中小企業診断士合格するためには、長いスケジュールで勉強していかなければいけません。
一次試験でも7科目を相手にしなければいけない状態を考えれば、相当な時間が必要なのは簡単に理解できるはずです。
それだけ長丁場となる以上、しっかりとしたスケジュール立てが合格を目指す大事なポイントとなるでしょう。
中小企業診断士を目指すスケジュールはいつスタートがよいか
中小企業診断士に合格するためには、一次試験を合格した後に、二次試験を受験することになります。
これに合格した後に、初めて中小企業診断士として登録できる要件の最初の段階をクリアしたということになるでしょう。
まずは中小企業診断士試験に合格を目指さなければいけません。
一次試験は1年に1回しか実施されていないのが重要です。
1年に1回しかない以上、そのチャンスを逃せば一年間受験することができなくなります。
勉強ということを考えれば、試験が終了した直後から始めるのが一般的なスケジュールです。
もちろん初めて受験するのであれば、もっと前からスケジュールを始めることもできます。
しかし、法改正などで出題範囲が変わったりすることもありますし、白書が最新のものでない状態で勉強しなければなりません。
そうなると限られた科目しか勉強する事しかできないことも、スケジュール立てする上で考慮する必要があります。
テキストなども1年前のものを使い学ぶことになるので、十分に注意が必要です。
中小企業診断士の試験実施後に勉強スタートするのは、新しいテキストなども購入しやすく合理的なスケジュール立てができます。
問題は、7科目という広い範囲を相手にしなければいけないことです。
これだけの範囲を勉強するとなれば簡単にはいきません。
経済学などは、出題範囲が大きく変化するわけではありません。
勉強する基礎的な部分も、大きな違いがでることもない科目です。
出題のトレンド的な物があったりするわけでもないため、事前に時間をかけて勉強しても問題がない科目といえます。
多くの知識を身につけなければならないことを考えると、 試験範囲があまり変わらないところからスタートさせるスケジュールも必要となるのです。
それほど中小企業診断士の試験勉強として、スケジュールの設定は合格に向けて重要になります。
中小企業診断士の勉強時間
中小企業診断士に合格するための勉強時間は、その人の持っている背景によって違います。
たとえば税理士の勉強をしている人にとって、会計分野の勉強時間はさほど必要になりません。
法律の知識がある人であれば、企業法務に関して理解は容易にできるでしょう。
そのため、中小企業診断士に合格するための勉強時間を単純出せるわけではないのです。
全て初学者だったという仮定のもとで考えると、通信教育の会社が設定している勉強時間が参考になります。
中小企業診断士の試験に合格するためには、初学者ではだいたい1000時間と設定されているのです。
これも得意不得意が出てくるため、単純に1000時間と割り切ることはできませんが、かなり参考になる数値となります。
1000時間と言うと、簡単に理解できない時間の長さになるでしょう。
何時間かかっているのか、1000時間ともなると把握できないからです。
仮に1日3時間勉強したとして計算すると、334日かかることになります。
1年間は365日ですから、ほぼ一年がかりで勉強しなければいけない時間です。
それも毎日3時間勉強できたとして達成できる数字だというのが、さらに重要なポイントになります。
時間の流れは平等で、1日は24時間しかありません、
その中で、1日の生活を考えてみる必要があります。
一般社会人として、8時間仕事をしているとします。
睡眠時間も8時間は、基本的な時間として換算しなければいけません。
これだけで24時間のうちの16時間を消費しているのです。
仕事場へ向かう通勤時間も必要ですし、食事をする時間などもなければいけません。
仮に通勤時間が1時間とすれば、往復で2時間かかります。
食事の時間も朝昼晩と考えると、3時間程度は必要です。
その他にも、入浴したり、体を休めたりする時間も計算しなければいけません。
1時間程度と計算しても、ここまでで6時間を使うこととなり、合計で22時間になるでしょう。
1日は24時間しかない上に、22時間消費してることをスケジュールを組む上で理解しなければいけません。
中小企業診断士の試験勉強として自由に使える時間は、わずか2時間しかないのです。
通勤時間などに勉強したり、仕事が休みの日に集中して勉強するとしても、平均として考えれば3時間程度が限界といえます。
これでもあまり余裕があるとは言えない時間の中で、1年間のスケジュールを組まなければいけません。
1000円時間という勉強時間は、1年間という長い期間を取っても、生活に大きな負担を与えることは間違いないのです。
中小企業診断士の合格を目指すスケジュールと勉強方法
中小企業診断士に合格を目指すためには、スケジュールの設定が大切です。
まずは今から試験日まで何日あるのかを計算してみなければいけません。
そのうち土日祝日など、仕事が休める日はどのくらいあるのかを計算します。
平日は3時間取れるのかどうかによっても違いがありますが、最低でも2時間取れるようにしていきましょう。
休日に関しては、5時間程度は勉強時間を取ります。
色々とやることもあるかもしれませんが、最低でも5時間は勉強する覚悟がなければ中小企業診断士に合格はできません。
その結果、1000時間というスケジュールに近づけられるように設定してきましょう。
時間のスケジュールができたら、月ごとにスケジュールを考えます。
どのような科目を勉強していくのか、明確にしていくことにより、勉強方法としてもだんだんと明確になるはずです。
勉強方法として重要なのは、理解を重視するのと暗記することです。
この2つをうまく組み合わせることが、中小企業診断士の勉強としては必要になります。
理解するというのは、一つの言葉を丸々暗記するのではなく、答えとして導き出せるようにするところに意味があるでしょう。
中小企業診断士の試験は、2次試験も存在します。
2次試験では理解度を求められる記述式になるところが重要です。
丸々暗記しても対応できない事が多々出てくるため、多くの教科でしっかりとした理解度が求められます。
逆に暗記が必要な科目も存在します。
経営情報システムや経営法務・中小企業経営・中小企業政策に関しては、丸々暗記していかなければいけません。
これらは理解するのではなく、言葉をそっくり覚える必要が出てくるのです。
スケジュールの中でも、誤差問題に対しどうやって取り組むのかを考えなければいけません。
理解度を重視する科目は時間をかけてじっくりと繰り返す必要があるでしょう。
暗記だけの科目であれば、試験に近づいた時期に覚えておくことが大切です。
理解度を高める科目から始めていき、最終的には暗記科目にたどり着くというのが、中小企業診断士の試験勉強のスケジュールの基本ともなります。
ただし、最終的に暗記科目だけをやっていても意味がないので、仕上げにかかる時期はしっかりとキープすることが必要です。
スケジュール管理なら中小企業診断士の資格学校で
中小企業診断士は、勉強のスケジュール管理が鍵を握ります。
非常に多くの科目を相手にしなければならず、それもお互いに関連性の低い科目を勉強しなければいけません。
しっかりとしたスケジュールの下で、どのような順番で勉強するのか考えていく必要があるでしょう。
これを自分一人で管理するのは容易なことではないのは確かです。
独学での合格が難しいと言われる中小企業診断士の大きな特長ともいえるでしょう。
スケジュール管理がうまくいかないのであれば、専門家に力を貸してもらうのが一番です。
その専門家が集まっているのが資格学校であり、明確なカリキュラムの元、スケジュールの管理ができます。
資格学校では、合格するためにどのような勉強をしたらいいのか、明確にしています。
これまでの実績からはじき出した情報と実績により、どの時期にどのような勉強をするべきか導き出しているからです。
個人差はあるのは当然ですが、自分で管理ができないのであれば、任せてみるのも方法となります。
資格学校であれば、中小企業診断士の試験に関する情報は飛びぬけて揃っている状態です。
その中で勉強をしていくことができれば、自分でスケジュール管理ができなくても中小企業診断士の試験に対する力がついていきます。
問題は、そのぶんの費用を支払わなければいけない点にあります。
独学で進めている間は、テキストや問題集の購入費だけで済みますが、資格学校に通うとなれば入学金、教材費、通学費など様々な費用が発生するのです。
合格した後にも登録まで色々とお金がかかります。
独立開業するとしても費用を用意しなければいけないでしょう。
その費用を換算した上でも、自分のスケジュールに組み込めるのであれば、資格学校の力を借りるのは有効な方法になるのです。
資格学校であれば、独学では身につかないような勉強もできます。
試験対策としてのテクニックも知ることができるでしょう。
他の人よりも一歩先をいく能力を身に付けられる可能性が高い場所が、資格学校だからです。
まとめ
中小企業診断士に合格するためには、長い時間の勉強が必要です。
長い時間を過ごすためには、正確なスケジュールの元、モチベーションが下がらないように管理しながら進めていかなければいけません。
実際1000時間とも言われる時間を過ごすのは、簡単なことではないでしょう。
それでも合格を目指すのであれば、自分を奮い立たせ挫けることがないようにスケジュールを作り上げて管理する必要があるのです。