。
中小企業診断士の2次試験とは
中小企業診断士の2次試験とは、1次試験を合格した人が受けられる試験で、記述式のみという内容をもっています。
難易度が高いことで知られていますが、その理由は解答例が存在しない試験であるところが問題です。
全科目の総合得点が6割以上でなければならず、各科目が4割以上を取得しなければ降格になりません。
中小企業診断士の試験科目の中から、組織・人事、マーケティング・流通、生産・技術、財務・会計という四つの分野から大されます。
それぞれ時間は80分で、決して長いというわけでもありません。
組織・人事に関しては、組織の改革や再編成とった政策に始まり、生産性を改善するためにはどのような解決手段をとらなければいけないのか提案する能力が問われてきます。
マーケティング・流通は、小売業の営業を中心とした戦略の分析であり、1次試験の企業経営理論と運営管理を合わせたような内容です。
問題文がとにかく長くなることでも知られており、要約する形をとらなければ時間が足りなくなることでも知られています。
生産・技術に関する出題は、向上や改善に関する問題であり、課題を正確に捉えなければいけません。
その上で、解決手段を提案することが重要です。
財務・会計は、一次試験の財務会計2しかいないようです。
財務諸表やキャッシュフローの提示があり、そこから分析し改善策を導き出さなければいけません 。
どの分野もそれぞれの分野で高い知識がなければ、解答ができない内容です。
これも要約しつつ文章能力が必要であり、単純に答えがわかるといった程度では熱が取れません。
その後、二次試験では口述試験が待っていますが、筆記試験に比べれば難しいものではないでしょう。
それだけにどのような対策をしてくるのか、勉強方法も含め考えておかなければいけないのです。
中小企業診断士の2次試験の筆記
中小企業診断士の2次試験は、多くの人の壁となって苦しむ試験です。
筆記というところが大きな問題で、これまでのようなマークシートで解凍する方法ではありません。
文章能力を付けなければならず、読解能力も無ければ合格することができないのです。
2次試験の特徴としてきて答えてただけでは足りませんが、何が関連しているのかを考えていかなければ答えが導き出せません。
全ては一次試験が関連しており、その内容から答えを作り出すことになるからです。
その知識は色々と関係してきます。
事例Iとして挙げられる組織・人時に関しては、企業経営論が基礎能力となって現れてきます。
その他、経営情報システムや中小企業経営・政策などを理解しておけば答えが導き出せるようになりますが、そこから文章を作らなければいけません。
知識だけではなく、文章構成の能力が問われるところが大きな問題で文章を書く力がなければいけないのです。
ただし中小企業診断士の2次試験ですので、綺麗な日本語を書くということではありません。
これは勘違いしやすいポイントで、意味がしっかり通ることが重要なのであって、日本語の文章試験ではないということです。
それよりも出題を正確に理解し、読解できるだけの読む力の方が必要と言えるでしょう。
出題を文章として考えた場合には、2次試験は原因と結果が重要な意味を持ちます。
いったい何が起きどんなことになったのか、この因果関係を掴まなければ、答えが導き出せないのです。
一体何が起きてどうしなければいけないのか、取材を理解していればこの形に繋がっています。
これを文章としてまとめることによって答えが出来上がるのが、中小企業診断士の2次試験の特徴といえるでしょう。
そのためには、あるけど解答のパターンを作れるようにならなければいけません。
そのパターンの中に、原因と結果を落としこめるようにしていきます。
筆記試験の必要なとして、主語から書き出すことも覚えておかなければいけません。
具体的な内容が最初の中古で理解できるようになるからです。
さらに、文字数が限られていることから、必要のない言葉をできるだけ省くという力も必要になります。
修飾語として利用しなくても意味が分かるような言葉は、極力省いていく必要があるでしょう。
これは中小企業診断士2次試験のどの問題にも共通しています。
後は出題の要件を理解できるようになれば、その答えに結びつければいいのです。
相当な慣れが必要になるため、どんどん問題を解いていく必要があります。
中小企業診断士の2次試験対策にはこれ
中小企業診断士の2次試験対策として重要なのは、本質を正確に捉え対策をすることです。
中小企業診断士の2次試験と言うと、どうしてもコンサルティングの技術が問われているのではないかと頭に浮かびます。
問題の意図としては正しいことですが、2次試験ということであればこの考え方は間違いです。
中小企業診断士の試験であるということを見逃してはいけません。
試験ということで合格か不合格かが決まります。
その基準になるのが採点であって、そのためには必ず基準が存在するのです。
基準がなければどんな点数にしたらいいのかがはっきりしません。
これは中小企業診断士の2次試験でも変わらない事実です。
つまり、客観的に見て何点なのかが判断できる文章を作らなければならず、独創的な発想や対策が求められるものではありません。
記述しなければいけないという点を考えれば、いかにアウトプットできるかが勝負の分かれ目です。
中小企業診断士の1次試験は、正解がわかるだけではなく、間違いはどこかを抜ければ答えが導き出せました。
しかし、2次試験はそうはいきません、
頭の中で組み立てて答えを作り出さなければいけないので、しっかりとした知識が必要です。
試験対策として知識が求められるのであって、答えを導き出すテクニックを求められているわけではありません。
しっかりと説明できることが求められるのであって、単語や用語を並べるだけでは得点につながりません。
逆を捉えれば、こうした単語や用語を知らなければ答えにもならないのです。
問題は、単語や用語が並んでいるだけでは、一体何を意味してるのか理解できないというところにあります。
この単語や用語をしっかりとつなげることが、中小企業診断士の2次試験に必要なポイントになるでしょう。
その対策をしなければいけません。
もう一つの側面として、中小企業診断士の2次試験は、合格率が20%だということです。
高いと見ることもできますが、8割を落とすための試験だという事実を忘れてはいけません。
相対評価試験なのであって絶対試験ではないのです。
他の人よりも優れた解答を作らなければならないため、試験対策を相当やり込んでいく必要が出てきます。
基本的な知識をアウトプットして書かれているか、説明として成り立っているただ2次試験では重要なポイントになるのです。
この対策をしなければ合格することはできないでしょう。
中小企業診断士の2次試験に合格したあと
2次試験に合格した後、中小企業診断士として登録することになっていきます。
合格したからといってすぐに終了するわけではありません。
登録の申請日の前3年以内に2次試験に合格してあることが、最初の条件です。
つまり、合格したら3年以内に登録しなければ失効してしまうことになります。
登録するためには二つの条件があり、一つは診断助言業務をこなすことです。
この業務に従事してることが重要で、実際にはなかなか満たすことができない条件とも言えます。
中小企業の相談を受ける窓口業務用、中小企業振興に関する国際協力といった業務15日以上ついていることが登録条件です。
これを満たすのは、ほとんどの人が不可能となってしまうでしょう。
そこでもう一つ条件が付けられています。
もう一つの条件が実務補習です。
この実務補習は登録実務補習機関で行うものと、中小企業基盤整備機構や都道府県等中小企業支援センターにおける実務補習の二つがあります。
この二つの条件を15日以上生かすことができれば、中小企業診断士として2次試験合格後に登録が可能です。
一番の問題は、これらの実習があ土日に行われてるとこにあります。
土日に休みが取れない人になると、かなり厳しい条件となってしまうでしょう。
早めに休みが取れるような段取りが必要です。
実際に内部でのカリキュラムがありますが、5~6人でチームを組んで診断士としてコンサルティングのをシミュレートしていきます。
机上論ではなく、生きた知識として活用する練習となるでしょう。
15日講習を受けることになりますが、その間に3社のコンサルティングシュミレート行わなければいけません。
かなり厳しい日程となりますので、しっかりと時間をとらなければこなすことができないでしょう。
ここまでの条件をクリアして、初めて中小企業診断士としてデビューすることができるのです。
費用もかかりますし、時間も必要です。
合格後にはこうした流れが待っていますので、受験とともに考えておかなければいけません。
まとめ
中小企業診断士になるためには、非常に長い時間がかかります。
2次試験の難易度も驚くほど高いレベルです。
他の国家資格ではなかなか見られないような出題方式を持っているのですから、対応できる勉強をしていかなければいけません。
問題の範囲も広く時間もかかるのですから、2次試験に合格した後にはスムーズに登録できるような段取りをしておくと良いでしょう。